一話 王都事変 その十三 包囲

 翌朝も二人はガラキ山へと向かう。今朝も、雲は多いが、日光は申し分なく、風が少しある以外は絶好の地図製作日和だった。この日もカランが先を歩き、その後ろを、リィンは地図を見ながら進む。


 数時間後、二人は峠の入り口に差し掛かっていた。


「今日はどうするの?」


 リィンが言った。カランは振り返り、リィンの方へ歩み寄った。そして、彼女の持っている地図を自らに見えるように手で角度を変え、もう片方の手で地図を指差した。そこは峠道を少し進んだところ、小さな黒点が印されていた。


「まず、ここまで行く。ここから道を逸れて山に入る。ここが一番山に入り易いポイントだと思うから。一番入り易いと言っても道じゃないからかなり大変だよ。相当の覚悟はしてもらわないと駄目だ」

「覚悟ならとっくにできてるわ」

「そりゃ良かった。けど、無理はするなよ」

「わかったわ」


 返事はしたものの、内心素直に言うことを聞くつもりはなかった。出世のための大事な試験だ。多少の無理は厭わない。リィンの覚悟はガチガチに焼きが入っている。


「じゃ、行こう」


 言って、カランは歩き始めた。リィンはその後ろを付いてゆく。


 数十分後、二人はポイントに辿り着いた。そこは、少しでも峠道を外れるとかなり草深くなる。道なんてものはない。ただただ深い緑が眼前に広がり、アップダウンの激しい、うねった斜面がひたすら続く。


 それを見て、リィンはゴクリと喉を鳴らした。ここを行くのか。そう思うと、全身に緊張が走った。カランの言う一番入り易いポイントは都会育ちのリィンにはとても易くは見えなかった。平らな足場は一切ない。多種多様な植物が鬱蒼と茂り、背の高い木、低い木が折り重なるように並び、陽を遮り夕闇のような暗さだ。こんなところを降りてゆけるのだろうか? リィンの頭に疑問が浮かんだ。


 カランは方位磁石、地図を懐から取り出し、ズボンの尻ポケットから桃色のロール紙を取り出した。ロール紙は掌に収まるくらい小さい。彼はまず地図を地面に置き、その上に方位磁石を重石替わりに置いた後、ロール紙から十数センチほどの長さをちぎり取り、付近の目の高さにある枝に括りつけた。


「目印さ」


 カランが地図と方位磁石を拾い、ロール紙をズボンに戻しながら言った。


「ええ」

「じゃ、行くよ。地図はしまっておいたほうがいい」


 言って、カランは深い緑の中へ、ゆっくりと足を踏み入れていった。左手に地図と方位磁石を握り、右手は近くの木の幹や枝を掴みながら、慎重な足取りで進んでゆく。


 リィンは地図を懐にしまった。一度大きく深呼吸をした後、カランの背から目をはなすまいと見つめ、カランの後に続いた。


 二人は非常にゆっくりとした足取りで進んでゆく。幼児のハイハイと同速か、それ以下だ。これでも精一杯だった。カランはひょっとしたらもう少し早い速度で進むことができたかもしれないが、後続のリィンがそうはいかない。カランもリィンもきわめて慎重な手つき足取りなのだが、カランの場合はその動作全てがスムーズなのに対して、リィンは何から何まで精一杯の手一杯だった。さらにカランの場合は方位磁石を見、時折地図に書き込んだり、紙を枝に結んだりと忙しいはずなのにこの違い、やはり長年の経験の差はかなり大きい。


 一時間もすると、もうリィンは息が上がっていた。額から流れ落ちる汗を何度も腕で拭っている。カランも汗をかいてはいたが、拭うほどではない。リィンの荒い息はカランの耳にも届いた。カランは足を止めた。ゆっくりリィンの方へと振り返った。


「少し疲れたな。休もう」


 言って、カランはその場の手ごろな石の上に腰を下ろした。


「そ、そうか。ではそうしよう」


 助かった! リィンは思った。内心ほっと息をついた。疲労はピークに達していたこれ以上歩き続けるのは危なかった。リィンは近くの大木に背を預け、背をずるずると大木の幹に滑らしながら、ぺたりと尻もちをついた。


 カランはリィンの様子を見て小さくクスリと笑った。リィンの方は疲労のあまりカランが笑ったことに気付かない。一週間もリィンと行動を共にしたため、カランは彼女の性格をある程度把握していた。特に人前で弱音を吐かない、負けず嫌い、といったところはよく理解していた。リィンはこの一週間の間、自分から休もうと言いださなかった。年下の少年の前で、自分から先に休むと言うのは、彼女のプライドが許さない。それをカランはわかっていたから、休むほど疲れていないのに、彼は自分から休憩を申し出た。もし、言わなければリィンは倒れるまで歩いただろう。この休憩はカランの優しさだった。本当におかしな人だ、カランはそう思い、また小さく笑った。


