第4話 ホームルーム前
そして数分経つと、俺の隣に知り合いの女の子が座った。その子の名前は近衛
ただ、優等生とは勉強も出来て品行方正な人をみんなは思い浮かべるだろうがこの子は違う。勉学の成績は並みだ。優等生としての相応の能力がないからか、優等生の宿命か嫌われている。
「おはよう、鈴木君」
「ああ、おはよう近衛さん」
ただ、優等生といっても孤独というのは寂しいだろう。なので俺はときどき話したり、一緒に食べてやったりしている。それにしてもなぜ良い子なのに孤立してしまうんだろうこいつは。
「ところで何処の部活に入るか決めたか?」
「文芸部に入ろうと思っているが」
「そ、そうか。奇遇だな私も文芸に興味があってな、入ろうかと思っている」
「そうか。高校生からもよろしく」
「よろしく」
近衛さんと部活は一緒か、部活動が面白いことになりそうだ。近衛さんは性格とは裏腹に意外と天然でもあり、小さなヘマをやらかす。そんな面白いやつなので部活動は盛り上がることだろう。たぶん。
例え会話できないほどの中二病の集まりでも近衛さんと話していればいいのだ。二人なら盛り上がる。きっと。
数分経つとついにホームルームの時間になった。
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