Front or Back

紅葉

第1話

こんにちは。

私は高校1年の女子です。

「花奈ー。おはよ。」

そう声を掛けてきたのは私の親友である美加(みか)だ。

「うん。おはよ。」

軽く流すのはいつもの事だ。それは、美加ももう当たり前になっている。

「今日って1限から自習だよね?」

「知らない。」

「ほんとに、花奈は何に対しても関心薄いよねwww」

美加は、そう言いながら苦笑い。私は、そう?と返すだけ。

学校では喋らない。というか、喋ることもないから言葉を発しない。だから友達も美加だけだった。別に、それでいいのだが。美加も私が自分だけの友達という事に心底喜んでるらしいから一石二鳥である。

そんな私はクラス、いや学年のヤツらのほとんどからこう呼ばれている。


地味子


ひどい呼ばれようである。まぁ、しょうがないのかもしれない。なぜか。それは、まぁ、地味だからであろう。


私、そして美加の通うこの学校は少し、いやかなり特殊な学校だ。

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