結章 《大災厄》




無名都市…


僕らは遅刻しているといわれているルヴィアを待っている…


そして、この女性は我慢という言葉を知らない


「だぁー!いつになったらあのクソアマ現れるんだ?全然来ねーぞ!」

メラである


ヨシュアは微笑む

「やはり、お子ちゃまには厳しいですか…ペトロ!何かおもちゃはありませんか。あそこのお子ちゃまの気を紛らわせてあげなさい」


ペトロは肩を震わせる

「ぷっ、無理ですよ。あの、ゴリラには無駄ですよ。ぷぷぷぷ」


メラがキレる

「そこっ!聞こえてんだよ!何がゴリラだッ!テメェ、ぶち殺すぞぉ!」


ファーザーが笑う

「メラ殿落ち着いてください。我慢出来たら飴を差し上げますから」


メラはギロりとファーザーを睨みつける


それをフランチェスカは冷めた目で見ていた。



突如、ひたすら筆を走らせていた修道士がむくっと立ち上がり、声をあげる

「今から会合を始めてください」

そして修道士は巻物を広げて一心不乱に読む


メラが修道士に声をかける

「どいうことだ!一人まだ来てねーぞぉッ!」


修道士はチラリとメラを見て言う

「残りの方は後に参ります。時間になりましたので始めてください」

読書に戻る


メラは舌打ちする

「あのクソ坊主…1000年ぶりに動いて開口一番がこれかよ…」


ファーザーは微笑む

「ここが1000年ぶりに時を進めたということは、ゲームが再開したということだ。1000年前は不本意な終わり方をしたからね」


メラは修道士に詰め寄る

「おい!ゲームマスターからの伝言は?あるんだろう」


修道士はうんざりしたような顔で巻物を読み上げる

「主からの伝言です…お前たちには失望した」


突如、メラが修道士に殴りかかるが、はじかれる


修道士はバカにしたように笑う

「無駄ですよ…主の許可なしに私に触れることはできません」


修道士は続ける

「このゲームが始まって2000年が経つ…このゲームの参加者は7人…初めの1000年のミッションは一人を減らせ…なのにお前たちは3人消した…故に2人、新たに任命しなければならなくなった。それが<アルテイスト>と<イレギュラー>だ…最初の1000年…ルールを守らなかったのは目を瞑ろう。だが、今回…次の1000年間もルールを守らないのはどういう了見だ?だそうです」


メラは鼻を鳴らす

「んなもん、知るか!あたしらがやりたいようにやる!そもそもゲームだって勝手に巻き込まれただけだぞ!」


ファーザーは加える

「私は感謝してますけどね」


ヨシュアは否定する

「私にとっては迷惑ですけど」


メラは否定する

「あたしにとってはいい迷惑だ!つか、ルールは破るためにあるもんだぞ!」


修道士は封殺する

「関係ありません。主に選ばれた時点で逃げることはできません。今回は寛大なる主よりお言葉を頂戴いたしました」


フランチェスカが冷たく言う

「ただのルール変更でしょ?そんな仰々しく言わなくても…」


修道士はげんなりする

「黙れ小娘が…とにかくお伝えします。前回のミッションは最初の1000年と同じく一人を消せでした…バカにもわかるように同じミッションを与えたのに、なんで誰も動かないんですか!」


