第8話 援軍


その後穏やかな日々が続くと思ったが曹操が侵攻を始めたのである。


公孫賛

「なに!曹操が徐州の陶謙殿を侵攻し始めたと!!」


兵士

「ハッ!援軍の要請が来ております。」


公孫越

「この幽州から援軍などに出す兵などありませんぞ兄上どうされるのですか?」


公孫賛

「くっ!」


公孫賛が困っていると琥珀と由妃が入って来た。


琥珀

「援軍の心配は要りません、お父様。」


公孫越

「どういう事だ?」


由妃

「鬼の一族の方々に私達が頼んできましたうえ。」


琥珀

「それに幽州からは趙雲と騎馬隊2千を出しました。」


公孫賛

「なっ、なんと・・・・・・・・。」


公孫越

「丁度良いじゃないですか、趙雲と二千の騎馬隊はしばし惜しい事をしましたがね。」


公孫越は含み笑いをしながら去っていった。


公孫賛

「由妃、琥珀・・・何故趙雲を行かせたのだ!!」


琥珀

「お父様は私とお姉さんが守れますうえ大丈夫でこざいます。」


公孫賛

「だが!」


琥珀

「お父様、あまり趙雲を縛り付けてはいけません。なにも出来ずに可哀想です!!」


公孫賛

「お前達は趙雲の事を気遣って・・・・・・・・・。」


由妃

「趙雲を息子の様に思っているのであればこそ見守ってあげるべきですよ。」


公孫賛

「なんと優しい子達よ。」


琥珀

「お父様、私達は今まで一人で生きていたのですから大丈夫です。」


公孫賛

「だがお前達には幸せになって欲しい・・・・・・・・。」


由妃

「もう、充分に幸せです。」


広間から出て由妃は琥珀の部屋にむかうのだった。


由妃

「琥珀居る?」


琥珀

「良いわよ、入って。」


由妃

「私は徐州に様子を見に行ってくるわ。」


琥珀

「・・・・・・・・・。

趙雲が居るから大丈夫じゃない?」


由妃

「貴女はやはり曹操を思っているのね。」


琥珀

「!!・・・・・・・・。

ごめんなさい姉さん。」


由妃

「良いわよ。1日だけ行ってくるわ。」


由妃は消えるのだった。


趙雲、劉備達が徐州に援軍に向かたて曹操との戦に行き詰まっていた。


趙雲

「援軍は我らだけだと・・・・・・・・・」


陶謙

「やはり他国は曹操に恐れをなしたのだな・・・・・・・・・」


すると由妃が現れた。


由妃

「宴以来ですね陶謙殿。」


劉備・趙雲・関羽

「由妃!!」


陶謙

「おお、こんな時に危ないではないか?

早くおかえり。」


由妃

「陶謙殿少し私は軍師をしたくてきたのですよ。」


陶謙

「なんと軍師を?」


由妃

「では、余り時間が有りませんので本題に入らせてもらいますわ。」


皆集まるなか由妃は話し出した。


由妃

「曹操軍をざっと見て来たのだけど。

10万。」


趙雲

「10万!!」


劉備

「どう戦えば・・・・・・・」


由妃

「陶謙殿は降伏はしないのでしょう?」


陶謙

「この老いぼれだが民は我について来てくれている。

だから曹操のやり方は好かぬ、降伏はせぬがこの戦況・・・・・・・・敗北は見えておる。」


由妃

「そうですか、曹操の支配下は嫌だというのですね。

良いでしょう曹操は明朝に攻撃を開始するわ。趙雲、関羽、張飛、私はこう思うの曹操だけをうてば良いのではない?」


趙雲

「なっ!?曹操だけをか?」


由妃

「そうよ、わざわざ10万の兵の相手をしなくても敵軍の頭曹操をうてば良いのでは?

流石にあの軍勢を突破するのは大変だけど曹操だけを目的にうつ!?どう?」


趙雲

「確かにいちいち兵を相手していたら我らの兵もあっという間に殺られてしまう。

曹操だけを目的に戦えば誰かが辿り着けは戦況も変わる。」


由妃

「そう、そこが目的、流石に曹操軍は曹操に辿り着けると思ってないはず。

戦況が変われば自ずと勝機も見えて来る。」


陶謙

「流石が涼州の猛将だった事ある。

馬騰、馬超が惚れるわけじゃのう。」


由妃

「いえいえ、それと私は戦いに出られないけどいい?」


趙雲

「ああ、後は俺らに任してくれ!」


由妃

「ええ、頼んだわよ。

天はあなた達に味方するわ。

陶謙殿に武運を。」


由妃は兵の配置、攻め方を趙雲に託し消えるのだった。


陶謙

「なんと不思議な娘だ・・・・・・・・」



由妃が戻ってから公孫賛が体調悪くし看病の毎日を明け暮れる2人だが


琥珀

「お父様、しっかり!!」


公孫賛

「由妃・・・琥珀・・・私はも駄目だ・・・

時期主君は由妃に・・・・・・・・・・。」


由妃

「いえ、公孫越様にそれはお譲りを私は私の道を生きます。」


公孫賛

「そうか・・・・・・・・・公孫越を呼んでくれ」


公孫越を呼び公孫賛は時期主君を公孫越にゆずるのであった。


公孫越

「おお、兄上・・・・・・・・・。」


公孫賛

「由妃と琥珀と三人だけにしておくれ・・・。」


公孫越は出て行くのだった。


公孫賛

「これで良いのか・・・・・・・・・。」


由妃

「はい・・・時期ここも袁紹の物となりましょう・・・・・・・・・ごめんなさいお父様。」


公孫賛

「良いのだ。私が亡き者となった後ここから早く出るのだぞ。

お前達にはお前達の人生がある。」


琥珀

「はい、お父様。

母がお迎えに来ております。」


公孫賛

「おお、蘭麗・・・・・・・・・・

由妃、琥珀、この父を許しておくれ。」


琥珀

「いいのです。」


由妃

「ゆっくり休まれて下さい。」


公孫賛は微笑みながら亡くなるのだった。

その後由妃と琥珀は喪に暫くは伏せたが袁紹、曹操の耳にも公孫賛が亡くなった事が耳にはいるのだった。


曹操は徐州を攻めたが呂布によって兌州を逆に攻められ徐州の侵攻をやめ急ぎ帰り、兌州から呂布を追い出した後の事だった、その後劉備及び趙雲はそのまま陶謙から徐州を託される。


曹操

「夏侯惇居るか!」


夏侯惇

「ハッ!ここに。」


曹操

「幽州に行きあの二人を迎えてくれぬか?」


夏侯惇

「ハッ!」


夏侯惇は幽州に向かうのだったが袁紹は幽州に揺さぶりを掛け公孫越は由妃と琥珀をだしに袁紹と同盟を結ぼうとしたが由妃と琥珀は既に姿を消していた。


袁紹の怒りに触れたのか幽州は袁紹の物となり公孫越は亡き者となったが幽州を手に入れた袁紹は強大な勢力となっていく。


夏侯惇が幽州の様子が変なのに気付き引き返す途中由妃と琥珀は夏侯惇を見かけるのだった。


琥珀

(あれは・・・・・・・・たしか、夏侯惇殿・・・・・・・・)


由妃

「どうするの?曹操の元に貴女だけでも行く?」


琥珀

「いえ、今は行けないわ、仙人様の遺言もあるし。」


由妃

「それなら私だけで十分よ琥珀。」


琥珀

「でも私だけ幸せになるなんて出来ない。」


由妃

「貴女は苦労性ね。

行きましょう。」


琥珀

「うん。」


由妃と琥珀は身を隠すのだった。


その頃徐州では袁術が揺さぶりを掛けており何時戦になってもおかしくない膠着状態だったが袁術が戦の火蓋を切ったのである。


兵士

「劉備様!袁術が攻めてきました。」


劉備

「なに!」


趙雲

「劉備殿、俺と関羽で行ってくる。」


関羽

「劉備は張飛、関定、蘇双に任せたわよ。」


戦中様子が一変した。


なんと兌州を攻めて追い出された呂布が袁術軍を攻め始め横取りを始めたのである。


袁術軍兵士

「袁術様!りょ、呂布が現れ横取りを始めました。」


袁術

「なっ、なんだと!!あの鬼女め、撤退!撤退をするんだ!!」


袁術は呂布に恐れをなし撤退していくのだった。


呂布

「あらっ、お久しぶりね。関羽」


関羽

「呂布・・・なっ、何しに来たの!」


呂布

「あらっ、冷たいのね、折角加勢に来たのに?」


趙雲

「加勢にだと!?」


呂布

「そうよ、だって曹操に攻められた時に誰が曹操をひかせたの?」


関羽

「!!私達を救ってくれたと言うの・・・・・・・・・・?」


張遼

「そうです、呂布様の命により兌州でひと暴れをしていましたので。」


趙雲

「くっ・・・だが徐州は鬼一族の国だ。

通すわけにはまだ、信用が出来ない!!」


趙雲は関羽を庇いながら立つのだった。


呂布

「ふん、いいわ!!

でも又曹操は徐州を攻めてくるわよ、その時私達を味方に付けておけば楽に勝てる事をお考えなさい?

暫くは向こうの原っぱ辺りで駐屯しておくからお考えになってね。

それとあまり長くは待てないわよ私も少しは落ち着いた所で過ごしたいから、関羽早めの良い返事を待っているわ〜」


呂布軍総勢約3500人まだ増え続けている。

黄巾賊の生き残りやいろんな賊が集まって来ているのだった。


鬼の一族も確かに一度は呂布に曹操から命を救われたという事で呂布を信じ徐州に迎え入れたが矢張り呂布が寝返り徐州を呂布に奪われるのだった。


呂布から命からがら逃げ出した劉備、鬼の一族は徐州の民達の事を思い取り戻そうと援軍をと考えるのだったが・・・・・・・・


劉備

「援軍を頼める所はあるだろうか・・・・・・・・・・?」


趙雲

「俺が公孫賛様やあの二人に援軍を頼んでみよう。」


そう趙雲は徐州の再建で公孫賛が亡くなった事を知らず幽州が袁紹の物になっている事も知らなかったのである。


関羽

「趙雲、私も行くわ。」


趙雲

「分かった行こう!」


趙雲と関羽は夜、呂布達に見つからないように幽州に向け出たが途中で待ち伏せにあう。


呂布

「あ〜らっ!関羽、趙雲何処に行くのかしら?」


趙雲

「呂布!?」


張遼

「ここの道を通るという事は幽州にでも?」


趙雲

「くっ!」


呂布

「あらっ、貴方知らないの?」


趙雲

「何をだ?」


呂布

「スクスクスク、公孫賛は大分前に亡くなって主君が公孫越になったけど袁紹にあっという間に侵攻され今や幽州は袁紹の物よ。

残念ね〜」


趙雲

「なっ、公孫賛様が死んだと!?」


呂布

「可哀想に〜鬼の一族にばかりついて歩くから主君が死んだ事も知らないなんてね。

さぁ〜これからどうしましょうかしら」


含み笑いをする呂布に趙雲と関羽は危機に陥るのだった。


呂布

「丁度暇だったのよね。少しは楽しませてくれるかしら?」


趙雲

「関羽・・・・・・・・・あと一人援軍を出してくれる奴がいる。」


関羽

「誰よ?」


趙雲

「俺もそいつには頼みたくないが今は選り好み出来るたちばでわない。」


関羽

「・・・・・・・・・。」


趙雲

「曹操だ!!」


関羽

「でも、又曹操にこき使われてしまうわ」


趙雲

「今は命が大切だ、どうにか隙をみて逃げ出し兌州に行こう。」


呂布

「なぁ〜にさっきから小言であなた方今の立場把握しているの?」


呂布達が襲い掛かってきたが何処からともなく矢が複数飛んできた。


呂布

「!!」


キン!!


キン!!


その隙に趙雲、関羽は逃げ出したのである。


張遼

「邪魔が入りましたね呂布様」

(由妃あまり無理は・・・・・・・・・

愛しの人よ・・・・・・・・・。)


呂布

「ふん、誰よ!今度会ったら始末して差し上げますわ!」


呂布達は徐州に帰るのだった。


関羽

「誰だったのかしら・・・・・・・・。」


趙雲

「そうだな・・・・・・・・・。」

(くっ!公孫賛様が死んだとあの2人は袁紹に捕らわれてしまったのか?)


曹操の元に二人は急いで行くのだった。


琥珀

「上手く逃げたようね・・・・・・・・」


由妃

「私達も行きましょう。」


琥珀

「ええ」


その頃兌州では・・・・・・・・。


夏侯惇

「曹操様、お会いしたいという者達がいますが?」


曹操

「通せ!」


夏侯惇

「ハッ!」


現れたのが趙雲と関羽だった。


趙雲

「お目通り感謝する曹操。」


曹操

「これはこれは誰かと思えば趙雲と関羽ではないか、久しいな徐州の侵攻以来か?」


趙雲

「曹操、お願いがあってきた。」


曹操

「フッ、大方援軍であろう?」


趙雲

「分かっているなら話は早い。お願いしたい。」


曹操

「なぜ、我がお前らに援軍をださねばならない?徐州を呂布に乗っ取られたなら鬼の一族だけで逃げれば良かろう?」


趙雲

「だが、民達が苦しんでいる。」


曹操

「では私ではなく袁紹にでも頼めば良いことであろ、今や幽州は袁紹の物なのであろう?」


趙雲

「くっ!・・・・・・・・。」


曹操

「お前が鬼の一族にうつつを抜かしている間に公孫賛は病で死に由妃や琥珀は姿を消したそうだぞ。

我の間者からは袁紹の元には由妃や琥珀は居ないと情報が入った。」


趙雲は何も言えずにいたがその後ろから笑い声が聞こえてきた。


???

「クスクスクスクス・・・・・・。」


???

「そう容易く捕まらないわよ」


夏侯惇

「何者!?」


曹操

「待て、夏侯惇。」


夏侯惇

「っ、ハッ!」


琥珀

「お久しぶりね皆さん。」


由妃

「元気で何よりね」


趙雲

「由妃、琥珀!?」


曹操

「久しいな由妃と琥珀よ」


琥珀

「ええ、曹操殿。」


由妃

「ご無沙汰ですわ」


曹操

「我の元へと来たか?」


琥珀

「いえ、私達は貴方の元ではなく鬼の一族側の者よ。」


曹操と2人のやり取りが始まった。


曹操

「フッ、まだ我の者にならぬという事なのだな。」


琥珀

「そうね、今後の貴方の返事次第で変わるわ」


趙雲

「琥珀よせ!」


琥珀

「お黙りなさい趙雲!お前達は今の立場を把握してここに来たのかしら?」


趙雲

「くっ!」


由妃

「天下の曹操殿という方が何を出し惜しみしてらっしゃるの?」


曹操

「この者達に援軍をだして我になんの利があるというのだ?まぁ〜お前が我の元に来ると言うなら話は変わるがな?」


琥珀

「クスクス、利ならおおいにありますわ。

徐州が貴方の支配下になりあの宿敵呂布を打てる機会があるというのに何時までグズグズと呂布を野放しにしておくのかしら?」


曹操

「ほぉ〜我に呂布を打てと言うか?」


由妃

「呂布軍総勢約3500〜4000人、何を臆する事があるのです?」


曹操

「我が臆すると?」


琥珀

「クスクス、私にはそう見えますわよ。

あの鬼女呂布を臆しているようにね。」


曹操

「ククククク、あははははは。

お前らはやはり欲しい女よの由妃と琥珀よ。

賢く美しい・・・・・・・・。

良かろう。

今日はお前等の顔を立て援軍を出すとするぞ!

趙雲、関羽、此方からは10万の援軍を出し我と夏侯惇も戦に出るとする。

呂布に勝利した後は徐州は今まで通り鬼の一族にやるが支配下は我のものだ、由妃、琥珀これでお前等も満足であろう?」


2人はニコッと笑う。


琥珀

「流石ですわ曹操殿。私も満足ですわ。」


曹操は琥珀に歩み寄り顎先を引き上げる。


曹操

「痩せたな・・・・・・・・・。」


琥珀

「元々はこれくらいでしたので。」


曹操

「そうか、我はお前が幽州にいる時ぐらいが丁度良い。」


琥珀

「曹操殿そろそろその手を退けて下さいます?」


幽州にいる時と違い琥珀は少し冷たい印象に思う曹操だった。


曹操

「そうだな、まだ我のものではなかっな?

趙雲、関羽、由妃と琥珀にでも礼を言うんだな。」


その後戦略を練り夜明けと共に曹操の徐州攻めが始まるのだのだった。


張遼

「呂布様、曹操軍が攻めてきました。」


呂布

「ふん、あの忌々しい男、ではひと暴れしてきましょう張遼〜」


張遼

「はい、呂布様」


堂々たる出陣に呂布は敵味方関係なく斬殺していくのだった。


曹操軍兵士

「曹操様、呂布が出てきました。」


曹操

「そうか、では我も行くとするぞ。」


夏侯惇

「お供します。」


呂布が最初に見つけたのが関羽だった。


呂布

「み〜つけた!

どんな可愛い声で鳴いてくれるのかしら?

楽しみだわ〜関羽」


関羽

「呂布・・・・・・・・・。」


闘いが始まると呂布の力に関羽は圧されいた、そこに趙雲が加勢に入るが張遼に邪魔され上手くサポート出来ないでいるのだった。


曹操

「呂布、我が相手だ。」


金属音と共に曹操が呂布と闘い始めるが・・・・・・・。


呂布

「忌々しい顔ね。」


ガシン!!


曹操

「こういう顔なのだから仕方あるまい。」


時間が経てば経つほど曹操に不利だった。


曹操

(なんて馬鹿力なんだ)

「この鬼女め!!」


曹操が圧され始めてからだった後ろで笑う声が聞こえた。


???

「クスクスクスクス」


呂布の手と曹操の手が止まる。


呂布

「誰!笑うのは?」


曹操

「???」


由妃

「私達には御構い無しでどうぞ!?」


曹操

「何故ここに!早く屋敷に帰るのだ由妃、琥珀!」


曹操は二人を庇うように立つのだったが呂布の様子が一変した。


呂布

「由妃!!琥珀!!」


何にも動じない呂布が2人の名を聞いた途端後退りをするのだった。


琥珀

「あらっ?貴女に怖がられる覚えはないのだけど?」


呂布

「なっ、何しに来たの!!」


由妃

「そうね〜、クスクス。

仙人様の遺言を果たしに来ただけよ。」


呂布

「くそ仙人め、貴女達に何を言ったのよ!!」


琥珀・由妃

「貴女を殺せとね・・・・・・・・。」


呂布

「簡単にいくかしら?」


呂布か言うと琥珀の姿が消えたと思えば呂布の耳元で囁く。


琥珀

「簡単よ。」


呂布は斬られていた。


呂布

「うぎゃぁぁぁ!!」


由妃

「あらっ、貴女も痛いのね?

今まで殺してきた人々の痛みをじっくり味わいながら死んでいったら。」


薄笑いを一度は浮かべる由妃


呂布

「この、っ、鬼女め!」


琥珀

「あらっ、お褒めの言葉かしら?私達は生まれた時から鬼女よ。」


曹操や皆は驚き何も出来ないでいた。


曹操

「琥珀・・・由妃・・・やめるんだ!?

お前等がこわれてしまう!!」


由妃

「曹操、貴方達では呂布は殺せないわ、だって呂布は仙女だからあなた方より強いもの。

それに仙女は仙女でないと殺せなくてね。」


少し悲しげに笑うと呂布に由妃は止めを刺していた。


由妃

「さよなら、呂布」


呂布

「まさか・・・っ、

お前等に殺されるとは・・・・・・・・・。」


呂布は砂の様に消えていくよだった。


徐州は曹操の言葉通り今までと変わらず鬼の一族が住むが変わったのは曹操の支配下になったことだけだった。


その後由妃と琥珀は又姿を消した。


琥珀

「張遼の姿がなかったわ?

お姉さんは張遼の元へ行かなくていいの?」


由妃

「近いうちに会えるわよ。

迎えに来るとか言ってたから」


琥珀

「そうなの・・・・・・・・・・」


由妃

「張遼は呂布に術を掛けられ操られていた様なのよ、これから彼がどう出るか少し楽しみでね。」


琥珀

「何気なく楽しんでる姉さん?」


由妃

「クスクス、そうね。

行きましょう。」


琥珀

「ええ。」



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