第62話 同志 04
◆
「……ふう」
コンテニューは部屋を出た直後に溜め息を吐く。
「悪者ぶるってのも久しぶり過ぎて、全然余裕がなかったね」
独り言は誰が聞いている訳でもない。
それでも漏らさずにはいられなかった。
「……どうでもいいや、本当に」
先に言ったことは本当に実行する。
但し、時期はいつからかは自分が指示する。
早すぎても駄目だし、遅すぎても駄目。
憎いアリエッタが崩壊するタイミングで行うことに意義がある。
「それよりも、ここまで一致するとはね。……流石にしなくちゃ駄目、か」
んー、と伸びをしながら彼は歩いていく。
「準備しなくちゃな……色々と」
とある目的のため、胸の中で静かな闘志を燃やしながら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます