第十四話・全体作戦会議~君の力を示す時だ、頑張れ天鵞絨~

  松木まつぎ 浅葱あさぎは作戦会議室へ訪れた。広い。とても広い。学校の体育館を思い出す。あれよりも広い。机が、大学の講義室のように段々に配置されており、その一つ一つに端末が内蔵されていた。さかきとその分家の席は、前の方に特別に用意してあり、天鵞絨びろうどともに席へと着いた。時間がないのでみな慌ただしい。当然だ。今現在も敵が迫っているのだから。

 白い髪の初老の男性が端末のパネルに映る。氷見ひみ 出流いずる元帥。わが軍の総司令官である。会議はまず総司令官自らによる、簡易的な現在状況から始まった。総司令は短くも分かりやすく、さっき天鵞絨びろうどと話していた内容を語ってくれた。次に、総司令が映るパネルに新たな人物が映り出す。今回の作戦を立案した貝塚かいづか 定吉さだきち参謀官である。天鵞絨びろうどの作戦を通す為には、この人と議論しなくてはならないだろう。

「えー、今回の作戦は、囮部隊、先行部隊、通常部隊の三つに分かれます。囮部隊十二機。先行部隊二十四機。残りを通常部隊とします。まず、囮部隊が回避運動に専念しながら、相手の射程範囲内に入ります。敵部隊がその囮部隊に気を取られている隙に、精鋭ばかり集めた先行部隊を敵部隊に突撃させます。突撃した先行部隊に敵部隊を乱して貰い、その隙に通常部隊を突撃させ敵部隊を殲滅させます」

 これが貝塚かいづか参謀が考えた作戦だ。要は囮作戦である。

「相手の射程距離が脅威だとお考えでしょうが、我が国の戦繰いくさくり江津ごうつ』の最高速度は九百八十二キロです。約千キロ出せるこの期待なら、こちらの射程距離まで約一・八秒、敵部隊まで約三・六秒。しかも、相手の武器は三秒のチャージ時間を必要とします。これならなんとか出来るはずです。相手との数も差もやはり脅威でしょう。だが、相手はこちらが接近出来るとは考えていないと思われます。ならば、この作戦が成功したならば、必ず勝機は訪れるはずです!」

 うん、一見するとなんとかなるように見える。だが、否定したい事がいくつもある。まずは、到着時間。四捨五入で結構盛っている。約一・八秒と約三・六秒としているが実際はもっと長いはず。計算が面倒だから出さないけど。そもそも、「江津ごうつ」の最高速度九百八十二キロはあくまでスペック上の最高速度である。特殊ブースターによる初期加速のあと移動に専念し真っすぐ飛んだ場合出るスピードである。当然、戦闘中に出るスピードでない。仮に出せたとしても真っすぐしか飛べない。最短距離で真っすぐ直線に飛んでくる機体など良い的である。仮にこちらの射程距離までたどりついても、射撃の為に速度を落とさなければならない。これもやはり良い的だ。敵の懐まで辿り着いたとして四百の敵が二十五機に乱されるわけがない。すぐに潰されて終わりである。

 さらに前提として、相手は囮に何機引っかかる?四百全部が引っかかる訳がない。引っかかったとしても四百の砲門にどれだけ耐えられる?相手には機械による自動照準が可能である。こちらの回避運動の事も計算に入れて狙ってくる。チャージ時間など関係ない。一発で終わるのだ。下手したら一瞬で全滅だ。

 それでも、作戦が成功し通常部隊が突撃成功してもやはりまだ厳しい。相手の量産機「活炭いけずみ」はこちらの「江津ごうつ」よりスペックが高く一対一で戦っても向こうが有利である。これに勝つには二対一に持ち込むか、一方的に攻撃出来る状況を作り出さなければならない。しかし、どちらの状況もこの作戦では作りだし難い。

 天鵞絨びろうどは成功率がゼロではないと言っていたが、僕は限りなくゼロに近いと思う。

 だが、貝塚かいづか参謀を決して攻める事は出来ない。この不利な状況を覆す作戦をすぐに思いつくはずがない。一応作戦の体は保っている。それだけで、優秀だと思う。ただ、天鵞絨びろうどがおかしいのだ。僕と話をしていた時、天鵞絨びろうどは驚いていた素振りは見せていた。だが、本気で驚いていた事はなかった。どんな不利な状況を聞かされても、ただひたすらに勝利への道を模索していた。そんな弟分を僕は誇りに思う。天鵞絨びろうどは何故か余り周りに評価され難い傾向がある。だが、今回その評価は大きく変わるだろう。

貝塚かいづか参謀、作戦について意見があります」

 天鵞絨びろうどが端末通信に割り込んだ。さあ、これが僕の自慢の弟分だ!


 さかき 天鵞絨びろうどは、自らの考えをぶつける覚悟を終えた。

「これは天鵞絨びろうど様、何かご質問でも?」

 貝塚かいづか参謀が苦い顔で口に出す。やはり、地位だけある若者がしゃしゃり出るのは余りよく思われないな。だが今回はしゃしゃり出させてもらう。加々見かがみ大佐の進言通り、遠慮なく意見を言わせてもらう。

「いえ、質問ではありません。貴方の案に異議を唱えたいと思います」

「…ほう、何か不服な点でもございましたか?」

 冷静そうに見えるが、声に怒気が入っている。貝塚かいづか参謀はプライドが高いとの噂だ。自分の作戦に自信を持っているのだろう。

「貴方の作戦は確かに優秀です。成功の確率も確かにあると思います」

 本音だ。この作戦、俺は思いつかなかった。仲間を犠牲にするという発想が出なかった。だが、そちらの方が結果的に被害が少ない場合もある。そういう作戦が立案出来るのが貝塚かいづか参謀なのだ。だが、今回はそれでは駄目なのだ。

「しかし、貴方の作戦では例え成功したとしても犠牲者が多すぎます。もっと、被害が少ない作戦にするべきです!」

 参謀のこめかみがピクリと動く。

「ほう、そう言うからには、何か代替案でもあるんですか?まさか、何も考えずに否定だけされるおつもりですか?」

「そんな事はありません。私が考えたもので良ければ、代替案がございます」

 参謀の目が見開かれる。代替案を用意していないとでも思われてたのだろう。そこまで無責任に見られているのだろうか?少しショックである。

「なら、聞かせてもらいましょう。その犠牲者が出ないと言う、素晴らしい作戦を」

「残念ながら被害をなくす事は出来ません。ですが、この案ならば被害を格段に減らす事が出来ます」

 そう言って、ある映像を端末に配布する。

「こちらは、多くの皆さんがご存じの、我が国唯一の戦繰いくさくり用輸送艦『尼子あまご』になります。この船は幅が広いという特性があり、艦橋側を正面に向ける事で、裏に全戦繰いくさくりを隠す事が出来ます」

「まさか!」

 周りがざわついてきた。参謀も驚いた顔をしている。

「この巨大輸送艦を、防壁として使用したいと思います」


「馬鹿な!そんなものすぐに落とされてしまうぞ!」

「最初は俺もそう思いました。ですが、こちらを見て下さい」

 端末に資料を展開する。

「今回相手が使うAMエーエム四十七L型エルタイプは、AMエーエムの安定性を上げ射程距離を伸ばしました。ですが、その代わり装甲貫通力は四・七センチ。中型なのに、小型AMエーエム砲並みの威力です」

 カタログにも書いてあった情報だが、一応TATARAたたらにも問い合わせて確認した。

 こちらの量産型「江津ごうつ」の平均装甲厚は、通常兵器を完全に無効出来る一・六センチにしてある。この武器ならば簡単に貫かれる。ならば、装甲を厚くすれば良いと思われるが、最低でも四・八センチ、三倍にしなくてはならない。これでは、速度が極端に落ちる。それにAMエーエムの場合、当たれば装甲を溶かすことが出来る。通常兵器と違い弾く事が出来ず、同じところをもう一度当てれば落ちるのだ。なので、AMエーエムを避ける速度が優先される。

 それでは、小型だろうと中型だろうと意味は無いように思える。しかし、輸送艦「尼子あまご」に取っては大きく関係する。

「『尼子あまご』の艦橋側の装甲は、輸送船にも関わらず五十四・五センチもあります。これならしばらくの間、敵の砲撃に耐えられる事が出来ます」

 何故そんなにも厚いのか、資料には乗っていなかった。そこを質問されると困る。早く次の事を説明しなければ。そんな事を思っていたら、「尼子あまご」の艦長、御剣みつるぎ 勘兵衛かんべえ准将が、回線に割り込んできた。

「ほっほっほ、丈夫さも『尼子あまご』の取柄じゃからのお。みなも知っている通り、現代戦では、艦船は戦繰に補足されると終わりじゃ。いくら砲を大きくしても射程は同じ、そしてこちらは的がでかい。一方的に攻撃される場合が多い。その為、もし補足されたら耐えるしかないんじゃ。速度を求める艦ではなかったし、耐える為に極端に装甲を厚くしたんじゃ。まだ遠くにいる機体から逃げなきゃならない状況でも、装甲をパージし、艦体を軽くも出来る。要は、生き残り特化じゃな」

 御剣みつるぎ船長が補足をしてくれた。御剣みつるぎ船長はこの作戦に反対すると思っていた。長年連れ添った艦を攻撃の盾にするのだから、仕方ないと思っていた。だが、この反応はむしろ…

「だが、四百の砲門が一点集中したらその装甲すら貫通してしまう。どのようになさるおつもりで?」

 貝塚かいづか参謀官が反論する。それについては対策済みだ。

「あまり知られていませんが、実は『尼子あまご』の小型索敵艇に近いものが『神無月かんなづき』から飛ばせます。まあ、精度も範囲もお幅に落ちますが。しかし、今回の戦闘域なら、相手の位置、どこを攻撃しているのかくらいは把握出来ます。攻撃が突き抜けてくる場所が有れば、事前に察知する事が出来ます。事前に攻撃場所を知っていれば回避は容易いでしょう」

「しかし、四百機がバラバラに穴を開けてきたら、そうはいかないでしょう。相手は約十一機で穴を開けられます。全機が一発撃つだけでも、三十六か所貫通する計算になります。それが絶え間なく続きますよ」

「中身と背面装甲があるので単純に十一機ではありません。それに相手はどの程度で抜けるか分からないと思います。『尼子あまご』のスペックを完全に把握している場合もあるかもしれません。ですが、普段後方にいる『尼子あまご』のデータは敵に余り知られていない可能性の方が高いです。やはり、ピッタリと数を合わせてくるのは、相手としては難しいと思います」

 「尼子あまご」を盾にする作戦が読まれていたら、恐らく四百機以上の敵が来ていたであろう。「睦月むつき」や「如月きさらぎ」、他の国への牽制にしても本国にいる戦力が多すぎる。まだこちらに送る余裕はあるはずだ。そういう意味では、この戦いに勝っても油断は全く出来ないのだが。今、考える事じゃないので本題に戻る。

「それに、『絶え間なく』と言われましたが、それについても考えています。御剣みつるぎ艦長、少しよろしいですか?」

「なんじゃ?」

「確か、『尼子あまご』には、事前に入力したルートを自動で航行出来る機能がありますよね?このように移動したら、どのくらいの時間でこちらの射程距離まで移動出来ますか?」

