序章 《現代まで》




「よし、肉体を酷使したな、今は指一本も動かせない状態だな。いい感じだ。今魔法で少しだけ動かせるようにしてやる。二日休憩だ何もするな。超回復で、体を復活したらまた訓練だ。二日暇で、頭が冴えてるはずだから今から勉強っすぞ」


いくばく後…


「よし、オメェあのエロメイドから何を教わった。夜の授業以外だぞ。ちんけなテメェーのブツの話なんか聞きたくもねぇ」


もう嫌だこの人…下ネタしか言わないのかよ

「言葉と文字と四則計算かな」


「つまり初等教育か。うん、よし地理と歴史だな、なんとなくそんな気分だ」


暴君曰く

「本開け」


…昔、紀元前5000年前からこの世界にはシ族と呼ばれる種族がいた。彼らは素晴らしい科学力と文明を持ち、現在の中華、ヒンドゥラ(インド)、ペルシア、アラビア、スエズ(エジプト)にわたって繁栄してきた。紀元前1000年前、現在のユーロピア(ヨーロッパね)に天から純白の翼を持った神族と呼ばれる一族が顕現した。彼らは魔力という名の不思議な力を持ちシ族を圧倒して彼らをユーラシア(ロシア)に追いやった。その当時、神族はシ族の下で暮らしていた人族を筆頭に各種族を導き世界を支配すると思われたが、突如、シ族がいた土地から法石が現れた。これは世界がバランスをとるために行ったことだが、神族はこれをシ族のせいとし、シ族と全面戦争を行う。シ族は進化した超科学兵器を用いて有利に進め、かつての土地を取り戻し、ユーロピアまで攻め込んだが、その時、神王の息子であるキリストが顕現し、当時の人間の最大の国であったローマ国と共闘して、勝利する。これを元年とする。負けたシ族は安全圏であるアジアに逃げ、多数のシ族は神族と講和し、後の炎の一族となる。しかし、最後まで徹底抗戦を貫いた少数のシ族はユーラシアに逃げ込み後の霜の一族となり、攻めてきた人間と神族に対し、核、細菌、化学兵器を用いて撤退させたが、攻め込む余力はもうなかった。そのため、霜の一族は、当時の神族が放った魔素によって強大な魔力を持ち、放射能によって肉体は覚醒し、細菌によって強力な免疫能力を持ち、化学兵器によって最強の解毒能力をもつようになった。


「この後、北はユーラシア連邦となり南は今は亞洲帝国となった。

 連邦は現世界で最大、最古、最強で、二番目に人口が多い国だな。1000年前にユーラシア西部の国、ルーシー公国を中心に連邦を組み、崩壊したローマ国の東部、東ローマの皇族受け入れて皇帝を称し、500年前、ユーラシア東部のタタール族とも連邦を組んで今の版土ができたわけだ。広すぎるせいで、政治体制は封建制で、皇帝は第28代女帝アナスタシア2世、首都はアナスタシアグラード、副都は初代皇帝の名を冠してユースタシアグラード。人口はそれぞれ80万と60万で、総人口は5000万だな。

 一方の帝国はここ百年で急速にできた国だな。中華にある香皇国が全アジア(東、東南、南、西)を統一して、スエズを組み込んでできた国だな。人口以外は全て2位のかわいそうな国だ。政治体制は皇帝を中心とする絶対王政で、皇帝は第4代女帝ニナ、純粋な華人ではないらしい。首都は天安(現西安)副都は洛陽、人口はそれぞれ100万と50万で、総人口は1億だが、最大の都市はバグダードで200万、ほかにも100万都市をいくつか持っているな。こいつは100年ずーと連邦と100万規模の戦闘を行っているが、10年前を除いて攻めては追い返されを繰り返してるな。ここ10年はとある事情で攻め込む余力がないな。この100万規模の戦闘は大会戦と呼ばれて主戦場はモンゴリア平原(内外モンゴル)でこの地を取り合ってるな。

で、お前のいた国はローマ神聖国(ドイツとオーストリアとスイスとデンマークとハンガリー、リヒテンシュタイン)だな。ユーロピアは昔ローマ国が南部を、北部は異民族(人間)の国々があったが異民族の流入で流入した異民族に西部が滅ぼされたな。東部はその後1000年間保ったが、帝国に落とされたな。西部はその後、ローマ国の後継国であるキリスト国家である聖ローマ(イタリア)を中心にローマ同盟が結成され、オストマルク(オーストリア)をローマ神聖国とし、王をローマ皇帝とした。その後、今から10年前に異民族国家でユーロピアと同化したゲルマニスク王国(ドイツとスイス、リヒテンシュタイン、デンマーク)がオストマルクとハンガリアを併合し、ローマ皇帝の冠を奪ってローマ神聖国へと昇華した。その後、ローマ同盟を脱退した。10年前に市民革命がおこり、民主制に移行したフランク民主共和国と北大西洋協商を結成したな。その時、ローマ同盟と北大西洋協商と、共産革命が起こり社会主義に移行したヒスパニア人民連邦共和国 (スペインとポルトガル)との三つ巴の戦いがおこって武器と傭兵の売り時で潤ったなぁ、キシシシ」


混乱してきた

一応聞いてみる

「メラ、他にも国はあるの?」


「おう、あるぞ、ヒスパニア王貴族の亡命国家であるカタロニア公国 (カタルーニャ)とグラナダ王国、ブリタニスク島にある旧アルビオン王国、今は北はスコッチラントとエリン (アイルランド)連合共和国とイングランド及びウェールズ諸王国群連合に別れてるなぁ~。あとユーロピアには、聖ローマの属国であるボヘミア公国 (チェコスロバキア)、軍事政権が樹立したヤゲロー大公国とその属国となったエストニア、ラトビア、リトアニア (ポーランドとバルト3国)で、旧スカンジナビア連合王国が崩壊して多くの国が乱立する北部諸王候国群、自由都市同盟 (オランダとベルギー)、東ローマの属国であるマケドニア候国などがある。」


「複雑だね~」


うん、諦めよう、きっとメラも忘れてることだし


「おいおい、まだユーロピアだけだぜ、アフリカにも旧ヒスパニア領モロッコ、自由都市カルタゴ (チュニジア)、帝国領スエズで、南部は異種族国家があってよくわからん!」

メラは止まらない、どうしよう早く止めないと

「あとは極東に大八洲という1000年以上鎖国してる謎の島国もあるがいってみたらなかなか面白かったぞ!」


これが僕とメラの日常であるこれが僕とメラの日常である

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