第2話 出会い
夜も更けて来て、街のあちらこちらで人工の光が灯りだした。そう言えばクリスマスが近い、なんて考えながら、いわゆる無料案内所を訪れた。さっきのグラドル脱がしゲームで下半身に血が昇り(*下り?)、性欲を満たしたかったのだ。しかし失業したてて、あまりお金を使いたくなかった。そこで正直に5000円以内で何とかなりませんか?と尋ねてみた。そうしたら40分3900円のキャバクラを紹介された。20代の浴衣の娘さんとおしゃべりする所だそうだ。若すぎるから嫌だなあと伝えたら、30代のお店は1000円高くなりますよと言われ、しぶしぶ最初のお店に行くことにした。
しばらくすると、背の高い優しそうなおじさんが迎えに来てくれた。途中花を買いたいと言ったら、快く待っていてくれた。即決で紅いバラを一本買い、おじさんに伴われてお店に急いだ。
お店の入り口は、和風の居酒屋みたいだった。フロントで、恰幅のよいスキンヘッドの店長さんにお金を払い、二階に上がった。店内はスーパー銭湯の休憩室のようで、掘りごたつのテーブルが10卓ほどあった。お客さんは少なかった。暗めの照明が気持ちを落ち着かせてくれた。
一番隅っこのテーブルに通され、上着を脱ぎ、バラを左側において座った。こういう所はこの日が初めてで、好奇心から辺りをキョロキョロ見渡しながら待っていた。3分ほど経って、彼女がやってきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます