第6話

撮影


着いてすぐ初めてのロケ弁を食べた。

また業界人気取りができて、モチベーションも上がる。


今回の撮影テーマが古代の日本で、姦通罪に問われた女が禊をする内容だった。


スタッフはあの怪獣映画を手掛けた、某撮影所出身の人が多く、現代の映画業界の現実を知った。


いきなり本番のシーンだった。

待ち時間に相手の男優が男の逸物の長さを男優仲間や私に自慢してきた。確かに長いが少し細めだなと思いあまり相手にしなかった。


ユウキさん私我慢できない


私はそう言って、仰向けの男優の上にまたがり、腰を振る。

監督がもっと激しくもっと激しくとけしかける。


まだ騎乗位で気持ち良くなれていなかった彩香はテンションが上がらない。それでも彩香は好きでない男ともオーガズムを感じられる身体をしていたので自然に声が出た。


私はひたすら激しく腰を振るだけのシーンが終わった。あとはひたすら待ち時間だった。


次のシーンは冷たい海に白装束で浸かるだけだった。海水浴シーズンにはまだまだ早かったので水が冷たく凍えた。だか今後の撮影で何度となく凍えるシーンは経験していく。


素人系AV女優が出るシーンは少なくあっという間に2日が過ぎた。




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