兄弟
1
「――刹那を助けたい」そう言い一点を見据える彼の水色の瞳に対して、もう以前のような恐怖心は沸いてこなかった。
その要因としては、彼の個がう意志が茜の目にも窺えたからだろう。
今は、刹那の背後で空間を創り出す光の粒がなんなのか。歪でありながらも膨張をし続ける、美しくも計り知れないエネルギーを秘めたそれへの恐れを抱いていた。
光の粒を終結させた空間は、時折ひゅうと全てを飲み込むかの如き追い風を生む。やがて、がたがたと窓やドアの立て付け、剥き出しとなった鉄骨が悲鳴を上げる。
「茜、先にここから離れてろ。外で、父親が待ってる」
「!?」
前方を見据えたまま発した瞬矢の言葉に、茜はどうにも驚嘆を隠せず目を見張る。
(……お父さんが、生きてる!?)
「ほん……とに?」
自身でも驚くぐらい
「ああ、本当だ。俺も初めは信じられなかったが、確かに生きてる。お前との依頼は果たしたからな」
その言葉を聞いて、鼻の奥がつんとし、再び両目に熱いものが込み上げる。だがしかし、それは悲しみからくるものではなく、父親が生きていたことへの喜びや安堵といった複雑な感情からだった。
「いいか? 俺が合図したら部屋の入り口まで思い切り走れ」
「……瞬矢は?」
問いかけてみて初めて自分でもそれが愚問であることに気づく。先ほどの彼の発言と現状からすれば、当然のことだろう。
だが、どうしても問わずにはいられなかった。
なぜならば、瞬矢が自分の手の届かないどこか遠くへ行き、永遠に帰っては来ないような気がしたのだ。
「大丈夫。後から必ず……。だから信じて待っていてくれ」
「――茜」
不意に呼び止められ、茜は床に指先を触れさせたまま声の主を振り仰ぐ。
「俺はお前のことが……お前の笑った顔が好きだ。だからもし無事に戻ることができたら、その時は――」
滲む視界の向こうで彼が振り向く。
「また、笑顔を見せてくれるか?」
手の腹でしきりに涙を拭いながら、茜は「うん……」と辿々しく答え、同時に何度も頷いた。
やっと知ることができた本懐。彼の口から彼の言葉で。
「約束だ。何があっても必ず戻る」
再び前方を鋭く見据える。それとほぼ同時に生じた白い冷気が瞬矢を中心に螺旋を描き、1メートル範囲を緩やかに覆う。
その姿を月光が照らし、己が冷気にゆらりと靡く黒髪すらも仄かに青く色づいて見えた。
発生した大気と大気がぶつかり合い、今、自分たちの存在する建物内の空間はいよいよもって臨界を迎えんとしていた。
横目で茜が床に手をつき中腰の体勢をとったことを確認し、そして叫んだ。
「行け!」
その声に急き立てられるように立ち上がり、やや左後方に位置する部屋の入り口まで一気に駆け出す。
走ることで視点が上下し定まらず、ぶれた視界に入る開け放されたドア。入り口を出たところで一瞬速度を緩ませ振り返る。
(必ずだよ? 信じてるから……)
眉尻を垂れ、切なく見つめる。廊下に向いた足取りは、いつの間にか止まっていた。
「止まるな! 走れ!」
彼の一喝に背中を押され、後ろ髪引かれる想いを振り切り階段目指し廊下を走る。
突き当たりの階段を1階まで転がるように駆け下りると、左側に大きなガラス張りのドアが姿を現す。
小走りでそこへ駆け寄ると手をかけ、重たく軋むそのドアを開けた。
12月の冷たい風がドアの隙間から緩やかに吹き込み、茜の鼻腔から肺へと新鮮な外気を送り届ける。
「茜!」
