第5話
本番
あゆみさん、ギャラ10万です。キープして下さい。こんな良い仕事を持ってきたのがマネージャーの斉藤だった。
泊まりで、10万です。「本番」ありです。
はやくもAV女優デビューってことだ。
当日、スバルビル前、7時集合。
新宿西口のスバルビルはAV業界の遠方移動の集合場所になっている。
西口地下の交番を通って、地下道から地上に出ると、女の子が20人ほどいた。ギャル系やロリータ系色々いた。
私はこんなバカ達とはちがう
そんなことが頭によぎった。
プライドばかり高かった私はこの頭の悪そうな女子とは格が違うと思い込んでいた。
ロケバスが3台ありそれに押し込まれた。
そこに1人明らかに病んでる子がいた。
名前はストロベリーミルク
全然可愛くないどころか、かなりのブサイク顔も身体も全身整形。私と違い、本職らしい。
その割に皆さんミルクちゃん、ミルクさんとおだてている。
どうやらエムプロの稼ぎ頭らしい。
スカトロなどの3大もOK、顔バレOKなのだとか。
ロケバスのなか、一応決まりなのか、同意書を記入させられた。
本名、電話番号、NGはどれかとか顔バレOKというものだった。面接で聞かれた内容に近いものだった。
みんな修学旅行並みにガヤガヤ話している。
Vやってどのくらい?
今回オーダーのサツエイなんでしょ〜?
VとはAVの略でみんなそう呼んでいた。
AV業界最大手オンオーダーが撮影らしい。
田園風景が広がる、人けの少ない、静岡の某撮影所に到着した。
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