mission9 時の追憶・水平線の果てから

mission9-0 時の追憶・水平線の果てから



 また会ったな、ルカ・イージス。


 力の代償も考えずに時の力を解放するなど、相変わらず荒唐無稽な男よ。


 おまけにあんな私情のために……義賊の一員としても、神石の共鳴者としても、褒められたものではないな。


 だが、まぁ……そういうところは私の知るに似ている。


 とは誰か、そう言いたげだな。


 心配せずとも、すぐに分かる。


 ……もう気づいているだろう?


 そなたは費やした「時」の姿を知らねばならない。


 クロノスの神石から解き放たれることで時間は再び動き出し、走馬灯のごとく駆けて行く。


 今からそなたが目にするのは、クロノバース三七六年の、かの島の情景。




 そう、これは”時の追憶”。




 私の——いや、の記憶だ。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る