エピローグ

第156話 エピローグ 01

    ◆




「ふーんふーんふーん♪」


 ルード国のとある施設。

 コンピュータしかない無機質な部屋の中で、白衣を着こんだセイレンは鼻歌を奏でながらパソコンのキーボードを叩いていた。


「ヨモツちゃんはどうだろうねー? 流石に魔王がいない中では勝ってほしいと思うけど、でも空軍ジャスティスって戦力が六機だけだし、ヨモツちゃん以外はポンコツパイロットだから五分五分って所かなー?」


 まーどーでもいいけどねーと足を投げ出しす。

 セイレンは最初から期待していなかった。

 空軍ジャスティスのパイロットも――ヨモツでさえも。


「だから勝手にプレゼントを贈ったけど気に入ってくれるかなー? くれるよねー?」


 セイレンは、にっしっしと笑う。

 まるで子供が新しいおもちゃを見つけたような無邪気な表情で――



「実験段階だからどうなるか分からないけどねー。ま、ガエル国だからいっかー」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る