皆は素知らぬ顔だ


メラが言う

「いや、頑張ったよ。<イレギュラー>をみんなで力を合わせて倒しただろ」


修道士は崩れる

「彼は死んでません」


皆の顔が引きつる


ヨシュアが言う

「あの災厄を殺すなんて冗談だろ…無理だよ…ていうか彼を生み出した君たちに責任があるんじゃないの?」


ファーザーが同調する

「それには同意見だ…アレが野放しにすると我々が危ない…下手をすればアレを残して全滅だ…そうなるとゲームが成り立たないんじゃないか」


修道士は首を振る

「それはありません。彼の与えた役割は<守護者>です。あなた方が真理にたどりつきかけたときにしか現れないはずです」


僕にとってはちんぷんかんぷんだ。さっきから何を話しているんだろう?彼らは…

僕はアリアとしばらくお話をする


「あ、あの…」


アリアの顔が咲きほこる

「なんだい!ウィン君!」


「あの…さっきから彼らは何を話してるの」


アリアは頷く

「ああ、<真理ゲーム>だね」


僕は首をかしげる

「真理ゲーム?」


「この世の真理に到達した存在からの挑戦状だよ。紀元前1000年シ族と神族が戦争した…その戦いは1000年続き、そこのヨシュア君が現れてシ族に勝利したとき、突如これらの戦いの中心人物7人に挑戦状が舞い降りた。挑戦状には一言<真理を追い求めよ…されば得られん>と、その後7人はここに招待されゲームを始めた。そのゲームが」


「真理ゲーム」


アリアは僕の頭をなでる

「えらいえらい、さすがウィン君!賢いね!その7人とは、一人はキリストことヨシュア君。当時はシ族陣営の人間の長だったファーザーことヨハネ…これは偽名だからわからないから獣君。そして神族陣営の人間の長だったローマ皇帝の側近、後の創世の結社を作る人だね。そして、当時シ族の代表を務めいていたメラ君。あとは消された三人だね。神族と対をなす魔族の長…魔族陣営の人間の長、そして守護者に任命された<真理外の者イレギュラー>だね」


僕は首を四十五度かしげる

「あれ?<イレギュラー>はいるんじゃないの?」


アリアは頭を撫で続ける

「よく覚えているね!けど…新たに2人任命したと修道士は言ってたよね…フフッ、一人はメラ君、彼女はもとは<NovyiMir>の会長だったんだよ。彼女は会長職をやめ、ルヴィア君…もう一人のシ族に譲り、<アルテイスト>となった。あと一人は二代目<イレギュラー>…これは説明を省くよ。怖いから…私はあそこのフランチェスカから全部聞いたけど怖くなったから言わないでおくよ」


アリアは続ける。そして僕の頭を撫で続ける

「真理ゲームのルールは簡単、、<真理の門>と呼ばれる門を探し出して開錠の言葉を唱えろという物だよ。開錠の言葉は<真理の答え>だそうよ…けど、真理がなんなのかはさっぱりわかんないけどね。1000年ごとにこんな感じで会合を開いて主催者からミッションという名のヒントを貰うらしい。そして門の奥に何があるのかはわからない。真理に到達した者が何者かはわからないし、真理に到達したら何があるのかはわからない。けどこの六角は真理を求めて戦っている」



修道士は語る

「今回はペナルティーを与える。この4勢力から1勢力、挑戦権を剥奪する」


メラは喜ぶ

「おーおー、持ってけ持ってけ!こんなもんいらんわ!くれてやる!」


修道士は鼻を鳴らす

「本当ならあなたから取りたいですが…主は戦えとおっしゃっております」


メラがキレる

「ふざけるな!どういうことだ!なんでテメェの指示に従わなけりゃならねんだよォ!」


ファーザーがなだめる

「まぁまぁ、落ち着いて落ち着いて、先程修道士は言いましたよ。アレは守護者だと…つまり真理の門の守護者です。1000年前我々はアレと戦いました。何故アレが現れたのでしょう」


