第16話 ひらひら・・・


ひらひらと花びらが舞う春

隣の国では春を迎えた祭りが開かられていた。


あれから三年私は母の名を姉さんは仙人の名を使い新たな人生をと思いつつも未練がましく今も曹操の事を想い貧しいながらひっそりと暮らしている。


琥珀

(結局私は元の世界に帰ることが出来ずに此処にいる・・・・・・・・・。

始めて愛した人とも一緒に居れずにいるけれど

貧しくもどうにか生きている。

姉さんも居るし。)


村の子供

「隣の村で祭りが開かれているんだって蘭麗先生も行こうよ!!」


琥珀

「そうね~でも先生は人ごみが苦手なのよ」

(隣の国は曹操の国だからいけない・・・・・・・。)


村の子供

「朱鷺先生も行こうよ〜」


由妃

「先生はお仕事で今忙しいわ。」


村の子供

「えー行けないのざんね~ん。」


琥珀

「お母さんと行っておいで」


村の子供

「は~い!!」


この村では今は収穫で忙しい親が多くなかなか子供たちが遊べなかったのだった。


村人

「朱鷺先生!!蘭麗先生!!

大変だ息子が熱出して苦しんでいるんだ!!」


2人は村人とその子供を診に行った。


琥珀

「これは・・・・・・

そのきのこ食べちゃ駄目!!毒よ!!」


解毒剤を子供に飲ませる琥珀達


由妃

「どこから採ってきたの?皆も気をつけて・・・・・・・・。」


村人

「あ、有難うございます・・・・・

先生・・・・・・

お金は・・・・・」


琥珀

「いいのよ、苦しいのは分かるから。」


村人

「じゃ、これだけでも取ってくれ。」


野菜や色々な日用品があったが琥珀達は受け取らなかった。


由妃

「あなた方も食べるのがやっとなのでしょう?私達は足りているから出した人に返して。

気持ちだけでいいと」


村人

「だけどよ・・・・・・・」


琥珀

「この村も早くとなりの領土になるといいわね」


村人

「そうだよな、隣の国の王様は良い方で国も豊かなんだってよ。」


村人

「聞いたぜ俺も、その奥方は美しく、賢い英雄で素晴らしい人だったらしいぜ」


琥珀

「そうなの・・・・・・・・・・。」


村人

「それが隣の王様の奥方は居なくなったって言ってたぜ。

あの赤壁の戦いで王を守ったんだって。

今でも探しているらしいぜ。」


琥珀

「早く新たな妻を探せばいいのに・・・・・・・。」


村人

「そうだよな~先生方も嫁候補に行ってみればいいじゃん!!」


由妃

「私は駄目よ、好きな人居るから。」


村人

「十分美しくてここら辺の豪族のお嬢さんより綺麗だぜ!!」


琥珀

「お世辞がうまいのね。」


2人は家に帰るのだった。


妹琥珀が曹操の元を離れ暮らしているが最近見てらんない。

寝言でも曹操の名を呼ぶんだもの。

私は良い加減曹操の元に帰って欲しくて思いっ切り曹操に手紙を出した。

3年振りだから曹操もさぞかし驚くはずだわ。

まぁ、妹には幸せになって欲しいだけ。

それに私も諸葛亮の事を想っているけど今頃は尚香と結婚して子が出来ているはずね。

でも今一度会いたいわ諸葛亮もいい男だったしね。


曹操

「由妃からの手紙!!」


拝啓曹操

貴方の国は豊かになり民から慕われる王となったのね。

琥珀も喜んであるわ。

まぁ、さぞかしこの手紙を読んで驚いて頂戴。それで本題に入るわ。

琥珀が貴方を思い最近元気が無いのよ。

あの赤壁での別れ以来笑わなくなっわた

妹の幸せを考えると矢張り貴方の元に琥珀は居るべきだと私は思ったから手紙をだしたわ。

まだ曹操が琥珀を愛しているならどうやってでも良いから迎えに来て。

私達が住んでいる村は○○○よ。

由妃より。


曹操

「愛しているに決まっている。

賈詡居るか。」


賈詡

「はい、曹操様。」


曹操は賈詡を呼ぶのだった。


琥珀

(曹操は国を豊かにしたのね。

良かった、でも、無理してないといいけど?)


村人

「先生方お願いがあるんだ。子供らが祭りに行きたがっているんだけど俺たちは仕事がまだあって、それまでお願い出来なかなか?

夕方には祭り会場に行けるからさ。」


琥珀

「それならしかないわね。

姉さんいいかな?」


由妃

「良いわよ。」


2人は5〜6人の子供達を連れて祭り会場に行き久しぶりに楽しむのだった。


村の子供

「先生〜あのお菓子食べてみたい!」


琥珀

「良いわよ。買ってあげる。」


村の子供

「私もあれ食べたい。」


由妃

「良いわよ、これで良い?」


それぞれにお菓子を買い楽しく皆んなで分け合い食べた、その時懐かしい曹操の香の香りが漂うだった。


琥珀

ビクッ!!


由妃

(クスッ、もう気付いたかしら?)


村の子供

「どうしたの先生?」


琥珀

「なっなんでもないわ・・・・・・・・・。」

(曹操の香の匂いだったからドキドキしちゃたわ。

あの店に香が売っているのね。

そうだわこの前少しお金が入ったから香でも買って帰ろう・・・・・・・・・。)


由妃

(もう、鈍感なんだから、会いたい人が潜んで会いに来ているというのに。

でも面白いわ今、曹操の所は軍師は賈詡だから賈詡はどんな策で私達を騙してくれるのかしら?)


由妃は琥珀の様子を見て楽しんでいるのだった。


遠くの林から2人を見るものがいた。


???

「あの子供たちは?」


???

「はい、村人の子供らです。」


???

「琥珀は由妃といるのか・・・・・・・・?」


???

「はい、私が調べてところ2人でした。」


???

「そうか・・・・・・・・。

更に美しくなったな・・・・・・・。」


琥珀が香を買おうとしていた。


亭主

「いらしゃい!!どの香をお求めで?」


琥珀

「この香をください」


亭主

「これは高価な香だよお金あるのかい?」


琥珀

「ええ」


曹操がよく使う香を買い嬉しそうに持ち移動しているとなぜか風に乗り曹操の香の香りが漂ってくる。

琥珀は立ち止まり辺を渡すのだった


琥珀

(まさかね・・・・・・・こんな村までは来ないでしょう。)


由妃

「クスクス、またその香買ったの?」


琥珀

「うん・・・・・・・・・。」


由妃

「みんな!!お父さんお母さんが来ているわよ」


???

「そうですねぇ〜綺麗になりなしたね曹操殿」


曹操

「賈詡、予定通りか?」


賈詡

「はい。」


曹操

「そうか」


賈詡

「はい」


琥珀は祭りを見ながらベンチに腰掛けつい呟く。


琥珀

「曹操・・・・・・・・会いたいわ。」

(一人寂しくても香を買ったから当分我慢出来る。だって、曹操と過ごした幸せな日々を思い出せるから。)


由妃

「会いたかっら会いに行けば良いのに?」


琥珀

「駄目よ〜、赤壁であんなに犠牲出したもの」


由妃

「貴女がわるくないわ、それが戦というもの。」


琥珀

「姉さんだって諸葛亮とどうなっていたの?」


由妃

「なる様になったけど抱かれてないわよ。

私の事は良いじゃ無い。」


琥珀

「もう、姉さんの意地悪!でも私の為にごめんなさい。

姉さんまで巻き込んで・・・・・・・・・」


由妃

「良いのよ。」


曹操は隠れながらも思う。


曹操

(我も同じだ琥珀よ、お前に会いたい)


賈詡

「そろそろ来ると思います。」


隣の村の豪族1

「聞いたか?」


隣の村の豪族2

「来たよ~曹操様お病気らしいな。」


琥珀

「曹操が病気・・・・・・・!?」

(そんな、無理をしたのかしらそれとも感染病に!!)


動揺のあまり立ち上がっていた琥珀。


賈詡

「かなり動揺されていますね。

やり過ぎましたかねぇ〜?」


曹操

「いや、これくらいしないと琥珀は動かん。」


隣の村の豪族2

「それに最近はあまり外にも出られないとか・・・」


隣の村の豪族1

「寝ているのが多いらしいな。」


琥珀

「あ、あの、その話し本当ですか?」


隣の村の豪族1

「ああ、俺の友人が曹操軍にいるんだ。

そいつから聞いたから本当だよ。」


琥珀

「有難う御座います。」


由妃

(そう来たか賈詡、良い考えね)


すると祭りの舞台で何やら人の集団が決起会をしていた。


琥珀

(何かしら・・・・・・・?