不意に誰かが自分を呼んだ。それはずっと昔に聞いた落ち着きのある、それでいて懐かしい声。
「……お父……さん?」
茜は声がした方に視線を送り、辿々しく言葉を
はっきりと彼女の記憶にある父親の肖像は、白衣を着て常に難しい顔をした人物。だが今彼女の目の前にいるのは、うっすらと記憶の片隅に残る茜の父親、東雲 暁であった。
両足を
眼鏡の奥より茜を見下ろす彼の瞳に罪の光が宿っていることを、彼女はまだ知らない。
――12月22日、午後9時30分。
びりびりと直接肌へ伝わってくるほどに大気が打ち震える。雲は月光を遮り、怯えたように辺りの木々はざわめく。
思わず背後の建物を振り仰ぐ。
先ほどまで自分がいたであろう場所、建物の窓ガラスが砕け、2階から3階部分にかけてがらがらと内部へ向け崩れ落ちたのだ。
「――瞬矢!?」
信じて待つとは言ったものの、その光景を目の当たりにしてしまえばやはりじっとしてなどいられなかった。
今更自分が戻っても、邪魔になるのは明白。だが考えるよりも先に体が動いていた。
それを背後にいた茜の父親が、左腕を掴み制する。ぎゅっと瞼を閉じ、茜はゆっくり身を引く。
『必ず戻る』その言葉を心の中で何度も思い出し唇を噛み締め、祈るように事の行く末を見守る。
2
――建物が崩落する、その約15分ほど前。
瞬矢と刹那の2人は、互いに柔らかな光の粒を直径1メートルの範囲で纏わせ対峙する。
コンクリートの床に落ちていた銀色の腕輪は風圧に引き寄せられ空中分解し、無数の粒子が煌めく空間の闇へと吸収されてゆく。
周囲の壁には亀裂が走り、今にも崩れ落ちそうだ。
「『力』、やっと使う気になったんだ」
刹那は今更とばかりに薄紫色の目を細め、くすりと笑う。けれどもその表情は、まるで今こうして瞬矢と対峙することを待ちわびていたかのようだ。
「ああ。こうでもしないと、お前を止められそうにないからな」
真っ直ぐに刹那を見据え答える。
水色の瞳と螺旋状に体を覆う靄のようなものの威圧感に反し、その口調は至って冷静だ。
『あと3人』――思えば自分のところにあの手紙が届いた時から、すでに兆しはあったのかもしれない。
当初、瞬矢も最後の1人は茜の父親だと思っていた。だが彼は、瞬矢たちを造り出した時と同じ手法を用いて自身の死を偽装しただけであった。
「お前が本当に殺したかった、最後の1人は――」
右足を前に踏み出す。
「刹那、お前自身だったんじゃないのか?」
確信を得たかのような瞬矢の言葉に対して彼は、
「だったらどうなの?」
口の端に笑みを湛えたまま否定はせず、だが聞きようによっては肯定ともとれる答えを返す。
「言っただろ? お前を止めてみせる」
瞬矢のその台詞を聞いて、彼はふっと嘲るかの如く口角をつり上げた。
「もう遅いよ。ほら、僕を止めても崩壊を始めたこの世界は止まらない」
後方をちら、と見返り刹那は言う。彼とその背後に次元を形成しつつある空間を見やり、瞬矢は口元に軽く笑みを滲ませ答える。
「……かもな。けど、何もしないよりましだ」
少なくとも後悔の念は残らない。
今、眼前にいる彼の闇を一番理解してやれるのは自分しかいない。ならば、せめて兄として……とそう思ったのだ。
瞬矢は踏み出した足に更なる力を加え、淡く光を帯びた水色の双眸で刹那を見据えたまま訊ねる。
「ひとつ訊きたい。何がお前をそうさせたんだ?」
確認しておきたかったこと。それは、彼をこのような行為へと至らしめた真の動機である。
「『何が』? そうだね……」
