皇太子にビンタ! 前代未聞のプロローグに、これは読み続けるっきゃねえ! ……と読み進めて全話。
この作品の第一印象を言い表すとすれば――――百合! TSと百合! これほど相性のいいものがこの世にあるだろうか!? エリザ様とエミリーのしっとりとしていて安定感のある関係性が読んでいてとても癒されます。TSでゆるゆりんぐな作品が好きな方々は必見です。まぢで。
この作品の最大の見どころは、現代知識による内政やエリザ様の特殊な能力ではありません。もちろんそれも大いにありますが、最大の魅力はエリザ様の人望でしょう。臣下のことを想い、また臣下もエリザ様のことを想う姿には思わず胸が熱くなります。
キャッチコピーで人望『チート』と言いましたが、エリザ様が慕われているのはもちろん特殊な能力とか都合のいい偶然ではなく、ひとえにその人柄からくる必然です。さっきからエリザ様のことを様づけで呼んでいるのも、圧倒的なカリスマにそうせざるを得ないからなのです。
まだまだ物語は始まったばかりですが、これからのエリザ様の輝かしい未来に期待です。頑張れエリザ様! 負けるなエリザ様!