第七話・葉月の事情~またまた檀弓ちゃんの説明タイム~
「さて、
「了解!」
手元の資料の「
「結論から言いいますと、要は『
「まあ、そういう事だ」
何故「
「『
次々と資源衛星を奪っていき、国を豊かにしていった。およそ七十年くらい前の時代、「
「しかしそんな事を続けていたら、当然恨みをドンドン買っていきます。それに対応するために軍備増強。出兵。略奪。怨恨。増強。それを繰り返していました。それでも『
それほど当時の『
「まさに絶頂期。しかし、六十二年前、『
「その革命についても説明できるか?」
「もちろん!」
あ、いつもの口調が。ゴホンゴホンと咳ばらいをする。さあ、気を取り直して。
「当時各国家は、電力供給の為に水力、火力、太陽光の発電を採用していました。水力発電はは生活水を浄水する過程で発電していたので発電量は微々たるもの。風力と地熱も一応採用してましたが、結局機械で起こした人口の風と、機械を動かす事で発生した地熱では、発生する電力より、消費の方が大きく意味がありませんでした。太陽光は巨大ソーラーパネルによりかなりの電力を発生させました。ですが、まだ足りませんでした。その為、資源を必要とする火力発電に頼るしかありませんでした」
ちなみに原子力は完全に撤廃されている。住むところが限られている私たちは、原子炉が暴走してしまうと全滅の危機にまで達する可能性もある。それに放射性廃棄物の処理が難しい。地球があった時と違い埋める事が出来ないのだ。
「しかし、先ほど言った六十二年前に新たな電気動力が『
そこでまた「
「最初は『
そこが一つの転機である。
「されどまだ、財源としては採掘衛星で発掘される鉱石がありました。天然ガスも大量に売れ残りました。が、肥大化した軍事力により、革命後でも太陽光発電では電気が足りなかった『
だが、今までの話で分かる通り、「
「しかし現在、『
正確には、枯渇したのは燃料や工業品になり得るものだ。一部、工芸品、芸術品、装飾品には採掘衛星の鉱石が必要で、まだ採掘中である。だが、それは加工技術があって初めて価値のあるものであり、「
「こうして『
こうしてやっと今回の騒動に繋がる。
「追い詰められた『
「何故物語風なのかは分からないが、ちゃんと理解しているようだな」
あれ?いつの間に物語風になってしまったのか。まあ、ちゃんと伝わったからまあいいか。
「ぶっちゃけ自業自得!」
「そうだな。だが、それでも『
「まあ、そうなんだけど」
その滅びを回避する為に、私達に滅べと言っているわけで。でも、これからする話では、お父さんのこの考えは必要である。
「相手は国家存亡が掛かってるわけだし、説得は難しいと思う。だけど、相手は会談を受けてくれた」
「そうだ、相手も戦争になる事は本意ではないはずだ」
「戦争するにもお金と電力が掛かるもんね。そこが唯一の付け入るところかも」
「つまり、地球資源以外で『
父様が着物の袖を捲り、改めて気合を入れる。
「さあ、我らの国を救う為に、『
手立ては前もって父様が立案し、それを実行できる準備もしてきた。後は、私が説明するだけ。待機時間があったのにも関わらず、ぎりぎりの時間まで、父様とその事について確認しあった。だが、もう時間だ。
さあ、会談が始まる。
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