当の刹那は思い出したように膨張を続ける空間から足元の床へと視線を送り、誰に向けるでもなく語りだす。
「初めはね、僕たちの秘密を知ってる人間を片っ端から消していこうと思った。……でも、途中で気づいたんだ」
一旦言葉を途切れさせ、刹那は物憂げに目を伏せる。やがて瞼を持ち上げ、長い睫毛の奥から覗く薄紫色の瞳が「君なら分かるでしょ?」そう訴えかけてきた。
そして、更にこう続ける。
「例え全て消してしまったとしても、必ず同じことを繰り返す人間が出てくる。憎しみの連鎖は止まらない」
「僕らは、その道具として使われる勝手のいい消耗品」そう語る彼の瞳には、わずかだが悲しみの色が垣間見られた。
ゆっくりと顔を上げた刹那は口元に薄く笑みを湛え、瞬矢の質問に対する答えをこう締め括る。
「だから、全部消すんだ」
「刹那……」
『僕たち』の意味するもの。それはやはり、刹那自身を含めた秘密を知る者を消し去ること。そしてその目的は今、無差別に広がろうとしている。
ずっと兄弟だと思ってきた。真実を聞かされても、やはり刹那は瞬矢にとってたった1人の弟なのである。
「――誰も、消させない!」
瞬矢の中にある強い想いが、纏っている粒子の光を一層
「本気なんだ。嬉しいよ」
淡々とした口調で薄ら笑みを浮かべた刹那もまた、光の粒子を纏い瞬矢を見据える。だが不思議なことに、両者共にその目は生き生きとしていた。
「言っとくけど、引き分けなんて期待しないでね?」
自らが纏っている衣服、そして髪を棚引かせ刹那は言った。
双方の力は臨界にまで達し、膨大なエネルギーを帯びた光の粒の集合体である空気がびりびりと競り合う。
「フンッ、当たり前だ!」
吐き捨てるかのようにそう言い、顔の前に翳していた右手を払う。
すると、今まで螺旋状に覆っていたエネルギー体は瞬矢の全身に凝縮され、同時に身を屈め左足で勢いよく地を蹴った。
コンクリートの床は重心をかけ地を蹴った左足を中心に窪み、大きく亀裂が走る。
風の如き速さで一気に開いていた5メートルの間を詰め、刹那へと肉薄。体内に圧縮していた青白い光の粒を右拳に纏わせながら目がけ放つ。
だが刹那は触れることなく左足に軸を置き体を回転させ、ひらりとかわす。その瞬間、
「――ッ!」
右斜め前に移動した刹那の目が見開き、薄紫色の
「!」
かわしきれない――そう判断した瞬矢は咄嗟に両腕を交差させ、防御体勢をとると共に直撃を回避した。
襲い来る圧に弾かれ、着地した摩擦で粉塵を上げながらぴたりと止まる。
潜在的な能力だけならば2人はほぼ互角だが、覚醒して間もない瞬矢に多少のハンディキャップが窺えた。
(こりゃあ、茜との約束守れねーかもな)
追い込まれながらもそんなことを黙考するその表情は、不思議と充足感にあふれていた。
それは刹那とて変わらず、距離をおいて見合った2人は、互いを捉えたまま口の端に笑みを湛える。
刹那本人はどうだか分からないが、瞬矢は彼を弟だと思っていたかった。まだ、刹那を救いたいという想いがあった。
「――!」
そこで瞬矢はあることを思い出す。そして閃く。
よもや刹那を救えるかもしれない秘策――。だがしかし、それは下手をすれば自らをも落命しかねない危険な賭けだった。
「……やるっきゃない、っか」
軽く息を吐き、自分自身へ言い聞かせるかのように独りごちる。
突如閃いた秘策。瞬矢はそこに、決して勝ち負けでは得られない何かを見出だしたのだ。
