第2話 ゴンドゲアでの生活ー1

 ゴンドゲアに着いた魔王はこの世界がゴンドゲアであることをまだ知らなかった。

「ここは…どこだ?」

おそらくパードシアからもう一人誰かゴンドゲアに来ていたら今の状況の魔王に

お前が作ったゲートだろ!出てくる場所ぐらい知っとけよ。

と今の発言に突っ込みを入れているところだろう。

まあ今はそんなことどうでも良いのだが。

「さて、この世界の事についてどうやって情報を得るか…」

魔王は必死にこの状況をどうするか考えていた。そこで魔王が思いついた事は

「普通に生活していたらある程度情報は入ってくるだろう」

という物だった。

だが、魔王はこの世界の土地の取り方を知らなかった。だから魔王は近くにいた人に聞いてみた。

「すみません。この世界で土地ってどうやって取るのですか?」

「この世界?ああ、この国での土地の取り方の事かい?」

魔王は安心した。この世界でも言葉が通じることに。それとこの世界には国と呼ばれる何かがあるらしい。

「ええ、そうです。」

魔王はそう言った。

「この国の土地は強い者に土地の権利が与えられる。毎月10日あまり2日に行われる強者決定試合で上位2名に土地が与えられるのだ。」

そうか、強い者にしか土地は与えられないのかと魔王は納得しつつ、今日の日付を考えた。

「そういえば、今日は何日でしたっけ?」

「旅人さん、かなり疲れていますね。今日は宿屋に泊まったらいかがですか?今日は不の月の2日です。」

「親切にありがとうございます。ここの宿はいくらかかりますか?」

「今は祭典の最中なので無料ですよ。今度クエストや強者決定試合等で出会ったらよろしくお願いします。こう見えて、自分クエスト好きなんですよ。旅人さん、これよかったら。この国の地図です。」

再びお礼を言ってからその男の近くから去っていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る