第8話 七豪戦―グラム・ストレーション

いきなりの事で少し黙り込んでしまった

「だめ、かな?」

「意外ですね、今まで強引だったのにいきなり下手に出るとは・・・」

「それで出てくれますか?どうかな?」

「いやです―――とも言えない状況ですからね。少し質問いいですか?」

「えぇ、良いわよ」

「俺はエンジニアとして出場しているので競技には出れない筈なのでは?」

「凱斗くんは始め技術者だけで登録されていましたけど、東十郎くんが後で予備選手の欄にも名前を入れたので可能です」

前日の最後に『戦ってみたい』と言った為にグラム・ストレーションの控え選手として登録された

前日に何に出るかを知って、もしもの時の為に俺に託してくれたのか・・・?

「もう一ついいですか?なんで俺なんですか?七泉や士燮先輩っていう選択肢もありましたよね」

「確かにそうする事も出来たけど、西十郎くんと戦えるのは凱斗くんだと言う結果が出てね」

「対等って、相手は西部最強で負けなしと言われている天下の西十郎ですよ?」

「だって、東十郎くんが信じて決めたのだから私も信じるよ。それに皆も話しましたが反対者は居なかったわ」

西十郎を倒して君が勝ってくる事を、君が優勝に導いてくれることを

純粋に冗談ではなくしっかりまっすぐと俺に言い付けられた

選ばれた以上、その役目を果たさないと・・・

「はぁ~、仕方ないですね。ここは先輩方の顔を立てるしかないじゃないですか」

「どうもありがとう」

「でも、やるからには本気で行きますから条件があります」

「何かな?私達に出来る事なら何でもやるから」

「俺が勝ったら東西名家の存亡も危うくなりますよ?その場合の責任は一切取りませんからね」

冗談じゃなく、俺は本気で言っている

クロワガイストであるがそれ以前にが戦うという事はそういう事になるという事だ

「・・・随分と余裕ね、そこまでの事が言えるなんて」

「後一つ訂正を入れておくと、トロくていつも眠そうにしていますが七泉は一条選手の中でなら俺の次位に強いですよ」

「分かったわ、それなら競技はあと二時間あるから準備もよろしくね」

「それは慣れていますよ、予選なんてさっさと終わらせてきますよ」

会長から競技用の制服をもらって特に調整をする事なく予選に出場する

それをモニター越しで見ている三条高校の二人組

「意外な人が出てきたね、悠が戦ってみたいと言っていた祠堂凱斗か」

「情報によれば東十郎の予備選手として入れられてたみたいだ、本人も知らなかったらしい」

「彼はどこまで行くかな?」

「少なくとも俺とぶつかる事になるだろう」

凱斗と悠は予選が違う、戦うとなったら決勝まで行かないといけない

「悠は彼が優勝まで来ると思っているの?」

「間違いなく来るだろう、それだけの素質をあいつは持っているんだからな」

「悠がそこまで言う程の相手、優勝は一筋縄じゃあ行かなそうだね」

「俺も凱斗の事を知らないが凱斗も俺の事を表面上しか知っていない、今の所勝敗は半々だ」

つまりこの試合で相手がどう出るかで決勝の勝敗が決まる

今回の相手は五条高校、体格、身長からして俺はどう見ても不利だ

この競技は物理的攻撃や肉体的攻撃も可能とされている

その為が開始と同時に短距離術式で接近する

一方的にしか加速出来ない為に簡単にかわす事が出来る、もう一度展開した時はかわす事はしなかった

俺に接近して握りこぶしを作り出した瞬間にそっとその右肩に手を置く

反動術式

相手が使った術式の威力と同じだけ、またはそれ以上にして相手に返す物術式だ

そして相手よりも強くしておいた為に文字通り反動で数メートル吹き飛んだ

反動によって起こされた内部振動と地面による衝撃で相手は気絶した

「手加減はしておいたぞ」

相手が安心していて強くやったら骨が背中から突き飛んじまう

試合はわずか40秒も掛からずに勝敗が決まってしまった

「なっ!!あんなにあっさりと敵を倒した」

「まぁこの位序の口だろうな」

「悠、彼は一体何者?」

「言っていいのか分からないがクロワガイストの一人で正体不明の術式使い『黒炎』それが奴の正体だ」

「なっ!国のプロ以上の力を持っていると言われている護衛集団だよ。それに黒炎って言ったら使用している術式が登録外で自作の術式だけで戦っている強者、それが彼だと言うの!?」

「そうだ、だったらあの位説明がつくだろ?」

「た、確かに・・・」

その他にも一条高校は『固有振動』という黒炎らしい登録外の術式を使ってきた

確かに森下士燮の担当エンジニアは彼だった、納得がいく

そして悠が初めて見た時に興味を持っていた。それだけでも十分気に止めておくべきだった

「次は俺の番だ、少し張り合ってくるよ」

「悠なら大丈夫さ、頑張ってきてね」

俺の相手は二条高校、水系統の術式使いだからかなり不利だ

だがこの位出来ていないであいつに勝とうなんで次元の違いを思い知らされるだけの話だ

調整が終わると会場に出て行く

昨日の件でまだ納得が行っていない奴等が罵倒するがそんな物、実力で黙らせる

開始と同時に点爆術式を使う

水を使って爆発を阻止されるがこの術式は火を使うものじゃない

爆風、本来は爆発によって起こるものだが術式で出来ないという道理はない

その攻撃は、簡単にかわされるが逃げた場所が悪かった

多連爆発攻撃を空中で当てることによって相手を戦闘不能に追い込んだ

「俺の時間も40秒か、時間が掛かったな」

試合が終わる頃には俺への罵倒は消えていた、これが実力だ

七豪戦の会場近くのホテルの一室

外はまだ明るいのにカーテンが占められて周りが分からなくなっている

そんな所に3人の人がいた

「昨日の件で桐原の家の奴は退場出来ると思ったんだがな」

「結局退場出来たのは東の名家だけか、だが進歩ではあるな」

「いや、それ以前にガイストが会場にいるのは厄介だ。我々の計画の邪魔になる大きな可能性を持っている」

「タイミングさえ良ければいつでも出来る」

「そうだ、相手も我々が何をしたいのかが分かっていない様だしな」

この集団、クロワガイストが探している『キルティーチェ』

言っている通りでその目的までは分かっていない

「穏便に大会が中止になってくれればいいのだがそうもならない」

「最終的には強行手段となるか」

「軽く見せしめにすれば相手も出てくるだろ」

「そしてボスがトップとなる」

「だからこれ以上のミスは許されない」

「しかし、完全な筈だった作戦がなんであっさりとバレたのだろう」

「裏切り者がいるとか」

ふとしたセリフに全員の顔が強ばった

「そんな事をしたら殺されるのは自分の方だ、その位理解している様だ」

「冗談でもそういうことを聞くものじゃない」

「なら、次の計画はどうするんだ?」

「次はもう一度優勝候補の桐原西十郎を狙うぞ」

「出る競技は・・・もう本選だと?」

「何!?本選は予定だとあと一時間はある筈だ」

「これは急がなければ取り返しのつかない事になる」

「では、どうする?こっちは全く準備は整っていないぞ」

『なら、私がどうにかしましょうか?』

3人も気が付かない内に部屋の中に入ってきた少女

黒炎と同じように顔をハロウィンのジャックの仮面で隠している、名前も仮面と同じく『ハロウィン』と呼ばれている

こいつも爆発魔法使いで東十郎の怪我の原因を作った張本人

「君か、そう出来るかい?」

「人は何人くらいかな?」

「相手も含めると2人か、一条高校の選手だから侮れない」

「違うよ、何人殺っていいかって話だよ」

「あまり人は殺さないでくれ、後処理が面倒だ」

「了解だよ、それと―――」