ヨシュアがうんざりしながら言う

「それはアレが現れる直前まで戦っていたからだろう…それでアレが戦いの熱に浮かれて乱入…ッ」


メラは修道士を睨みつける

「なるほど…真理の門の切符は闘争か…ここで戦うと真理の門が現れるが…アイツも来るってことじゃねーか!」


修道士は一言

「戦いなさい…1000年前と同じくこの場で…」




4勢力は静かに教会を出る。教会の前には各勢力の幹部メンバーらしき人々が集まっていた。


ヨシュアは口開く

「わたしは弟子を連れてきました」

俗に<一二使徒>と呼ばれる位階8=3以上の騎士団員である。ついで7=4も連れてきている


ファーザーは

「私は正式な教団員であるカノンのメンバーしか連れてきてませんよ。他のプセウド・エピグラファとアポクリファのメンバーは連れてきてませんよ」


アリアは

「私は6家の当主と直属の部下のみだね」


そしてメラは

「オメェら嘗めてんのかぁッ!アタシに部下なんてものはねーよ」


4人は考える


メラが言う

「ここで戦争おっぱじめるより…4人で戦ったほうがいいんじゃね?」


残りの3人はハッとしたような顔をする


「それでいこう」

「それでいきましょう」

「それでいいと思うよ」



戦の開始は突然行われる。


先攻はヨシュアだ。ペトロから奪った指輪を三人に向けて攻撃を放つ。三人は炎に包まれる。その間、金の鍵と銀の鍵を打ち鳴らし、100万の天使を召喚する。


それを見た獣が腕をあげる。その手には指輪が

「ゴエティア…」


指輪から72柱の悪魔が召喚される…それだけでなく、突如体が膨れ上がり、あらゆる動物の部位を持つ獣が飛び出る…その数666匹…


ヨシュアは槍を召喚しながら笑う

「少ないね…こちらは100万いるんだよ」


ファーザーは言う

「こちらのほうが強いよ」


両勢力がぶつかる




一方こちらではメラが動く


メラは左手の中指につけた指輪にキスをしてつぶやく


<軌道衛星”方舟Noah”>限定起動解除…封印鍵第一門開錠…認識パスコード=《メラ》


指輪から声がする《許可する》


膨大な魔力が溢れる


アリアも発動する

「<真理のアカシック・レコード>発動!!」



二人が戦闘を開始しようとしたとき






突如、澄みきった声とひび割れた声が響く



《我が名はシュルヴィア、汝等はなんぞや》


《右手…我が名はスペンタ・マンユなり、左手…我が名はアングラ・マンユなり…右それは創造を、左それは破壊を…汝はなんぞや》


《我は両の腕を…手を欲するものなり、我は両の腕を…手を持つものなり、故に我に力を貸し与え給え!!!》



背に白い翼と黒い翼を生やしたシュルヴィアが乱入してきた


メラはぎょっとする

「お前!!関係ねーだろ!すっこんでろ!」


教会から修道士が出てきた。そしてシュルヴィアをちらりと見て一言

「遅かったですね…<NovyiMir>…遅刻はいけませんよ…説明は先程送りましたから理解できてますよね?」


メラは怒鳴る

「どいうことだ!」


シュルヴィアが答える

「私はルヴィア様の代理で、ルヴィア様のクローン体です」


メラは言う

「んなバカな!眼の色と髪の色が違うぞ!お前は銀髪金瞳だ…アイツは赤髪緑瞳だぞ!」


シュルヴィアが軽く答える

「私は調整体です。施術を受けましたので変わりました」


アリアは

「スパイだったのか…けど、関係ないね…この戦いで勝ったものがウィン君をいただける…それでいいよね」


「光速」

アリアが消える


メラが吹き飛ぶ


メラが大剣を振るが紙一重で避けられる

「はえーな!おい!」


メラの腕が消える


これはシュルヴィアの左手の能力だ


メラが驚く

「おいおい!2対1はねーだろ」


メラは腕を生やし、全身から火花を周囲にまき散らす。

「消え失せろ!」


火花が突如様々な魔法に変貌する


ある火花は爆発に、ある火花は雷に、ある火花は竜巻に、ある火花は氷へと変貌する。その花火の数は10億、10億の魔法が周囲を覆う


メラは舌打ちする

「クソッたれが、無傷かよ」


シュルヴィアが無表情に言う

「そんな中級魔法を乱発しても大したことありませんよ?」


アリアが続ける

「君はめんどくさいからね…私とシュルヴィアはレベル10…一応最高ランクなんだけど、君は規格外のレベル20だからね…先に潰さないと厄介だからね」


シュルヴィアは堂々と言う

「私たちを倒したければ最上級の上である級外魔法をお薦めします」



メラは無表情で手をあげる

「うるせーよ」


上空に小型の太陽を形成する。直径10キロ程度の太陽だ


シュルヴィアは左手を振って疑似太陽を難なく消す

そして右腕を振る


そこには



「グォオォオォ!」


絶滅危惧種古代竜を10匹がいた


メラは特大の稲妻を竜たちに浴びせるが


「グォオォオ!」

どうやら無傷のようだ


アリアはメラの周囲に無数の十字架を立てる

そして起動させる


メラの周囲が光に包まれる。

光属性の最上級魔法である。




僕はその光景を黙って見ることしかできない

凡人(肉弾戦のみなら彼らに通じるかも)の僕が入っていい領域じゃない

横には修道士が庭の手入れをしていた


凄いな…この人…1000年間固まってからのこれは…凄いな



闘いはお互い決定打が全くないまま進む。


ヨシュアと獣はは互角だ。ヨシュアは槍を振る。辺りが吹き飛ぶ。獣や悪魔が消し飛ぶ。

<獣>は背中から長い首を持つ獣を7つ召喚する。獣からは膨大な威力を秘めた魔力弾を放ち天使が消し飛ぶ。


ある天使が<獣>に向けて魔法を放とうとするが、<獣>が冒涜の言葉を述べた瞬間、天使が灰となる。

<獣>は体から10本の角を出す。角の先には王冠がかけられていた。


ヨシュアは苦笑いを浮かべ、大急ぎに聖骸衣を全身に巻く


周囲を光に包む。光がやむと天使は全滅していた。


今度はヨシュアの番である。彼はペトロから奪った指輪を握り潰す。

今度は<獣>が苦笑いを浮かべる。彼は大急ぎで悪魔を呼び寄せ結界を作らせる。


周囲を炎が包み込む。炎が収まると悪魔と獣は全滅していた。


両者一歩も引かず…


「フフ」


「フフフ」


「フハハハハ」


「フハハハハハ」


「ハーハッハ」


「ハーハッハハ」


お互い笑う


そして笑い続けて、戦いをやめた




一方の戦場は熾烈を極めている

「あー!メンドクセェ!」

メラがイラつく


「この形態はただ魔力が膨大になるだけで大した脅威にはなりませんね」

シュルヴィアがバカにする


突如メラが左手の中指につけた指輪にキスをしてつぶやく


<軌道衛星”方舟Noah”>限定起動解除…封印鍵第二門開錠…認識パスコード=《メランコリア》


指輪から声がする《許可する》


アリアが放った竜の息吹を凍らせる

そして、先程創造した古代竜を凍らせる


アリアが止まる

「面白いね…その氷…解けず壊れない氷か…封印用だね」


メラが本気を出す

「—————」

メラが理解不能な呪文を唱える。


周囲の時が止まる


正確に言えばあらゆる物体の表面に膜が貼られる。この膜が動きを阻害しているのだ。


シュルヴィアは左手の能力で消し、アリアは神族の魔法で分解する


メラはさらに唱える

「—————」

またもや理解不能な言葉だ


今度は世界の上下がさかさまになる。


メラがつぶやく

「ようこそ鏡の中の世界へ」


アリアも負けじと発動する

「無色世界…《創造アーク》」


今度は真っ白な世界と変貌する


シュルヴィアが左手をかかげる

「アングラ・マンユよ!世界を喰らい尽くせ!」


左手から黒の世界が現れ、白の世界を覆う


メラは続ける

「—————」

今度は剣を生成し斬る


すると空間に斬れ目が出来くぐる。残りの二人もくぐり、この侵食された世界を脱する。


脱した後、三人は衝撃の後継を目にする。



クロウィンが無精ひげを生やし、よれよれの服を着たオッサンと談笑をしていたからである。





時は少しさかのぼる…


僕は暇だった…着いていくことが出来ないのだから。


突如、頭にポンと手をのせられた。

後ろを振り向くと、そこには…


イリテムが立っていた。

「よぉ!ボウズ、元気にしてたか?」


「なんで…生きてるの?」


イリテムはショックを受ける

「ひでーなオイ!俺が生きちゃダメなのかよ!」


僕は震える

「だって!あの時火の中に飛び込んだじゃん!」


イリテムは笑う

「あんな火、ぬるいもんだよ!ハハッ」


「じゃぁ、なんで今ここに来たの」


イリテムは頬を掻く

「んなの、用があるから来たに決まってるんだろう」



突如目の前の三人の戦いが止まる

三人ともこちらを凝視している


アリアが言う

「ウィン君!隣の人だれ?」


シュルヴィアが警戒感をあらわにする

「そこの者!今からその子から離れなさい!」


メラは顔を真っ青にしている


僕はイリテムをみんなに紹介する

「この人は、僕が奴隷になった時世話になったイリテムという人だよ」


イリテムは僕の顔を見てにやりと笑い言う

「オイ!ボウズ!名前間違ってるぞ!よく思い出せ!」


突如、メラが僕に襲いかかるが、イリテムによって抑えられる


僕は突如、あの時の後継がフラッシュバックする




「ここかぁ、どこだろうな?ていうか奴隷運搬の馬車に決まってるだろ。つか、お前!なーに、呑気になってんだよ。おまえ名は?ん?俺はイリテ…ム、で、おまえは?」


あれ?


僕は集中力を最大限にして聞く


「おまえ名は?ん?俺はイリテュム」




僕は呟く

「…イリテュム…」


メラの顔が絶望色に染まる



突如上空が暗雲に染まる



そこには肩を震わせたヨシュアが立っていた

ヨシュアが怒鳴る

「この野郎!なんでその名を呼んだ!チクショウ!クソッたれ!俺らはおしまいだ!」



突如イリテュムの体が黒くドロドロとしたものに変貌し、上空に溶け出した。

全身が上空の雲に吸い込まれると、上空から…



巨大黒いな顔が現れた



その顔をよく見ると一つ一つ、人間の顔で構成されていた。無数の人間の顔が巨人の顔を構成しているのだ。その醜悪な光景を見て僕は吐き気を催す。

巨人が腕を伸ばす。腕は全部無数の人間の腕で構成されている。



巨人の顔に無数の穴が開く…まるで毛穴のように、穴から黒い液体が垂れる。そして穴から無数の何かが出てくる。


それを見て僕は鳥肌が立つ


穴からは人間のあらゆる部位をふんだんに使った気色悪い肉塊が這い出てきた…しかもでかい!



それが何十億も出てきたのだ。



<獣>は背中から7本の竜の首を生やし特大の息吹を出す。肉塊を灰に帰るが多勢に無勢である

ヨシュアは槍から先程の戦いとは比べ物にならないほど特大の光線を出し援護する

アリアは純白の翼を生やし、翼から無数の光線を出し援護する

シュルヴィアは左手で消し飛び、右手から特大の光線を想像して焼き尽くす

メラは光の槍を無数に形成し天に放つ


これらの攻撃は肉塊を燃やし尽くし、巨人を燃やすが…巨人にはダメージがあまりないようだ…


突如、巨人が弾け、汚い液体を雨のように地面に降り注ぐ、皆は教会に逃げ込む。


雨は短時間に降り注ぐ、雨がやみ、教会から出るとそこには3メートルぐらいのローブを被った大柄な人が立っていた。


皆の顔が真っ青を通り越して真っ白になる

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