第385話 希望 14

    ◆



 マリーと遭い、仕込んだお守りを渡す。

 それだけでも目的は達成できたのだが、更には自分の計画まで話すことが出来た。

 良い方向での予想外での出来事だ。

 これでより精度よく、自分の望んだ通りの展開になる。

 ルード国で彼がやろうと思っていたことについての事前準備はこれで全てだ。

 後はあちらでやるべきことをするだけだ。


「……お母さんが出来たのだから自分も出来るはず……」


 強く念じる。

 強く思い込む。

 これが最後の準備項目。

 残るはただ二つだけ。


 最終決戦の地で効用を発揮するよう、彼らに対しての仕込み。

 そして――クロードの思考を誘導すること。



 その為にコンテニューは『正義の破壊者』の集落へと向かった。


 しかも――姿

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る