1-9 ボイリングフォレスト

 すべての森は沸立っている。

 ただ大抵の森では生育と枯死の変化があまりに緩やかであるために、我々は沸騰している様を見る時間的尺度スケールを持ち合わせていないのだ。


 沸森の植物はその中でも割と素早く、総じて凶暴で、不用意に一歩踏み出せば極彩色の花々に感嘆する暇さえなく草木に搦め捕られて森の肥やしと成り果てるだろう。


 二日前に市の職員が燃料気化爆弾で吹き飛ばしてくれた前庭の空き地には早くも歩いてきた若木が萌え、色とりどりの芝桜のような小さな花と苔がむし、鳥のような何かが歌い、ミミズが土と虫をむさぼり、オカウミウシが原色の模様をのたくらせている。




 この前庭には少なくとも百十一本の柱があり、それぞれ沸森の何処かへと続いている。前庭、あるいは控えの間と呼ばれるこの空間は、充分に安全というわけではないが、ここまで追ってくる化生は少ないため、まずこの場で打ち合わせや応急処置を行うことがしばしばある。


 また、迷宮環境は時として激変することがあるが、まず前庭の状態からある程度まで環境変化を類推することができるのだ。

 なお激変が起こった場合には即座に探索を中止して市当局へ報告することが義務付けられている。


「行けそうだな。牧、どうだ?」

「基準は満たしている。行こう」


 沸森の一〇四番標柱をぐるぐると回り、アルキミツアシの群生地へと侵入する。


 歪んだ森の風景が更に歪み、ねじれて融け合って、次の森へと接続する。



 ここからが本番だ。

「牧、匂いはどうだ?」


「新しい獣はいないと思う」

 牧が犬よりも敏感だという猟師の鼻を使って答える。


 みさおが地面に手を置き、握りしめ、土中の菌類と会話する。

 ここらへんの土壌微生物は裏切ることも日常茶飯事とはいえ、いちおう海上市の設計した『言うことを聞く』奴らなのだ。

「残留遺伝物質を検索中……おおむね従来と一致。東南東へ千三百メートルほど」


 沸森の敵対的な存在のほとんどは生物だから、まあ大体は生化学的な検査方法で検出できる。


 長道が水筒を出し、みさおの手を洗い流す。冒険者はあまりきれい好きに向いた仕事ではないけれど、迷宮の中では土の雑菌もあなどらない方がいい。


 みさおの符を使って柱から中継点を引いていく。駄目になるときはこういう準備も大抵役に立たないが、それでも備えておくことは決して無駄ではないのだ。

 簡易的な偵察・監視装置にもなるし、射撃や導弾式の照準も改善される。良いことなのだ。



 さて、僕たち冒険者の身体を構成する全ての細胞には、だいたい糸粒体ミトコンドリアくらいの大きさの細胞器官である核体ナットというものがある。


 なぜ僕たちと化生たちが術式という特種の力を用いることができるのか、その由来を説き起こすためには人類史の半分について、すなわち後期人類ポストヒューマンの歴史全てについて語らなくてはならないだろう。


 僕たちが消費する膨大な能量エネルギーの源泉は何かというと、陽子プロトンである。僕たちの宇宙において陽子の寿命は十の三十乗年以上と極めて長いため、本来はとんでもなく安定なしろものだ。


 しかし、細胞よりも小さなある種の迷宮である核体の中では、陽子はそれほど安定じゃない。異質な物理法則の支配する宇宙の中で、この水素の片割れはふるふると震えて陽電子やπパイ中間子や中性微子ニュートリノといった奴らに崩壊し、π中間子もμミュー粒子といった軽子レプトンへと崩壊をたどっていく。


 陽電子を用いた対消滅なんかを何かに使えるくらい細胞の中で起こせば、たちまちのうちに排熱によって細胞内液はまわりの蛋白質もろとも煮え立ってしまうはずだが、うまいことに大部分は核体がお膳立てした中性微子ニュートリノ冷却によって体細胞を構成する原子から輸送されていく。


 これが軽子工学レプトニクス、十九世紀の機械工学と化学工学、二十世紀の電子工学、二十一世紀の生物工学にも匹敵する、現代――古風に言えば二十九世紀――の迷宮探索を始めとしたあらゆる産業の基盤技術だ。


 さて、術式や剄力を用いれば必ず多量の、特徴的な光譜スペクトルを有する中性微子ニュートリノがほとんど何とも相互作用しない特性故にあらゆる通常物質を透過して放射されるわけであるから、ここに中性微子隠密ニュートリノステルス性という概念が成立する。


 各種のエネルギー領域で中性微子ニュートリノに対する衝突断面積が特別に大きな核体を何種かわざわざ準備しておけば――みさおみたいに――何千トンもの水と光電子増倍管フォトマルを持ってこなくっても相手がどっちに、どれだけ居るか何となく分かるという寸法だ。


「みさお、気配は?」

「居る。方角は正しい」


 アルキミツアシの集団は放射量も多く、沸森では特徴的な方なので他の生物と混同してしまう確率は少ない。


 とは言え、誤認する可能性は常にあるため、もっと接近して確かめる必要がある。より危険度の高い、慎重に行動しなければならない迷宮では無人偵察を先に行って状況を把握することもあるが、これだけ生物密度の高い沸森のような所ではむしろ別の不確定性リスク――例えば森の何もかもを警戒態勢にしてしまうような事態――も無視できない。そうなったら尻尾を巻いて撤退するしかなくなる。


 得失を判断、沸森四番林に対するここ一ヶ月の脅威度評価を絵美里に再算定させる。

 標準範囲内だ。


「よし、進もう。牧が先頭、長道が殿しんがりだ。牧の後ろに直正、みさおと千尋、僕は五番手だな」


 団長としてあまり後ろにいるのもどうかと思うんだけど、実際問題として導弾士はあまり前に出る学級じゃないんだよなあ。


 とりあえず、みさおと千尋を守る陣形だ。二人は相対的にこの環境に対して脆弱だから。



 蟲と地衣類を含む移動性植物がこの森の主な敵対的存在だ。

 〈はいずり〉や〈苔玉〉と言った大型共生体の分解者や、犬のような大きさの甲殻類、野生化した競争用ナメクジ、大小の珪素蟻など、迷宮の生態系は実にさまざまだ。幾つかはかつて人類が作り出した人工的な種であり、また幾つかは迷宮内で何らかの変異を引き起こし発生した新しい種である。


 そんな生物たちが光合成に代わって陽子崩壊という栄養源を手にしたのなら、とてつもない爆発的増殖がそこかしこで起こるんじゃないかと幼心に思って震えたものだ。


 しかし安心なことに、陽電子回路を最適に駆動するためにはある程度の…スイカほどの体積を必要とするらしく、この仕様によって際限なく増殖する細菌や植物といった凄まじく厄介なものの発生はある程度まで抑止されているそうだ。



 ウナカミアルキミツアシは、小さな象のような三つの足を持つ、緑色のつるりとした歩行植物だ。縦長のかぼちゃという人もいるし、イボのない短いきゅうりと表現する人もいるが、そもそも迷宮生物なのでなんとも形容しにくい振る舞いをする。

 なお原種のミツアシは移動性を持たない。


 知能はおよそ人類ヒト一人分。罠や集団戦術を仕掛けてくるだけの頭はあるが、高度な術式の使用や戦闘管制を行う力はない。


 上部――つい頭と呼んでしまいがちな所――には素早い運動性を有した毒茎があり、強い麻痺性の毒を注入することができる。


 この刈り取った茎から抽出されるミツアシ種に特有の核体を含む麻痺毒は、美容目的や狩猟用麻酔弾の原料としてまあまあの価格で取引されるのだ。


 春先は毒が強くなるとされており、買取価格も上がる。

 さて、その旬のアルキミツアシを収穫にいこう。



 できるだけ戦闘は避ける。森の生物の一つ一つはそれほど脅威ではないが、集まると厄介だ。農作業どころではない。


〔十一時の方向、ヒメナキアブの群れ〕


 牧から入電。さっそく面倒ごとだ。森の木々はシラカバ、ニッケイ、少しのツバキなどが見通せるくらいにはまばらに生えている。その切れ目の空き地に、雀ほどのアブが地面を跳ねている。

 何かを食べているんだ。


〔迂回できそうか?〕

〔奴らは敏感だからな…でもやってみよう〕


 音を殺して、匂いを消し、体重を限界まで軽減しつつ大きく右に膨らんで道を探る。


 漂ってきたアブを二匹、警戒音が漏れ出ぬよう即席の幕で密閉してから両断するという妙技を長道が披露した。

 あたしも、という直正をなんとか押しとどめて先を急ぐ。死骸は生分解性の樹脂膜で包み、あと数時間は体液に含まれる分子を拡散させない処置を施して大地に戻す。



 迷宮の地形は一定していない。が、沸森の一〇四番は大抵は少々の山道で、高山というほどではないものの高低差はそれなりにある。身長の数倍ほどの小さな谷を下っては上り、ささやかな尾根、斜面を横切るわずかな幅の道無き道を行き、肉食の木々をくぐり抜け、小高いひらけた所の先にうねうねと毒茎をゆらめかせるアルキミツアシを確認した。


〔目標を視認。五十株以上はある〕

 全員がみさおの通信網を経由して、牧の目で見たものを知る。


〔よし、全員牧の地点まで集合、刈り入れを開始する〕


 特徴的なことに、ミツアシの太い幹にはマイクロ波を発振する器官がある。そしてそれを指向すると、かなりの出力の激微波メーザーとなって獲物を焼いたりすることもできるらしい。


 群生するミツアシは相互に陣列アレイを組んで空中線アンテナとなり、集団で統合された攻撃を行なってくる。


 大きい獲物に乏しい環境では、鳥や先ほどのアブを何羽か撃ち落としておやつにしているところをよく見る。



 マイクロ波や光波による光術は、初めてその存在を知ったものには光の速さで攻撃できるから最強最速なのでは? と思われることもあるが、実際には励起の出がかりやなんやかんやで破壊作用が光速で目標に及ぶわけではない。砲術の弾速は宇宙速度にまで達するものもあるが、砲身の向きを読まれれば回避されることもある。とくに近接戦闘ではしばしばありうる。術式的に構築される仮想砲身を極超音速で振り回し照準できるとは限らないからだ。それゆえに。自らの肉体をもってする戦闘法は今日にいたっても迷宮探索戦術の重要な部分を占め続けている。


 かつて、自動機械が支配した上古の戦場において、人類の肉体は脆弱な軟目標ソフトスキンに過ぎなかった。装甲されない歩兵はもはや戦場の女王足り得なかったのだ。


 だが僕たちは違う。龍と英雄たちの血を継ぐ冒険者たる我々こそ、戦車装甲に匹敵する防護と、戦闘機に伍する速度と、多脚機甲に等しい機動力と、かつて艦船が用いたほどの火力をもって迷宮に君臨するものだ。



〔泉、周囲の蟲はどうだ?〕


〔電磁的には敵になりそうな奴は近くに見えてない。ミツアシがあれだけ居るとむしろそっちの方が危ないな〕



 よし、作戦はこう。

〔まず僕が植物の電力機構を阻害する農薬の一種〈黒闇ブラックアウト〉と激微波メーザー対策の欺瞞紙チャフを弾頭に乗せてばらまく。その間に長道と直正と牧で毒茎を切断、みさおと千尋が遠隔で回収だ。質問は?〕


 長道が細部を詰める。

〔初期の散布予定位置を三次元的に出してくれ〕

〔いま送付した〕


 では開始する!



 林の影からアルキミツアシ目がけて殺到する八十余りの小型導弾式。のどかな日光浴を中止して周囲の株からマイクロ波器官を立ち上げ始めるが、電磁攻撃で弾頭が破壊されるより前に欺瞞紙チャフが爆散、激微波メーザーの通りを極めて悪くする。同時にミツアシの捕食者であるハナツミグモのデコイを上方へ投射、展開。大混乱が発生する。


 デコイは僕たちの目からすると、蘭の花そのものに似たあの蜘蛛とは似ても似つかないが、ミツアシの電磁的知覚にとっては自身をむさぼり食らう恐ろしい蟲に見えているはずだ。


 左右から三人が突撃。手際よく人の身長ほどもある長さの茎を刈っていく。

 外周のものについてはやりやすいが、何しろちょっとした牛のような重さの群れが暴れている状態のため、三段目より奥はすぐには手が届かない。


 牧の正確な射撃と、千尋の回収式キネシス、みさおの運搬蟹が連携して、ちぎり取った腕のように太い茎を何とか外側へ投げ出していく。


〔これで十分だ! 七割がた取れればいい!〕


 取り過ぎると群生は養分がまかなえず枯死してしまう。三割くらいが毒による狩りを続けられるのならば、他の個体はその獲物の隣りに座って栄養を分けてもらい、何とか麻痺毒の生産能力が回復するまで生きながらえることができるはずだ。


〔乱獲は良くないってか。狩場保護ってやつかい?〕

 直正がある意味当然ことを指摘する。

 本来、こんなに良質の群生がほって置かれることはない。いつもここらを狩場にしている誰かが、わざわざ取らないでおいてくれたものだろう。

 一種のご祝儀だ。


 既知の目標に対して効果的な準備を整えておけば、今日のように採集は容易になる。冒険者は、逆説的であるが危険を冒すために無用な不確定性リスクをできるだけ少なくしていかなければならないのだ。


 入学式の期間が過ぎれば、我々学生たちは本職の植物毒採取を生業とする人たちに効率で勝つことは出来ない。

 しかし決まったところだけ潜っていては冒険者が育たず、長期的に考えれば市の衰退に繋がる。それらを天秤にかけて、四月の最初の期間だけは森が荒らされることを承知でそれぞれの縄張りをゆるめ、新人の傍若無人な狩りを許容している。


 その他にも、一〇四番は比較的新しく建てられた標柱であるため厳しい縄張りはないということも加味してここを選んだのだ。

 


〔必要なだけ取ればいい〕

 牧の、簡潔な言葉。その声色には獲物がたっぷり取れたことに対する喜びがにじんでいた。


〔欲張っていると祝賀会に遅れちゃうわ〕

 千尋が言ってくれたために、初めてそんなものがあったことを思い出した。

 十八時からだったかな。急ごう。



 我ら浮かれた花盗人が沸立ち森の木陰を疾駆する。

 

 谷を一飛びでまたぎ越し、先ほど測量しておいた木々の隙間を抜け、高低差を無視して一直線に退却する。


 花弁が見えないからわかりにくいけれども、毒茎は構造上はミツアシの花の一部である。分担して抱えている三十本余りのだらりとした緑の茎の大部分を切り取り、あるいはちぎり取って土へ返していく。


 ずいぶんな自然破壊のように思えるかもしれない。

 しかし沸森のような迷宮では、この騒乱は小一時間もすればおさまり、焼き払われた野原も半日ほどで次の芽が生えてくる。二週間もすれば、僕たちの戦闘痕は心得のないものには何事もなかったかのように見えてしまうだろう。


 鳴きさわぐアブやカラスやシャベリツクシや、どたどたとばらばらの方向に走ってゆく歩行植物をはるか後方に置き去りにする。



 いつわりの太陽が落とすミズナラの影の下で、僕たちは逆向きに柱を回って前庭へと撤退した。



 第一戦闘態を解除。意識を十六倍速まで減速する。


「直正、火傷を負っているのではないか?」

 みさおが直正の負傷に気づいた。

「おう、ミツアシの光線に少しな。かすり傷だ」


 正確に言えば光線ではないが、そんなことよりも血盟で共有している体調監視画面には何も出ていない。

 こいつ、検出範囲をわざと高めにしているな?

 しかし乱戦での怪我に気付けなかったのは僕の不備だ。反省だな。


「兼定、帰る前に直正の治療を提案する」

 重体や致命傷ともなればとにかくにも防塁の救急施設へ運び込むことが第一だが、ある程度治療可能な範囲であれば迷宮内で応急手当をしたほうが結局治癒も早いと言うのは常識である。


「みさお、毒は検出されているか? 無ければ火傷の治療はここでやってしまおう」

 僕としては毒が出ていたら直ちに切り上げて帰還したい。


「ない」

 みさおは一言答えたあとは黙々と軟膏を塗る準備をはじめる。


 本式の底野迦ティルヤークは龍の肉、桂皮、はちみつなどから成る塗り薬である。みさおの取り出したものは龍の肉については代替物しか入っていないが、内臓が削げたりした場合でも何とかなる万能回復薬として冒険者に広く用いられている。


 直正が焦げ付いた服を引き裂いて、片乳ごと左脇腹を露出する。

 さっと目をそらす長道と僕。意に介さないみさおと牧の視線が巨大な黒い毬と、その先端の薄紅をとらえた。


「ちょ、ちょっとは恥じらいなさいよ!」

 千尋が言うことも分からないではないが、火傷の手当時に服を切り裂くのは通常の手順だ。


「私はあっち向いてるからね!」

「おう」


 修羅は戦場で裸体をさらすことなど気にしない。

 

 強い消毒液で患部を洗い、全てふき取る。底野迦を塗り、半透明のゲル状湿布を当てて、さらに胴体を周回するように包帯で巻く。ずいぶんと手早い。


「やれやれ、早々に服を新調しなければな」

 直正の軽口は、強がりではなくただ感想を述べただけのようだ。

 痛覚遮断は充分に機能しているようだから、あとは自己回復力だけで治るだろう。


「すまない。僕の弾幕が薄かったんだ」

「こんなのは怪我の内にも入らねえよ、気にするこたあない。それよりも収穫したブツの質はどうなんだ?」


 長道が茎から毒嚢を取り出す作業にかかっている。茎の先端の青い皮を裂くと見えてくる、小ぶりな林檎ほどの柔らかな粒を慎重に取り出し保存袋に封じていく。


「悪くない。標準価格より少し上で売れるだろう」


 よし、全員でバラしてしまおう。不要な茎を持って返っても税金が増えるだけだ。


 沸森の主柱おもばしらのすぐそばにめいめいが座り、野外料理をするかのように小刀を使って茎を剥ぐ。

 先端だけ切ってくれば良いものだが、そうするとその場で取り出さなければ毒が悪くなってしまう習性がある。このため面倒ながら茎の根元から断ち落としてこなければならないのだ。


 三十七個の袋を作り終える頃には、直正の傷が早くも目に見えて治ってきた。


 恐るべきは修羅の細胞と、核体のもたらすクエン酸回路の何千倍もの出力。


 陽子代謝プロトンメタボリズムとは、すなわち独立した、永続する生命の誕生を意味する。


 かくも人類の定義を拡張した古代の生術士たち。最も基礎的な細胞代謝すら、地球のいかなる生命にも似ていない陽子-反物質経路を採用させたドラゴンの、恐るべき淘汰圧を思う。


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