Dream? 通話記録
★☆★
ルイ。あなたは忘れている。夢で見たことは全て大切なのに。昨日の夜に見た夢を忘れてしまうなんて。
『もしもし。夜天ですけれども……』
「おぉ、ルイか。ってかお前、家には私一人しか居ないし、丁寧語使う必要なんてないだろ?」
『えへへ、ごめん』
「ところで、どうしたんだ?」
『うん、えっとね。前に話してた件だけどさ』
「前に話してたっていうのは……あ、アレ・・のことか」
『そうそう。アレ・・だよ』
「話題にしてるってことは、答えは出たってことか」
『そういうこと』
「そっか。そしたらじゃあ、聞かせてくれないか?」
『うん。えっと……』
「普段恥ずかしがらないのに、こういう時ばっかり言葉に詰まるよな。どっちに転んでも、私は別に気にしないのに」
『言葉選びが大変なんだよ……』
『すぅ……。 ――自分で良ければ、あなたに身を捧げます』
「何か愛の告白みたいになってるじゃないかっ! こっちまで恥ずかしくなるだろっ」
『あはは。言っちゃった』
「言っちゃったって、お前なあ……」
『…………。』
「…………。」
「え、どこまで本気なんだ?」
『……そりゃもう』
『一生、君に尽くすよ』
この夢は、あなたのこれからに関わるというのに。本当に、大馬鹿。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます