《正史》2015年4月10日

 この日のホームルームは、クラブと部活動を決める日であった。何かとめんどくさかったので、クラブは囲碁部。部活は園芸部に入った。囲碁部はそんなに対したことなく、毎週囲碁や将棋で勝負するだけのクラブであった。

 ただ、園芸部のほうは、学校の花壇に水やりをしたり、新しい植木を植えたりと何かと動いていた記憶がある。

 そして、確かこの時、桃園茜も同じ園芸部にいたのだが、殆どしゃべらなかった思い出がある。

 桃園茜と俺はクラスや班、担当する場所が違うということもあり、なかなか顔をあわせる日がなかった。けど、彼女が大切にしていたパンジーたちはその後きれいな花を咲かせたことだけは覚えている。

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