第37話

「蓮!」

「くっ」


 叫ぶフィーベルと魔法を出そうとした葵。

 その刹那……巨獣鳥はバラバラに裁断されてしまった。

 粉塵が辺り一面に舞い視界を奪った。それほどまでの風が吹いたのだ。

 誰もが目を瞑った。

 やがて、風が治る。


「どうなったの?」


 バラバラの巨獣鳥とそこに立っている蓮。

 フィは葵を見るが、葵は首を横に振った。


「じゃあー」


 と蓮を見るとそこには倒れていた蓮がいた。

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