第4話 星を狩る街

「待て。……見慣れない格好だな、どこから来た?」


並んだ2人の兵士が持つ槍が交わり、サクヤの行く手を遮った。


「ぁ…………」


説明しようと口を開きかけるが、ポンと肩を叩かれ、数十分前の事を思い出して沈黙する。




洞窟に射し込む光が朝の訪れを告げ、サクヤは目を覚ました。まだ眠気の残る身体を捻る。


「あら、おはよう」


開ききっていない瞼のすぐ目の前、吐息さえ感じる位置にジゼルの顔があった。


「ぅふわぁっ!!な、な、何して……」


寝起きという事もあって上手く舌が回らない様子のサクヤ。素早くその場から飛び退き、背後の壁に頭を強打する。


「そんなに驚かれると流石に傷付くのだけど……まぁ、良いわ。貴女、うなじに怪我をしてるわよ」


後頭部をさすっていた手を首に回してみると、確かに包帯が巻かれている。シャツの襟に着いた血の量から察するに切り傷に毛が生えた程度のものだが。瓦礫の山に叩きつけられた時だろう。


「色々夢中だったから気付かなかったのかな?ありがとう……でも、起こしてくれれば良かったのに」


まだ少し顔が熱い。


「疲れているだろうし、よく眠っていたから起こすのも悪いと思って。その様子なら疲れは程よく取れたみたいね?」


確かに多少の筋肉痛はあるものの、驚くほど身体が軽い。こんなに目覚めが良いのは久しぶりだ。



昨夜遅くに沢山食べたせいか、2人とも腹は減っていなかった。軽い水浴びで身体を清め、洞窟を出る。扉の仕掛けは入る時と同じだった。


「……昨日死んだ2人も、夜には歩き回ってたのかな?」


低い音を立てて扉が開くのを待つサクヤがポツリと呟く。もし見付ける事が出来れば、灰に帰してやりたかったが。


「何言ってるの、ロアになるのはロアに殺されたものだけよ?翔魔は異形ではあってもロアではないわ」


「え、それじゃあ……?」


「あの2人はロアになったりしないわ。瓦礫をどかす時間は無いけれど……そうね、ショーテルの子だけでも弔ってあげましょうか」


三田が持っていた奇妙な形の剣、あれがショーテルというらしい。


昨日の翔魔が覆い被さったままの瓦礫の山にまず花を手向け、手を合わせる。山中には悪いが今はこれで許してもらおう。


「あったわよ、貴女の弓。粗末な物だと思っていたけれど、見た目より丈夫で堅実な造りをしているのね。それから……」


例の革袋からジゼルが取り出したのは細身の剣と木の柄で出来た斧、それから反りのある剣。彼女の持ち物……という訳ではなさそうだ。


「ミタ……とかいったわね、その子。抜け目ない事だわ、死んだ仲間の武器を回収していたのよ」


確かに三田の話では永松が斧を持っていた。


「ショーテルも見付けたわ。翔魔の爪を受けて砕けない所を見ると、こっちもなかなか良い仕事ね」


道具は無かったが、斧を使ってどうにか人を埋められる程度の穴を掘って三田の身体を横たえる。血がほとんど出尽くしたらしい身体は軽い。


翔魔にもぎ取られた腕もジゼルが見付けてきた。丁寧に土をかけてから山中と同じく花を手向けて手を合わせる。


「ひとまずこれでいいわね。武器はどうしましょうか?もう彼女達には必要ないけれど」


「……斧は、永松さんの武器は置いて行こう。後の剣は売ったり出来るかな?」


「えぇ、どれも良質な造りだから二束三文にはならないと思うわ。ショーテルも置いて行くの?」


斧を墓標のように地面に突き立てて立ち上がるサクヤ。差し出された曲剣を受け取ると、腰のベルトに括り付けた。


「これは私が持つ。付き合ってくれてありがとう、ジゼル。陽が落ちない内に行こう」


肩をすくめて首肯するジゼルを連れて一歩踏み出す。スタルハンツへの林は目と鼻の先だ。



廃墟を抜け、丘に差し掛かった所でサクヤはある変化に気付いた。


「ねぇ、ジゼル。昨日ロアに追い掛けられた時、ここまで来た頃にはもう追って来てなかったよね?」


視界の端で数体のロアが地面に寝転んでいる。こちらの姿を見失ってなお追って来たのだろうか。否、それなら街の中にもロアが居る筈だ。


「わたし達を追っている途中で動かなくなった……という訳ではないでしょうね。翔魔と戦っている時には姿を見ていないのだから」


ならば夜に活動している間に移動したという事になるが、草木が地面を覆う程に生物の往来が無かった場所だ。何故今になって?


「あの翔魔の仕業でしょうね」


「どういう事?」


「翔魔は元々、城や砦を守る為に造り出されたの。近付く者の害意を察知して素早く攻撃出来るから、下手に兵士を多く雇うより効率が良い。でも1つ難点があって、一度敵とみなした相手は動かなくなるまで追い掛けてしまうのよ」


周囲を警戒しながら、ジゼルの話に耳を傾ける。


「恐らく何処かから獲物を追い掛けている内に、住処に戻れなくなってしまったのね。それであの街を縄張りにしてしまったんだわ。街に入ろうとするロアや旅人はみんなやられた訳」


あの翔魔も自分の家に帰る事無く殺されてしまったのかと思うと、自分の境遇と重なって少しだけ胸が痛んだ。サクヤの首を絞めようと伸びていた腕のようなものも、必死に生にしがみつこうとした結果だったのかも知れない。


「あの翔魔に感情らしい感情は無いわよ。あれは人間が多く使う量産向けの知能の低い個体だから」


僅かな憐憫が表情に出てしまっていたのだろう、ヒラヒラと手を振りながらジゼルが軽い口調で言う。


しかし、気遣いを嬉しく思うのと同時にある言葉が気にかかった。


「人間が……って、それ以外に誰が使うの?」


「神は理を外れた生き物なんて好まない、人間以外であんな異形を使役するのは高位のロアぐらいのものよ」


「ロアに種類があるの?」


「そうよ。館の周りにいたロアは元々、高位のロアが作った眷属のようなものなの。……この林を抜ければすぐにスタルハンツよ」


もう少し詳しく聞きたかったが、林の前に到着した所でジゼルの説明は街での振る舞いに切り替わる。


「まずは貴女の格好だけれど……少なくともあの街でそんな服装をしている人は見た事が無い。スカートに脚甲はまだ良いとして、問題はその上着ね。丈夫そうではあるけれど動き辛そう」


最後の部分はジゼル個人の感想だったが、確かに道すがら目にしたロアの服装と学校の制服は大きく異なっている。


「変に思われるかな?でも着替えなんて持ってないし……」


最後の手段としてロアの服を拝借するという手もあるにはあるが、死者の服を剥ぎ取るというのも気がひける。


「街に入ったらすぐに調達しましょう。あぁ、でも番兵に警戒されてしまうかしら。まぁどうにかなるでしょう、わたしに任せて頂戴」



そうして今に至る。


林を抜けてすぐ目に入ったのは、高い壁だった。これが街全体を囲んでいるのだろうか?


「彼女は東の国からの旅人よ、館の近くで一緒になったの。ロアに追われる内に装備の殆どを落としてしまったのよ。安心して、大きな怪我はしてないから」


サクヤの異様なまでの軽装については疑いが晴れたようで、兵士は「気の毒に」といった表情を作る。


だが、やはり見慣れない服装だったらしく、今度は好奇の視線を向けて来た。


「気持ちは分かるけれどあまりジロジロ見ないであげて。今の格好、彼女の国では下着同然らしいの」


「なっ……」


「わ、分かった!確かに怪我はしていないようだな、通って良いぞ。早くまともな服を着せてやれ!」


赤面して目を剥くサクヤからすぐさま顔を背け、2人の兵士は槍を引いた。


「ご苦労様」とその間を抜けるジゼル。その背を追って小さな声で抗議する。


「ちょっと、ジゼル!私の世界じゃこれは正装で……」


「分かってる。深く詮索されない為の方便よ、ごめんなさいね。でも手っ取り早く入れたでしょう?」


その唇に指を当て、悪戯っぽくウインクをするジゼル。安全な場所に入ったせいか年相応の少女らしい表情だった。



短いトンネルを抜けると、久方ぶりの生者の街だった。まず数軒の宿屋があり、通りを挟んだ反対側には大小の商店。


(どうしてかな、見覚えがある……?そうだ、子供の頃行った温泉街に似てるんだ)


実際のところ、商店で取り扱っているのは武器や防具の類なのだが。


「こっちよ、まずは貝と使わない武器を売ってお金を作りましょう。服も簡単な物なら一緒に手に入る筈だわ」


街並みに目を奪われていると、街の内側に居た兵士と世間話をしていたジゼルが手招きをしてきた。



立ち並んだ商店街を外れ、導かれるままに辿り着いたのはなにやら胡散臭い雰囲気を放つ小さな店。


「こ、ここに入るの……?」


見た所客はおろか店主も居ないようだが、まともに営業しているのだろうか。


「言ったでしょ?準宝貝はこの街じゃほとんど流通していないの、表であんな量を売れば騒ぎになるわ。……それに、作り手の銘も入っていない武器を売って出処を聞かれたらどう答えるつもり?」


「あ、そうだよね……ごめん、そんな事考えてもみなかった……」


「良いのよ、悪知恵ばかり利くようになってもロクな事はないわ。正しくあろうとするのは尊い事なんだから」


そう言ってジゼルが頭を撫でてくる。幼い子供を諭すような話し方だったが、不思議と嫌ではなかった。


「なんだかお母さんみたい、ふふっ……」


「失礼ね、同い年よ」


「そうじゃなくて。なんだかホッとするの、ジゼルとこうしてるのが」


実の母親と居る時でさえ、これ程安心した事は無いかもしれない。


撫でる手を取って胸元へ引き寄せる。これには流石のジゼルも面食らったようで、頬を僅かに染めて視線を逸らした。



「ウチに用なら早く中に入ってくれないかな?店先でイチャつかれると、ただでさえ少ないお客が離れてしまうよ。個人的には目の保養になるけどね」


店内から聴こえた声に慌てて手を離す。振り向くと眼鏡の青年が頬杖を突いてニヤニヤとこちらを見ていた。


「……さ、行きましょう。計らずも人払いも出来た事だし」


ごまかすように微笑むジゼルの後を追って入店する。



店内は外観の通り薄暗く、埃っぽい空気に包まれていた。武器防具が壁に掛けられているかと思えば、反対側には書物や怪しげな瓶が並べられている。中央にせり出したカウンターには未だニヤニヤ顔の青年。


「安心したよ、いくら人通りが少ないとはいえ一応店の前だ。逢引の名所にされているのかと心を痛めずに済んだ」


「分け前の相談をしていただけよ。もっとも、客を小馬鹿にするような店じゃあまり信用出来そうもないわね。店を変えようかしら」


「ま、待ちなよ!ちょっとした軽口じゃないか、機嫌を損ねたんならお詫びする!」


ジゼルが踵を返そうとすると、青年はカウンターを乗り越えんばかりの勢いで身を乗り出す。その拍子で、積み上げられていた紙の束がバサバサと床に落ちた。


「た、大変……」


反射的にしゃがみ込んでそれを拾い集めると、青年に差し出すサクヤ。掛け直した眼鏡の向こうから値踏みするような視線を感じた。


「やぁ、ありがとう。見慣れない格好のお嬢さんだ、冒険者……という面構えではないが」


「あの、私達買い取って欲しい物があって……ほら、ジゼル」


こちらに背を向けたままのジゼルを促し、件の貝をカウンターに並べる。


すると、先程まで薄ら笑いを貼り付けていた青年の顔から表情が消え、眼鏡の奥に鋭い光が灯った。


「……準宝貝。フォーディやワムナで産出される物とは模様が明らかに異なっている。しかしこの光沢と内側の溝、これは紛れも無い準宝貝の特徴だ……どれどれ」


鑑定しているようだ、何事か呟きながら貝を隅々まで観察すると、青年は懐から小さな瓶を取り出す。瓶にはお馴染みの髑髏のラベルが貼られている。


慣れた手付きでそれを空けると、同じく懐から現れた金属の棒で中の液体を一滴、貝の内側へ垂らした。


「ちょ、一体何を……?」


「うん、本物だ!」


今度はサクヤが身を乗り出しかけるが、青年の満面の笑みがそれをそれを制する。


「驚きだね。これは正真正銘、天然ものの準宝貝だ!さらに驚くべき事に、これは幻とまで言われたスタルハンツ産の品種だよ。そもそもこの貝が高値で取り引きされるのは外見の美しさ以外にも、強力な毒が付着しても溶けたり腐ったりしないという特徴があるからで、特にスタルハンツのものは……」


「ご高説は結構よ、買い取ってくれるの?もしそうならいくらかしら?」


いきなり饒舌に話し始めた青年の勢いに圧倒されていると、庇うように割り込んだジゼルが訊ねる。話を中断されて僅かに不服そうな表情の彼だったが、おかげで落ち着いたのか眼鏡をくいと持ち上げる。


「やれやれ、知識は朽ちる事の無い宝だというのに……まぁ、いいさ。そうだなぁ〜、希少性を考えれば金3袋といった所だが、これだけの量を騒がれずに捌く労力を差し引いて金1袋と銀7袋でどうだい?」


嘆息して、ジゼルが口を開く。


「…………裏の売買ならここだと聞いてきたのだけれど、どうも侮られているようね。ねぇ、相場が知られていない品なら上手くやり込められると思った?」


この世界の金銭取引を知らないサクヤにも、ふっかけられているのは口調で分かった。勝手を知るジゼルには屈辱的な額だったのだろう、背中からでも怒気が滲み出ている。


背中でこの様子なのだ、顔を合わせる青年には比べ物にならない圧力が向けられている筈。見ればみるみる内に顔から血の気が引き、額からは滝のような汗が滴っていた。


「黙り込んでどうしたの?図星だったのかしら。何か言ってくれないとわからないわ、口が開かないなら手伝ってあげましょうか?」


汗がカウンターに水溜りを作り、今にも白目を剥きそうな青年が気の毒になったサクヤは、助け船を出す事にした。


「あ、あの……もしかして言い間違いじゃないですか?」


「…………?」


疑問符を浮かべてこちらを見るジゼル。


「そ……そう、そうなんだ!ちょっと相手を……じゃなくて額を間違えただけなんだ!!」


彼女の意識が逸れた事で僅かに余裕が出来たのだろう、青年は上擦った声で言葉を重ねる。


「いやぁ、冷や冷やしたよ。訂正する前に彼女が凄い顔で詰め寄ってくるものだから二の句が継げなくなってしまって!全く、そっちのお嬢さんが冷静な人で助かったよ」


「ほ、ほらジゼル!こう言ってる事だし、怒らないであげて」


必死のフォローで毒気を抜かれた様子のジゼルはやれやれと肩をすくめる。


「調子の良い男だこと。サクヤの優しさに免じて、そういう事にしておいてあげるわ。……それで、おいくらかしら?」


またも鋭い視線に射抜かれた青年は目を泳がせながら答える。


「理解が早くて助かるよ。そ、そうだね……金4袋と銀8袋、これでどうだい?」


今度は嘘を言っているようには見えないが、ジゼルは黙り込んでいる。懲りずにまた少ない額を提示したのだろうか?どちらにせよ、サクヤにはそれが安いのか適正な価格なのか判断は出来ない。


「…………」


「お……おいおい、これ以上は僕だって譲歩出来ないぞ⁉︎これだけの量を捌くんだ、下手をすれば命を狙われる危険もある。"便利屋"ルースの名にかけて、嘘は言ってない!」


沈黙を続けるジゼルに痺れを切らした青年ーールースというらしいーーが声を荒げてカウンターに手を突くと、思案顔で瞼を閉じるジゼル。程無く腰へ手を伸ばした。


「ひいっ!」と情け無い声で飛び退くルースの前に置かれたのは、館で手に入れた武器。


「金5袋よ、これも合わせればそのくらいにはなる筈だわ。それからこの子に適当な服を見繕ってあげて。胸当てがあれば頂こうかしら」


暫し呆気にとられていたルースだったが、目の前の武器を一瞥して眼鏡を光らせる。


「これは……うん、これは良い物だ!歪みや混ぜ物の無い繊細さを持ちながら、基本に忠実な剛健さも持ち合わせている!これだけの品を一体何処で……」


嬉々として鑑定眼を披露し、顔を上げて黙り込むルース。元来お喋りな性分らしいが、詮索を避けたいジゼルの凄みには口を慎まざるを得ないようだ。


「そうだね、5袋で手を打とう、打たせて下さい。それから服だね、胸当ても確かあった筈だ。すぐ用意するよ!」


そそくさと店の奥へ消える背中を見送ると、ジゼルは溜め息を吐いてカウンターに寄り掛かる。


「全く……男は無口に限るわ。女はお喋りなのが良いとは言わないけれど」


「あはは……」


約束通りジャラジャラと音のする布袋を5つと、軽そうな、それでいて丈夫そうな服が運ばれて来た。


店の端に何故かあった衝立の後ろで着替えを済ませ、手渡された皮の胸当てを着ける。


「弓を使うなら、着けておいて損は無いわ」


それからジゼルのナイフを数十本と、矢を十数本。あとは武器の手入れに必要な道具一式を購入し、ひとまずジゼルの革袋に収納する。ルースが特に反応を示さない所を見ると、少なくともスタルハンツでは珍しい品ではないようだ。



「またのご利用を。……なぁ、どうしても出処は教えて貰えないのかい?」


店を出る直前で意を決したようにルースが訊ねてきた。

心底鬱陶しそうに向けられた視線に一瞬たじろぐが、好奇心が勝ったらしい。


「こ、口外するつもりは無いよ!ただ、それだけの仕事をする職人だ、銘を入れないのには何か訳があると思ってね。居所が分かれば商談をしたいのさ」


伏し目がちに言うルースの姿に哀れみを覚え、ジゼルへ目配せするサクヤ。仕方なさそうに首肯したのを確認して口を開く。


「ごめんなさい。それ、買ったりした物じゃないんです。詳しくは言えないんですが、林を抜けた先で手に入れました。だから作った人の事は分かりません……ごめんなさい」


「林の……」


それを聴いたルースは得心がいった様子で天を仰ぐ。


「そうか、あの宝の山か……それじゃあ作り手はとっくに亡くなっているだろうなぁ。いや、すまない。時間を取らせたね。また来ておくれよ」


ぺこりと頭を下げ、店を出る。街は丁度昼時に差し掛かったようだ。賑わいの中を縫うように食欲をそそる香りが漂って来た。


「朝食を抜いているし、食事にしましょうか。と、言いたい所だけれど、もう1箇所だけ行く店があるわ。多分貴女の疑問も1つ解決するでしょう」


そう言ってジゼルは腰の革袋をつまむ。


異論は無かった。















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