起章 《超越者達の闘い》
虚数界それはこの世の理に存在しない世界…
「マジかよ、先程の鏡界とは違って出れなさそうだな…」
アリアが聞く
「どうやって出たの?参考までに聞きたいんだけど…」
メラはどや顔しながら
「なぁーに簡単だよッ、鏡を砕く瞬間、内部と外部を隔てる壁に穴が開くそこをくぐればいいんだよぉ」
絶句する二人
「「…」」
メラがまたキレる
「おっ、なぁーにぃ黙ってるんだよぉ!聞いたのはおまえだろぉ!」
アリアーデは頭を抱える
「失礼…全く参考にならない方法を教えてくれてありがとう…うん、君以外は誰にもできないね。ふつー、そんな力技でやるものじゃないよ…」
「ごちゃごちゃうるせーなー、はじめっぞぉ」
先に動いたのはアリアーデ
「
メラが嗤う
「厄介だな、記憶の固有能力だな」
「無色世界へ…」
三人とも真っ白な世界に吸い込まれる
「
シュルヴィアが傲慢に命令する
「我が左手アングラ・マンユよ、全てを壊せ、塵一つ残らずにな」
左手から黒い塊が吹き出し世界を侵食する
「こいつは天使の力じゃねぇな、旧き神々の力だな、翼に騙されるとは、我ながらにだせぇな」
もちろんアリアも負けてない
「
侵食する黒をさらに白が塗りつぶす。
遠くで傍観するメラ
「はぁ~、さすがにこのレベルでは魔力無しで戦うのはキチイなぁ」
メラは突如左手の中指につけた不思議な形をした、まるで歯車みたいな指輪にキスをしてつぶやく
<軌道衛星
指輪から声がする《許可する》
突如メラの体から莫大な魔力があふれる
アリアが納得したように言う
「これは…これが<憂鬱>か、いや魔力だけで、能力はまだか…」
一方でシュルヴィアは
「…」
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