第2話

ガンッッッ!!!!!


いきなり大きな音が校舎中に響く。今は放課後だ。聞くからに、確実に銃声だった。なのに誰もが普通にやり過ごしている。私もそのうちの1人。

ここは、この学校は、まぁ武装を許可され未来の警察や自衛隊などの育成のための学校だった。ただ、やることははっきりいって自衛隊や警察よりエグイwww

卒業するまでに、数人は死んでいる。それぐらい危険な学校でもあった。その中でも一番危険な場所がある。それが強勢班だ。班活動は高校だからもちろんある。しかし、それも全てが授業の一貫であり、警察などの手伝いも含まれる。普通の高校で言う、吹奏楽班などとかと同じ感じで、数は少ないが危険な班活動が多数ある。

全てが普通の人から見れば危険なのに、学校でその中でもと言われている強勢班は、ほんとに危険である。先ほど卒業するまでに死ぬ人が出ると言ったが、それの大半というかほぼ全員が強勢班といってもいい。ちなみに、私はそこに所属している。

他にも、探偵班、狙撃班、操縦班など色々ある。


「今日は、特にすることないから。」

そう言ったのは、強勢班の班長である戸北時雨(ときたしぐれ)先輩である。

「はい。わかりました。」

私はそう言うと、防音扉の中にはいった。何も無いなら、いつもイライラを忘れる為に自主練習をする。自主練習とは狙撃のことだ。ヘッドホンをし、いつもより少し大きめの拳銃を手にする。

ガンッッッ!!ガンッッッ!!

2発。

それは、狂いもなく人形の頭を貫いた。1人清々しい気持ちになっていると、誰かが入って来た。

「あー、うっぜ。」

そう愚痴を漏らしながら入って来た奴は声からして男だろう。

男は、1番奥にいる私には気付かずにヘッドホンをして、拳銃を手にした。


ガっっっン!!!!!


1発でも、破壊力のあるそんな音がして思わず身を乗り出した。そんな私に気づいたらしい男はなにやらこちらに寄ってきた。

「お前、さっきのやつ見てた?」

いきなりの質問に首をかしげる。

「だから、さっき俺が、その、、」

言いかけ、わかるだろ?みたいな視線を送られたが正直なんにもわからなかったので、さらに首をかしげた。

「あー、もう!俺がさっき愚痴ってたとこだよ!見てたんだろ?!」

やっと理解したので、首を縦に振る。

「はぁぁぁ。」

男の盛大なため息が聞こえてきた。そして、、、

「だれにも言うな。絶対に、、、」

睨まれながらそう言って来たのだ。何がなんだかわからず、まぁ頷いておく。それを確認すると、男は出ていってしまった。

「なんなんだ?あいつ。」

出ていったあと、無意識に私の口からそんな言葉が出てきていた。

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