第十六話:投げ捨てられた挑戦状

「断る」

 突き付けられた要求を、壬生翔一郞はひと言の下に切り捨てた。

 時を待たず、皿上に戻されたコーヒーカップが、かちゃりと乾いた音を立てる。

 その小さな仕草ひとつを取っても、この男の覚えた不快感のほどをはっきりと見て取ることが可能だった。

 続けざま、唾棄するがごとく彼は言う。

「なんでこの俺が、そちらの違法暴走行為にわざわざ付き合ってやらねばならんのだ?」

 それは、文字どおり有無を言わせぬ拒絶だった。

 言葉尻の端々には、非難めいた色合いさえ垣間見える。

 取り付く島もないというのは、まさしくこのことなのだろう。

 冷たく鋭利な口振りが、その不動な意志をあらわにしていた。

 彼の意向が、よほど予期せぬものだったのか。

 対座する二階堂が、咄嗟にその目を丸くした。

 鳩が豆鉄砲を食らったような顔付きで、何度もまぶたを瞬かせる。

 もっともその反応は、この白衣をまとった「若先生」だけの専売特許ではなかった。

 同席する猿渡眞琴もまた、この時、彼とほとんど同じ態度を示したのである。

「どうして?」

 隣に座る相方に向かって、彼女はすかさず噛み付いた。

 期待を裏切られたことに対する激情が、疑問符となって迸り出る。

「どうしてこの挑戦受けないの? 正々堂々挑まれた勝負バトルはこれをきっちり受けるっていうのが、やまの走り屋のお約束なんじゃないの? 翔兄ぃは、ただの走り屋じゃないんだよ。八神の伝説、『ミッドナイトウルブス』のミブローなんだよ。それをどうして? どうしてなの? ねえ、答えてよ、翔兄ぃ!」

