番外編 聖夜 05
◆クロード
「さて、さっさと買い物をして帰るか」
サングラスを掛けた少年――クロードは足早に歩を進める。
彼の顔は全世界的に広まっている。サングラス程度でいつまで誤魔化せるか分からないだろう。この国が『正義の破壊者』に好意を抱いているか分からないし、無用な長居はするべきではないだろう。
(しかしコズエの好みか……ぬいぐるみとかではないだろうな)
あれはカモフラージュの為だと自分で言っていた。あまり愛着を持っていない――と見せかけてかなり愛着はあるようだ。故にあのぬいぐるみの代替の用意はやってはいけないだろう。
それ以外で彼女が好きそうなもの。
そう考えた時、彼女はかなり頭がいいので実用的なモノを求めているのではないかと思い当たる。
実用的なモノ。
「……よし。食料品売り場に行くか」
目的地を決めてさあ進もうとした時――
上着の裾を誰かに掴まれた。
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