序章 《現代へ》

 



「おーい、クロウィン、生きってか?うん生きてるぽっいな?なら大丈夫だな」


何考えてるのこの人…怖いよ

「メッ、メラしんどいよ!きつ過ぎだって、もう少しペースを落としてよね!このまま続けたら本当に死ぬって!つか三桁ぐらい死にかけたんだけど!」


体はもう限界まで虐められた。指一本はまだ動かせるが…動かしたら、たぶん、動かせなくなるかも…


「なーに、言ってるんだテメェ!こっからが本番だよ、よっしっ、いっか、戦いの基礎は肉体づくりだ。とにかく肉喰って、動け、とにかく動け、あたしはひたすらお前をぼこすから、避けろ、殴られても目を閉じるな、後ろに飛んで威力を相殺しろ、勘だけにたよるな、見て聴いて感じろ、痛みに慣れるな、我慢しろ。それだけできりゃ、魔力持ちのカスどもを優越することができる。今の奴らは大体が糞アマアマだ。勝てるぜェ。それが出来たら、次はナイフだ。最終的には魔法が使えるようにしてやる。なーに、これは単純なからくりさッ」

といいながら殴ってくる。メラが話てる間ぼくは53回殴られた


僕は必死に避けながら訊く

「なんで先に魔法を教えないの?」


メラは回復魔法をかけながら殴ってきた。もちろん避けれないさ、しかも手加減なし、暴君だね。わかっていたけど、やっぱりひどい


しかも何故かキレる

「テメェッ、ぶっ殺すぞ! 世の中には法力ちゅう、魔力を打ち消す力があるんだよ。だからユーロピアの糞田舎は田舎のままで、帝国が超大国になったんだよ。文句言うんなら、続きだ続き死ぬ直前までやるぞ!いや、つか死ね、うん死んで、あの世から引きずり戻してやる。死にかけたら強くなるからなぁ、よし歯を喰いしばれ、ぶっ殺してやる」

この後、僕は何百回も天国の門を叩きました。


これが僕らの日常である。メラは不思議な女性である。はじめはわからなかったが、仕事用の服を着ると一目瞭然である。彼女はなんと赤いスーツだけしか着ないのである。繰り返す、スーツだけである。つまりネクタイも、中のシャツも上下の下着も着けないのである。大きく開いた胸元から見える、これでもかと大きく主張する二つの巨峰は目のやり場には困らない!なぜかって、女としての魅力、性の対象として見えないのだから。髪は光り輝く白髪を地面スレスレまで伸ばし、瞳はは明るい紅蓮色。うん、不思議だ。歳は本人曰く、1000は軽く超えてるらしい、ほんとかよ。


この世界には魔法のほかにも、魔力を打ち消す法力、まったく別系統の力である科学がある。科学には三パターンあり、現代科学、昔にいた伝説の一族シ族が残した遺失遺産、これもシ族が残したが、遺失遺産とは別の超越遺産に分けられる。僕らは連邦が彼女のために、開発した重装甲車で普段移動してる。これは重戦車並みの装甲を持ちながら、軽戦車並みの速度を誇る反則ものである。これは外は現代科学、中のふざけたエンジンは、遺失遺産にあたるらしい。エンジンはどっかで発掘して復元させたらしい。


この世界の魔法は一言で表すとよくわからないだ。なぜ使える人と使えない人がいるのか、そもそも魔力とは何か、メラは知ってるようだけど、いずれ教えてくれるらしい。絶対に忘れてると思うが。


で、法力とは、魔力を打ち消す不思議な力だ。これは法石と呼ばれる石に含まれている力である。この不思議な石は、永久磁石みたいなものらしく、魔石みたいに使えば使うほど減るものではないらしい。その代り、ただのエネルギーの塊しか出せないが、うまい人はこれでシールド作ったり、塊をレーザーや剣などに加工したれするがシールドはあくまでも魔力を打ち消す能力しかないから銃弾などは通過するし、レーザーは普通の盾で防げるらしい。たまに法力を持つ種族がいる。彼らはシ族の末裔と称する炎の一族である。彼らは帝国の支配層として君臨している。シ族の末裔はほかにも霜の一族がいる。こちらは連邦の支配層であり

とんでもない魔力をその身に宿している。


「おーいクロウィン」


メラが呼んでいる、いかなっくちゃ。


「メラー、ここだよー」

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