 いまにも掴みかからんばかりの勢いで、眞琴は翔一郞を問い詰めた。

 憤りが心拍数を跳ね上げたものか、その顔色がみるみる赤みを増していく。

 にもかかわらず彼は、明確な回答を口にしようとしなかった。

 つい、とそっぽを向くような形で、問いかけそのものを無視しようとさえ試みる。

 その振る舞いが少女の逆鱗に触れるのは、もはや時間の問題かと思われた。


 ◆◆◆


 八神下りのタイトルホルダーである「弾丸野郎バレットクラブ」二階堂和也が「八神の魔術師」壬生翔一郞と出会ったのは、完全無欠に偶発的な出来事だった。

 日々あれだけの場所を駆けずり回って影さえ踏めなかった人物が、まさしくひょんなことから自分の前に現れたのだ。

 これを幸運と言わずになんと言おう。

 それは彼にとって、創作劇のひとコマのような、あまりにも出来過ぎた流れだった。

 宝くじの直撃に似ているとすら言い換えてもいいだろう。

 そして二階堂は、その絶好の機会を黙って見過ごすような男ではなかった。

 チャンスとは、天からただ降ってくるだけの代物ではない。

 手を伸ばしおのれの意志でそれを掴むことで、初めて形を成すものなのだ。

 そのことを、十分以上に知悉していたからだった。

 だからこそ、不適に笑って彼は言った。

「探してたんだぜ、あんたのことを」

「探してた、って、俺のことをか?」

「ああ、そうさ」

 眉をひそめる相手に向かって、頷きながら二階堂は告げた。

「俺の名前は二階堂和也。いまの八神街道で最速の男なんだと自負してる。『八神の魔術師』壬生翔一郞さん。実はあんたに、どうしても頼みてェことがあるんだ」

 彼がそのあと怪訝な顔付きの二人組を招いたのは、このショッピングセンターの裏手で営業しているシックな趣の喫茶店だった。

 落ち着いた雰囲気の店内には、懐かしのレコード盤から再生されたノスタルジックな音楽が適度なボリュームで流されている。

「ふたりとも、まずは好きなもの頼んでくれ。全部、俺の奢りだ」

 テーブル席のひとつを勧めた二階堂は、まずその言葉から切り出した。

 並んで座る眞琴と翔一郞と対座する形で自らも腰を下ろす。

「見ず知らずの他人から奢ってもらうようないわれはないんだがな」

 不信感を丸出しにして翔一郞は彼に言った。

「宗教団体の勧誘かなんかだったらごめんだぜ」

「いいじゃん。せっかく奢ってくれるっていうんだから、素直にその好意は受けようよ」

 そんな相方とは対照的に、あっけらかんと眞琴が告げる。

「ボク、アイスクリームが食べたいな」

「おまえは黙ってろ」

 洒落た出で立ちのマスターが自らオーダーを聞きにきたのは、ちょうどそんなおりの出来事だった。

 成り行き上、翔一郞も二階堂ホストと同じくホットを一杯所望する。

 遠慮を知らない眞琴のほうは、もちろんバニラのアイスを注文した。

 若先生二階堂が本題に入ったのは、それらのメニューがひととおりそろった、その直後の話であった。

 運ばれてきたコーヒーを何も入れずにそのまますすり、彼はおもむろに口を開く。

「ミブローさん、単刀直入に言うよ。八神街道最速を賭けて、この俺とバトルして欲しい」

 それは挑戦の表明にほかならなかった。

「コースのほうは、八神表のダウンヒル区間。それも、天辺からのヨーイドン方式で行こうと思ってる。そっちが知ってるかどうかはわかんねェが、俺の愛車はエボキューだ。オートマのレガシィ相手に序盤の登りを加えちまったら、クルマの性能的にフェアとは言えなくなっちまう。俺はあんたと、ガチなバトルがしてェんだよ」

 聞き間違いなど起きようもない、真っ向からの宣戦布告。

 まるで漫画のようなその出来事に、眞琴はぐっと両手を握った。

 期待に溢れた左右の瞳が、きらきらと目映い輝きを放っている。

 その目の色はどう見ても、純真な子供の見せるそれだった。

 言い換えるなら、手塩にかけた自分の手駒、その実力を確かめたいという道楽者の面構えである。

 おそらくは、続く劇的な展開を思い浮かべたのだろう。

 大きく綻ぶ口元が、そんな彼女の心中をあからさまに表していた。

 とても現実的とは思えない、誇りをかけた騎士の挑戦。

 いまだ少女の趣を残す眞琴にとって、それは見逃すことのできない希有なドラマだ。

 だが当の翔一郞がその認識を彼女と共にしていたかどうかは、まったく別の問題だった。

 やや時をおいて、件の魔術師がほんの小さくため息を吐く。

 無言のままコーヒーカップに手を伸ばし、ゆっくりそれを口に運んだ。

 そして眉ひとつ動かすことなく、しばしの間、独特の苦みと香りを堪能する。

 「断る」という短い言葉を翔一郞が放ったのは、それから時計の秒針が二、三度動いた、ちょうどそんな刹那のことだった。

 刺々しい憎まれ口が、その発言の後を追う。

 返答を受けた二階堂は思わず困惑。

 眞琴のほうは感情的に反発した。

 ふたりがふたりとも、この伝説の走り屋が挑まれたバトルを拒絶するなどとは、思ってすらもみなかったのである。

「理由を聞かせてくれねェか」

 激高のあまり言葉を失う眞琴に代わって、「弾丸野郎バレットクラブ」が「魔術師」に尋ねた。

「まさか怖じ気づいちまったってわけじゃねェんだろ?」

「そっちがお望みなら、怖じ気づいたことにしてもらっても、こっちは一向に構わないぜ」

 落ち着いた口調の二階堂に対し、翔一郞もまた同様の声色でそれに応じた。

 苦笑いを浮かべて彼は言う。

「と、言うよりはだな。正直言って、俺があんたとバトルしなくちゃいかん合理的な理由ってのがさっぱり思い付かないんだわ。今後の参考に、ぜひ教えてくれ。なんで俺が、さっき初めて会ったおまえさんみたいな男と公道レースをエンジョイしなきゃならないんだ?」

「おい、冗談だろ」

 それを聞いた二階堂が唖然として応えた。

「あんたほどのひとが、走り屋の矜持を知らねェはずがねェぜ」

「走り屋の矜持?」

「ああ、そうさ」

 彼は言った。

「さっきそこのお嬢ちゃんが言ってただろ。マジな走り屋は挑まれた勝負バトルをきっちり受ける。絶対にそこから逃げない。そいつがいわゆる走り屋の矜持って奴だ。プライドって言葉に言い換えてもいい。あんただって、むかしはれっきとした走り屋だったんだ。いまさら知りませんでしたじゃ通用しないぜ」

「ああ。確かにその頃は、そんな驕りも持ってたっけな」

「驕り、だって?」

「まあな」

 どこか嫌みっぽく翔一郞は答えた。

「いまから思えば、完全無欠な若気の至りさ。口にするのも恥ずかしい黒歴史だよ。できるものなら、そういうのは誰にもばれずに墓の下まで持って行きたかったんだがね。まったく、世の中って奴はなかなかうまくいかないもんだ」

