Dream? 通話記録

    ★☆★


 ルイ。あなたは忘れている。夢で見たことは全て大切なのに。昨日の夜に見た夢を忘れてしまうなんて。




『もしもし。夜天ですけれども……』

「おぉ、ルイか。ってかお前、家には私一人しか居ないし、丁寧語使う必要なんてないだろ?」

『えへへ、ごめん』

「ところで、どうしたんだ?」

『うん、えっとね。前に話してた件だけどさ』

「前に話してたっていうのは……あ、アレ・・のことか」

『そうそう。アレ・・だよ』

「話題にしてるってことは、答えは出たってことか」

『そういうこと』

「そっか。そしたらじゃあ、聞かせてくれないか?」

『うん。えっと……』

「普段恥ずかしがらないのに、こういう時ばっかり言葉に詰まるよな。どっちに転んでも、私は別に気にしないのに」

『言葉選びが大変なんだよ……』


『すぅ……。 ――自分で良ければ、あなたに身を捧げます』


「何か愛の告白みたいになってるじゃないかっ! こっちまで恥ずかしくなるだろっ」

『あはは。言っちゃった』

「言っちゃったって、お前なあ……」

『…………。』

「…………。」


「え、どこまで本気なんだ?」

『……そりゃもう』


『一生、君に尽くすよ』




 この夢は、あなたのこれからに関わるというのに。本当に、大馬鹿。

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