第8話

風俗


Vを始めて数ヶ月後に同じ事務所の子が思わぬことを言った。


わたしピンサロ始めたんだ。


彼女の芸名はサクラ。とても美人で私と同じ大学生だった。そんな彼女があろう事か風俗に手を出すとは思いもよからなかった。

そう、私はVは風俗よりマシだと思い込んでいた。


サクラちゃんなんで〜⁈


私もこんなことやるとは思ってなかったんだけどね。


サクラはエムプロのツテでピンサロを紹介してもらったらしい。エムプロは風俗や美容整形、エッチ系チャットなど、何でも紹介していた。


まさか自分が同じことをするとは思ってもいなかった。


あるオフの日。といっても大学は開講していたが、池袋をフラついていた。そんな時いつも通り、ティッシュ配りからティッシュを貰う。


池袋東口

メイド喫茶ニューオープン★時給2000円から


そんな内容がキラキラな雰囲気の文字で書かれていた。


世間知らずな彩香は即座に記載されている番号に電話した。陽気な店員が出て、面接をしたいからと、16時に東口のあるカフェに来るように指定してきた。


早めに座って待っていると、明らかに怪しい3人組の男達が入って来た。皆縦線のストライプがくっきり入った黒スーツに爪先が尖った黒塗りの革靴を履いていた。


ヤバイ、、

でも逃げられない


そう思った時は遅かった。

案の定、


キミさぁ、メイド喫茶だとあまり稼げないよ〜もっと良いところを紹介してあげるよ。


そう言われて3人の男に連れられてきたのが

ピンサロだった。

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