 たっぷり二十分休憩すると、リィンの気息は整い、汗はひいた。辺りをうかがう余裕もでてきた。落ち着けば色々なものが目に入ってくる。当たりの自然は優しい色に包まれている。緑が多い。地面から突き出た石でさえ、苔生し緑色だ。陽が不十分だからどれも暗緑色に見える。空も緑だ。青空は生い茂る枝葉の隙間に小さくちりばめられている。


 耳を澄ませば鳥の声がする。どこかで得体のしれない獣の鳴き声がする。麓の森に入ったときもこんな鳴き声がしていた。リィンはふと思った。カラン曰く、多分この辺りに人間を襲うような危険な動物はいない、とのことだ。それらしい糞もなく、縄張りのマーキングのようなものも、彼の目から見て見つかっていないらしい。僕の知らない未知の動物がいるかもしれないけどね、と彼は付け加えたが、別段、彼もそこまで動物を警戒している様子はなかった。


 一瞬、野鳥の鳴き声が止むと、ふと、リィンの耳にチョロチョロと水の流れるような音が聞こえてきた。


「カラン、水の音がしない?」


 リィンはカランに訊いた。カランは瞑っていた目を開け、俯かせていた顔をゆっくりと上げてリィンを見た。左手がスッと上がり、彼から見て斜め左下を指差した。すると、そこの斜面は石が密集していて、その石同士の隙間から細い清水が流れ落ちている。リィンの位置からではそこは木と植物に遮られ、隠れてしまっているが、清水の行く先は人間のくるぶしくらいの深さの水たまりができている。


 リィンは転げないようにゆっくりとカランの元へ行くと、カランの隣から彼の指差したあの湧き水を見た。


「綺麗ね……。あれ、飲めるかしら?」

「やめといたほうがいい」

「何故?」

「あの湧き水、多分人の手つかずだ。ここまで来る人間もいないだろうし、あれを飲んだことのある人間もいないだろう。そんな水は飲むべきじゃない。一見清水に見えても、目に見えない危険なものが含まれてたりするからね」

「目に見えない危険な物?」

「寄生虫の卵とかさ」

「それは……、最悪ね」


 言って、リィンはカランの隣に腰掛けた。丁度彼の横にも座り易そうな石があった。苔はブーツで蹴り剥いだ。


 それから三十分近くも二人はその場を動かなかった。その間、二人の間に会話は一つもない。カランは目を瞑り俯き、リィンは辺りをキョロキョロと見回しながら、風景、音、空気を愉しんでいる。


 もう十分休憩できただろう、カランはそう思い、足場に気を付けながらゆっくりと立ち上がった。


「そろそろ行こうか」

「ええ」


 リィンも立ち上がった。


 カランは必要な諸道具一式を取り出すと、ゆるゆると先を進み始めた。その後ろにリィン。


 進行ペースは変わらないものの、リィンは山に慣れ始めていた。手つき足取りも確かで、またすこぶるスムーズだ。もう苔生した石に足を滑らすこともほとんどないし、弱い細枝を掴んで折り、バランスを崩すこともない。肉体への負荷も、かなり軽減されている。


 とはいっても、あくまでもリィンは山の初心者。カランは、いくら彼女が慣れてきたからといって、ペースを上げるようなことはしないし、後ろへの注意気配りを怠ることはない。だが、ちょっぴり注意の比重をリィンに置き過ぎていた。彼は後ろを気にかけるあまり、空への注意を失念していた。彼が空の変転に気付いたのは、木々草花がざわめきはじめ、その身体を冷たい風が取り巻きだした時だった。


 カランは空を見上げた。枝葉の隙間から見える空に、太陽が消えているのを見た。小さくちりばめられた空は鉛色だ。薄雲がはっている。それだけならまだいい。しかし、それだけで済みそうにはない。薄雲から差し込む陽光が、どんどんその威光を弱めてゆく。雨雲が立ち込めてきているのだろう。陽の下では緑に見えた葉も、暗緑色を通り越し、もはや黒に近い。しまったな。カランは内心己の失敗を悔やんだ。山の天候は変わりやすい。そんなことはとうに分かっていたはずなのに、このザマだ。


 カラン少年は確かに山林のプロフェッショナルではあったが、所詮はまだ十五の子供。人間としてまだまだ発展途上の未熟者だった。子供のうちにはそういうミスは多々あるものだ。いや、大人になってもそういうことはあるだろう。人間とはそういうものだ。失敗を繰り返し、生涯を通して学習してゆかなければならない。


「一雨きそうだ。今日のところはここまでにして引き返そう」


 カランは背後を振り返って言った。


「雨くらいでやめることはないわ」


 リィンは足を止め、近くの木の枝にひしとしがみつきながら言った。さっきの休憩前よりかは幾分疲労の度合いが軽いが、それでも疲労はしている。額から汗が流れ落ちている。


「山の雨を舐めちゃいけないよ。山の雨ってのは冷たいんだ。山肌の起伏に当てられた風は荒いし、雲も渦巻いて局地的な嵐にだってなる。とにかく、今日のところは引き返す。仕事上で山とか森にいる限り、絶対に僕の言うことを聞いてもらうよ」


 言葉こそ柔和ではあったが、カランの瞳は真剣だった。雨足の近づくのを感知できなかったという、己のミスを悔い、これ以上の失敗をしてはならないという強い意志の現れだった。そんな瞳を見せられては、リィンも反対はしない。元より、山のことはプロであるカランに一任しているから、彼の決定なら大人しく従うつもりでもあった。


「わかったわ」

「うん。じゃ、帰ろう」


 帰り方は至極単純。元来た道をとって返すだけだ。カランはリィンの方へ向かって歩き出した。


 その時だった。


 リィンの背中越しの背景に、何者かの姿を、カランは捉えた。はっきりとは見えなかった。未開の山林は暗い上に植物に氾濫し視界が悪い。ただ、カランの目に、木々の間を人影が縫ったように見えた。それもほんの一瞬。凡人なら見間違いで済ませたかもしれない。しかしカランは非凡だ。彼の直感は危険を訴えかけていた。山賊の出るという触れ込みの山だから、念頭にあれば、危険を感じるのは自然の反応かもしれない。しかし彼の場合は危険を感じただけなく、既にそれを危険と認識していた。論や根拠はない。勘だ。


「山賊がお出ましかもしれない」


 カランが言った。その言い方が穏やかで、呟くようだったから、リィンはそれほどこの事態を憂慮しなかった。リィンはカランの視線の先、己の背後をゆっくりと振り返った。


「どこ?」

「わからない。けど、いる」


 かもしれない、ではなく、いる、という断定的な言い方への変化に、ようやくリィンは緊張感を持った。反射的に腰の剣に右手が伸びる。そして辺りを注意深く見回す。山に慣れない彼女の目には、人影の一欠けらも発見することができない。


「本当にいるの……?」

「いる」


 いる、ということ以外、カランは何も断定しない。何処に、誰が、どのように、は彼自身にもわからない。


 カランはその両目で得体のしれない人影を追ったが、頭の内はもう一つ別のことに腐心していた。この状況をどのように脱出すればいいか、彼はこれを一心に考えていた。リィンの背後に人影を見た。それはすなわち、二人が来た方角と同じところから敵が接近していることを意味する。つまり、目印は目線の位置にあるから、敵にもよく見えているだろう。そんな目印を馬鹿正直に頼るのは危険すぎる。そもそも目印を辿ろうにも、目印は恐らく敵の背後だ。敵の正面を突破しなければならない、それもまた危険だ。かくなる上は全く別のルートを辿って下山するしかないが、地図がなく、方位磁石だけを頼りにそれができるのか、カランにはとても不安だった。自分一人ならまだしも初心者がいる。それに、敵がこの辺りを根城にする山賊なら、この山林に関してはカランよりも敵に一日の長があるだろう。


 考えれば考えるほど、カランの思考は追い詰められていった。最適解が見つからない。どの手段をとっても、多大なリスクが付きまとう。


 リィンはカランほど深刻に考えていない。彼女は単純、ただ敵を倒せばいいと思っている。自分にはその実力があると思い究めている。単純ではあるが、それも一つの案だ。だが、やはり単純故に、様々な問題を孕んでいる。しかし、リィンはそんなことには気づいていない。この場が敵のテリトリーであるかもしれないことなど、毛頭ない。


 サァァ、と、何やら微細な音が二人の耳朶をかすめる。雨だ。山に慣れているカランは、まだ雨粒を感じる前に、雨を知覚した。直後、。彼の予感した通り、雨粒が二人へと降り注いだ。降る雨粒は二人の頭上高く生い茂る木々の枝葉に遮られ、地に粒となって落ちるのはまばらだ。


 雨音に紛れて敵が動くのを、カランの鋭敏な耳は感じ取った。恐らく、敵は雨が自らの気配を遮断してくれていると思い、打って出たのだろう。素人のリィンには効果があった。リィンは未だに敵の位置どころか気配すら掴めていない。


 雨を隠れ蓑に、カランの周りで敵が蠢動する。敵は気配を完全に隠蔽したつもりだが、カランの五感はごまかせない。カランは敵が一人や二人でないことを感じ取った。それも真正面ばかりではない、包囲されている。袋の口を閉めるように、包囲は段々と狭くなってゆく。


 降り出した雨は、いよいよ勢いを増してきた。枝葉に遮られまばらだった雨粒が、多く強く二人へ降る。


 すると、雨に紛れた敵の足がピタリと止まるのをカランは感じた。続いて、何かを引き絞るような音が、カランの耳へ入った。その音に聞き覚えがあった。が、一瞬、彼は久しく聞くその音を失念してしまっていた。瞬間、視界の端で何かが、弱々しくきらめくのを見た。


 その時、カランの中で音と光、二つのピースがガッチリと噛みあった。『弓矢』だ! カランは目を見開いた。


「走れッ!」


 走れ、と叫びながら、カランはリィンの腕を強く引っ張り、力強く引き倒した。カランはリィンを庇うように仰向けに倒れ、その胸の中にリィンは飛びこんだ。カランはリィン越しに、幾条もの矢が飛び交うのを見た。狙いは悪くない。あのまま突っ立っていたら、一本くらいは当たったかもしれない。カランは飛来する矢から、敵のいる方角を大まかに割り出した。


「ちょ、ちょっと!」


 リィンは突然のことに動転していた。いきなり倒され、わけもわからず興奮していた。彼女は何もわかっていない。今弓を射かけられたことすら気づいていない。急いで起き上がろうとした。が、カランの腕がそれを許さなかった。


「立つな! 敵は弓を持ってる! 屈むんだ。で、屈みながら、俺の言う方角へ走れ。これを」


 カランは懐から方位磁石と小さな文庫本サイズの小さな包みを取り出し、その二つをリィンに持たせた。


「南だ。ひたすら南に走れ! だけど、体勢を低くして走るんだ。南には敵はいないと思う。もしいたとしても戦おうなんて思うな。相手は多分この山のプロだ。プロに正面きって挑むのは愚策だ。君は戦わなくていい。ただ走るだけでいい。よし、じゃあ走るんだ!」

「えっ、でも……」

「いいから走れって! 山にいる間は僕の言うことを聞いてもらう、そういう約束だろ!」


 あなたはどうするの? というリィンの言葉はカランの強い声によってかき消された。ここにきて、ようやくリィンは緊急事態を飲み込めた。彼女の中のスイッチが入る。戦闘態勢だ。


「わかったわ……!」


 リィンは方位磁石をチラリと見、南を確かめると、ゆっくりと腰を上げた。

 その背に、一筋の矢が迫った。


 カランは素早く立ち上がり、両腰の短剣を抜きはらい、短剣で矢じりを叩き落とした。神業ともいえるその腕前。リィンの見込んだ通り、この少年は只者ではない。といっても、これは半ば賭けに近かった。さすがの彼にも、飛来する矢を確実に叩き落とす自信はない。


「よし、行け! 走ることだけに集中すればいい! 後ろは任せろ!」


 カランの言葉に従い、リィンは走った。雨に濡れた山は絶悪路だが、リィンは猛スピードで駆け抜けた。センスと集中力で、不慣れをカバーし、ひたすら走る。


 カランはリィンに背を向け、彼女に飛来する矢を防ごうと、短剣を構えた。幾条かの矢が飛来した。その中でもリィンに当たりそうなものだけを瞬時の判断で見分け、叩き落とした。リィンを守りながら、自身の身を守るのは並大抵の苦労ではない。完全な防御は難しく、幾つかの矢が、彼の四肢をかすめた。しかし致命傷には程遠い。


 カランはチラリと後ろを振り向いた。もう随分とリィンとの距離が開いていた。リィンは矢の射程距離から脱しただろう。脱してなお、カランの言葉を守り、後ろを振り返ることなくひたすらに駆ける。カランはその背を追うことはしない。毛頭、彼にリィンの後を追うつもりはない。彼はリィンが自分の視界からも、敵の視界からも消え、無事逃げおおせてくれることを願っている。そのため、彼の下した決断は、この場に留まり、敵の目を引きつけておくことだった。殿だ。彼はリィンを逃がすために、自らを危地へと置いた。


 リィンの背が見えなくなった。矢も飛んでこなくなった。撃ち切ったのか、それとも無駄と察して、戦術を変えたのだろうか。答えは後者だった。剣を鞘から抜きはらう音があちらこちらでカランの耳に届いた。どうやら剣の遣い手は矢の射手よりも多いらしい。カランは思った。思わず苦笑いを浮かべた。矢を防ぎ、躱すのに四苦八苦した彼はかなり疲労していた。カランの額から汗とも雨ともつかないものが、顎にかけて流れ落ちた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る