第222話 カルアちゃんの訪問 2日目 後編

 まずは俺が炒めるところを少し見せてあげた。



「こうして、炒めるんだよ。焦げないように火加減とか時間とかも気をつけてね! あと味付けは_____」

「は…はい!」



 俺はカルアちゃんに木ベラを渡し、炒めるところを眺めた。いい、いい、なんか家庭科の授業って感じがする。

 そういえば、ミカってば家庭科の調理実習の時にやけに張り切ってたんだよね。なんでだったんだろ。



【ね、ミカ】

【うん、なぁに?】

【ミカっていつも調理実習の時にすごく張り切ってたよね、なんで?】

【んー? それはね…有夢にアピールしてたんだよ? 私が家庭的なところを…】

【そうなんだ。別にたまに…ミカが料理作ってるとこ、家で見てたじゃんボク。それで十分だったんじゃない?】

【あと、家庭科の評価のためね】

【なるほど】



 と、そんな風に話していたところ、一方でカルアちゃんははしゃいでいた。

 俺はミカとの念話を切り、なんでそんなに喜んでいのかを訊いた。



「どうかしたの?」

「やりました! 料理のスキルを手に入れたんです! アリムちゃんとミカちゃんのお陰です!」



 おおっ! 料理のスキルを手に入れたんだね! 

 ふふ、教えた甲斐があったよ。そういえば、SK2って自己鍛錬であげた場合、レベルが上がるのは遅いけど、習得自体は早いんだよね。


 さっき一つ謎を解決したばかりなのに、新しい謎が一つ増えちゃった。

 こういうのを調べたりするの、そのうちやってみてもいいかもね。でもそれっていつだろう? 老後かな?

 老後もミカと一緒だろうし、ミカと一緒に調べてみるのがいいね。うん…えへへ。


 あれ、でも自分で若返りアイテムを作り出せる俺、そしてミカに老後ってあるのか?

 ………ま、いいや。



「カルアちゃん、これで完成だよ! お皿に盛りつけよう」



 そう言いながら、ミカは食器棚からお皿を一枚持ってきた。



「はいっ!」



 カルアちゃんはお皿から炒め物をこぼさないように、慎重に慎重にお皿に盛っていった。



「カルアちゃんの人生初の1人で作ったお料理、完成だよ!」

「やった、やりました! ありがとう、アリムちゃん! ミカちゃん!」



 そう言いながら、俺とミカに抱きついてくるカルアちゃん。

 喜んでもらえてよかったよ。



「じゃあ食べてみようか」

「はいっ!」



 俺はカルアちゃんにフォークを渡す。

 カルアちゃんは野菜の一切れを刺し、口に含んだ。



「ち…ちゃんと料理してます!」

「ははは、そうだねー」

「ねー」



 俺とミカもフォークを取り出し、野菜を口までが運んだ。うん、良いと思う。

 始めて作った野菜炒めって感じだ。



「うんうん、良いと思うよ、カルアちゃん」

「良かったです! 今度、お母様に食べさせたいです!」

「そうだね、そうしようか。料理長さん達と協力してさ」



 野菜炒めを食べ終わり、後片付けをする。

 無論、洗い物までキチンとね。それがお料理ですから。

 因みに、カルアちゃんはお皿を洗うとき、石鹸を使おうとしなかった。

 野菜には使わなかったか、ということなんだろうね。

 なおさせた。


 全部が終わった頃にはだいたい、お昼ご飯の時間になっていた。



「よし、じゃあお昼ご飯作るね。今、少し食べたばかりだから、少なめにするとして……。何が良い? カルアちゃん」

「アリムちゃんの野菜炒めが見たいです」

「うん、わかった。任せてね」



 というわけで、今度は俺が野菜炒めを作った。

 


「お待ちどー」

「……すごいハイレベルな野菜炒めですね」

「まあね」

「ホント、野菜炒めなのにそこらへんの高級料理店のメイン料理より凄いよね」

「まぁね」



 お昼ご飯を食べた後は、また、いろんなゲームで遊び、昨日の残りのアイスクリームを食べる。

 やばい、これ明日もアイスクリームだ。……パフェにでもするかな。

 そしてそう、だらだらと過ごしているうちにお風呂の時間となった。

 

 

「今日は変なことしないでね、ミカ、カルアちゃん!」

「やだ」

「ふふふ、実はこれを楽しみに今日はずっと……」

「もーっ!」

「大丈夫、大丈夫。……冗談……じゃないから」



 と、いつまでも脱衣所で裸のまま話すのもおかしいから、ミカがなんか言ったけど気にしないフリをして、そのまま身体を洗ってからお風呂に入った。


 今回入ってるの、は新しく増やした薄紫色の湯。

 薄紫色だからといって特におかしいことはない。ただ、成長促進や老化防止の効果があるってだけ。


 俺は胸を揉まれまいとして、後ろを取られないように、壁を背にして、胸の前で腕を組んで温泉に入っていた。



「…アリムつまんない、それ」

「へっへーん! もう揉ませないからね!」

「……アリム、胸以外にも揉めるところはあるんだよ?」



 そう言うと、ミカは俺の伸ばしてる足の太腿を揉んできた。



「細いけど、プルプルのスベスベ…」

「ほ、本当ですか? 片足をお貸しください!」

「じゃあ私が右足でカルアちゃんをは左足ね」

「了解です!」



 昨日みたいにカルアちゃんも参戦してきた。

 胸より良いけど……だめだこりゃ。


 しばらくして、俺たちはお風呂からあがった。さんざん太腿を揉まれた。

 そして今、なんと、ミカを膝枕してる。



「どうしてこうなったの?」

「柔らかい~」

「次は私ですよ! ミカちゃん!」




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間違って二話投稿してしまいましたが、そのままにします。

 

 

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