蒼緋双刃
おとぎ話: 原初の十種
原初の獣
ここに十の獣あり。
人を喰らいて、大地を汚す、我ら人とは相容れられぬ獣なり。
幾千の地を鮮血で染め、幾万の街を灰燼へと帰す、我らの祖先が築き上げし文明を破壊し尽くす獣なり。
しかし我ら獣の餌にあらず、抗う力、遂に得たり。
空を走り、岩を砕き、海を裂く——この力こそ獣の闇を斬り払い、未来に光をもたらす刃なり。
我ら、ここに誓う。
昨日倒れし戦友のため、今日朽ちし己のため、そして何より明日を生きし我らの子らが希望の道を歩けるよう。
友の骸を背負いし我ら、剣となりて、今日をより良き昨日とせんことを。
我ら、ここに願う。
我らが屍を越えし者達よ、笑いながら明日へ行け。
さすれば、明日はきっと————。
(『戦士達の歌』 作者不明)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。