#20「不倫火山」

 不倫騒動で騒いでいる2016年、ワイドショーでは各界の有名人たちが不倫についての個人の見解を述べている。

「奥さんがかわいそう」

「愛している人がいるのになぜ?」

様々な意見が述べられているが自分は根本的に考え方が違う。『結婚に愛は要らない』だ。昔は男が仕事に出て帰ってきたとき、飯も無いし、洗濯も掃除も困難で一人で生活することが厳しかった。そこで結婚することによって『男は仕事、女は家事』という基盤が成り立って生活することができていた。貴族の中では女は世継ぎの為の道具として結婚が成り立っていて昔の結婚はいわゆる『運命共同体』のようなもので『愛』という考え方はなかった。

 だが今日においては一人でも生きていくことが可能な時代になった。『結婚しなくても生きていける時代』に結婚する理由が『愛』へと変化していった。時代の移り変わりのよって物の見方が変化していった結果なのだ。『運命共同体』から『愛』という変化の元、自分は『結婚に愛は要らない』という考えに至った。

 不倫に関しては文化や偏見によって違ってくるので一概に悪いとは思っていない。ある民族では来客に対して自分の妻を一晩差し出すこともある。結婚に関しても人間上だけの出来事であって自然界からしてみれば有って無いようなものだ。結局のところ、当人同士の問題であって意見を述べること自体、ナンセンスなのだ。

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