一話 王都事変 その六 出世への道

 登城したリィンは、城壁内部、本城の外郭にある、警察騎士団の本拠地、通称『白鷺門』という館へと案内された。


 通称に門とつくが、門ではない。籠城時には郭の役目を果たす重要な軍事拠点で、平時には警察騎士団の本拠で仕事場だ。上級の警察騎士団員はここで仕事をする。通称に門とつくのは、この館が正門に一番近い位置にある建築物だからだろう。白鷺というのも、建物全体が真っ白に塗られているからだ。


 リィンは『白鷺門』の一室、二の広間にあって、目を瞑り、静かに座していた。


 二の広間とは、『白鷺門』の中で二番目に広い広間だ。広間と言ってもさほど広くはなく、畳で言えば十数畳、人間十人も入ればもう一杯というくらいだ。


 板敷、窓が二つ。片方の窓は開けはなたれ、朝の清涼な空気を吸い込み、たちこめ濁った空気を吐き出している。リィンの二メートルほど前にはここに来る誰かのための質素だが堅実そうな椅子がぽつんと置かれてある。


 リィンは十五分程瞑目して座していたが、誰も部屋へやってこないので、あまりにもやってくる気配がないので、しびれを切らして立ち上がった。凝り固まった背や肩を伸ばしたり回したりし、腰につるした剣を外し、床におき、再びさっきと同じように瞑目して座した。


 それからさらに十五分程経つと、ようやく誰かの近づく足音がした。


 ガレウンだ。リィンは思った。リィンは彼の特徴的な歩き方を覚えていた。旧武人気質の大股で遠慮の知らないがさつで武骨な歩き方。まるで象か何かのように足を踏み鳴らし、周囲を揺らしながらやってくる。


 足音はズンズン、ズンズン近づいてくる。きっと二の広間にやってくるに違いない。リィンは神妙を心掛けた。頭を垂らし、いかにも反省している風を装った。


 足音が部屋の前で止まった。瞬間、ガラリと戸が開かれた。開かれるやいなや、ズンズンとあの足音が部屋に入り響き渡る。


 やっぱりガレウンだ。リィンは思った。彼女は恭しく瞑目したままだったが、歩き方、戸の開け方、部屋に入ってきた時の空気感でそれがわかった。そして、ガレウンの機嫌もあまり良くないということも感じ取った。


 事実、部屋に入ってきたその人物はリィンの想像通りにガレウンだった。だが、その顔に明確な怒りの表情は見受けられない。不機嫌にも見えないことはないし、そうでないようにも見える。


 ガレウンは彼のために置かれていた椅子にどっかりと腰掛けた。数秒目を瞑った。ゆっくりと薄目を開けると、リィンを見やった。一分ほど見つめると、ようやく平常通りに目を見開いた。


 ガレウンは背もたれのない椅子に、倒れないギリギリまでふんぞり返り、齢の割には太い腕を組んだ。口が開き、ふぅー、と大きな息が漏れた。息を吐ききり、鼻から大きく息を吸うと、ごくりと喉を鳴らした。


「何故呼ばれたかわかるか?」


 ガレウンはようやく口を開き、静かに言った。


 リィンは数秒考えた。理由を考えたわけではない。どう答えるのが正しいのか、それを考えていた。


「謹慎を破り、申し訳ありませんでした」


 言って、リィンはさらに深く頭を垂れた。


「うむ。よくわかっているようだな」


 ガレウンは深く頷いた。


「では、これからおぬしがどうなるかもわかっていよう?」

「はい」

「謹慎を抜け出した罪は重いぞ。おぬしには生温かったかもしれんがこの度の謹慎も、貴族として、騎士としては絶対に背いてはならないものだ。おぬしも騎士なれば言うまでもないことだろう。それなりの覚悟はしてもらう」

「はい。なんなりと……」


 少し間があった。


「ところで、おぬしはもう今日の新聞は読んだか?」

「は……?」


 それなりの覚悟をしていたところに、突然話題を切り替えられ、リィンは間の抜けた声を出した。拍子抜けだった。


「おぬしのことが書いてあったぞ。たった一人で誘拐組織を壊滅させた女傑リィン・ハル・プリスト。リィンがこの町にある限り、町の平和は保障されているも同然だとか」


 新聞の世辞を聞き、リィンの頬は嬉しさのあまり危うく緩みそうだった。彼女はなんとかそれを押さえつけた。深く反省している体なのだから絶対に笑ってはいけない。笑ってしまえば、今までの態度が水泡に帰す。


「大袈裟すぎます……」

「俺もそう思う」


 謙遜を肯定され、リィンは少々ムッときた。が、ギリギリのところで表情には出さなかった。


「たかだか騎士の一人いるかいないかで治安が変わるものか。確かに犯罪組織のごろつきどもを逮捕したのは手柄だ。しかし、犯罪組織撲滅は言い過ぎだ。まだろくに取り調べも終わっていないのだから犯罪組織がどの程度の規模なのかもわかっておらん。彼奴らは売れればいいから適当なことばかり書きおる。上司の命令も聞けない若僧を実力以上に英雄に仕立て上げるなど、本人のためにもならん。そう思わんか?」


 ガレウンは鼻息荒く言った。


「仰る通りです……」

「全くもってけしからん! 彼奴等にとって売れることこそが正義なのだ。事実をありのままに売ることが正義のはずなのに、彼奴等ときたらほんの少しの事実に大ぼらで加飾しとる! ありもしない絵空事を並べ立ててばかりだ! 全く報道を何だと思っておるのだ! 平民の拝金主義もここまでいけば嫌悪を通り越して呆れるばかりだ!」


 ガレウンはにわかに興奮しだした。歯を食いしばり、口はへの字に曲がっている。組んだ腕がわなわなと震え、目は電球のように熱を帯びている。


「爺様は平民の新聞をお読みになるのですか?」


 リィンはハッとなった。思わず爺様と言ってしまった。


「おう! 平民街の治安を預かる者、その道にも精通していなければならんからな」


 幸いにも、ガレウンはそのことについては何も言わなかった。多分平民の新聞への怒りのあまり、爺様と言われたことに気付いていないのだろう。


「しかし信じられないのは俺以外の貴族にも平民の新聞を購読している奴がいることだ!」


 リィンは背に冷や水を浴びせられたように、ビクッと身体を震わせた。図星だからだ。貴族の社会では、特に老人たちの間では平民の新聞など貴族が読むべきものではないという風潮がある。実際にはそこそこの数の貴族が暇つぶしに隠れて読んでいる。風潮が風潮だけに、大っぴらにそれを広言する者はほとんどいない。リィンも隠れて読んでいるうちの一人だ。


「全く恐ろしい話だ。俺のように仕事がら必要ならばわからんでもないが、全く関係のない連中でさえ読んでいるのは一体どういうことだ! 貴族が平民の俗物的文化に慣れ親しむなど言語道断だ! リィン、おぬしはそんなもの読んだりはしないだろうな!?」

「はい、決して」

「それで良し! 新聞は貴族向けのだけで十分! おぬし、自分のことが面白おかしく書いてあるからといって隠れて読んだりするなよ? 馬鹿がうつっては一大事だからな!」

「読みません」

「うむ。良い返答だ。全くもって昨今の若い騎士はなっておらん! 皆がおぬしのように少しは……、いや、皆がおぬしのようになっては、それはそれで困る。が、おぬしにも見るべきところはある! 現在の軟弱な風潮に流されない気骨だけはぜひとも見習わせたいところだ。昔より少しばかり世が平和になったからとて、騎士全体が軟弱な風潮になびくなど俺の若い頃には考えられんことだ。若者の間だけならまだしも、上の方々まで染まるとはいただけない! 全く、そんなことではこれから……」


 途端にガレウンは口を噤んだ。上役を批判するような言葉はまずいと思ったのだろう。瞑目し、顎髭を撫でつつ気を落ち着かせた。


「終わりの方は聞かなかったことにしろ」

「はい」


 リィンは即答した。ガレウンの上役批判は日常茶飯事なので、もう慣れっこだった。


「リィン、面を上げよ」


 リィンはゆっくりと面を上げた。ガレウンの鋭い目が注意深くリィンの顔を覗いている。リィンも彼の目を真っ直ぐに見つめた。


「ふむ……」


 ガレウンは目を閉じ、何やら噛み含むようにゆっくりと頷いた。そして再び目を開け、さっきとは違い、優し気な目をしてリィンを見た。上司としてではなく、まるで自分の孫を愛しむような目だ。


「これからおぬしに告げねばならないことがある」


 声も優し気だ。


「はい、覚悟しております」

「先に言っておくが、これは俺の考えではない。上が決めたことだ。つまり、お前のことを直接見たこともない現場も戦場も知らん机の上でふんぞり返っているような連中が、でっかい頭についている目や耳で書類や新聞を見たり噂を聞いたり、それらをでっかい頭の中にごっちゃごっちゃ詰め込み、考え抜いた末の結論を今からお前に言って聞かせる。ありがたいお上からの言葉だからよくよく拝聴せよ。しかし、お前のことを誰よりも知っている俺の言葉ではないから、事実以上に受け取ってはならんぞ。良いか? 良いな? それでは言うぞ? おぬしは異動になる。王直属の近衛騎士団に配属になる」


 リィンは元より大きな双眸をさらに真ん丸と大きく膨らませ、パチクリと数回瞬きした。ガレウンの言っている意味がよく理解できなかった。リィンはてっきり厳しい処罰が下るものと思い込んでいた。しかし、ガレウンの言葉は予想を遥かに超えていた。近衛騎士団配属。それは処罰どころか栄転だ。近衛騎士団は選ばれし者、王直々に認められた者しか入団を許されない誉ある一団。警察騎士団とは比べ物にならない名誉と地位が約束されている。そこへ、自分が配属される。夢にまで見た栄光が、今目の前に広がっている。リィンはガレウンの言葉を頭の中で何度も反芻した。徐々に理解と実感が湧いてきた。途端に胸が熱くなり、動悸が高まる。


「喜ぶのはまだ早い」


 ガレウンの言葉にリィンはハッとなった。緩んだ顔面に活を入れ、騎士らしく締りのある顔つきを意識した。顔は幾分ましになったが、目に夜空の星のように輝く喜びだけは隠しきれなかった。


「近衛は王直属だが、他の部署と同じように王に絶対の人事権があるわけではない。無論、最終的な決定権は王にあるから、王が無理矢理おぬしをごり押しすればすんなり異動は成るだろうが、幸いにも王は賢明であらせられる。王は他の重臣の意見も取り入れられ、近衛の入団のために一つ、試験を課すことにした」

「試験とはなんでしょう!?」

「早まるなッ! 騎士がみっともなく慌ててはならん!」


 ガレウンに一喝され、ぐっとリィンは口を噤んだ。リィンは少しばかりガレウンを恨めしく思った。どうもさっきから当たりが強い、それに、ガレウンは自分の栄転を喜んでくれていないように見える。そう思うと、嬉しい気持ちの充満する胸の内に、少しばかりのしこりが生まれた。リィンは少しだけ顔を伏せた。


「試験はまだ決まっておらん。その内通達があるだろう。それまでおぬしには謹慎を破った罰をたっぷり受けてもらう」


 リィンは目を閉じた。ああ、やっぱり罰があるのか。リィンは内心で嘆息した。一度罰を免れたと思っただけに、ショックは一入だ。


「では、罰を申し付ける。リィン、おぬしには謹慎を命じる」


 場がしんと静まり返った。二人とも言葉を発する様子がない。リィンもガレウンも待っているのだ。リィンはガレウンの言葉の続きを、ガレウンはリィンの返事を。こういう場合、大抵は気の短い老人が先に口を開くものだが、この時は違った。


「そ、それだけですか?」


 リィンは思わず顔を上げ、ガレウンの顔を見た。


「なにッ、物足りないと申すか? なるほどなるほど、おぬしのような『はねっかえり』を戒めるに謹慎だけでは足りんと自覚するか。よくよく自分のことをわかってきたようだな。よし、それなら俺が特別に……」

「あっ、いえいえ、とんでもございません。謹慎という重罰、よく噛み含み……」

「ははは、わかっておるわ。ちょっとした冗談だ。おぬしそんなこともわからないでは近衛に行っても苦労するな」


 リィンは顔を伏せた。おちょくられたことに頬をちょっぴり赤くした。


「冗談はおいといて……。リィンよ、さっきも言ったが、近衛への異動も、謹慎も、俺の判断は爪の先ほども入っていない。正直に言って、俺はおぬしの近衛入団には反対だ」


 ピクリ、とリィンは肩を震わせた。ショックだった。自分にとってもう一人の祖父と仰いでいた人が、栄転を快く思っていないとは。


「おぬしも知っておるように近衛は厳しい。清廉、明晰、強靭、忠実。これらを全て備えていなければならん。それらを測る明確な方法はない。が、人間七十年も生きれば身体はやせ細っても人間を見る目だけは肥えてくる。俺から見ておぬしは、それらを満たす才に恵まれておる。しかし、まだだ。まだ足りん。あまりにも若すぎる。若は弱に通じる。いざという時に頼りになるのは経験だ。おぬしにはそれが少ない。おぬしが危機に陥った時、それを救う経験という名の最強の剣をまだおぬしは持っておらん」

「経験は、いずれ積みましょう」

「近衛に入れば、いずれなどと悠長なことは言ってられん。一度戦争が起こればどうなる? 王は騎士を束ねる存在としてその武勇を知らしめなければならん。王、御自ら御出陣なさり、危険を顧みず敵を衝かねばならん。そうなったとき、王を命懸けでお守りするのが近衛騎士団だ。おぬしに戦争の経験はない。まだ戦争を学んでもいない。そんな時に出陣の下知が下れば、おぬしは右も左もわからん戦場で無様にも己の屍をさらすことになろう」


 老人の考え過ぎだ。と、リィンは思った。リィンの父が生まれたころには戦争の時代は去っていた。もはや大規模な戦争が起こる可能性はほとんどない。人も世も戦争に飽き、平和を享受している。戦争がないのだから、騎士の戦場働きもありえない。この老人はひょっとしたら自分の出世が妬ましいのかもしれない。そうも思った。


 リィンとガレウンの意識の違いは、まさに隔世の違いだった。戦争の時代と平和の時代、淡水と海水では住む魚が違う。若者と老人の違い、というのも多分にある。リィンはまだ若く、ガレウン老人の言葉をただの老人の小言と、表面的なものしか受け取れない。リィンがもう少し成熟し、落ち着いたなら、ガレウンの言葉の裏にある優しい感情の存在に気付けただろう。ガレウンはガレウンで、齢五十も離れたリィンという小娘を、まるで幼児のように扱ってしまっている。幼子を思うあまりに、ついつい言葉が長ったらしくなる。長ったらしい話ほど、生き馬の目を抜く時代に生きる若者にとって不快なものはない。


「戦場で死ぬなら、騎士として本望です」


 リィンは数分考え、老人好みの耳触りの良い言葉を見つけ出して言った。


 しばし二人は見合った。リィンは騎士らしい力強く、勇敢な面構えをして見せた。彼女の思う、死を恐れない威風堂々たる騎士の面構え。


 ガレウンはしばし瞑目した。ゆっくりと目を開けた。厳しい目がそこにあった。リィンはそう感じた。しかし、リィンはそこにある優しさに気付けない。彼女がまだ若すぎるせいだ。


「勇ましいだけが騎士の道ではないぞ。それを忘れるな」


 リィンはハッとなった。心が震えるような、不思議な衝撃が身体の中を駆け巡った。その正体がなんなのか、リィンにはわからない。ただ、ガレウンの言葉が、声が、普段とは違った響きをもっているような気がした。


「はい。決して忘れません」

「覚えておくだけではダメだ。騎士道とは常日頃から追究せねばならんものなのだ。騎士道とは果てしなき茨の道だ。しかと心得ておけ」

「はい」

「うむ!」


 ガレウンはすっくと立ち上がった。


「リィン、おぬしはこれから自邸に帰り謹慎だ。わかっておるとは思うが、別命あるまで一歩も外に出てはならんぞ」

「はい。一歩も外に出ずに、己が罪を深く反省したいと思います」

「うむ。その言葉ゆめゆめ忘れるな。二度続けて同じ違反をしたとなると、近衛への異動も白紙になるぞ。おぬし、近衛へ行きたいならこれからは騎士らしく、慎み深く行動せねばならんぞ」

「はい」

「まぁ、今度の謹慎は、考えようによってはそう悪くない。戦場における騎士としての教養、慎み深さ、おぬしに足りぬその他諸々を養うには打ってつけだ。おぬし、そのテの書物は持っておるか? 俺が貸して進ぜよう」

「お言葉はありがたいのですが、謹慎の身で使いを出すのも憚られますので……」

「む……、それもそうだな。ははは、リィン、おぬし自分の立場がようやくわかってきたようだな」

「遅ればせながら……」

「うむ。わかればよい。では今すぐ自邸へ戻り謹慎せよ。よいな? おぬしの将来のためにも、絶対に破ってはならんぞ」

「祖父の名にかけて、誓って破りはしません」

「よし! では行ってよい!」


 リィンはすっと立ち上がった。長く座っていたせいで、足に違和感があったが、そこは騎士、ふらつきもしなければ素振りも見せない。そして、深々とお辞儀をし、お辞儀を終えると、そそくさと部屋を出て行った。長い話にも飽いていたし、早く自邸にも帰りたかった。早く自邸に帰らなければまずい。とリィンは思った。出世の喜びが抑えきれなくなってきた。油断すれば頬が上がり、目尻が下がりそうだった。そんな浮ついた面を、ガレウンに見られれば、説教の延長は目に見えていた。バレないうちに、逃げ出さなければならなかった。


 ガレウンはリィンの去った戸の方を見て、ふと寂し気な目をした。ふっと小さく笑い、わずかに喜びの色を見せた。


「アルタ、お主の孫が近衛騎士団入りだぞ。さぞ鼻が高いだろう」


 ガレウンはポツリと呟いた。目は変わらず戸の方を向いていた。だが、戸を見ているわけではなさそうだ。その目はそこにはいない誰かを見つめているようだった。

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