一人の男の横で爆発が起こった

驚いて倒れるとケラケラと笑っていた

「何をするんだ!」

「虫だよ、ここ閉じこもったばかりだから結構いるよ」

そう言ってわざとなのか私達の近くで爆発させる

いかけると一気に疲労がたまった

味方にいると心強い、そして敵に回すと厄介だ

あの子は、僅か7歳の時に殺人を行った根っからの戦闘狂だ

決勝戦、そこで本当の恐怖が始まる

「さて、この位にしておくか」

決勝戦があと1時間と迫った時、凱斗はMMDの調整をしていた

二人共予選の奴等を圧倒的な力で倒していき決勝まで上がってきた

目的の物を持ってきて貰う約束だったがどう考えても遅い

エントランスホールに行ってみると七泉と一緒に寛いでいる雨宮妹

「何してんだお前!!」

「あぁ~完全に忘れてた、本当にごめん。はいこれ持ってきて貰う様に頼まれたもの」

「はいはい、素直に謝って来たから許すよ。でももう少し早く持ってきてもらえると嬉しかったんだけどね」

「つい話し込んじゃって、七泉ちゃんと話すのは久しぶりだからね」

「凱斗はトーテムアウトを優勝に導いてくれたからね、一家に一代欲しいくらいだよ」

「今暮らしているのはお前の家だろうが」

「そういえば八宵さん元気?」

「どうだろう、最近会ってない」

「出張で海外にいるんだよ、だから高校に入ってからは全く会ってない」

「えっ?じゃあ家には二人しかいないの?」

「「うん」」

その言葉を聞くと表情が変わった

「ふっ!」

「「ふっ?」」

「不純だ!!」

軽いパニック状態になって二人係で止める

「落ち着いたか?」

「凱斗、君がそんな子だったとは思ってなかったよ。バカ変態最低、たらし野郎」

「地味に傷つくわ!俺帰る家がなかったからさ、その時に迎えてくれたのが八宵さんだったから」

「なら、兄とか私達の家でも良かったんじゃないの?」

「それでも良かったけどコイツが居るからな、病気だったし側にいなかったら孤独死してそうだったから」

「でもそれは凱斗のお陰で完治とは行かないけど治っているでしょ」

「まぁそうだよね、MMDがあれば普通と変わりないし無くても前よりはか症状が良くなってるし」

「なら私達の家に来ない?ガイストの作戦とかも迅速に出来るし、兄も仕事がかなりはかどるしメリットばっかり」

「遠慮しておく」

「なんで!?」

「俺もいつまでもあそこにいる訳にもいかないし、かと言って他の人の家に上がり込むのももう終わりにしたい」

将来は、一人暮らししたい。目立たないで一人で・・・孤独死しない程度に

「だから、あと二年くらいは世話になる」

「別に何年でもいいよ、永住してもいいってお父さんも言っていたし」

「そうか、まぁ多分雨宮さんの手伝いをさせられて遅くなった時は世話になると思うからその時はよろしく」

「はいはい、両方取るとは策士だね」

「じゃあ俺は最後にやる事があるから、お前も警備よろしくな」

「一段と警備を厳重にしておくから」

「よく言うよ、中にが混ざっているのにどこ見ているんですかリーダーさん」

「えっ?まさか内部から既に・・・」

「じゃあ頑張れよ、警備」

答えを聞く前に逃げられた、つまり内部に敵がいるってこと・・・

早急に調べなくては行けない・・・だけどなんでそんな大事なことを今言った?

所変わって俺は麻里奈から受け取ったケースを持って病室に行く

ドアを開けると既に先客がいた

「うわっ、対戦相手!」

「そんな驚くことか?」

「いや~、こうして会っていると八百長疑惑が出てきそうだからさ」

「少なくとも全力で行かせてもらうから、そっちも本気出せよ」

「元からそのつもりだ」

こうして悠と話している間も敵視されているのか、透に色んな所を凝視されている

会長も不思議そうに見ているが見ているだけで止めてはくれない

「な、なんですか?」

「貴方が黒炎かと思うと色々と興味がありまして」

「悠、話したな」

「やっぱ駄目だったか」

「まぁ話さなそうな奴だし大丈夫だろう、雷が落ちるのは俺だろうけど」

「黒炎出してみて」

「ほれ」

飲み物を飲みながら使っていない左手で展開させる

そしてその瞬間にタブレットにその映像を映している

「やっぱり登録外の物か、僕の記憶の中にもない」

「最初から最後まで、全く初期物ですからね。しかもコードが長いと来た」

「測定出来る物よりも幅を超えたのか」

その他にねと言って有る事無い事盛って話している会長を止めに掛かる

「というか普通に展開したらまずかったな、情報漏えいじゃないか」

「今頃気が付いたのか、お前って本当は馬鹿なのか?」

「馬鹿が一から術式が作れる訳がないだろ」

ここでの会話はあと数十分後に全力を掛けて戦い合う人達の会話にはとても不自然だ

「所で凱斗はなんでここに?」

「戦う前に報告しに来たかっただけだ、だけどもう会長や悠、透がしていたみたいだけど」

「先生はいつ目覚めてもおかしくないって言っているんだけどね」

「それで君が持っているのは専用MMDなのか」

「そうだけど今は使わないな、会長持っていてください」

「いいけど、何なら本部に置いてくればいいのに」

「もう情報漏えいしたくないんで」

「そういう事ね」

「別に中身見てもいいですけど、面白いものは入ってないですよ」

「えぇ分かったわ、それで二人共準備しなくていいの?」

「俺はいつでも大丈夫です、悠は?」

「今からでも十分な位だ」

「私達は東十朗君と共にこの部屋で決勝を見るわ、本当は会場に行きたいのだけど彼を置いてはいけないわ」

「そうですか、じゃあ俺等は行きます」

「会長も間近で見れるタイミングがあるかもしれないですよ」

病室を出るとすぐに二人共表情が切り替わった、完全に敵に向ける眼付きだ

確かに俺等は仲間になったが競技ではそれが一時的に蔑ろにする

「じゃあ本当に全力で潰させてもらうぞ、黒炎」

「精々努力して勝ってみろよ、西十郎」

二人共しっかりと、だが相手を傷つけないくらい強く握り締めた

「「じゃあまた後で」」

俺等は次会う時は敵同士だ、その時は『祠堂凱斗』の全力で戦わせてもらう

本戦開始時刻、二人共指定の位置に着いている

そして今か今かと闘争心を燃やしていた

観客席には大勢に人が集まってその戦いを心待ちにしていた

審査員がゆっくりと壇上に上がってきてピストルと構えた

大きな破裂音と共に二人共術式を展開した

二人が出した爆破術式はぶつかった事によって消滅した

悠が構えた瞬間に凱斗は笑みをこぼした

放たれた弾丸はMMDを貫通して腕へと着弾した

瞬間的に術式破壊が発動されて反動によって少し飛ばされる

それを見逃さず走りながら術式を組み込む

体勢を立て直すと辺り一面に多重的な魔法陣を展開する

そしてそれを一斉に発射させる

「ちっ!!」

魔法陣を破壊しながらも攻撃を次々と破壊していく、その瞬間に術式を正体を見切った悠

「お前が使うのは術式を破壊するのか、未知の術式で厄介な筈だ」

「分かったからどうするんだ?まだ全部は知れている訳じゃないだろ?」

銃を瞬時に持ち変えると悠に向けて一発撃ち込む

その銃弾は外れたが気を取られた事によって魔法陣は崩壊する

そして砂煙の中から急接近する

しかし今度は悠の方が笑みをこぼした

それに気が付いた時には遅かった、なんであんな事をしたのかがやっと理解できた

あれは俺を攻撃するのではなくてその辺りの砂を巻き上げるものだったのか

攻撃によって砂な粒子状となり、辺り一面を砂塵として覆う

だけど粒子状になった物に火を付けるというのはどういうことか、もう理解していた

粉塵爆発

非常に微細な粉塵は体積に対する表面積の占める割合が大きい。

そのため空気中で周りに十分な酸素が存在すれば燃焼反応に敏感な状態になり、火気があれば爆発的に燃焼する

普通砂塵では起こらない現象だが可能になっているのか

背中で大きく爆発されてその炎に巻き込まれる

しかし次の瞬間には見事回避してみせた

「流石、とでも言うべきか。よくあの爆発から回避できたな」

「俺だっての炎を使うからな、粉塵爆発は着発の瞬間に大きく温度が上がるからその瞬間に下の方に別の炎を展開しておけ

ば温度の低い炎の場所に空間が出来るから俺はしゃがんでいれば大丈夫って事だ」

「だが今のでもう一つ分かったな、お前は術式は破壊出来てもそれによって引き起こされた攻撃までは無効化できない」

「正解だな、だけど術式破壊が一つだけだと思ったら大間違いだ」

術式の展開、その早さは僅かに悠の方が早かった

そして同じ様に腕に撃ち込まれる

しかし、手動で術式をもう一度書き直す

それによって少しの押し返しでリバウンドをすることなく再度発動が出来る

しかしチャンスだというのに発射する前に自ら術式を中止した

「危ないな、こうすると分かっていたなお前」

「引っ掛からなかったか」

術式が破壊されたが凱斗は、それを見越して二重に掛けていた

そうして俺が発動した時は普通よりも押した分多くリバウンドを受けることになる

「一筋縄じゃあ行かないな」

「そっちこそ」

かなりの激戦で会場は大いに盛り上がっている

確実に不利なのは俺の方だ、凱斗はまだ黒炎を使っていない

そして黒炎を使われた時の対処方法が情報が無い為に防ぎ様がない

焦りが出てきたがそんな隙を見せたら一撃でやられちまう

こんな時、東十郎ならどうする

そんな瞬間にあいつの事を思い出し思いつく

「・・・よし、行ける!」

銃を構え直して急接近する

その足は不思議と結構軽やかだった

接近戦、あえて凱斗、いや黒炎のテリトリーで勝負に出る

銃を持ったままでは撃てずに距離を取られる

しかし術式を使われる前にまた接近する

ホルスターに仕舞い込むと見真似で衝撃術式を使う

反動はあるが意外な所から意外な物を出されて、かわす事が出来なかったようだ

しかし威力が弱かったのか術式を使われたのか普通に立ち上った

動作確認も出来たことだし、こっから行かせてもらう

術式を組み込むと発射する

破壊効果は展開するまでしか効果がないためにその術式に攻撃を当てる

しかしそれが破壊されることはなかった

「・・・ちっ、そういう事か!こんな短時間に!!」

バク転で回避行動を取るがギリギリ間に合わなかった

確かに術式には当たって破壊できた

だけど『術式破壊』で壊せる術式は一発に付き一つだけだ

もし術式が二重に掛かっていたとしたら一回の術式破壊では一つしか破壊することはできない

「そう、爆破衝撃術式」

これこそが本当に東西十郎の能力を合わせた術式だ

凱斗が使う術式は、この術式には通用しない

爆発の術式を破壊しても威力に魔力と衝撃が加えられる

衝撃の術式を破壊しても衝撃に魔力と勢いが加えられる

つまり二つ同時に破壊しない限りこの術式は封じる事が出来ない、術式破壊が通じない術式だ

爆発を受けつつ、その衝撃でバク転して回避する。もう一度爆発衝撃術式を展開されるが同じ手は食らわない

MMDを仕舞い込んでゆっくりと力を入れる

爆発と同時に俺の黒い炎の攻撃を入れ込んで消滅させる

手袋型のMMDからはさっき見た黒炎が放出されて、まるで生き物であるかの様に動いている

「やっと本気か」

「あぁ、ここまで出させた悠に正直驚いている」

二人共、こっからが本気でのぶつかり合いだ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る