1章5話

「人生堂の店主は死神なのです」

「………は…?」

耳を疑った。死神がいるなんてありえないし、死神とは生命の死を司る伝説上の神(Wik○pedia)だ。なのに人生堂を営んでるという(自称)死神は人生を商品としているじゃないか。おかしいだろう。

「疑ってますね。当然です。人間たちは私たち死神を、死を司る神として恐れていますものね。ですが、事実です。正しくは、死神界人生交換課です。私は日本支部所属です」

「人生交換課ってことは…」

「お、頭の回転が早いんですね。勿論、先程あなたが仰ったように、人間の死を司る死神もいます。彼らは死神界での権力持ちがほとんどです」

話の方向が変わってきているが、死神界について気になる。

「死神界はどんな構成なんだ?」

「あら、気になりますか?珍しいのでお話しましょう」

「珍しい?」

「人生購入時には必ず話さなくてはいけない話なんですが、皆さん気味悪がってしまうんですよ」

なるほど、だから珍しいのか。


それから凛は死神界についていろいろ話してくれた。死神界にはたくさんの課があり、人の魂を取る魂管理課が一番力がある死神たちがいる課らしい。凛の所属する人生交換課はその次に力があるらしい。

その他にも凛は嬉しそうにたくさん話した。

(意外なことに、凛は既に軽く100歳を超えているらしい。実際の年齢は本人にもわからない。)

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