「あんた、それ本気で言ってんのか?」

「からかってるように聞こえたか? だとしたら、俺の言い方が悪いんだろうな」

 翔一郞が口調を変えた。

 諭すように彼は言う。

「いいか。そもそも走り屋なんてのはな、端から見れば天下の往来をルール無用で爆走している自分勝手な狼藉者だ。やまの掟だのなんだのと適当な決まり事を作っちゃいるが、そいつが通用する範囲は所詮自分たちの身内でしかない。ぶっちゃけ言えば、暴走族のチンピラどもとなんら変わりはしないんだ」

「違う!」

「いいや違わないね。まったくの部外者が言うならともかく、一度はその世界で生きてたこの俺が断言するんだ。さっきのあんたの言葉を借りれば、信憑性がないとは言わせねえぜ、ってところか」

「いや、違う」

 歯をむき出しにして二階堂は食い下がった。

「あんたの言うとおり、確かに俺たち走り屋は、世間一般からすりゃアウトローだ。一部の人間に迷惑かけてるのだって、きっちりと自覚してる」

「ほう」

「だがそれでも、俺たちはそんな自分に誇りを持ってる。たとえコンマ一秒でも構わない。昨日の自分より速く走るため必死になって磨き上げてきたこの腕っ節ドラテクこそが、俺たち走り屋の、いまを生きてる証なんだ。それだけは断じて否定させねェ。あんたがなんと言おうとも、そいつだけは否定させねェ」

「なんともつまんねェ誇りだな」

 翔一郞が顔を歪めた。

 嘲るように目を細める。

「そりゃあ、奇抜な趣味に人生賭けるのも悪くはないだろうさ。他人の目を気にせず、なんの利益にもならないことに全力投球するのも若いうちには大事なこった。そこを否定しちまったら、確かに世の中、随分と面白味のないものになっちまうだろうからな」

 だがな──と、彼は続ける。

「それで人生歪めちまったら、それこそ本末転倒だろ。こないだの三澤さんじゃないけど、峠攻めって奴には、どうやっても交通事故が付き物だ。それが自損のうちはまだいいさ。怪我さえしなけりゃ、ダメージ被るのは自慢の愛車と財布の中身だけだからな」

「……」

「だけど、そいつが部外者を巻き込んじまったとしたら、一体全体どう落とし前つけるつもりなんだ? 本当に責任取りきれるとでも思ってんのか? 仮に当事者だけの問題に限定したとしても、大怪我して後々までそれが尾を引くなり、運悪く命に関わる大事態になっちまうことだってありえるんだぜ。そうなった時のことを、おまえさんたち走り屋はどこまで本気で考えてるんだ? 答えろ」

「もうすっかり落ち着いちまったって言い方だな、ミブローさんよ」

 二階堂の声が低くなった。

「年取ってオトナになって、とうとう目下の者に説教かい。生憎だが、こっちはそんな綺麗事なんて、とっくのむかしに聞き飽きてんだよ。餓鬼が餓鬼らしく生きてどこが悪い」

「おいおい、開き直りかよ」

 鼻を鳴らした翔一郞が、左の眉を吊り上げた。

「むかし懐かしのロックンローラーじゃあるまいし、二十五過ぎてまだ莫迦やってるのも、果たしてどんなもんかと思うがね──って、まさかその顔で二十代前半ってことはないよな」

「悪かったな老け顔でよ」

 不愉快そうに二階堂は吐き捨てた。

 そしてひと呼吸置き、噛み締めるように彼は言う。

「あんたに何を言われようとも、俺は俺の生き方を変えるつもりはねェ。積み重ねてきた自分自身を、いまさら裏切りたくねェからだ。

 それとな、さっき言ってたあんたの質問だが、部外者を巻き込んじまった時のことは、正直言って想像も付かねェ。できる限りの償いをするとしか、いまの時点では答えようがねェ。

 もちろん、これがあんたを満足させる回答じゃねェってのはわかってるよ。

 だからせめて、当事者だけの問題ってのにだけは、いまここではっきり、俺の答えを返させてもらう」

「正直で結構。じゃ遠慮なく、そのご高説とやらを聞かせてもらおうじゃないか」

「ああ」

 大きく頷き二階堂は応えた。

「もしタイムアタックやバトルの結果でかいトラブルに巻き込まれたとしても、その経験はやまの走り屋にとっちゃあかけがえのない勲章だ。ガードレールとぶつかった愛車の傷も、鞭打ちで痛めたてめえの首も、挑んだついでにもらい受けた名誉の負傷さ。

 仮にその一件でおっんじまう羽目になったとしても、そいつが本当の走り屋だったら、この世に一片の悔いも残さねェだろうぜ。なんたってよ、クルマで戦ってる真っ最中に、そいつを理由に死ねるっていうのは、最速を目指す者スピードフリークとしちゃあ願ってもねェ幸せなんだからな」

 翔一郞の空気が激変したのは、まさしくその瞬間のことだった。

 それまで黙ってふたりの激論を聞いていた眞琴の顔が、弾かれたように相方を向く。

 至近の距離で肌を刺す、鋭利な気配を察したからだ。

 そこで彼女が目にした者。

 それは、これまで一度も見たことのない、壬生翔一郞と同じ形をしたまったく別の誰かであった。

 ぞくり──少女の背筋に寒気が走る。

 激怒?

 いや、到底そんな言葉では表しきれない、禍々しいほどの怒りの奔流。

 憤怒のオーラが彼の全身から立ち上るのを、ポニテの少女ははっきりと感じた。

「翔兄ぃ……」

 不安になった眞琴がそんな翔一郞に声をかけようとしたその刹那、魔術師の口が絶対零度の言辞を放つ。

「ふざけんな」

 ぞっとするほど低い声で、翔一郞は発言した。

 顔色ひとつ変えず、重々しい舌鋒を対面といめんの男に突き付ける。

 問いかけるように彼は言った。

「バトルのさなかに事故で死んでも、走り屋だったらそれで満足だって言うのか」

「ああ、登山家や冒険家と同じさ」

 二階堂もまた退かなかった。

「登山家が山で死んでも、冒険家が極地で死んでも、そいつらがホンモノであるかぎり、連中は挑み続けた自分たちを最後の瞬間まで誇りに思うことだろうよ。あんた、娑婆のぬるま湯に肩まで浸かりすぎて、走り屋の本質って奴を見失っちまったみたいだな」

「走り屋の本質、だと?」

「そうさ」

 鼻で笑って二階堂が答える。

「むかしは、あんただってそれをおぼえてたはずだ。そうじゃなきゃ、ただ速ェだけの莫迦野郎が伝説の走り屋だなんてもてはやされるわきゃねェからな」

「……」

「だが、忘れちまったんなら仕方がねェ。えらく面倒な話だが、この俺がそいつをきっちり思い出させてやるよ。いまのあんたに勝ったところで、俺の中の『走り屋』は満足しねェ。俺が勝ちてェのは過去の伝説の残骸じゃなく、現役バリバリの生きた『魔術師』なんだからよ」

「眞琴、帰るぞ」

 口上の終わりを待たず、唐突に翔一郞は立ち上がった。

 それは、「これ以上この話題に付き合うつもりはない」という、明確極まる意思表明だった。

 隠しきれない嫌悪の情が、その短い台詞を幾重にも取り巻いている。

 おそらくだが、あとひと押しが加えられたら、激発を押さえている最後のひもが音を立てて千切れ飛ぶだろう。

 その事実を悟らせるだけの雰囲気が、間違いなくそこにはあった。

 そんな相方に押される形で、眞琴もまた飛び上がるように腰を浮かせた。

 半分以上食べ残したアイスクリームもそのままに、あたふたと通路側へと身体を移す。

 おもむろに財布を取り出した翔一郞が、そこから出した千円札を二階堂の目の前に投げ落とした。

 数は二枚。

 言うまでもない。

 それは、自分と眞琴、ふたりの分の支払いだ。

 座ったままの二階堂が、面白そうに彼を見上げた。

 「釣りはいらないぞ」と告げてくる翔一郞に向け、「弾丸野郎バレットクラブ」は低く尋ねた。

「俺の驕りだって言わなかったけか?」

「俺は大人なんでな。餓鬼からの施しは受けねえよ」

 汚い言葉で「魔術師」が返した。

「じゃあな。もう二度と会うこともないだろうが、せいぜい頑張って自分だけの理想世界ユートピアに浸っていればいいさ。ただし、そんな夢物語に溺れたあげく、無関係な余所さまに迷惑かけたりするんじゃねえぞ。これはな、先輩からの忠告だ」

「俺は諦めねェからな」

 振り切るように踵を返した翔一郞に、二階堂はおのれの決意を投げつけた。

 断固たる意志を込めて彼は言う。

「あんたは走り屋辞めたつもりでいるのかも知れねェが、そんなのはしょせんまやかしだ。じゃなけりゃあ、あの芹沢を倒せるだけのドラテクをこれまで維持し続けてるわけがねェ。あんた自身、そもそもそんな自分を信じ切っちゃいねェんだろ?

 俺は絶対に諦めねェぞ。なんとしてでもホンモノのあんたを、この目の前に引きずり出してやる。必ずだ」

 その宣言は、確実に翔一郞の耳に届いているはずだった。

 彼の後ろに追従していた眞琴が、その言を受け振り返ったのだから間違いない。

 しかし翔一郞は、そんな彼女の反応にも、まったく意を向けようとしなかった。

 あたかもすべてを無視するように、彼はその場をあとにした。

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