 御剣みつるぎ艦長に移動をシュミレートした図を送る。自分でも計算はしている。だが、御剣みつるぎ艦長の口からでた言葉なら、そちらの方が説得力があるだろう。

「これなら、大体十二・三~四秒と言ったところかのぉ」

 こちらの計算の十二・四秒とほぼ同じである。これを計算するのに機械の力を使わせてもらった。それでも時間が掛かった。だから御剣みつるぎ艦長から答えを聞くのに、少し時間が掛かると思っていた。それを即答された。これが二十四年の経験なのか。尊敬に値します。

貝塚かいづか参謀、貴方がおっしゃっていた通りAMエーエム四十七L型エルタイプは事前チャージ時間に三秒を要します。絶え間なくと言われましたが、事前にチャージしている事を念頭に置いても、撃てて一機四~五発しか打てません」

「ついでに言っておくと、『尼子あまご』は荷物を入れる為に、空の区画が多い。システムの方もメインの他に、何かあった時のサブが二か所ある。多少中身が壊れても、よっぽど運がない限り機能を停止する事はないじゃろ」

 もちろん、停止する可能性もある。その時の策も一応はある。まあ、戦繰で押すだけなんだけど。かなり戦況が不利になるので、これに関しては、停止しないよう祈るしかない。

「だが、『尼子あまご』が大破状態になる事は免れません。今後の索敵と輸送をどうなさるおつもりですか?」

 少し貝塚かいづか参謀が焦り始めた。別に本人を追い詰めたい訳じゃないんだけどなあ。だが、こちらの作戦は通したい。割り切ろう。

「それについては俺からでなく、別の方に説明して貰います。浅葱あさぎにい、お願い」

「了解」

 この事については、浅葱あさぎにいに調べて貰った。俺が説明するよりも調べた本人にして貰う方が良いだろう。

「どうも、松木まつぎ家軍務代表、松木まつぎ 浅葱あさぎです。それでは、説明させていただきます。まず、索敵ですが、さっき天鵞絨びろうど様が説明した通り、『神無月かんなづき』からも小型索敵艇を出すことが出来ます。その索敵艇より遠くに飛ばしたい場合もあるでしょう。その場合も精度が下がりますがそれ用の索敵艇を用意は出来ます。輸送については、お金さえ払えば『武装商会ぶそうしょうかい』に依頼を出せます。『武装商会ぶそうしょうかい』が在籍する『師走しわす』は同じラグランジュ点に存在しますので、時間もさほど掛からないでしょう。まあ、かなりの依頼料金をふっかけられると思いますが」

どちらも「尼子あまご」があった時よりも不便になる。だが、代わりがきかない訳ではない。

 浅葱にいが、さらに言葉を続ける。あれ?頼んでいたことはもう終わったのに?

「それに、この戦いを勝ち抜かなければ、今後なんてありません。今するお話ではありませんね」

 浅葱あさぎにいが、貝塚かいづか参謀に向けてニッコリ微笑む。そんな挑発行為みたいな事しなくていいから!ほら、貝塚かいづか参謀怒ってる!

「う、ぐぐ…」

 貝塚かいづか参謀が言葉を詰まらせる。浅葱あさぎにいに対する反論が思い浮かばなかったようだ。だが、そのやりきれない怒りの矛先が別の方へ向かう。

御剣みつるぎ館長!貴方はどうなんですか!?このまま自分の艦が相手の的になる事を、どうも思わないんですか⁉」

 正直それは俺も気になっていた。どうしてこちらの味方ととれる事を言い続けていたのか?御剣みつるぎ艦長は、それについて穏やかな表情で返答した。

「ほっほっほ、確かに『尼子あまご』は苦楽を共にし、様々な仕事を一緒にしてきたわしの相棒じゃ。『尼子あまご』は既にわしの半身ともいえる。しかしな、わしらが身を粉にして働いてきたのは『神無月かんなづき』の為じゃ。国の為ならば我が半身、喜んで差し出そう!」

