第28話 赤と緑の交わり編 その1
ラインさんの乱入があり
微妙な空気感だったが
再び、二人きりとなって
改めてのイチャイチャの始まり
『邪魔者は去りましたわ、レッドちゃん・・・始めますわよ』
『純粋な遊びではありません、エリアさんの準備がまだ完了していません』
迫るエリアさんを、軽く回避するレッド君
手際が良すぎて
エリアさんはバランスを崩す
『痛いわ~レッドちゃん、何で避けるのです!!』
『すいません、勝手に動いてしまいました』
別に拒絶したわけではない
その気が無いわけでもない
単純に、遊びとしての交わりでは問題がある
『不順なのには、理由があるのよ~レッドちゃんが周期に影響しているわ』
冗談で話しているわけではない
実際、大きく事象を捻じ曲げたために
様々な障害も発生しているから
『仕方ありませんね、僕の責任だと言い張るなら・・・いいでしょう』
少しだけ自棄になっているレッド君だったが
これもギミックなのだろうと
エリアさんは、あくまでも流れに逆らうことはしない
『素敵ですわ~♡ レッドちゃんの素敵ですわ~!!』
独占しているレッド君をじっくりと堪能している
普段は、遠目から・・・身近から眺めるだけの存在
近距離に常に居るから
フラストレーションが相当に溜まっているらしい
だから、ではないが
爆発させるくらいの勢いで
レッド君に対して
思い切り甘えている
『受け身のエリアさんはなかなか見れませんからね、僕にだけの姿ですか??』
『そうかもしれないわね~ラインにも見せないわよ・・・』
年上の少しエッチなお姉さんな感じで
頼られる存在と言いますか
母性を振りまいて、甘えさせてあげる立場
『エリアさんの好きなようにして下さい』
『好きなように・・・レッドちゃん、姿は戻せないのかしら??』
この世界での姿は仮の状態
本来は、子供ではないため
エリアさんは、出会った頃のように
青年の状態にならないのかと聞いている
『不可能ではありませんが、公平さを保つため・・・まだ、我慢してくれませんか?? とりあえず、全員とこの姿でお相手します』
『・・・そう、残念ね~まあ、二周目があるのならお願いするわ~!!』
二周目があるのかは
時間との相談となりそうですが
順番が自分に回ってきているから
すぐに、次の案件を楽しもうと打診してみる
『現状の姿でどこまで可能なんですの??』
『基本的に変わりありませんよ、見た目だけ違うと思っていただければ・・・あ、性格も若干違いますね』
話半分、自分の思惑半分
エリアさんが、色々と考えを巡らせている
『エチュード形式でいいかしら??』
『台本ですか、アドリブですか??』
ニコニコしながら
デバイスを操作するエリアさん
『シチュエーションを重視する形ですか、決まった文言以外はお任せ・・・わかりました、頑張ります』
『最初は、神聖な巫女を襲う悪しき存在でお願いしますわ~』
白い装束に赤い袴の
一般的な巫女服
エリアさん的には、仕事着のようなもので
背徳感が興奮するみたいです
『僕がエリアさんを襲えばいいのですね、わかりました頑張ります』
真面目に内容を把握しているレッド君
ドキドキワクワクのエリアさん
二人のイチャイチャデートが始まる
場面が変わり
薄暗い小屋の中
御神体の前で祈りを捧げている巫女が居る
そんな巫女を後ろから狙う影
『ふふふ、無防備な娘が美味しそうに備えてあるな・・・』
レッド君が扮する悪しき存在は
巫女エリアさんを後ろから襲おうとしていた
『今日は、悪寒がしますわ・・・早く戻りましょう』
何かを察知して
その場から去ろうとした
が、間に合わず
『きゃぁ!? 何ですの・・・??』
飛びかかってきた存在に馬乗りにされ
身動きが取れず
恐怖が闇と共に訪れる
『・・・残念だったな、今からお前を犯してやるぞ!!』
『止めて下さい、あなたはどなたですの??』
上半身を強引に
豊満な乳房が無造作に晒され
羞恥の限りを受けることになる
『我は、
『そんな・・・』
無慈悲にされるがままの巫女
ひたすらに汚されるのみ
一方的な行為に若干の虚しさを感じてしまったレッド君は
エリアさんを試すように、アドリブを入れてみた
『ん・・・何だ、我のケガレで感じているのか??』
急に手を止め
反応を伺っている
モジモジしながら、普通に感じてしまっていたエリアさん
止まるレッド君の手を物欲しそうにしている
『・・・そんな事は、決してありません』
震える身体は、嘘を付けない
芝居でも実際でも同じ
エリアさんも信仰の巫女も
女の悦びを感じる事に変わりない
『エリアさん、嘘を言うと・・・続きをしません』
耳元で囁くように
レッド君はエリアさんを脅迫していて
『卑怯よ・・・身近な存在の声色を真似するなんて、屈しませんわ!!』
芝居を貫くエリアさん
巫女の操を守るために必死で抵抗する
『強情だな・・・では、焦らしてみるか』
エリアさんの真骨頂である登山を
自らの乳房でレッド君に登頂されるが
軽いタッチのみの愛撫
本気の焦らしに、エリアさんは悶々としてきた
『・・・自分が登られるなんて、困りましたわ』
そろそろ芝居どころでは
なくなってくる
もう、諦めて自らレッド君を求めて
逆に襲ってしまう
『(*´Д`)はぁはぁ・・・もう、無理』
『わぁ!? エリアさん??』
レッド君がエリアさんに抑え込まれている
妙な焦らしを受け
どうしようもなくなってしまう
『レッドちゃんが悪いのですわ~、わたくしを試すなんて~!!』
向きを変えて
レッド君を襲うエリアさん
最初から逆の配役でよかったのではと思うくらいに
『・・・ううっ、エリアさんダメですって??』
『♪( ´▽`)うふふ~レッドちゃんの素敵で美味しいわ~?!』
完全に逆転している状況
闇落ち設定だろうか・・・
快楽で信仰を崩されたかのような
済し崩しに事が進む
行為的には、流れはそれほどに重要ではない
心的にエリアさんが満たされていれば
『何回でも出来ますわ~無限に続く快楽よ~♡』
『・・・それなら、僕は問題ありません』
耐えるに精一杯のレッド君
珍しく苦痛な表情をしている
心配をあえてしないエリアさんは
サディスティックに激しく攻めている
『周期は目安、絶対ではありませんわ~!! レッドちゃんのを確実に定着させますわよ・・・回数は問いませんの』
『・・・より確実にでしたら、明後日が吉日なのですが・・・もしかして、このままですか?? エリアさん!?』
何かをしようとしているが
上に居るエリアさんのせいで実行できないようです
レッド君が必死にしている
『うふふ~♡ 逃げようだなんて、ダメですわよレッドちゃん~!!』
身動きの取れない状態で
為すすべもなく、涙目になっているレッド君
『泣いても無駄ですわ・・・今回は、離しません!!』
長い夜は更けていった
朝を迎えるまで、ずっとこのままで
最も厄介な事がある
それは、エリアさんが睡眠をしないことだ
精霊との契約をしている巫女は
様々な恩恵を受けると同時に
対価として、自らを捧げることになる
火の精霊との契約では
自分と周囲の仲間へ火属性の増幅効果を与える
その代償は睡眠となる
『わたくしと同様にレッドちゃんも眠らなくても問題はありませんわよね??』
『・・・確かにそうですが、それでも僕は眠りたいです!!』
明らかに不満そうにしているレッド君
エリアさん重視だとしても
自分をある程度はいたわって欲しい
と、搾取される中で
眠らないデートが三日間行われる事となる
『既成事実を設ければ、わたくしの勝利は確定ですの!!』
『わかっていたこととは言え、正直しんどいかもしれません』
見知らぬ相手ではないから
どのような流れになるのかは
ある程度、把握していた
それでも、実際に体感すると
相当の辛さがあるみたいです・・・
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