0201から0300まで
Num.0201 ID0345
道行く人に声をかけても誰ひとりとして足を止めない。大声を張り上げ街頭で訴えても誰ひとりとして耳を傾けない。チラシを作って配っても受け取る者はいない。ノドも枯れ果てしかしそれでもこの声を広めなければならない。ならばとネットの世界に望みを託す。リュウカクサンキボウ。
Num.0202 ID0346
『拡散希望という言葉を使うのは止めるよう広めてください』『拡散希望禁止拡散希望』禁止する為には広めなければならず広める為には禁止するものを使わなければならない。だがその為に矛盾を飲み込む必要がありまた自分の事を棚に上げなければならないないから拡散絶望。
Num.0203 ID0349
唐揚げに勝手にレモン汁をかけられて悔しいか。だが俺の受けた屈辱はこんなものではない。そう……半熟に焼いた目玉焼きの黄身にフォークを突き刺され破かれたあの時からお前は俺の怨敵となったのだ。お前が嫌がる事ならなんだってするさ。例えそれが俺に同じ痛みを与える事でも。
Num.0204 ID0350
話す事はどこかで聞いた事。文字を書けばコピー&ペースト。絵を描けばトレース。自信過剰で傲慢で嫉妬深く強欲で怒りやすく敬意など持ち合わせていない。虚無主義に感化され他人を見下し情熱を嘲笑し信仰を馬鹿にして暴力と差別を容認する。それら全てが私達の掌の中にあるものと繋がっている。
Num.0205 ID0351
ひとつの旗印の下に集う者達がいた。だが誰も彼もを認める訳にはいかない。当然の選別が行われ同じ時、同じ場所に集った者達でも能力によりふたつに分けられた。質の高い者は選ばれるがそうでない者は選ばれない。数を見れば選ばれぬ者達が圧倒的に多い。落選同盟から脱け出せない。
Num.0206 ID0352
グラウンドレベルナカイ。ブルペンレベルナカイ。ベンチレベルナカイ。ネクストバッターズサークルレベルナカイ。三塁塁審レベルナカイ。コミッショナーレベルナカイ。グランドキーパーレベルナカイ。エキサイティングシートレベルナカイ。イースタンデイゲームレベルナカイ。荒川河川敷レベルナカイ。
Num.0207 ID0353
パッチワークみたいな曲売りやがって。パッチワークみたいな文章呟きやがって。パッチワークみたいなbot使いやがって。パッチワークみたいな占いしやがって。パッチワークみたいなゲーム作りやがって。パッチワークみたいな性格しやがって。パッチワークみたいな服着やがって。
Num.0208 ID0354
『あなたの代わりに奉仕活動致します。記録に残したい住所、氏名等をご提供頂ければあなたに成り代わりあなたのお好きな場所で奉仕活動致します。なお活動記録はビデオ、写真、書類のコピー、使用道具等でのご提供となります。詳しい料金等のご説明は以下のサイトをご参考願います』
Num.0209 ID0355
人が真に自由ならば自由を放棄する自由を持っている筈だ。生まれつき所有している人権を放棄する事もできる筈だ。今までは認めない事で守ろうとしてきた権利をこれからは認める事で守る事はできないのか。支配者の思う壷だとしても避けていては自由に辿り着けないではないか。
Num.0210 ID0360
何が金だ。そんなものお前達が生産者からむしり取る為に作ったお前達の道具だろう。土で手を汚す事も鉄で肌を切る事も木をひたすらに痛めつける事も拒否したまがい物の紙切れだ。だがそれは同時に大切な事を教えてくれる。世界を支配するものは信用と利便性だと言う事だ。
Num.0211 ID0361
世の中、恋人が欲しい人など極稀である。多くは恋人ではなく奴隷を欲しがっている。ただ表現の問題で恋人という名称を使用しているに過ぎない。そして奴隷に求めるべきものの多くを恋人と勝手に呼称する相手に求めている。無償と奉仕を要求し報酬と敬意を放棄する。赤ん坊みたいだ。
Num.0212 ID0362
命の授業を本格的に取り入れようと思い豚を育てる以外の内容も考えてみた。幼稚園、保育園。豚を育てて食べる。小学校。社会に於ける犯罪とその制裁及び犯罪被害者の現状。中学校。戦争と平和。産業と政治。高等学校。民族と宗教。大学。頭の上に生えた柿の木に実った柿は人肉か?
Num.0213 ID0363
この国では命の授業が本格的に取り入れられている。豚を育てて食べるのは幼稚園、保育園で行われる。以後、小学校では友達を作って食べる。中学校では恋人を作って食べる。高等学校では子供を作って食べる。大学では自分を食べる。これにより命の尊さと儚さと汚さと意味の無さといったものを理解させている。
Num.0214 ID0364
大人がやって駄目ならなんで子供に教えんだ。やってはいけないと自ら気付かせる為にわざわざ教え込むのかよ。なら人を殺してはいけないと教える為に人を殺させるのかよ。滅茶苦茶じゃねーか。大人がやっても問題ないから子供に教えんだろ。だからいいだろ。お人形さんごっこしても!
Num.0215 ID0365
枕に頭を委ね。横向きになり。上になっている方の耳に意識を集中させて。想像する。耳の一番外側。耳たぶ。辿って。入口。中に入って。空間を感じる。細長い空間。ここで一休み。しばらくこの空間を感じる。そして鼓膜。何か落ちた。カサカサ。不意の音。耳の中に聞こえた。光を感じて。突然意識が引き戻された。鼓膜の近くに何かがいる。それを知った今。ふとした瞬間に。誰かの耳の穴を覗いてしまう。いつか。何かと。目が合う。かも。
Num.0216 ID0366
どうしてこんな事に……。初めてできた彼女だった。雰囲気だって良かった。勇気を振り絞ったんだ。彼女は俺の部屋に来てくれた。緊張してたさ。他愛のない話を必死で口から吐き出してた。目が合った。俺は彼女の肩を抱く。そして顔を近付けたら……パソコンモニターから美少女が出てきやがった。
Num.0217 ID0367
「お残しは許しませんって体罰だろ。本人が食えないって言ってるんだからそれ以上食べたら腹壊すだろ」「大きい声だすのって体罰だろ。耳が痛いじゃん。俺が明確に痛みを感じてるんだからさ」「見るのって体罰だろ。精神的苦痛で胃酸がでて胃を焼くじゃん」「教員の存在自体……」
Num.0218 ID0369
食事に於ける快感はどこまでと考えたら宜しいか。口の中に入れた時の味は快感と考えて宜しいか。では飲み込んだ時のものノドを通る感覚は快感と考えて宜しいか。食道を通って胃にものが入るのは。胃にものが溜まるのは。消化の過程は。体外に排出するまでとかその先もあるとか……。
Num.0219 ID0370
過ぎたるは及ばざるが如し。という事は及ばざるは過ぎた如し。及ばないと思ったらもう過ぎていたのか。驚愕の展開。既に過ぎ去った後だったとは。しかし過ぎ去ってしまうと及ばないのは困ったものだ。いや、過ぎたのだから既に及んだのだ。この場所は及び過ぎた超越の地点なのだ。
Num.0220 ID0371
「足が痺れた」「おでこにツバつけな」「ノドの調子が」「ネギ巻け」「頭痛が」「こめかみに梅干し貼ろう」「クラゲに足刺された」「垂れ流してろ」「蚊に刺された」「爪でぎゅーっとバッテンでも刻め」「下痢気味で」「ネギが余ってるから刺しとけ」「この姿どう思う?」「病的」
Num.0221 ID0372
メガポテトとかメガ牛丼とか量ばかりに拘る安易なメニューに止めを刺す新メニュー登場。ポテトでありながらポテトを超えたポテトであるスペースポテトを使用した究極のポテト。宇宙で栽培され月に匹敵する大きさまで育てたポテトで作られたフライドポテトは全ての飢餓に止めを刺す!
Num.0222 ID0373
月ってどんな味がするんだろうな。月餅みたいな味かな。とすると中に詰まっているのは餡子かな。荒廃した表面は最中なのか。いや、あのパッケージデザインを考えると餅なのかな。餅や団子だとすると流石に味気ないから何か味を用意しないとな。みたらしがいいな。海苔も用意しよう。
Num.0223 ID0374
日本の真の人口は8千万人程度なので実は投票率はそれほど低くないのだ。政府が敢えて数え間違える事で人口を水増しし投票率を下げ投票しないのは自分だけではない感を増す事で自らに不利な浮動票を水に浮かべておくのだ。そしていざという時には人を殺さず総人口を減らすのだ。
Num.0224 ID0376
私には貴方の横にいる女性も10歳に見えます。だから警察に通報しました。犯罪を警察に通報するのは国民の義務でしょう。今回たまたま実年齢と見た目の年齢が少しだけ食い違っていただけの事ではないですか。そんなに言うなら外見から年齢を特定する確実な方法を教えてください。
Num.0225 ID0377
解った事は他人様の意見を聞くと私が落ち込むという事だけ。私はただ言葉を穴に放り込むだけでいいのだ。王様の耳はロバの耳と穴に叫べばそれでいいのだ。穴にどれだけの死体が入っているかなど見るべきじゃなかった。ただひとつ伝える事があるとすれば。君の言葉は私を殺す。
Num.0226 ID0382
神が世界を創造した時にあらかじめ終焉も創られた。それがブラックホール。だが破壊の為などではない。考えてもみろ。世界を、人類を創りその行為も罪も全て許す程に慈悲深い存在がわざわざ破壊する為に世界を創る訳はあるまい。あれは全てを飲み込みひとつに纏める為の存在だ。何もかもを飲み込み、光さえ逃れる事はできない。この広がり散らばる宇宙の中で終焉の時、動物、植物、生物、万物、絆、愛、感情、思想、記憶、概念、全てのものがひとつになるのだ。そうして創られたひとつのそれは万物であり全てでもある。それをなんと呼ぶか。神以外あるまい。つまりブラックホールは神の卵だ。
Num.0227 ID0383
それはとある生放送での事だった。野球中継。イニング間の外野席が映る。だがそこに現れた少年がいきなりカメラの前でパンツを下ろした。それにより児童ポルノの単独所持違反としてテレビ局関係者とその番組を録画していた者は前科者となった。これが後世に残る児ポテロである。
Num.0228 ID0384
無慈悲。正にそれだけだ。それはまるでイナゴの大群。全てを刈り採り地表を真っ皿な姿に変える。あらゆる抵抗は無駄だ。何故ならば一度、難を逃れたとしても刈り採るまで何度でも繰り返し続けられる。その意思こそ無慈悲の正体。その冷たい刃を鈍く光らせ今日もT字は大地を駆ける。
Num.0229 ID0385
ドネルケバブ出力臨界。エネルギータンクが空です。至急トウモロコシを供給してください。8番から12番カウシリンダが不安定です。メンタルメンテナンスを要求します。スライサーに異常発生。直ちに刃を交換してください。このままでは羊が丸焼きになります。ウール100%です。
Num.0230 ID0386
始まりは小さなものだった。手のひらに載る程に小さなもの。それが今では惑星を覆い尽くし、更には星を飛び出そうとしている。あの時食べた果実の味がどんなものだったかなど誰ひとりとして憶えてはいない。だがそれでも私達は知っているのだろう。だからこそ、求めているのだろう。
Num.0231 ID0387
壁に貼り付けられた写真達。フレームで切り取られた世界がそこにはある。それはひとつひとつ違う景色を捉えているが並べて飾る事で全体を見せるものとなっている。点描画のように。違う景色はひとつの場所で結合し集合体としての価値を得るがそれでもなお個々を主張して悶える。
Num.0232 ID0388
ここには沢山の過去が集められている。綺麗に修正されて解りやすくパッケージ化されている。いくつもの作品がところ狭しと飾られまるで美術館だ。私達はその作品を見て様々な思いを抱く。中には不快な思いを感じ取れるものもあるだろう。生きた証は重いもの。いっそ身軽になるか?
Num.0233 ID0389
例えば、戦場で傷つき倒れた兵が助けに来た友の中に、或いは重病患者が看護師の中に、天使を見る事もあるだろう。天使とは人と神を繋ぐもの。天使の先に神を感じる事もあるのだ。ならばこのダラダラ踊っているだけのガキ共の中に神を見る者もいるのだろう。俺には見えねーけど。
Num.0234 ID0390
感じるのは重さ。それが耳掻き程のものでも重さはある。その重さを感じるには身体の上に載せる必要がある。仰向けにして身体の上に載せる。するとその耳掻きは皮にめり込み肉にめり込み骨に重さをかける。まるで鉄の塊のように、いやそれ以上の重さを感じる。骨が軋む重さだ。重い。
Num.0235 ID0391
10年前に書いた手紙は20年前に貰ったペンで書いた。30年前に離婚して40年前に喧嘩した。50年前に子供が生まれ60年前に結婚した。70年前に初めて出会い80年前に僕らは生まれた。90年前の約束は100年前に書かれた手紙の中にあった。そして今、その約束を果たしに行く。
Num.0236 ID0394
私は一昨日からきた。そして明後日に行く。生まれたのは50年後で死ぬのは2000年前。朝に足を上げればその足が地面につくのは夜。終電に乗れば駅に着くのは始発の時間。一歩一歩踏みしめる足は違う時間に足跡を残す。空に放った矢が落ちてくるまでの時間をただひたすらに待つ。
Num.0237 ID0395
正直者だとか言われているが結果的にそういう選択になっただけで別に正直な訳ではない。あの選択肢から最善のものを選んだに過ぎない。これは父の形見であり私自身何十年も使い込んできた。壊れる度、直し続けてきた。その愛着を捨てられはしない。それに……私は木こりなのだ。
Num.0238 ID0396
弱者が弱者を痛め付ける一方で強者は何をしていた。下らない舞踏会など開いて税金を浪費するばかりだ。強者の欲望を満たす為だけに税金を納めているのだとしたら国は何の為にある。無能な屑でも王子を殺せば革命の火種にはなる。この国を真に豊かにする為に王子を殺せ、シンデレラ。
Num.0239 ID0397
針を指して遊んでいたら腐って落ちちゃった。まあいいか。ピンポン玉にマジックでまーるくかきかき。これを嵌めておけば大丈夫。どうせ誰も見ちゃいないからね。なに? 君にはまだ片目があるんだし問題ないでしょ。それよりもう眼球で遊べない事の方が問題だよ。そっちの目もいらないよね?
Num.0240 ID0399
録音した自分の声を聞いた時から喋りたくなくなった。だがそれが許される程に社会は満ち足りておらずそれだけの力も私にはない。磨く事も考えたがそれには苦痛が待ち構えしかも磨いたところで聞けるようになるとは限らない。筆談がどこまで許されるのか分からないが字を磨こう。
Num.0241 ID0401
私の言葉が何かしらの反応を促せたらと思い言葉をただ流してきたけれどそれが如何に傲慢で罪深いものか思い知らされそれでもここに居場所があると信じて戦ったところで心に空いた穴を埋める手立てはなくまた力不足を痛感して無くした心に感じる痛みは私に思い上がりを思い知らせる。
Num.0242 ID0402
綿菓子の機械が見せる夢は全てを砕き溶かす力。砂漠の上に僅かに流れた雲は雨を降らせる前に暴風にかき消される。そこには少しだけの慈悲もなく涙ほどの雫でも与える事はない。旅人の杖が空を切れば絡まりつくのは因果の糸。何もありはしない空で捉えるのは執着でできた綿菓子。
Num.0243 ID0403
よう。久し振りだな。3年ぶりくらいか? 元気だったか? 俺? 俺はこの間刑務所から出てきたばかりだから元気だぜ。いやなに、押し入れの奥から小さい時に撮られた俺が裸で水遊びしてる写真が出てきてさ。これで前科8犯だ。そういや近藤はWXYって縦に書いて捕まったってさ。
Num.0244 ID0404
くるくるくるくる扇風機。寄せ書き色紙を貼り付ける。くるくるくるくる回ってる。ダーツを投げて突き刺さる。くるくるくるくる止まったよ。当たったところに書かれてたのは。くるくるくるくるくるくるぱー。みんなに囲まれ僕ひとり。棺を並べて踊ってる。ダーツの刺さった寄せ書きを。書いたコイツをくるくるぱー。棺に納めて後3人。くるくるくるくるくるくるぱー。
Num.0245 ID0405
「この後スタッフがいただきました」というテロップが登場してからもう随分経つ。最近は「この登場人物は18歳以上で架空です」「この暴力は演技です」「死体ではありません」「入ってません」というようなテロップが漫画の至るところで見られるようになった。モザイクも増えた。
Num.0246 ID0406
3Dプリンターで作られた銃と弾のセットがソーシャルネットワークで取引されるようになってもう半年。最近では中学生もホルスター装着してる。居酒屋で大学生が仲間に見せびらかしていた。本日の発砲件数が夜のニュースで毎日流れる。まったく。ボロい商売だぜ。笑いが止まんねー。
Num.0247 ID0407
統一球。飛ぶボールと飛ばないボールには見分け方があった。実は二文字目に違いがあり知っていれば一目で判別できるのだ。たまに紛れる事もあるがそれは煙幕となる。審判は表にはホームの捕手に飛ばないボールを渡す。裏にはビジターの捕手に飛ぶボールを渡す。するとどうなる?
Num.0248 ID0408
窓を二つ開けると風通しがよくなるらしい。という事はズボンのチャックは取り敢えず全開の方がいいのかもしれない。しかし問題はそれだけだと窓がひとつしか開いていないという事だ。かといってもうひとつ窓を開けるにもどこをという問題になってしまう。やはりおデコだろうか?
Num.0249 ID0409
Tシャツは逆さまに着る。具体的には通常首を出すところから着ていって袖から手を出してゆったりと余っている布を肩に掛ける。首を出すサイズの穴に腹を通す訳だがそこら辺は伸ばしたりサイズの大きいものを用意するなり各自工夫して頂ければ良い。胸元と背筋が涼しいが気にしない。
Num.0250 ID0410
金ならば質量が金銭に変換できるが生憎私達の身の回りの物は全て金でできている訳ではない。それでも機能や品質から価値を金銭に変換する事はある。が秤では量れない重さもある。他人には羽のように軽い愛着は自分には鉛のように重い。こんなにも重いなら手放そう。身軽になれる。
Num.0251 ID0411
ここには音というものがない。沢山の流れ。衝突。ぶつかり合い。罵り合い。賞賛や拍手。音を鳴らすものは沢山あってもそれらが音を鳴らす事はない。共鳴が仲間を増やす事はあっても増えた数字はただ沈黙するのみ。静かに争い静かに燃える。静かに消され静かに消える。源と共に。
Num.0252 ID0412
もう何度になるだろう。数える事など無意味だと既に知っている。数字など憶えている訳はない。だがそれでも数えてしまう。気を紛らせる手段なのかもしれない。それ程までに叩かれた。平手など可愛いもの。つままれ引っ張られる。木の棒で打たれる。その間ずっと、臼の中で耐える。
Num.0253 ID0413
氷を削る。刃を何度も突き立て氷を削る。刃を真っ直ぐ引く事もあれば少し寝かせて横に広く削る事もある。氷に線を引けば削れた細かい氷の粒が表面と刃に残る。溶けて蒸発する水もあれば再び氷と一体となる水もある。溶けてなくなるのと再び削られるのと。どちらが幸せだろうか?
Num.0254 ID0414
肉に刃を入れる。ゆっくりと刃を引き肉を薄く切る。向こう側が透けて見える程に薄く切る。血は抜いてあるものの刃を入れれば血と脂がついてしまう。切れ味が悪くなったら刃を拭いて綺麗にしてまた切る。肉は支柱に巻き付けるように貼り付ける。人の形をした支柱に肉を付けていく。ドネルケバブの手法を応用して作った人間の丸焼き。ゼラチン質のデザートは眼球を模したアンダルシアの犬風。手を加えて血にしか見えないワイン。オレキエッテはそれを超え見事なまでに耳の形に作られている。ピンク色の餡で作られた土台にホワイトコーンを載せた入れ歯の和菓子。
Num.0255 ID0415
「今まで何もしてこなかった奴がいきなり何かできるわけないだろ」とかいう言葉が大好きな君達なのにどうして、今まで何もしてこなかった政治に対し興味なんか持っちゃうかな。今まで全部無視してきたじゃん。政治家や官僚は言うだろう。「今まで何もしてこなかったお前らに何ができる?」って。
Num.0256 ID0416
「何飲んでるの?」「液体ムヒ」「!?」「蚊に刺されてさ」「それ……飲み薬じゃないよ?」「胃を刺されたんだよ」「……」「そうそう。そんな風に口をぽかーんと開けてたら飛び込まれてさ」「……なら取り敢えずムヒより殺虫剤じゃない?」「馬鹿、殺虫剤は体に悪いだろ」「……液体ムヒも多分飲んだらあんまり体には良くないと思うよ」「液体なのに!?」「……液体なのに」「でも製造元が池田御飯堂だろ。もう名前からして食品会社じゃん」「池田模範堂、ね」「もはん?」「うん」「それはどんな御飯なの? 藻の混ぜご飯なの?」「……頭が痒くなってきた」「ムヒ塗る?」
Num.0257 ID0417
あなたは選挙期間中に選挙に関連した呟きをしましたね。タイムラインに証拠が残っています。つきましては通信業者と関係各社にあなたの個人情報を開示するよう請求させて頂きます。疑惑が真実であれば公職選挙法違反により当選の無効も有り得ます。ところで当方、募金を募っているのですが……。
Num.0258 ID0418
公職選挙法違反詐欺、概要。ネットで選挙活動を行った人に対して「あなたの行った選挙活動を調べた結果、公職選挙法に違反している証拠を見つけました。これが明るみに出れば当選者の当選は無効。あなたも罪に問われます」という旨のメールで脅迫し示談を要求、金を巻き上げる詐欺。
Num.0259 ID0419
この部屋の壁は本でできている。周囲を丸く囲む壁は遥か上まで伸びている。その中央に座してひたすらに本を読む。読み終えた本を床に捨て次の本を棚から選ぶ。手の届かない高さにも本はあるが梯子などない。しかし問題はない。いずれ読み終えた本が積もり床の高さを上げるのだから。
Num.0260 ID0422
「おやびーんおやびーん」「なんでいゲンロク」「マネーロンダリングってなんでやんすかー?」「金を洗う事だゲンロク」「って事は洗濯機で洗うんでやんすかー?」「バカ野郎!」「ひい!」「濡れたままじゃ使い難いだろうが! キチンと乾かしやがれ!」「なるほどでやんすー」
Num.0261 ID0427
「お前、北風派? 太陽派?」「何言ってるの?」「いやだから服を脱がす勝負しただろ。その北風派か太陽派か聞いてんだよ」「そんな事解ってるよ」「じゃ何?」「俺達はどう考えても旅人派だろ。北風とか太陽みたいな権力やら金やらに弄ばれて脱がされて見世物にされる人生だろ」
Num.0262 ID0428
人と神を繋ぐものを天使と呼ぶのであればこのネットワークは天使を模したものなのだろうか。問い掛ける神に差はあれど拝む祭壇はこの手に収まり片時とて手放す必要もない。神の答えを語る口が人の口なのであれば神の答えを書く手もまた人の手なのだろう。ならば天使よ。我と神を繋げ。
Num.0263 ID0429
プラスチックというのは特定の若者の事である。彼等はまだ偏見のコレクションを集め切っておらず然りとてまだ持たざる白紙でもない。それは確実に彼等の中にあるものの未だそれだけである事を否定しより自らを高めようと或いはこの現実と沿おうとする為に自ら発する熱を持つ。
Num.0264 ID0430