ずっと握っていた左手に、更なる力を込める。
空気は打ち震え、壁に走る亀裂は、床……そして天井へとその範囲を広げていた。大小のコンクリート片が宙に浮かんでは粒子分解されてゆく中、右足を後ろへ引き体勢を低く構えた。
「次で決める」
刹那も、その言葉を聞き同意するように今少し体勢を低く身構える。
窓ガラスが割れる音を合図に両者地を駆り、人知を超えた力の形容である瞬矢と刹那の双眸は、妖しく光るその奥に互いを捉える。
瞬く間に2人の距離は肉薄し、瞬矢は刹那の眼前に光の粒を纏ったその左拳を繰り出す。
瞬間、辺りは眩い光に包まれ、ガキンッと金属を鋭利な物で叩いたような音が響き渡る。
やがて、無機質で冷たく鈍い音がその正体を現す。瞬矢の左拳に銀色の物体がぐるりと一周している。
それは瞬矢がずっと左手に持っていた腕輪だった。【S‐06】と刻まれた腕輪は手の内で砕け、ぱらぱらと宙に飛散した。
互いの思考こそ違えど、両者共に微笑を浮かべている。
淡い桜色の光の粒を螺旋状に纏った刹那の右手が、コートの上から左胸を捉える。だが瞬矢は、決してそれをかわそうとしなかった。
右手は瞬矢の衣服を容易く切り裂き、更にその下の皮膚を抉る。
「……ぐっ」
堪えるように低く呻き、噛み締めた歯の間からわずかに散る赤い飛沫。
多少よろめくも倒れることなくバランスを保つ。左胸部を穿つ刹那の腕をしっかと掴み、くしゃり顔を歪め笑う。
そう。全ては瞬矢の計算どおり。
「刹那、プレゼントだ」
「――っ!?」
反射的に危険を察知し、刮目した刹那は左半身を引こうとする。だが、同時に仄青い光の粒を集結させた瞬矢の右手が、狙ったかのように刹那の左胸、鎖骨と胸骨の間を貫く。
ライトグレーのコートはじわりと赤く染まり、鮮血が手から滴る。
「――っ、……がは!」
口から吐血し後方へよたるも持ち堪えた。瞬矢は胸部を貫く右手を更に深く抉ると、刹那と自身の体を交差させるように横へ滑らせ一気に引き抜いた。
傷口からは赤黒い鮮血が飛沫を上げ、安定を失った刹那の体は前のめりに傾きどさりと倒れる。
瞬矢は赤黒い血液でまみれた右手の中に、赤く点滅を繰り出す小さな何かを確認する。人差し指と中指、そして親指でそれを摘まむ。
彼が取り出したのは、位置を特定する為の追跡装置だった。表面に罅の入った1センチメートルほどの丸いそれは、何度か弱々しく点滅した後、赤い光を失う。
軽く指先に力を加えると、装置は音を立てて瓦解し、瞬矢の手の内を離れ空中で塵芥となる。
(これさえなければ……)
俯きがちに半目し、水色の瞳を睫毛の奥にそっと潜める。思慮深きその横顔は、自身らの辿るべきこれからに思いを馳せているようでもあった。
「……ぐ、が……」
思考を引き戻したのは、背後でその身を横たえ
「……」
瞬矢は無言で振り返り、左肩を押さえ蹲り顔を歪め苦悶する刹那を見下ろす。
「なん……で、殺さない?」
刹那は止めをささない瞬矢の行動に幾ばくかの不満すら滲ませ、苦痛に端麗な容貌を歪めながら薄紫色の瞳で睨み上げた。
刹那を捉える水色の瞳は穏やかな光を宿し、口の端をつり上げた表情が答えを呈示する。
「……刹那」
閉じられていた唇が緩み、ぽつりと言葉を紡いだ。踵を返し向き直ると、床に蹲った刹那と対面する形でしゃがみ込む。
「言ったはずだ。『誰も消させない』って」
2人を取り囲むように深い亀裂が入り、今にも崩壊せんとしているコンクリートの床に腰を据え、
