突然の事故で両足が動かなくなった少年・水軌は「せめてゲームの中でも水軌と一緒に駆け巡りたい」という友人の提案で彼らとネトゲを始める。
が、そこは最奥ダンジョンクリア賞金十億円を目論むプレイヤーたちの、現実世界よりも生々しい世界だった……。

まだ物語も序盤ですが、作者様の文章力と、クリア賞金十億円という設定があわさって、色々と人間のグロいところが見えます。果たしてこの世界で主人公とその仲間たちはどのような冒険をしていくのか。これからが楽しみです。

全体的にシリアスな世界観で進んでいく話は読み応えがありました。世界観がそもそも”重い”だけでなく、表現をしっかりと選んでいるからか、その場その場の空気までも伝わって来るようで、よりその印象を深めているように思います。
まだ始まったばかりなのであまり内容には触れられないのですが、描写の丁寧さは満足できるので、これからも安心して読んでいける作品です。続きを期待してます。