一話 王都事変 その七 近衛騎士団からの手紙

 パチリ、パチリと、将棋を指しているような、囲碁でも打っているかのような音が室内に響いた。それはまさしく将棋の様なものだった。この世界の将棋というべき二人用対戦型のボードゲームだ。


 ここはリィンの屋敷。居間。この世界の将棋を指しているのはリィンとエリック。テーブルを挟む二つのソファーに互いに相対して座し、ゲームに興じている。カーテンも窓も開けはなたれ、少し熱すぎるくらいの陽光と、少し冷ややかなそよ風が家主の招きに応じて同居している。陽光と風はおしどり夫婦で、長く連れ添い、これからも土にかえるその時まで連れ添う夫婦のように熱くもなく、かといって冷たくもなく、絶妙にマッチしていた。二人は自然の生み出したおしどり夫婦のおかげで、快適にゲームを臨むことができた。


 駒を指すさいの音と、そよ風がカーテンをなびかせるとき以外には、ほとんど何の音もしない。ゲームに熱中しているとき、リィンはほとんど無口だ。ゲームに勝つために、感情を殺して冷静を装っているわけではない。いや、実際には彼女は冷静さを装うために感情を一時的に殺そうとしていたが、あまりうまくいっていなかった。目どころか、顔は口ほどにものを言っていた。盤面の状況が変わると同時に、リィンの顔面の状況も大きく変わる。勝負事になると、興奮を抑えきれない性質なのだ。それでいて、本人は冷静なつもりなのだからおかしい。


 エリックは時折、主の百面相をチラリとみては、噴き出しそうなのを堪える。しかし決して笑ってはいけない。主は勝負の最中には頭に血が上っているから、うかつには笑えない。頭に血が上っているときというのには、誰しもえてして、感情も行動も極端になりやすい。もし笑ってしまい、それが主の逆鱗に触れてしまえば、手討ちはないだろうが、折檻くらいはあるかもしれない。エリックは難しい顔をした。これみよがしに唸って見せた。折檻を怖れてではない。別の感情を喚起することで、思わずこぼれそうになった笑みをかみ殺したのだ。


「これで、どうですかな?」


 エリックが駒を進めた。あまり良くない手だった。


 リィンはフフン、と鼻で笑って、すぐさま返しの手を打った。


 今現在リィンの白皙の頬には微笑が浮かんでいる。さくらんぼのような赤い唇も端がキュッと吊り上がっている。盤面はリィンにやや優勢だった。


 エリックはチラリと主の笑顔を盗み見て、顔はそのままに、内心ではホッと安堵のため息をついた。彼は今、主と同じゲームをしながらも、その目的は、主とは違っていた。基本的に対戦ゲームは言うまでもなく勝つことを目的とするものだが、エリックはあえて、勝ちに行ってはいない。彼はいい勝負を演じ、その末に、今一歩のところで負ける、という綱渡り的難問へと挑戦していた。


 何故そんなことに挑戦するのか、それはエリックが主人思いの下男だからだ。主は負ければすこぶる機嫌が悪くなる。負ければ、リピート再生機能が働き、もう一局、もう一局を連呼する。主に仕える身としては主に気持ちよくなってもらいたいし、下男という身からしても、仕事が山積みの中、ゲームに興じてばかりもいられない。といって簡単に負けてもならない。主は獅子のようにプライド高く、狐のように敏い。もしわざと負けたことがわかれば、折檻が待ち受けるは必定だ。


 普通にやればこのゲーム、圧倒的にエリックが強い。ゲームの実力もさることながら、ゲームにおける集中力が、リィンとは比べ物にならなかった。リィンが熱しやすいのに対して、エリックは常に冷静だった。苦い顔も、呻きも、あえて微妙に不味い手を指すのも全て、実力と冷静沈着さの賜物だ。


 負けるは容易い。しかし、良い勝負を演じた末に紙一重で負けるのは至難の業だ。将棋や囲碁をやったことのある人ならよくわかるだろう。いや、そうでなくても、何かしらのゲームを嗜む人ならばわかるだろう。勝ってはいけない。わざと負けたことをさとられてはいけない。これは難しい。この両方を満たさなけれならないのがエリックの辛い立場だ。


 その上、今日はもう三局目だ。外に比べれば圧倒的に狭い邸内。溜まりに溜まった無聊を慰める手段がゲームくらいしかないから、必然的に回数をこなして発散するしかない。ここ連日こんな調子だから、エリックの方も、いい感じで負けるコツを掴んではいたが、コツはあっても難しいことに変わりはない。集中力もごっそり削られる。