でも今は・・・・・・・。)

「姉さん、私、」


由妃

「クスクス。」


村人

「先生方!!先生方も参加しなよ!!」


琥珀

「何に?」


由妃

「何かしら?」


村人

「あそこの舞台でこの国の王の居なくなった奥方様とその奥方様のお姉さんを探し出す会を今からするんだって。

出ると一週間分の食糧がもらえるんだ!!」


2人がいる村人には嬉しい会だった。


琥珀

「参加するのは遠慮しておくわ・・・・・・・・。」

(自分を探す会に出るなんて笑える。

こうしてられない私は曹操の様子だけでも見たい)


由妃

「クスクス、良いんじゃない。

只で食糧が貰えるのよ。」


琥珀

「でもバレたら大変じゃない!?

姉さんは何考えてんの?」


2人の前に男性が飛び出してきた。


開催者

「貴女方はもしや由妃様!!琥珀様!!」


琥珀

「あ、人違いです。」


由妃

「そうね、人違いよ。」

(賈詡やり過ぎ〜琥珀はどう出るかしら?)


開催者

「いえ、俺は貴女方を知っている。

公孫賛様から貰った髪飾りもしてらしゃいます」


琥珀

「くっ・・・・・。

貴方は・・・・・。」


開催者

「よかった!!由妃様と琥珀様だ、俺は元の幽州兵です。官渡の戦いの時曹操軍に下ったものです。」


由妃

「貴方はあの時の・・・・・・・・。」

(話を合わせておかなくちゃ!!)


開催者

「なぜ、曹操様のもとに帰らないのです?

曹操様は病気で体を弱くされています」


琥珀

「本当なの!曹操はどこが悪いの?」


由妃

(嘘つけ、林の奥でピンピンとしているじゃんか!!)

「へえー寝たままなの?」


村人

「朱鷺先生、蘭麗先生・・・あの由妃様と琥珀様だっのか!!

スゲー!!早く王のところに帰りなよ!!」


琥珀

「でも、私は・・・。」


村人

「病気の時は愛する者が隣に居るのが薬なんだよ!早く行きなよ!!」


祭り会場はすごい騒ぎだった。


琥珀は皆に背中を押され曹操に会いに行く事にしたがどんな顔して会えばいいか分からなかった、由妃はその犠牲になった。


賈詡

「曹操殿、そろそろ屋敷に帰った方が良さそうですよ。」


曹操

「賈詡お前もなかなかの悪だな、あれはやりすぎだ・・・・。

だか、由妃は最初から分かっていたぞ。

時たま此方を見て含み笑いをしておった。

琥珀はあの調子なら今日の夜辺りに様子を見に来るな。」


賈詡が考えた罠に嵌る琥珀とそれに合わす由妃


賈詡

「でも、嘘とばれたら怒りませんかね?」


曹操

「その時はその時だ。」


曹操もまた、屋敷に帰って行った。


曹操は寝衣に着替え夏侯惇に休むとしか言っていなかったが予定より早く琥珀と由妃が来たのだった。


琥珀

「夏侯惇!!曹操の部屋はどこなの?」


夏侯惇

「由妃様!!琥珀様!!今曹操様を!!」


由妃

(何故に私まで巻き込んでるのよ〜〜琥珀。)


琥珀

「何言ってんのよ、病気なんでしょう?」


賈詡が出たきた


賈詡

「琥珀様こちらです。」


琥珀

「賈詡ありがとう、で、曹操の病状は?」


賈詡

「はい、顔色も良くなく、最近は起き上がるのがやっとですな。」


由妃

(嘘つけ〜〜!!)

「重病じゃない!?」


琥珀

「そ、そんなに弱っているの・・・・・・・

どうして・・・・・・」


賈詡

「3年間休まず琥珀様だけを早く迎える為働き詰めでしたので・・・・・・・・・

そのつけが来たのでしょう。」


由妃

(よく言うよ〜賈詡〜何処まで嘘で固めるの〜)


曹操の部屋に入り駆け寄る琥珀


琥珀

「くっ・・・・・。

こんなに無理しなくてもいいのに・・・・・。」


3年ぶりに見るそ曹操の顔、琥珀は曹操の頬を撫でる。


曹操

ビクッ!?

「夢なのか・・・・・・・琥珀。」


琥珀は気持ちを抑えられなく曹操に抱きつく。


琥珀

「会いたかったわ、毎日貴方のことを想っていた。」


曹操

「では何故会いに来なかった。

あれから三年たった。

お前を探して三年・・・・・・・・・。

私は中原を豊かにし民が住みやすい国にした。」


琥珀

「でも、私は貴方に相応しい妻ではないわ!!」


曹操

「あれから三年だ、赤壁の戦いが終わった後、我の誤ちに気付き皆に謝った。」


琥珀

「皆に・・・・・・?」


曹操

「民にだ、民を集めこの度の戦を起こし犠牲を出したことは全て我が悪いと謝った。」


琥珀

「でもあれは私が悪いのよ!!

多くの罪のない人たちを犠牲にしたわ。

曹操は悪くないわ。」


曹操

「いや、琥珀は何度も我を止めた。

聞かない私を身を呈して止める為戦ったと・・・・・全ての民に話した。」


琥珀

「曹操・・・・・・・・・。」


曹操

「こんなに愛し合う我らが離れて暮らしているのは理不尽ではないか?」


琥珀

(おかしい曹操元気だわ?

!!し、しまった・・・・・・・

曹操が病気だと聞かせれば・・・私の動揺を誘ったのね。

冷静な判断ができない私は賈詡に嵌められてのね)


琥珀は曹操が病気ではないことに気付き大きく深呼吸をしてニコッと笑いいう。


琥珀

「クスクス、帰れないわ」


そう、琥珀はこんな風に笑うと何やら企んでいることが分かる曹操


曹操

「くくくくく・・・・・・・・・

あははははは・・・・・・・・・

久しぶりだぞ、その笑い。

何が望みだ?ずる賢い我が妻よ!」


琥珀

「病気の振りはここまでよ曹操、酷い人ね、本当に死ぬほど心配したんだから。

条件は私達の今住む村が貧困でひどいの・・・

その村を貴方の領地にし豊かにしてくれるなら貴方のそばに帰るわ」


曹操

「フッ、容易いこと。

久かたに楽しい会話ができたぞ琥珀!!

1週間後に迎えに行く。」


琥珀

「1週間!?早くない?大丈夫?」


曹操

「我を見下すな!」


その時琥珀から曹操に口付けをするのだった。


曹操

「!!・・・・・・・・。琥珀。」


琥珀

「帰るわ。」


曹操

「騙した事は許してくれ・・・・・・・。」


琥珀

「いいのよ。本当に死にかけていたら私どうしていいか分からなかったわ」


曹操

「夏侯惇いるか?お前は琥珀の護衛につけいいな。」


夏侯惇

「ハツ!!」


琥珀が村に帰る時には夏侯惇が横に来ていた。


夏侯惇

「帰りましょうか?」


琥珀

「有難う夏侯惇。」


夏侯惇

「いえ、俺こそ曹操様の所に帰って来てくれて有難う御座います。」


由妃

「本当ね、私も助かるわ。

クスクス、でもいい策だったわよ賈詡殿」


賈詡

「申し訳ありません、こうでもしないと貴女達は曹操様のもとに戻りませんので・・・・・・。」


琥珀

「もういいわ、帰りましょう。」


2人は夏侯惇と村に帰り

翌日曹操は既に2人が住んでいる村の領主に会い村を譲り受けていた。


曹操

(琥珀よ・・・・・・・。

会うのが楽しみだぞ。)


その日の曹操は上機嫌だった。


2人が住む村も翌日から土地の拡大、建物の建て替えと凄い事になった。


村人

「せんせーい!!村が、村が・・・・・。」


琥珀

「どうしたの?」


外に出れば作業する人盛りで凄い事に。


由妃

「あ・・・・・・曹操殿がよね。

どこまで大きくするつもりなのか・・・。」


夏侯惇

「曹操様が村人に感謝の意をとおっしゃってました。」


琥珀

「でも、やり過ぎじゃ・・・・・・。」


2人は村人が一固まりにいる場所に行く


琥珀

「皆大丈夫よ、これは隣の国の王がここを領地にした証でもありあなた方の暮らしも保証していることよ」


村人

「だけど建てかえしているあいだ何処に?」


由妃

「向こうに駐屯地が出来るわ。

それに生活の保証もしてくれるし直ぐに済むから安心して。」


村人

「これも先生方の御陰だよな。有難う。」


あっという間に1週間、村の開拓は終わったのだった。


新たに仕事をもらう村人や農家をするものと本当に豊かになってしまった。


夏侯惇

「琥珀様、曹操殿からの贈り物です。」


箱を開くとあの婚礼衣装だった。


琥珀

「これは・・・・・・・・・。」


夏侯惇

「はい、婚礼衣装です。

これに着替えましょう。

数刻もしないうちに曹操殿がお迎えにまえりますのでそれと由妃もこれに着替えて下さい。」


由妃

「私もなの?」


夏侯惇

「はい、曹操様からです。」


由妃

「有難う・・・・・・・・・。」


由妃と琥珀は着替え綺麗に髪を結い装飾品を髪につけていくのだった。


夏侯惇

「また一段と美しくなられましたね。」


琥珀

「男の人って本当に口がうまいのね。」


由妃

「夏侯惇が珍しい〜もしや琥珀を口説いてる?」


夏侯惇

「なっ!!そ、そんな事はありません!

口説くなどと曹操様に殺されてしまいます。」


由妃

「クスクス、冗談よ。」


村が騒がしくなったので曹操が来たことが分かるのだった。


琥珀が家から出ると外からはどよめきが起きる


村人

「な、なんて綺麗なんだ・・・・・・。」


村の子供

「先生方綺麗!!!!」


琥珀

「みんなありがとう・・・・・。」


曹操

「さあ、手を・・・・・。」


琥珀

「ありがとう曹操・・・・・・。

また一つ幸せな村が出来たわ。」


曹操

「フッ、我に感謝するのだな。」


琥珀

「またそんな顔して、また、いなくなちゃんだから!!」


曹操

「っ!?それはそれで困る。」


曹操は琥珀を抱き上げ馬に乗るのだった。


琥珀

「曹操・・・・・・・愛しているわ」


曹操

「ああ、我も愛しているぞ。」


夏侯惇

「由妃様も此方へ」


由妃

「ええ、有難う。」


許都に帰るのだった。


その頃荊州では・・・・・・・。


趙雲

「2人が見つかっただと!!」


諸葛亮

「祝言を正式にあげるから鬼の一族も主席せよと書いてあるが・・・・・・・。」

(由妃もいるという事だな、曹操からどうやって由妃を奪うかだ・・・・・・・・・

フッ、良い策が浮かんだぞ!?

由妃に会うのが楽しみだ。)


関羽

「罠じゃないでしょうね!!」


間者

「大丈夫です、由妃様と琥珀様を確認いたしましたので」


劉備

「ではこちらも準備をして向かうとするか。」


諸葛亮

「はい」


劉備達も向かうのだった。


曹操は劉備達および国民も呼び正式に婚儀を済ませるのだった。


久しぶりに劉備達に会う2人


趙雲

「3年間も顔を見せないなんて酷すぎるぞ!?」


関羽

「そうよ!!

あの時どんなに心配したか・・・・・・。」


劉備

「そうだよ、関羽なんて号泣で大変だったんだよ。

文でもくれたら迎えに行ったのに。」


諸葛亮

「まあ、無事でなによりだ。」

(由妃・・・更に美しくなったな。)