「俺はお前がどう思ってようと、今まで弟だと思ってきた」
「それに――」と続ける言葉は、どこか諭すような口調。
「心はいらないって言ったよな? でもお前は俺のことを憎み、妬み、疎ましく思ってくれた。それが分かった時、嬉しかった」
「だってそうだろ?」柔らかな表情で小首を傾げ続ける。刹那を見下ろす水色の双眸が、温かい光を宿して揺らぐ。
だが当の刹那は表情を歪めたまま、意味が分からないと言いたげに開いた口の隙間からわずかな息を漏らし、首を傾げた。
「それってただの『モノ』じゃない、ちゃんと心があるってことだから」
その言葉を聞き刹那は体を横たえたまま、はっと目を見開く。瞬きも忘れ刮目する薄紫の瞳の奥には、自身の内に眠る感情への無自覚と、どうにも対処しようのない混乱の色を孕んでいた。
そんな表情から何かを察したのか瞬矢は、笑みを湛えたまま刹那の左胸を指し示す。
「まぁ、お前を縛るものもなくなった訳だし。それに誰がなんと言おうと、俺は俺だし、お前はお前だ」
すっと左胸の辺りを示していた右手を引き、続ける。
「だから、またもう一度弟と思わせてくれないか?」
「弟と思っていたいんだ」そう消え入りそうな声で刹那を見下ろす水色の瞳は、優しく静かに揺らめく。
例えどんな形であろうと、瞬矢にとって彼はやはり弟であり、かけがえのない兄弟なのだ。
「――っ、瞬矢……」
潤んだ薄紫色の瞳に温かな感情の光が揺らめき、両手で顔半分を覆う。手と指の隙間から、溢れ出した一筋の感情が線を描き伝い落ちた。
また瞬矢自身も込み上げる熱いものを手首で拭い去り、胡座を崩し床に両手をつき天を仰ぐ。
瞬間、左肩にずきんと走る鈍い痛み。その鈍痛が、自身もまた刹那により左胸を
「……ってぇ。しかしなんとかしねーとな」
熱を帯びた疼く痛みに顔を引きつらせ、再度天を仰ぎ瞬矢は言う。裂傷部分がすぐに再生し癒えることはなかった。
視線の先の新たな次元は尚も膨張を続ける。動き始めた、世界の崩壊は止まらない。
「でも、そんなこと……」言いかけた刹那の言葉を遮り、瞬矢は笑顔で応える。
「出来るさ。2人の力を合わせれば。なんたって俺たちは【特別】なんだからな」
それは昔、屋敷の屋根裏部屋で窓の外に羽ばたく揚羽蝶を眺めながら、刹那が瞬矢に向けて言ったもの。それと全く同じ台詞だった。
最早、床とは呼ぶに耐えない様相となったそこに再び胡座をかいて瞬矢は瞑目し、刹那もまたその身を横たえたままそっと瞼を閉じた。
やがて瞬矢からは水色の光が、刹那からは淡い桜色の光が発せられる。2色の光は直径4メートルの間隔を保ち、立体的な丸い円を描きながら上昇する。
そしてそれは、彼らの頭上にたゆたう新たな次元をぐるりと取り囲む。
《――いいか、刹那?》
先んじて思念を送ったのは瞬矢。
《――ああ。分かってるよ》
桜色の淡い光が強弱し、瞬矢のそれに呼応する。
他の誰にも真似できない、彼らだけのコミュニケーション方法。
臨界を迎えた壁、天井、そして床が、亀裂部分よりがらがらと崩れ落ちる。
だがそれらは落下することなく、瞬矢たちを取り巻く光へ引き寄せられ飲み込まれた。
2人から生じた淡い水色の光と桜色の光が彼らを包み込むように空気中で混ざり合い、やがてそれは全ての始まり、または終わりを示す眩い閃光となる。
全てが弾けた。
一閃と共に闇へと帰す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます