第332話 久々の転生と限界値
「なにこの経験値…」
「ミカが貯めたんだよ?」
だとしても、かなりすごい量の経験値だ。
丁度、あまりなく350回も転生できる。……まあ、魔物と悪魔を数万体も倒したんだから、こうなるか。
「どうする? 転生する?」
「するしかないよね…とりあえず、しちゃおっか」
「そうね…」
俺とミカは、ひたすら転生を繰り返した。
お昼ゴハンを食べたばかりの時間だったのに、その転生が終わる頃には夕飯を作り始めなきゃいけないくらいに。
長く苦しい転生を終え、俺とミカはトズマホでステータスを見た。
俺とミカのSTPは665万0000でSKPは約700万。
SKPはとてもじゃないけど、今は使い切れない可能性が高いよ。……限界っていくらなんだろ?
「うーん、これはすごい」
「とりあえず、STPは割り振る…ううん、まず先に夕飯食べよっか、それから決めよ」
「そうね」
とりあえず夕飯は、秋刀魚の塩焼きや、栗ご飯を食べたよ。秋だからね。
やっぱり日本人は和食に限るっ!
「さて、夕飯も食べ終わったし、STPだけでも振っちゃおうか」
「うんっ…!」
すぐに食べ終わり、俺とミカはステータスの割り振りをし始める。
どうしよっかなぁ…どうやって振ろうかな。
とりあえず先の戦いで、防御とHP以外はだいたいみんな大事だということがわかった。いや、防御も大事なんだけど、素早さには劣る。
そうだな…とりあえず、試しに50万だけ、器用に割り振ってみようかな。
そう考えた俺は、器用に50万のSTPを割り振ろうとした。でも、割り振れなかった。
そう、つまり_____
ミカが困ったような表情で、俺のことを見てくる。
「ミカも?」
「うん。やっぱりこれで終わりなんだね…っ」
「ね。こんなに早く終わりがくるなんて…」
ミカは魔力に200万程、割り振ろうとしたんだって。
だけど、ステータスの表示が9999999から上がらないし割り振れないらしい。
つまり、99万9999がステータスの限界って事だね。
……いや、正確にはSTPを割り振れるのは99万9999ってことみたい。
俺のステータス画面の素早さの数字は『999999+α』と表示されてる。
アルファ…多分これは、元々のステータスかスキルによって上がった分だと思う。
また、割り振ったSTPの表示はMAXとなっている。
まさか、まさか限界がくるなんて!
というか、限界なゆてあったんだ!
俺はミカに相談してみる。
「どうしようか?」
「どうしようかって…ねぇ? とりあえずある分だけ最大になるまで振ろ?」
「そうだね…」
660万もあるSTPは、HPとMP以外全てのステータスを999999まで上げる事ができた。
それでも400万以上のSTPが余った。
その残りは、とりあえず150万だけHPに、あとはMPに割り振った。この2つは99万9999が限界ではないっぽい。
…………ミカは言った。ステータス画面がひどい事になってる…と。
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-ステータス-
name: アリム ・ナリウェイ
[天の魔剣少女]
[紅の神聖少女]
Level : 1 [ 531 ]
EXP:0+(531M)
HP : 3967010/3967010 (1980000)
MP : 6393010/6393010 (3190000+3000)
A(攻撃力): 999999+α (MAX+1400)
C(器用度): 999999+α (MAX+1600)
D(防御力): 999999+α (MAX)
W(魔法力): 999999+α (MAX+1000)
S(素早さ): 999999+α (MAX)
STP:0
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-ステータス-
name:ミカ・マガリギ
Level : 1 [ 531 ]
EXP:0+(531M)
HP :4002210/4002210 (2000000)
MP :5211210/5211210 (2608000+3000)
A(攻撃力):999999+α (MAX+1400)
C(器用度):999999+α (MAX+100)
D(防御力):999999+α (MAX)
W(魔法力):999999+α (MAX+2000)
S(素早さ):999999+α (MAX)
STP:0
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うん、これはすごい。
なんだろう、この高揚感は……!
やっぱり9の羅列ってすごくいいっ…!
流石に6桁は予想してなかったけど、この数字が並んでるのを見ると、心が躍るっ…!
俺が興奮してるのを、ミカは察したようだ。
「有夢、ゲーム好きだもんねー。今、すごく興奮してるんじゃないの? 内心」
「えへへへ、わかったかっ…! これさ…素晴らしい、素晴らしいよ、素晴らしいよね、素晴らしいと思わないっ!?」
「あ…う、うん。そうね」
グイッと顔を近づけるも、しまった、ミカが引いてしまったようだ。
「本当、ゲーム好きね。もしかしたら私より好きなんじゃない?」
やれやれ、と、言いたげな感じで肩をすくめる。
ちょっともの悲しげな顔をしてるけど…?
「それはない」
俺は即答した。
だんだんと、ミカの顔が明るくなる。
「にへへ、ありがと、知ってたっ…!」
ミカ…急にご機嫌になったよ。
ここ最近で1番の笑顔を見れたかもしれない。
ステータス管理をして疲れた俺たちは、このあと、大浴場で一緒にお風呂に入り、ゆっくりと眠ることにした。
もうちょっと構って欲しかったミカはそれが少し不満だったみたいで、眠ろうとしている間にたくさんキスとか……とにかく色々してきた。
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