琥珀

「ごめんなさい。でも直ぐには皆に合わす顔がなくて・・・・・・。」


諸葛亮

「それが戦だ、お前等が悪くない。」


由妃

「ありがとう諸葛亮。尚香は?」


諸葛亮

「来たがっていたのだが子を身ごもっていてな。」


琥珀

「おめでとう。」


劉備

「有難う由妃、琥珀」


由妃

「???何故劉備様がお礼をいうの?」


劉備

「尚香は僕の妻だよ。」


由妃

「なっ!!えーっ!!知らなかったわ。

劉備様おめでとう御座います。」


劉備

「子が産まれたら2人共遊びにおいでよ。」


琥珀

「ええ、喜んで。」


趙雲

「間者から聞いたんだけど、曹操も変わったよな。」


由妃

「どういう意味?」


趙雲

「中庭の花が咲いている木を見て気付かないかい?」


琥珀

「幽州にあった木ね・・・・・・・・・。」


趙雲

「あの木手入れが大変なだぜ。

あそこまで花を付けさせるのは苦労する。」


琥珀

「そうね。」


趙雲

「それに月に一度公孫賛様の墓もきれいにしているそうだぜ。」


由妃

「クスクス、本当、驚きだわ。」


琥珀

「そろそろ曹操のところに行かないとみんな見て夏侯惇と夏侯淵が曹操の機嫌をなだめようと困っているわ」


関羽

「本当だわ。」


諸葛亮

「もう少しそのままでも面白いがな。」


琥珀

「クスクスそうね。

でも可愛い家臣だもの行くわ。

皆も後から来てね。」


劉備

「ああ、覗かせてもらうよ。」


琥珀が曹操の元に駆け寄る


由妃

「良かったわ、久しぶりに琥珀の笑顔を見るわ」


諸葛亮

「私もお前の笑顔を久しぶりに見れたぞ。」


由妃

「おやおや口説いてるの?」


諸葛亮

「ああ、そうとも言うぞ、張遼に幸せにすると私は誓ったらかな。」


由妃

「えっ!!でもあの時は慰めだったのでしょう?」


諸葛亮

「私はずっとお前だけだぞ。」


抱き寄せる諸葛亮。


趙雲

「いつの間に!?」


関羽

「知らなかったわ・・・・・・・・」


劉備

「お互い幸せになったのだから良いんじゃないの。」


諸葛亮

「一応は曹操と話しをして決めようか?」


皆中庭に出て行く


琥珀

「どうしたのムスットして?

夏侯惇と夏侯淵が困っているじゃない。」


曹操

「なんだあの者たちと話は終わったのか3年ぶりだ、まだ話してきてもかまわぬぞ。」


琥珀

「クスクス、曹操だって3年ぶりじゃない?」


曹操

「・・・・・・・・・!!

これからはズット一緒なんだ。

我はかまわぬ。」


琥珀

「曹操・・・・・・・・。」


琥珀が曹操の頬を両手で包み込む。


曹操

「・・・・・・・・!!

皆が見ている恥ずかしいではないか。」


琥珀

「あの微笑みがみたいの・・・

ねっ、いいでしょう?」


曹操の表情が柔らかくなり微笑むのだった。


曹操

「本当に我はお前には弱い。

我の微笑みが好きか?」


琥珀

「ええ、すべてが好き・・・。」


琥珀は曹操に口付けを落としたのだった。


曹操

「・・・・・・・・!!欲張りな奴だ。」


琥珀

「曹操もね。」


曹操

「それと何故に由妃は諸葛亮とそうなっているのだ?」


諸葛亮

「話せば長いが聞くか?」


曹操

「面倒だ!!」


諸葛亮

「お互いの幸せの為に由妃は我が幸せにする。」


曹操

「ほう〜良い考えだな諸葛亮よ、まぁ〜由妃が行きたいというのなら構わぬが?」


由妃

「想い人との約束もあるし諸葛亮と一緒に行くわ。」


琥珀

「祝言には呼んでね。」


諸葛亮

「勿論だ。」


諸葛亮も皆の前で愛を由妃に誓い口付けをするのだった。


曹操

「そうだな・・・・・・・・・。

なぁ、琥珀・・・。

我らに子ができ独り立ちしたらあの異世界に二人でいかぬか?」


琥珀

「あれは曹操だっの!!」


曹操

「そうだ・・・・・・・・・。

お前は誰よりも輝き美しく見えた。」


琥珀

「でも・・・・・・・・・帰れるの?」


曹操

「ああ、向こうでの史実とここでの事情がかなり変わってしまったのでな。

少し心配だが争いのない世界が我も楽だ。」


琥珀

「そうね・・・。

私たちは寿命が長いから楽しく暮らせるわね。」


曹操

「いろんな事をして毎日、こうやって花を眺め過ごすのもいいのかもしれぬな?」


琥珀

「ええ、楽しみだわ。」


曹操

「だが、あのヒロと言う男にはお前をやらぬぞ!!

お前はもう我の妻なのだからなの。」


琥珀

「でも、私が帰る頃は向こうの世界はどうなっているのかしら・・・・・・・・・?

このまま此処にいても良いのよ?」


曹操

「お前の親にも会ってみたいのでな。

何時しか行こう。」


琥珀

「そうね。

皆驚くと思うけどね。」


ひらひらと花びらが散るさまを二人寄り添い見るのだった。





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ひらひら・・・・・・・・・ 青い月 @SUNA

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