第389話 希望 18

    ◆



 これで全部だ。

 仕込みは全て終了した。

 七年前からずっと考えていた計画は、あとは実行するだけになった。


 そして迎える運命の日。

『正義の破壊者』がルード国に攻め入ってくる日。


 この日をずっと待っていた。

 この日の為に生きてきた。


 この先は――明日は、もう分からない。

 自分が知らない。

 ここからは未来の世界。


「……成し遂げてみせる……っ」


 その日の朝。

 少年の姿になった影響で元の姿に少しだけぶれが生じているコンテニューは、腹の中に強い決意を固めて宙に手を伸ばし、拳を握りしめる。


 そこに見えていない――未来を掴む様に。

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