 エリックの集中力が切れかけているのか、はたまたリィンの方に問題があるのか、ここ十数手の間、エリックはリィンの手を読み間違えている。エリックの思う、リィンが指すであろう最良の一手がなかなか来ない。おかげで、盤面はリィンがやや優勢ながら、膠着状態に陥っている。


 こうなった時が一番難しい。と、エリックは思う。どんな勝負にも流れというものがある。流れが読めてさえいれば、実力のある者ならば、勝負全体を支配することだって不可能ではない。しかし、膠着状態というのは難しい。流れのない状態だ。流れがないから、どう転ぶかわかりにくく、リィンとエリックに限っては膠着状態などほとんどなかったから、こういう場合、リィンがどんな手を指してくるか予想がつきにくい。


 エリックは迷った。どんな手を指せば、いいのかわからなかった。勝つのは容易たやすい、しかし勝ってはならない。かといってわざと負けたのがバレてもいけない。


 分かりやすい悪手は指せない。エリックは思った。なら、ここはそこそこ良い手を指すしかない。しかし、差が付かない程度にだ。エリックは長考の末にようやく指した。


 リィンの顔から笑みが消えた。今度はリィンが長考する番だった。主は大きな双眸で食い入るように盤面を見つめている。


 それを見て、エリックは内心、失敗したかと後悔した。主にとって厳しい手だったかもしれない。それでも、彼にすれば、彼が指した一手は彼の考えた中で四番目に優れた手だった。決して最良ではない。最良ではないが、リィンには重くのしかかった。


「どうです? 起死回生の一手でしょう?」


 エリックは内心とは裏腹に誇らしげに言った。この期に及んでもやはり彼は冷静だった。内心はどうあれ、表向きは良い手を指したのだから、笑顔になり、自慢くらいはして見せなければならない。彼はそう考えた。


 ギロリ、とリィンの両目が鋭くとがり、エリックの自慢顔を射抜いた。


「お、おどかしたって手は抜きませんからね」


 エリックはビビったふりをした。が、半分は演技ではなかった。それは彼自身も気付かなかった。


「エリック、良いこと教えてあげるわ、それは強者の台詞よ」


 リィンは鋭い眼でエリックを射抜きながら、口元にだけ笑みを浮かべた。


 皮肉だった。真に強いのはリィンではなくエリックだ。弄ばれている側がそれに気付かず、そんな言葉を口にするのだから滑稽ここに極まる。


 笑い出したくもなりそうな場面だが、エリックは笑わなかった。主を馬鹿にするような笑いはいけない、という以前に、そもそもエリックはそれほど笑いがこみ上げてはこなかった。むしろ罪悪感があった。いくら八方を丸く収めるためとはいえ、主を欺いていることには違いない。そう思うと、彼の良心は痛んだ。


「あら、気分でも悪いの?」


 リィンが言った。両目から鋭さは失われ、優しい目が心配するようにエリックを見つめていた。


「えっ、あ、えっ、は、はい、なんでもありません。大丈夫です」


 エリックは慌てながら答えた。彼は良心の呵責のあまりに演技を忘れていた。良心の呵責がそのまま顔に出てしまっていたのだ。ふと眉根を下げ、暗い表情になってしまっていたから、目ざとく、従者思いのリィンに見られてしまった。エリックにとっては危険な失態だった。だが、不幸中の幸い、主はエリックの真意に気付かなかった。


「そうか」


 言って、リィンは駒を動かした。


 それはエリックが想定していたよりもずっと悪手だった。エリックは難しい顔をした。演技ではない。主は膠着状態が非常に下手だ。彼は思った。彼はこの場合における主の実力評価を、少しばかり下方修正した。


 リィンもまた、自分の手がそれほど上手い手だと思わないのだろう、相変わらず難しい顔をしている。


 エリックは長考した。膠着状態に長考はつきものだ。いかにさりげなく負けるか、彼はその不確定な一事に腐心している。


 そよそよと冷たい風が、熱を持ち始めた室内に漂った。


 リィンの銀髪がなびいた。リィンは髪が揺れるのが気になり、ゆらめく髪先を指で捕まえた。


 ふと、廊下の方から足音がした。トトト、と早足に廊下を行く音。


 エリックは思考を切り替えた。耳と意識を足音の方へと集中させた。屋敷内は基本的に走ることを禁じられている。エリックが生まれた時には既にあった家法だ。それなのに、急ぐ足音、ということは、何か主に緊急の用があるに相違ない。彼は内心で安堵のため息をついた。やっとこの辛い戦いから解放される。エリックはそう思った。


