座敷童子
私の家族はお父さんにお母さん、私と6歳になる妹のみいちゃんの4人家族です。
お父さんは男の子が欲しかったみたいだけど、私たち姉妹にいつもとびっきりの愛情をもって接してくれています。
お母さんも私たち姉妹のことを「お母さんの大切な宝物よ。」と言ってお父さんに負けないぐらいの愛情を注いでくれます。
妹もいつも「お姉ちゃん!」と無邪気で暖かい笑顔を私に見せます。
名前は瑞稀(みずき)だから私は妹を「みいちゃん」と呼んでます。
私はそんな家族が大好きです。いつも笑顔が絶えないし、優しさ、愛情に包まれているから。
世界でたった一つの安心できる『家族』という存在を私はこれからも大切にしていきたい。
お父さん大好き!
お母さん大好き!
みいちゃん大好き!
“いっちゃん”は…。
ある日から私たち家族は4人から5人になった。
というか実際4人なのだけれど私とみいちゃんにしか見えない『家族』が増えた。
その子はみいちゃんより一つ年下の5歳の女の子なんだけど、赤い着物に黄色の帯を締め髪型はオカッパ頭。肌は真っ白(純粋に白)でまるでお人形さんのようだ。
細く、小さな瞳の奥にはどこか怪しげだけど吸い寄せられるような不思議な魅力がある。
小さくて程よく赤みのある口元からは何故か健康的な印象を受けない。
良い言い方をすれば素朴で可愛らしい。
悪く言えば…なんか怖い。
なぜ「いっちゃん」と呼んでるかといえば頭にしてる簪(かんざし)が銀杏の形をしているからだ。
本当は名前で呼んであげたいのだけれど私が「ねえ。お名前教えて?」と話かけると「チッ!」と眉間に皺を寄せ『それ以上近づくなオーラ』を小さい身体全体から出しているので深く聞けない。
みいちゃんとはたまにお話しているようだけど、私が「何をお話したの?」と聞くと「うーん。よくわかんない。」と言う。
いっちゃんとの出会いは今年の秋、私が学校から帰ってくるとリビングのソファに座ってシュークリームを食べてるみいちゃんの隣でみたらし団子を貪る少女がいた。
「あら。みいちゃんのお友だち?」と尋ねると「うん。いまお友だちになったの。」とみいちゃん。
その隣ですごく小さく消えてしまいそうな声で「うんめえ。やっぱ団子は“みたらし”っしょ。」などボソボソ呟きながら次々とみたらし団子を貪る“いっちゃん”がいた。
夕食の時間になってもいっちゃんは帰る気配が無いので、私はさり気無くいっちゃんに「もう遅いし、お母さんやお父さんの待ってるお家に帰らないの?」と聞くとこちらを見ずに「チッ!」と舌打ちをされる。
代わりにみいちゃんに言ってきてとお願いし、みいちゃんが尋ねると「家はここだよ。」と応えた。
お母さんにそれとなくいっちゃんの事を話してみたが、「そんな子いないじゃない。疲れてるんじゃないの?今日はあなたの好きなオムライスだからしっかり食べて早くお休みなさい。」と言われた。
食卓には私とみいちゃん、お母さんの3人分の食事が用意されている。
お父さんは今日は会社の接待で夕食はいらないらしい。
私達はお母さんの作ったオムライスを食べた。
私とお母さん、それにみいちゃん。
…それと…。
みいちゃんの隣でいつ買ってきたのだろう。
某チェーン店の牛丼(たぶん大盛り)を貪るいっちゃんがいた。
「座敷童子…。」
夕食を終えた私は部屋に戻るとノートパソコンを立ち上げ、インターネットで調べてみた。
【座敷童子】
東北地方の家で出現する子供の姿をした妖怪。
座敷童子の住む家は栄えるという。
子供にはその姿が見えるが大人には見えない。
座敷童子はなんとなくだけど知っていた。
でもまさか私の家にいるなんて。
ネットでは東北地方と書かれていたけど、千葉にもいるんだ。
私とみいちゃんには見える。でもお母さんには見えない。たぶんお父さんにも見えないだろう。
座敷童子が住む家は幸福になれると聞いたことがあるけど、これってラッキーなのかな?
私には舌打ちしかしてこないけど…。
ふと背後に何かの気配がしたので振り返るとそこにいっちゃんがいた。
クローゼットを開け、私の下着の入っている引き出しを開け、下着を手に取りまじまじと眺めている。
「ちょっ!いきなり部屋に入ってこないでよ!ってかそんなまじまじと見ないで!部屋に入るときはノックぐらいしてよね!」
私はいっちゃんから下着を素早く取り上げると慌てて引き出しに閉まった。
「チッ!」いっちゃんは舌打ちだけを残し、部屋から出ていった。
というかその舌打ちいろんな意味に取れるんですけど。
私はクローゼットの扉を閉めながら思った。
次の日、学校から帰るとお父さんの書斎から何やら音がする。
チラッと覗くと、いっちゃんがお父さんのパソコンで何やら起用に作業をしている。
「いっちゃんパソコン使えるんだ?凄いね!」褒めたつもりが「チッ!」の舌打ちで返ってきた。
…まあ大人しくしてるし、邪魔しないでおこう。
私は階段を上がり部屋に入って着替えを済ませると、最近お気に入りのクラッシックの曲をかけながらファッション雑誌を手に取りベッドに腰掛けた。
しばらくすると下で何やらギャーギャーと大声がする。
「なんだろ?」気になったので下に降りていくとお父さんの書斎からだ。
またチラッと覗くといっちゃんがパソコンの画面を食い入るように見ながら「差せー!差せー!」とか「よっしゃ!捲れー!」などよくわからないことを大声で叫んでいる。
「何見てるんだろ?」近づくと気を悪くすると思ってその場からパソコンの画面を覗くと『1-6-2』『3-2-5』などの数字と6隻のボートが見えた。
「いっちゃんお楽しみのところ邪魔してごめんね。大声出すとびっくりするからもう少し小さな声でお願い。」私はそれだけ伝えると部屋に戻った。
部屋に入ってすぐに「よっしゃー!万舟きたー!」と先程より大きな声が家中に響いた。
後にお父さんから聞いた話だけど、一時期お父さんがお母さんに内緒で作ったボートレース専用のネット口座に知らないうちにかなりの額のお金が入り口座が潤っていたらしい。
6艇のボートによるレースで勝てばそれに応じた配当があるとか。
お父さんのパソコンではライブ中継も見られるらしい。
6隻のボート。お父さんのパソコン。
「いっちゃんだ…。」
まだうちには幸福が来てない気がするが、お父さんのネット口座だけは大フィーバーしていた。
いっちゃんはみいちゃんとよくリビングのソファでお話をしている。
みいちゃんはいっちゃんが話すほとんどの内容がよくわからないというがいつも楽しそうに聞いている。
ある時、私はキッチンからさりげなく二人の会話に耳を傾けてみると「女子高生は年々エロくなってきてるな。」とか「最近株が上がんねーだろ?いろいろリサーチしてっけど今ひとつ燃えねー。」とか「この間アプリのゲームのガチャで激レアの引きが半端なかった。」とか「オメーの姉ちゃんバスト小さい。その割にケツでけーな。」など最後の会話は余計なお世話だけど5歳児の話す内容じゃない。
みいちゃんがよくわからないのも当然だ。
でもたまに「今日のクッキー美味しかったな。」とかいま子供たちの間で人気のアニメを一緒に見ながらはしゃいでたりする。みいちゃんも楽しそうだ。
そんな光景を見てると可愛いなと思うしどこか微笑ましい。
私は二つのコップに果汁100パーセントのリンゴジュースを淹れみいちゃんといっちゃんのソファのあるテーブルに持っていってあげた。
「わージュースだ!ありがと!」嬉しそうにコップを受け取り笑顔のみいちゃん。可愛い。
「チッ!Aカップが!」小さな眉間に沢山の皺を寄せ吐き捨てるように呟き強引にコップを奪ういっちゃん。今なら嫌いになれそう。
みいちゃんはお絵描きが好きで、よくお気に入りのスケッチブックにクレヨンで絵を描く。
昨日は公園にある木にとまっていたスズメを、その前はうちで飼っている金魚を(その時、いっちゃんは金魚に向かって人差し指をクルクルと回していた。)今日はリビングで夢中になってバイオハザードをプレイしているいっちゃんを描いている。
ゲーム機はいっちゃんの物で、どういう経緯で入手したかは敢えて聞いていない。
そんなことより姉の私が言うのもなんだけど、みいちゃんは絵が上手だ。
きちんとした色使いであったり景色の細かい部分まで丁寧に描いている。
そしてなにより絵を描いている時の楽しそうな表情は見ているこっちが癒される。
一方、いっちゃんはバイオハザードが上手い。
ゾンビが怖くないのだろうか。表情を変えることなく小さな指を器用に動かしゾンビの頭を正確に打ち砕いている。プレイ中にたまに笑うのが不気味だ。
とにかくみいちゃんといっちゃんはいつも二人一緒にいる。
なんだかもう一人妹ができたようで私も嬉しい。
いっちゃんのあの毒舌が無ければさらに良いのだが。
気のせいかな?いっちゃんが来てからみいちゃんの笑顔が増えた気がする。
座敷童子が住む家は栄える。みいちゃんを中心に、家族全体が笑顔に包まれている感覚が確かにあった。
このままいつまでも明るく、幸せな日々が続くといいな。
しかし、悲劇はいきなり訪れた。
ー7月ー。
それはいつもの放課後、私は鞄に教科書を数冊詰め込み校門を出た。
夏の日差しはきつい。日が傾きかけているが容赦無く私に暑苦しい光を浴びせてくる。
私はハンドタオルをうちわ代わりに家路を急いだ。
帰ってすぐにエアコン入れないと溶けちゃいそう。
「いっちゃん気を利かせてくれてエアコン入れてくれないかな。」なんて独り言を言いながら学校からすぐの横断歩道まで来た。歩道を渡るとすぐ正面にみいちゃんがよくお絵描きをする公園がある。公園の中ではみいちゃんと同い年くらいだろうか、複数の男の子がサッカーボールを追いかけていた。公園の隅の方には二つ並んだ小さなブランコ。その横には所々ペンキの剥げかけた滑り台がある。
昔は私もこの公園でよく遊んだなあ。そんなことを思い出していると「お姉ちゃん!」聴き慣れた可愛らしい声。
見ると公園の入り口にスケッチブックを持ったみいちゃんがこちらに向かって小さな手を振っていた。私も手を振ってそれに応えた。みいちゃんがいつもの笑顔でこちらに走ってくる。
私も笑顔でみいちゃんを見ている。
私の視界からみいちゃんが消えた。
つぎの瞬間。凄まじい音とともにシルバーの乗用車が映った。
まるでいきなり紙芝居の絵が差し替えられたかのようにその場の景色が変わった。
シルバーの乗用車の屋根の上にはみいちゃんのお気に入りのスケッチブック。
その持ち主であるみいちゃんはその紙芝居の絵の端っこの道路にまるでケチャップのかけられたお人形さんのように転がっていた。
ーここは何処だろう。触るとひんやりしてそうな床。
かなり日が傾いたのだろうか。床全体が濃い橙色をしている。周りから何人かの人の声がする。
それから何かの機械の音。
私は何処にいるのだろう。粗末なパイプ椅子に座っている。何故か全身に力がはいらない。
かろうじて動く目だけで辺りを見回し、判断しようとした。
私は病院のベッドの脇のパイプ椅子に座っていた。
すぐ隣には泣いているお母さん。そのお母さんになにも言わずに優しく肩に手をやるお父さんがいた。
ベッドにはさっきまで笑顔だったはずのみいちゃんが酸素マスクをつけ、腕には点滴を、その横には心電図だろうか。あまり見慣れない機械がある。
みいちゃんはぐっすり寝ているような顔をしている。その顔には血の気がない。おでこと頬に湿布のようなものが貼られている。
しばらく呆然としていた。そしてみいちゃんは赤信号で歩道を渡ろうとして車に撥ねられたのだということを知った。私が赤信号に気付いていればこんなことにはならなかったのに…。そう思ったのはそれからしばらくしてのことだった。
「こちらでできるだけの処置はしました。あとはお子さんの体力しだいです。」すこし申し訳なさそうに医者が言った。
その言葉を聞いた途端、お母さんはお父さんに寄りかかって泣いた。
私の視界が徐々に滲んできた。景色がぼんやりとしか見えない。
考えたくないけどこのままみいちゃんがいなくなっちゃうんじゃないか。そんな気がした時、すぐ右側から「おい。」と声がした。 気のせい?そう思っているとまた「おい。Aカップ。返事しろ。」見るといっちゃんがいた。
「いっちゃん。ごめんね。みいちゃんがこんなことになって。」私は何故かいっちゃんに謝った。理由はわからないけどそうしないといけない気がした。「何故謝る。それよりみいちゃんが泣いてる。」いっちゃんは表情一つ変えず言った。
「みいちゃんが泣いてる?」私はよく理解できなかった。いっちゃんは言う。「三途の川の畔りで3匹の餓鬼に囲まれてるいっちゃんがいる。餓鬼に虐められて凄く泣いてる。泣きながらお父さんやお母さん、それにAカップ。お前たちを呼んでる。」いっちゃんはそう呟きながら一枚のA4サイズ程の画用紙を取り出した。そこには笑顔のいっちゃんとみいちゃんがいた。
「凄く上手に描けたからと言ってみいちゃんがくれた。わたしこんなに笑顔じゃないけどこの絵を見た時凄く嬉しかった。こんな風に描いてくれたみいちゃんはこれからもずっと私の大切な友達。」そう言いながら画用紙を優しくなぞった。そして私をみてこう言った。
「助けにいってくる。」そしてベッドのみいちゃんを見つめた。
「この近くにコンビニあるだろ?今から言うのものを買ってこい。」
そう言っていっちゃんはポーターの財布を取り出し、その中から一万円札を私に手渡した。
「その金でおにぎりを買えるだけ買ってこい。」
「おにぎり?」戸惑う私に「何味でもいいからとにかく買えるだけだ。わかったら早く行け。」と促した。
私はいっちゃんに言われるがまま近くのコンビニに駆け込み、そこにあるだけのおにぎりを買い占めて戻ってきた。
大量のおにぎりが入った3つの大きめのレジ袋をいっちゃんに手渡しながら「そんなに沢山のおにぎり何に使うの?」息を切らしながら尋ねると「今知る必要はない。」と冷たく返されみいちゃんの方を見た。
「いいか。私が行ったあとみいちゃんにこの御守りを持たせろ。」そう言うと私にいっちゃんのトレードマークである銀杏の形をした簪を手渡した。そしてこう付け加えた。
「みいちゃんは必ず目を覚ます。だけど私はもうこの世に戻ってこれないかもしれない。だからお前に伝える。私はお前たち家族が大好きだ。お父さんやお母さんには私が見えないだろうがそんなお父さん、お母さんそれにみいちゃん、そしてお前たちが作る暖かくも優しい雰囲気の中で私はほんのわずかな時間、家族の一員になれた気がして嬉しかった。こんな感覚は久しぶりだ。ありがとう。」
そう言うと画用紙を大切に懐にしまってその小さな身体に不釣り合いな程の大きなレジ袋を持った。
その瞬間いっちゃんの身体全体が眩い光に包まれた。
その眩さはだんだん激しくなり、いっちゃんの姿は完全にその光によって見えなくなったかと思うとソフトボールぐらいの小さな光の塊となった。
光の玉はみいちゃんの胸元あたりに移動し、そこからまるでみいちゃんに吸い寄せられるかのようにみいちゃんと交わり消えた。
今目の前で起こった事をただ呆然として見ていた私だが、いっちゃんに言われた通りにみいちゃんの手に御守りであるいっちゃんの簪を握らせた。
窓の外は既に暗く、遠くには沢山の街灯と車のヘッドライトがイルミネーションを作っていた。
ー11月ー。
公園はすっかり秋に包まれ、遊ぶ子供たちの衣装もTシャツから長袖に変わった。
私は公園にあるベンチからその景色を何気なく見ている。
隣ではお気に入りのスケッチブックに滑り台の絵を描くみいちゃんがいる。
みいちゃんの手が止まり、私と目が合った。相変わらずの可愛い笑顔だ。
病室で目を覚ましたみいちゃんはしばらくしてから私にこんなお話をしてくれた。
「目が覚めたら暗くて寒い所にいたの。近くに大きな川があって小さな石がいくつも積み上げられていたり、凄く怖い所。そしたら急に寂しくなってお父さん!お母さん!お姉ちゃん!と叫んでたの。そしたら前からまん丸なお腹をした小さくて怖い顔の鬼がたくさん来たの。私は沢山の鬼に囲まれて凄く怖くて泣いちゃった。そしたら私の足元に何か当たったの。びっくりして足元を見ると“おにぎり”が落ちてたの。鬼はおにぎりを見つけると目を大きくしてそのおにぎりをみんなで取り合いになったの。次から次へと沢山のおにぎりが転がってくる方を見るといっちゃんがいたの。いっちゃんは“いまのうちに逃げよ”と言って私の手を握ってくれたの。凄く暖かい手。一緒にいっぱい走ってたら目の前に光ってるドアがあって、いっちゃんがこのドアの向こうに大好きなお父さん、お母さん、お姉ちゃんがいるよと言った。そしたら後ろから鬼が追いかけてきたの。“早くドアを開けて中に入って!私はドアを開けたの。そしたらいっちゃんが、“ここでもうお別れだよ。元気になってたくさん絵を描いてね。今までありがとう”そう言ってドアを閉めたの。気がついたらお母さん、お父さんの顔があって少し横を見たらお姉ちゃんがいたの。そしたら凄く安心しちゃった。」そう言って泣きながら少し笑った。
「お姉ちゃん見て!」みいちゃんのスケッチブックには小さなブランコと滑り台が描かれている。「凄い!上手く描けてるね!みいちゃんは将来絵描きさんになれるね。」私はみいちゃんの頭を撫でた。みいちゃんは凄く嬉しそうだ。その隣でコンビニで買った肉まんを貪るいっちゃんがいる。
公園で遊んでる子供たちには私達は仲の良い三姉妹に見えてるんだろうなと思った。
午後5時を告げるメロディーが鳴り響く。「そろそろお家に帰ろうか。」そう言うと私は立ち上がり、みいちゃんといっちゃんの手を握って歩き出した。
私は家族が大好きだ。
私たち姉妹にいつもとびっきりの愛情をもって接してくれているお父さん。
「大切な宝物。」と言ってお父さんに負けないぐらいの愛情を注いでくれるオムライスが得意なお母さん。
「お姉ちゃん!」と無邪気で暖かい笑顔のみいちゃん。
無表情で毒舌だけど、どこか憎めないいっちゃん。
世界でたった一つの安心できる『家族』という存在を私はこれからも大切にしていくだろう。
お父さん大好き!
お母さん大好き!
みいちゃん大好き!
いっちゃん大好き!
公園を出ると銀杏の並木道が続く。どこからか吹く風にのって一枚の銀杏の葉が私の顔を掠めた。
私達は身体全体で秋を感じながら家路に着いた。
今日も家族は優しい暖かさに包まれている。
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