第4話モノクロの夢

長い夢を見ていた。

もうなにを見てたかは、覚えてないけど、確かに見てた、はず、、

誰かがなんか叫んでた…はず…?

誰がいたんだ??

おれ…と、、??

おれとらい??

にしては、もっと多かった気がする…

もっと、もっといた…

みんなが何かを見てた。

みんなが同じところを見てた。

そう、見てたんだ……

で、叫んでたー……??


「ぃちゃん…おにぃ…ちゃん…?」

目を開けるとそこには……

「ら、らい?!どうしてここにいんだ?!おれの部屋なんだけど?!」

「おにぃちゃん…が起きるの…遅いから…」

そんなウルウルした目で見ないでくれ…!!

「わ、悪かった…今行く…」

あぁー、今のはやばいって!!!

反則だよ?!

まじ死ぬかと思った…


モノクロの夢は、儚く、そしてもろく。

少しでも触れれば壊れてしまいそうで。

記憶にあまり残らないほどのものだった。


キオクにノコラナかった。

イワカンもカンジナカッタ。


おかしいのに、気づかなかった。

気付けなかった、

なんでか??

それは、モノクロの夢だったから、、

儚く、もろく、壊れやすい。

だから、ノコラナカッタ……

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