 足音は二人のいる部屋の前で止まった。コンコン、と戸をノックする音が静かな部屋に広がった。


「なんだ?」


 リィンは、先ほど捕まえた髪先を指で弄びつつ、盤面から目を離さないまま、ノックへ返事をした。一度勝負に集中すると、他のことに目が行かない性質だ。


「申し上げます」


 優しく柔和な老人の声。戸の向こう側、廊下かから聞こえてくる声はエリックの父親のものだった。既に先に述べた通り、彼の父も下男だ。名はブランケ。彼は下男のリーダー的存在であり、リィンの信頼が一番篤い。リィンへの取次は、基本的に彼を通さなければならない。


「先ほど、ガレウン様のお使者が参られました」

「うん、通しておけ」


 リィンの言葉は心なしかぶっきらぼうだ。まだ盤面を食い入るように見つめている。使者のことなどさして気にかけていない。


「いえ、使者は帰られました。元よりお会いするつもりはなかったようです。お手紙をお預かりしております」

「わかった。後で読む」

「すぐに読んで欲しいとの口上でした」

「私は……」


 今忙しい、そう言おうとして、口を噤み言葉を切った。目を瞑り、顔を左右に振った。銀髪が左右に躍った。いけない、とリィンは思った。遊びにかまけて使者の手紙を後回しにするところだった。そう思い、彼女は小さく笑った。自嘲だ。ゲームに熱中するのもいいが、本分を弁えなければならない。彼女は自戒した。


「入れ」


 リィンは戸の方を向き直って言った。脚を組み、背を伸ばし、凛と口元を引き締め、主の威厳を正した。短いスカートから伸びたスラリと伸びた脚が組まれると、威厳だけでなく色気まで漂った。今日のリィンはスカートの下にズボンを穿いていない。自邸にいるときはいつもそうだ。スカートの下にピッチリとしたズボンを穿くときは、仕事があるときだけだ。


 ドアノブがかちゃりと回り、戸がゆっくりと開かれた。腰の曲がりかけた小柄な老人が現れた。白髪が短い茶筅髷のように後頭部で結われている。子が長身に対して、親はリィンと同じくらいの背丈。顔はしわくちゃ。細長い目もとだけは、親子でよく似ている。


 ブランケ老人は跪き頭を垂れた。


「手紙を」


 リィンが言った。


「はい」


 すると、老人は低く立ち上がると、つつ、とリィンの傍へ寄った。老人はリィンの組まれた美脚の前で再び跪くと、懐から深く暗い藍色の巾着袋を取り出し、さらにそれを開き、中から一通の書状を取り出した。老人はそれを両手に持ち、頭を下げつつ主人に差し出した。


 リィンは美脚を解き、スッと立ち上がり書状を手に取った。封蝋がしてある。羊皮紙の様な紙質。上等だ。封蝋にはリィンの知らない印章が刻まれてあった。ガレウン老人のものではない。ガレウン老人の封蝋の印章は、あの顔に似合わず花と剣が描かれている。これは、ゲルー(虎に似た猛獣)の首、その口が剣を咥えている。なんにせよ、相当重要な書状であることは間違いない。これはひょっとすると、栄転に関するものではないか、と、リィンは思った。それ以外には考えられなかったし、思い当たるものもなかった。


 リィンは息を呑んだ。ゴクッと喉を鳴らした。手紙を持つ手が震えていた。思わず口角も頬もわずかではあるが上がっていた。胸を真夏の太陽のように熱くさせる歓喜が、顔に薄笑いというかたちで漏れ出していた。


「ご苦労。下がって良いわ」


 リィンはわずかに声を震わせながら言った。まだ中身も読まない内から喜ぶのは早い。早いと分かっていても、希望と想像は暴走し、ついつい抑えがきかなくなる。


「はい」


 ブランケ老人は、そんな主の様子に気付いているのか気付かないのか、部屋に入ってきた時と同じ調子でさささっと部屋を後にした。同じ部屋にいた息子の姿など一度もみなかった。


 エリックは盤面に集中するふりをして、チラリと主を見た。喜びと感動に震えている主人の微笑みを見ると、エリックは自分のことのように嬉しく、胸が熱くなった。その手紙が一体どんな内容なのか、エリックには皆目見当がつかないが、何であれ、主が幸せならばそれでいい、と彼は心底から思った。


「エリック」


 リィンが言った。声にまで喜びの調子が表れ始めていた。


「はい」

「すまないが、今日のところはお開きにしましょう」


 リィンは言うなり、そそくさと部屋を出て行った。彼女は早く確かめたかったのだ。身を焼いてしまいそうなほどに熱い喜びや嬉しさが、ただの空想の産物でないことを。そして事実として、今一度本物の喜びを体感したかった。


 後に残されたエリックは、今度は心の中でなく、本当に大きなため息をついた。心からの安堵のため息だ。彼はもう非常に疲れ切っていた。しばらく何も考えずに横になりたかった。しかしそうもいかない。やらなければならない仕事は山積みだ。


 エリックは立ち上がってノビをした。肩も腰もこっていた。よくほぐすと、ゲームによって長時間にわたって中断されていた本来の仕事に取り掛かることにした。まず最初にやるべきことは、この部屋の後片づけと掃除だ。


 エリックは盤上に散らばった駒をかき集め、ケースへと入れた。


 そこへ、そよ風が吹いた。そよ風はエリックの身体を通り抜けてゆくようだった。エリックの疲れた頭と体を癒すように、しばらくの間、風は爽やかに吹き続けた。




 リィンは早足に自室へ戻った。机に向かい、手に持っていた手紙を机の上にそっと置き、机の抽斗ひきだしを開けた。机の中には様々な小道具が、他人の目から見れば雑念と格納されていた。彼女はその中へ右手を突っ込み、文房具やら何となく買った多種多様な小物をかき分け、目当てのものを探した。


 それはほどなく見つかった。ペーパーナイフだ。ペーパーナイフにしては珍しく、鞘に収まっている。長さ十五センチほど。鞘は革製で格調高い黒に染められている。ペーパーナイフではあるが、騎士の持つような剣をモチーフとしたデザインなのだろう、鍔があり、実際の剣を縮小したような形をしている。


 これはリィンが祖父から譲り受けたものだった。彼女曰く宝物らしいが、宝物にしては、雑念とした机の中で、一年に一度も日の目を見ないような小物類の中に埋もれているのだから、大抵の人の感覚からすると、その扱いはあまり良くないように見える。彼女がそれをどんな風に扱おうと、彼女がそれを宝物と思っていることには変わらない。大事なものだから、机の中の抽斗に入れる、というのが彼女の考えだ。たとえ抽斗の中が混雑していてもそれは変わらない。宝物の価値は人それぞれだし、ちらかっているとか、整っているとか、そういった感覚も主観的なものだ。ほとんどの人が彼女の抽斗の中を見ればちからっているように見えるが、彼女の目にはそうは映っていない。彼女的には十分整っている。たとえ手を突っ込んで漁らなければ目的の物が出てこなかったとしてもだ。


 リィンはペーパーナイフを鞘から抜きはらった。キラリ、と小さな光が走った。銀だ。刀身は銀でできている。しかし、往年ほどの鋭いきらめきはない。至る所が黒ずみ、随分とくすんでいる。だが、くすんだおかげか、淡く優しい光を湛えていた。深みがあった。却って味わい深い逸品となっている。


 リィンはくすんだ光をはなつペーパーナイフを右手に軽く握り、左手で机の上の手紙を押さえた。ペーパーナイフの先端を封筒に差し込み、スッと切り裂いた。彼女はペーパーナイフを鞘に戻し、再び机の抽斗の中へと格納した。


 リィンは開封された手紙を手に取り、その中身を取り出した。中には紙が二枚あった。一枚は封筒の上等さと釣り合う上等な紙。もう一枚はどこの誰にでも買える質素な紙だった。彼女は上等な方から手に取った。


 その手紙の差出人には『ヴェルター・オルザット』とあった。近衛騎士団の上級幹部だ。リィンは名前こそ聞き覚えがあったが、ヴェルター・オルザットがどのような人物で、どのような人相をしているかまでは知らなかった。近衛騎士団の幹部としか認識していなかった。


 リィンは興奮した。差出人である近衛騎士団幹部のその名を見たときに。輝かしい未来が、近衛騎士団への道が拓けている、そう感じた。彼女は一度深呼吸をした。そして十分に気を落ち着けると(それでもまだ興奮気味だったが)、ゆっくりと本文へと目を通した。


 そこにはリィンにとって嬉しいことがつらつらと書かれてあった。飾らない事務的な、単調で淡々とした文体で、近衛騎士団がリィンの力を必要としている旨が短くも長くもないが、それでいて退屈に書かれてあった。しかし、リィンはそれを退屈とは感じなかった。そして、もっとも重要なことは文章の終わりにたった数行書かれてあった。かいつまんで書けばこうだ。謹慎の解除。明日登城し、ガレウンのところへ顔をだせ、と。


 読み終わるころ、リィンは我知らず笑顔になっていた。になっていた。近衛騎士団幹部からの直々の懇望の手紙、その上、謹慎の解除。喜ばないはずがない。彼女はしばらく机の上に両肘をつき、くっつけた両手の上に顎を乗せ、恍惚の表情で鼻歌を歌っていた。もう一通の手紙のことなど、頭からきれいさっぱり消えてしまっていた。


 結局その日、リィンはもう一通の手紙を読むのを忘れてしまっていた。

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