 御剣みつるぎ艦長が端末上でははなく、直接こちらの方を向く。

天鵞絨びろうど様、どうか『尼子あまご』をお役立て下さい」

 御剣みつるぎ艦長が頭を下げる。この人は真剣なんだ。真剣にこの国を想っている。俺はそれがとても嬉しく思える。

「承りました」

 俺も頭を下げる。この人の想いを絶対に無駄にはしない。

「どうして⁉どうしてなんだ⁉天鵞絨びろうど様⁉どうして私を否定するのだ⁉私の面子を潰したいのか⁉」

貝塚かいづか参謀がまくしたてる。それに対して静かに首を振る。違う。そうじゃないんです。

「そんな事思っていません。俺はただ、軍の仲間を死なせたくないだけです」

 伝わるかは分からない。ただ、俺の気持ちを貝塚かいづか参謀にぶつけてみる。昔を思い出しながら、話を続ける。

「知らない人もいると思いますが、俺は小さい頃から軍にいました。だから、ずっと軍で働いている人を見てきました。みんな、一生懸命仕事したり、訓練したりしていました。それはとても大変そうでした。でもみんな、弱音を吐かず、愚痴を吐かず、いつもいつもただひたすら目の前の事に取り組んでいました。子供の俺にかっこ悪いところ見せたくないって気持ちもあったかも知れません。でも、俺はその姿に感動したんです。かっこよかったたんです。俺もいつかあんな風になりたいな、そんな風に思うようになりました。俺は軍の皆さんを尊敬しています。だから、尊敬している皆さんを死なせない道を見つけたかった。ただ、それだけなんです」

 会議室が静まり返る。誰も何も言わない。あれ?俺おかしな事言っちゃったのか?

「もう、いいです。 天鵞絨びろうど様の考えは分かりました。後は、総司令にお任せします」

 貝塚かいづか参謀の声が、心なしか穏やかに聞こえる。その言葉に対し、総司令が意見を出す。

「お二人の作戦、聞かせてもらいました。どちらも、勝てる見込みはあると思います。ですが、便宜上、軍の最高権限はさかきにあります。私がとやかく言う事は本来ないでしょう。ですが、それでは納得出来ない方々も少なからず居ると思われます。それが禍根かこんとなり、作戦の失敗も招くかもしれません。ですので、私は軍の皆さん全員に問いたいと思います。どちらの作戦が良いと思うか?どちらの作戦が命を預ける事が出来るか?」

 総司令は一息ついて、大きく声を響かせた。

「多数決を取りたいと思います」


 皆が票を入れる中、貝塚かいづか 定吉さだきちは総司令と話をしていた。

「総司令も、人が悪いですね。どう考えても、結果は決まっています」

「あんな若造に、負けはしないと?」

 総司令がにっこり笑いながら言葉を返した。

「いえ、残念ながら私の完敗です」

 結果が発表された。九割以上の人が天鵞絨びろうど様の作戦を支持していた。そう、結果は分かっていた。天鵞絨びろうど様が言う「尊敬している軍の皆さん」にきっと私も含まれている。そう、目が訴えかけていた。この人には敵わない、そう思ってしまった。だから、この結果は順当である。

「まあ、私も天鵞絨びろうど様に投票しましたからね」

「総司令っ⁉」


 さかき 天鵞絨びろうどは、その結果に驚いていた。こんなにも支持されるなど思っていなかった。会議室中の人が拍手で祝福してくれる。

「ありがとうございます!」

そう、頭を下げるしかなかった。そんな俺に貝塚かいづか参謀が声を掛ける。

「後は、よろしくお願いします。貴方に託します」

「はい!俺の全てを持って対応させていただきます!」

 拍手が止む。さあ、話はこれからだ。

「作戦の核は先ほど説明したものです。しかし、これだけではまだ勝率は低いです」

 そう、まだだ。まだ足りないのだ。あの四百機の最新鋭機に対応するには、また別の策が必要である。

「なので皆さん」

 一息入れる。

「ここからさらに詰めるよ!」

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