「そろそろ蜂も進化するなり考え方を改めるなりした方がいい」「いきなりどうした?」「黒い服に襲い掛かるとかどうかしてる。そいつが葬式帰りだったらどうすんだよ」「泣きっ面に蜂だな」「せめて都会の蜂だけでもなんとかしろよ」「んな事言われても」「刺すより話合えよ」
Num.0265 ID0432
人生に絶望し生きるのを止めたとはいえ心臓が止まる訳ではない。死ぬ理由もなくただただ漂っているだけの毎日は苦痛であっても今この命を奪う事はない。この先何か起こると期待する思いは愚かでも食事を口に運ばせる程には役に立つ。その時が来てもどうせ何もしないにも関わらず。
Num.0266 ID0433
注射器を眼球に突き刺す。左手で筒の部分を固定し右手で押子の部分を引く。注射器は真空を拒否するように唯一空いている小さな穴から外のものを内に取り込む。突き刺さった管状の針に眼球が吸いとられていく。まるでストローでプリンを吸うように細胞が吸われていく。残るのは節穴。
Num.0267 ID0434
こちらのアンドロイドはお客様のような耳フェチにピッタリで御座います。数種類の耳からお好きな耳をお選び頂け、更に人間以外の耳もついて……はい、何で御座いますか? ああ。心配無用で御座います。当然、穴は広がります。お気に召すままに犯して耳の奥にぶちまけて下さいませ。
Num.0268 ID0437
穴が空いていく。小さな黒い点だったのに。それがどんどん広がっていく。遂に全て真っ黒になった。光もなくただ黒い。今度は左目だ。注射針の先がどんどん近付いてくる。痛みが身体を反応させる。小さな黒い点。どんどんどんどん広がっていく。ああ空いていく。黒い穴が空いていく。
Num.0269 ID0440
スイカ割りでスイカを割ろうとするとか論外。屈んで棒を横に振るとかもう二度とお前とは一緒に砂浜に来ないわ。何にも解ってなさすぎ。俺達の役目はスイカを割る事ではなくスイカを割らない事だろ。ともすればスイカの代わりに頭を割られて笑われる事だろ。怪我なしで。
Num.0270 ID0442
どうして喜ばないの? これは言ってみればモニターの向こうから美少女がやってきた的なアレだよ。仮想世界と現実世界が直接交差して影響を与え合ったのだからこれはとても喜ばしい事じゃないか。投げた石がモニターから出て敵に当たったんだよ。燃やし尽くしたんだから喜ぼうよ。
Num.0271 ID0444
そう。離婚してほしいんだ。いや……他に女ができた訳ではないのだが……なら問おう。他に女ができれば満足か? 自分よりいい女に寝盗られたと思えば納得できるのか? だが違う。お前が嫌になっただけだ。この私の人生を賭してでも、お前を否定せずにはいられない……それだけなんだ。
Num.0272 ID0445
見えないんだから仕方ない。だってそうだろ。ここには原発も基地もいじめられている子もいないんだから。見えないものは、ないんだよ。だから愛も友情も神も悪も、ないんだよ。お前の疲れも悩みも悲しみも苦しみも、ないんだよ。見えないんだもん。ないんだよ。お前も、ないんだよ。
Num.0273 ID0447
気づいた事を呟いて誰かの目に文字を映す。それが誰かの心を動かす事に繋がると信じて。だけどそれは夢でしかない。だってここには誰もいないのだから。結局自分が何もしなかったという事の吐露。誰かに何とかしてくれと無責任に呼びかける。そして傍観者の数だけが増え当事者はひとりもいなくなった。
Num.0274 ID0449
このコンセントでUSB機器の充電できるやつ借りてい? スマフォの電池が切れそうなんだ。ありがと。ケーブルはある。1時間くらい借りるね。……さてと。カバーを外して……。こことここを繋げば……。よし、できた。これを使えばショートしてくすくす。……さんきう。助かったよ。お礼に奢れって? 短絡的だなぁ。
Num.0275 ID0451
謝れば許されると思ってますよ。スポーツの応援とかそうでしょ。興奮したり冷めたり手の平返して感謝したりその上下する熱に温度差がある程楽しいんじゃないですか。逆に謝っても許さないとか心狭すぎでしょ。被害者が自殺? それで父親がショック死? 何を真剣になっちゃってんの?
Num.0276 ID0452
様々な想いを胸に短冊に願いを書き込む。そしてそれを笹に吊るす。それは人々の願いを集めるもの。人々の願いの集まる場所。時代が変わっても我々は願いを持つ事を止めたりはしない。ツイートという短冊にハッシュタグという笹。目に見える短冊や笹がなくても七夕はここにある。
Num.0277 ID0456
この場所は当たり前の事をさも今気付いたかのように書き込む場所である。その気付きは当人にとっても当たり前の事ではあるしその気付きは万人にとって当たり前の事ではあるのだが皆と同様に当たり前の事を当たり前に書き込む当たり前の行為を当たり前に行っているだけの事なのである。
Num.0278 ID0459
その昔、とある奇術師が白紙を一万円札に変え警察官に取り調べを受けた。それはかつて笑い話とされたが今この話で笑う者はいない。警察官の行為を肯定する者が増えていき今では手放しでの賞賛、喝采を集めるまでに至った。そしてそのかつての笑い話は今や当然の行為、模範的行動と理解されている。
Num.0279 ID0460
プロなんだから。負ける事もある。負け続ける事もある。勝てない相手がいる事もある。死力を尽くしても及ばない事もある。鳴かず飛ばずのままな事もある。打ちひしがれ腐る事もある。見限られ干される事もある。良いところなく立ち消える事もある。プロなんだから。
Num.0280 ID0463
ままならない現実を自らの想いに沿うよう捻じ曲げる力を魔法と呼ぶのならこの世界には唯一つだけ魔法と呼ぶべきものがある。それは勝つという事。勝てば全てが正しくなる。どんな間違いも許され否定や拒否は称賛の声に掻き消されただ勝った一事が万事となる。勝利とは魔法なのだ。
Num.0281 ID0464
結局行き着く結論に絶望する。私が徒党を組んで老人を殺して回っても老人がいなくなり私達が駆逐された時にこの世界で幅を利かせるのは何もしなかった奴らだという事。何故老人を殺さなければならなかったかといえば老人が何もしなかったからだというのにまた繰り返すのか。
Num.0282 ID0465
お前達は俺達を殺すと心が痛むようだな。だが俺達はお前達を殺す事に何の感傷も必要としない。むしろ誇らしくすらある。お前達を殺すという事はズレた倫理観を振りかざし子供達に誤りを教え込もうとする悪魔が減るという事だ。どちらかが消えるしかないのならお前達が消えるしかない。
Num.0283 ID0466
この世界にはひとりだけ人がいた。寂しいなどという感情は持ち合わせていなかったがそれでも他の動物は一種類一匹ではなく自らがひとりな事に疑問はあった。その人は戯れに自らの形を模した土の人形を作った。するとその人形は動き出しその人は自らが何故ひとりなのか理解した。
Num.0284 ID0469
何故か誰もが否定するが私達の世界は理想のものに着々と近付いている。差を無くし右も左も上も下もなく受けた教育も思想も全て統一され顔を持たず体格もなく名前すらない。何処かの誰かであり何処の誰でもある。管理された箱の中に住み幻想の中で遊び平坦な道を行く。まさに理想郷。
Num.0285 ID0472
ほうほうなるほど。これを20円で印刷して100円で売ればいいんだね。でも名前が……なるほど。修正してしまえばいいのか。いっその事、豪華版と洒落こもう。他にも沢山集めて分厚くして500円くらいのものにすればいいね。なあに。最初の数ページ自分で書けばバレないって。
Num.0286 ID0474
テレビを見ないと言うだけで何故か非難された。自分勝手に提供した話題を袖にされて怒っているのだろう。だがこちらにしてみれば自分勝手に提供された話題に対して自分勝手に拒否しただけだ。こちらが自分勝手に提供する面白い蜂や臼の話題は常に一方的に破棄するのに何故か非難された。やはり猿は敵だ。
Num.0287 ID0476
ずっと考えていた。父を殺した奴は憎いが果たして仇討ちが正しい答えなのだろうか。見れば自分を取り囲んでいるのは奴を殺したくて殺したくてウズウズしている連中ばかり。奴は彼等に何をしたと言うのだろうか。彼等の語る正義とは何なのか。奴が柿を投げた時、殺意はあったのか。
Num.0288 ID0477
その昔、世界をふたつに分けての争いが起きた。先行きの見えない不安と恐怖が社会を支配していた時、そこに致命的な一撃が加えられ争いは始まった。人々はどちらにつくか決断を迫られ血で血を洗う争いは十数年続く事となった。そして後世、この争いはこう呼ばれている。猿蟹大戦。
Num.0289 ID0478
いやー。昨日は8時間も寝ちゃってさー。おかげでもう元気元気よ。しかもこの間の健康診断では文句なしの健康優良状態でもう有り余ってる元気を皆に分け与える為に献血までしてきちゃったよー。えっ。いや、だってこの前寝てない自慢とか病気自慢とか鬱陶しいって言ってたから……。
Num.0290 ID0479
この国の選挙では候補者の中からひとりを選んで投票する。投票、開票後、候補者は儀式として水の入った盃を一気にあおる。この水にはその得票数に応じた量の毒が混ぜられている。致死量未満の盃をあおり生き残った者が当選となる。この盃をあおる時が最も注目される瞬間だろう。
Num.0291 ID0480
この喧騒に熱を感じていた人も夜にはもう冷めてる。残っていたとしても冷める準備をしている。明日になって日常に戻り持ち場につけばそんな熱はどこにも見当たらなくなる。そして気付く事は何も変わっていない事。昨日の今日で当然だがそれが安堵をもたらせばそこでこの話は終わる。
Num.0292 ID0481
「1÷3=0.333……で0.333……×3=0.999……という事は1=0.999……さてこの計算何処が間違っているでしょう?」「何処も間違ってない。そもそも現実には一度分けたものが元通りになるなど幻想でしかない。僅かでも何かを消費したんだその1は」「お前に問題を出したのが間違いだったよ……」「つまり間違いはお前だ」
Num.0293 ID0482
何故自分の書いたポエムが恥になるのでしょう。確かに稚拙かもしれませんが別段恥に思った事はありません。それどころか今の自分には書けないものが残っているとすら思えます。自分の過去を否定すれば行いが消えてなくなる訳じゃねえぞ。それがお前に至る前のお前だ。思い知れ。
Num.0294 ID0483
ここに蓄えられたのは何を軽蔑し何を差別しているかという思想。何かを否定する度になぞられ発言する度に浮き彫りになる。書く言葉は文字ではなく語る言葉は音ではない。それは受け取る側も同じ。流れる文字を辿り行けば行き着く先にはその身を映した悪魔の鏡。装う事は赦されない。
Num.0295 ID0484
御託を吐かそうと生きているって事は自分を赦しているって事だ。自分を赦さなけりゃ生きていられねえ。だが……赦しは当然。無償で万人に与えられた恩恵なんだよ。嘘、不正、誤魔化し……自分の事なら何だって赦せる。その欺瞞こそが神の与えた愛と呼ぶに相応しい代物だあな。自分の罪を誤魔化している内はまだいい。後ろめたい気持ちから逃げてる、目を背けて見ないようにしている段階だからな。だがいつの間にか正当化しようとする。仕方なかった、ああするしかなかった。そりゃそうさ。誤魔化し続けるなんて疲れる事は飛び越えて正しくしちまう方が楽だ。その欺瞞から正当化へ飛び越えてしまう段階を愛と呼び、それを神の与えたものと呼んでいるだけだ。欺瞞のまま所有する事を拒否し自分を心地よくする為のものとなる。ともすれば悲劇のヒーロー、理解されない孤高の存在……愛は人をその高みまで飛躍させる。素晴らしいの一言だ。
Num.0296 ID0485
自分の罪を誤魔化している内はまだいい。後ろめたい気持ちから逃げてる、目を背けて見ないようにしている段階だからな。だがいつの間にか正当化しようとする。仕方なかった、ああするしかなかった。そりゃそうさ。誤魔化し続けるなんて疲れる事は飛び越えて正しくしちまう方が楽だ。その欺瞞から正当化へ飛び越えてしまう段階を愛と呼び、それを神の与えたものと呼んでいるだけだ。欺瞞のまま所有する事を拒否し自分を心地よくする為のものとなる。ともすれば悲劇のヒーロー、理解されない孤高の存在……愛は人をその高みまで飛躍させる。だからこそ人は常に愛を愛する。
Num.0297 ID0486
他人という亡者を知った。潔癖症なのに自分はいくら汚れても赦せる。ホンの小さな違いを見ただけ感じただけで否定し拒否する。それが誤認であっても間違いではないと堂々と宣う。他者は赦さず自分を溺愛している。そしてその他人と呼ばれるものの真っ只中にいるのは間違いなく私だ。
Num.0298 ID0487
いただきますだのごちそうさまだのくだらねえ。なんだそりゃ。感謝すりゃ殺していいのかよ。残さず食えば殺していいのかよ。ふざけんな。自己満足の贖罪じゃねーか。自己欺瞞の小理屈じゃねーか。殺す事を正当化してんだよ。豚や鶏に喋る口があったらこう言うだろうぜ。この畜生め。
Num.0299 ID0488
痛みとは普段お高く止まってヒトに命令ばかりしている脳へ身体から信号を送り付ける手段である。これにより身体は脳に対応を迫り脳は身体への対応を余儀無くされる。だが不感や被虐はその信号を受け取っても無視や拒否、更には快楽にすらなる。手や足である社員は過労や自殺で死ぬ事になるがそれは頭である経営陣に少しでも痛みを送り付ける手段なのだ。受け取る側に痛みを感じる能力があるのならば。
Num.0300 ID0490
潔癖症。それも清潔であろうと守り続けた訳ではなくただ何もしなかったから誰にも誘われなかったから結果という潔癖。ひたすらに堪えていた者とは違い彼等は他人の行いを否定し他人に何もしない事を望み強制する。清潔や無垢など望んではいない。ただ望んでいるのは虚無である事。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます