第12話 緑色の疾風編 その5

『霜月流裏奥義-幻断封界シークレットガーデン-』


六花りっかさんの隠している神業オーバースペック

これを知っているのは、本人以外だと

レッド君とラビリアさんくらい

ラインさんも同調しているから、把握はしているでしょう


『空間の隔離で最も優れているのは六花りっかさんですね~♪』


さっきとは別人なくらい

ニコニコしながら、六花りっかさんの太ももをさすりながら

顔を見上げている


『レッド殿~!? もう機嫌直されたのですか・・・自分の身体をされるなんて、積極的ですね~♡』


ラブラブなカップルなイチャつきをする二人

完全に隔離された空間

技能スキル使用者以外には解除できない


『何でしょうね、僕の理性がかなり崩れています・・・拒否しなければ、継続となりますよ』


ここで拒否する意味合いは、恥じらいでしかない

既にそんな乙女チックな感情は・・・あるのだろうが

小刻みに震える形で、そんなを受ける


『拒否する理由が見つかりません、レッド殿の好きに自分を堪能して下さい』


そのまま床に横になる六花りっかさん

レッド君の温もりを感じながら

なすがままに


『眼鏡は外さない方がいいのですよね・・・自分もレッド殿には外さないでもらいたいです』


『嗜好なんですが、世界では当たり前の装備ですからね・・・不思議と女性の魅力が高まるのです、それぞれの似合う形なので』


裸体であっても、眼鏡だけは外さない

極端に寝る時も入浴時でも

そのままでいて欲しいくらい


普通の眼鏡ではないから

寝る際でも監視システムとして稼働できますし

防水に曇らないレンズなのでお湯も問題ない


部屋に入るなり、始めるのは

より本能に忠実なだけで

雰囲気ムードも重要なのだろうが

六花りっかさんは、その辺に関しては

あまり、というか

ロマンチストではない


淡い恋愛は、既に済ませて

十分に堪能していて

もう、直接的な男女の愛し方を求めるようになっていて


それをレッド君も同様に思っているから


『データ世界でもけだものな本能の愛なんでしょうか??』


『より研ぎ澄まされているからではないでしょうか・・・自分はそう思います』


仮想的な世界で

一応、実体的なものはあるが

あくまでもデータでしかない


人類が生存するために新たな進化を

この電脳異空間アナザースペースにもたらした


『実際、データでもほぼ生身と同じ質量で質感もありますし』


『そうです、それにあなたを感じることもできます・・・♡』


抱き合いキスを何度も繰り返す


基本的な人の機能はそのまま存在する

呼吸も食事も子作りも同じ


『愛し合うのに、無駄な話はやめましょう・・・純粋に六花りっかさんだけを感じたい』


着ている服を半分だけはだけさせた状態で

上半身を露呈させている

そんな六花りっかさんを上から見つめるレッド君


『データ世界の利点ありますよ、自分は武人でも筋肉質ではありません・・・白く透き通るような柔肌です、これは自慢の身体なので』


わざわざ、見せつけるような感じではないが

裸体であっても堂々と出来るだけの綺麗な状態


戦いに特化している武人だとすれば

本来は、鍛え上げられた筋肉があるのでしょう

六花りっかは、どちらかと言えば

筆や花などの道を極める感じで

柔道なら相手の力を利用できるから、問題ないでしょう

現段階での活躍がなければ

淑やかな女性の印象


『そうですね・・・僕も子供の身体で戦えますからね、それに大人の女性を抱けますよ~♪』


『はい、だから自分も本気でレッド殿を愛しているのです!!』


再びキスをする

六花りっかさんは、愛を確認しているかのように

何度も何度もキスをレッド君としている

合間にレッド君は唇以外へキスをする


肌に損傷が生じた際は

完成されたデータから復元が可能で

傷の程度にもよりますが

ほぼ、瞬間的な修復となる


僕の印キスマークは消さないのですか?? 嫉妬の対象になりますよ』


『構いません、レッド殿との絆の象徴です・・・絶対に消しません!!』


自分でも言うように

白く綺麗な肌をしている

しかし、無数に薄赤な跡がある


『嬉しいですけど、少し引きますよ・・・愛が重いのでは??』


自分の付けた跡ではあるが

それを愛の印として残しているとは

真っ新な状態が好きというわけではない


『レッド殿が言われたからですよ、でしたけど・・・』


心当たりはある

しかし、それは自分であって自分でない

それでもそんな自分を愛してくれるなら


『では、一番感じる場所の近くにだけ残しておいて下さい・・・僕と二人だけの秘密にしましょう』


閉鎖的で隔離した中で行われる密会

全てが秘密裏に

そんな話をされたら


『わかりました・・・自分の一番の性感帯の近くですね』


すると、無数にあった跡はほぼ見えなくなる

そして・・・

六花りっかさんの性感帯は??


『ここですよね・・・はい、ありました』


レッド君は躊躇せず、その場所を当てる

初めて同士でもありません

お互いの好きな行動や嗜好も

熟知している間柄


『んふっ・・・上書きされてしまいましたぁ♡』


その場所と唯一残る跡への2度のキス

思わず身体が仰け反る


『軽くイってしまいました・・・』


穏やかな表情でレッド君を見つめる

視線に気付き見つめ合う二人


『感度を制御しないと、相当に敏感なんですよね六花りっかさんは~♪』


『わかりきった事を言わないで下さい・・・素直にレッド殿を感じたいだけです』


少しだけ、頬を膨らませる

怒り顔も素敵だと・・・言いかけたが

かと


『ごめんなさい、お詫びに全力で感じさせてあげます』


ここで彼のが披露される

言葉だけで聞くと驚くかもしれませんが

母親であるラインさんから、様々な女性を悦ばせる技能スキル

直々にレクチャーされていて

天性とも言えるレッド君のテクニックは凄い


『・・・はい、意識が無くなるまで存分にお願いします~♡』


怒り顔が一転

だらしなく、口を半開きにして

少し上の空で


『ふふふ、新技で文字通りにさせますよ』


『また、隊長殿から教わったのですか・・・これだけは気になってしまいます、どうしても嫉妬対象として思ってしまうので』


普段、一番の理性を最も全面に出していると思われる

ラビリアさんも比較的に理性重視かと

しかし、彼女は嫉妬が異常に強くあるため

たまに暴走したりしていますが

六花りっかさんは、ほぼ嫉妬を見せません

ラインさんやラビリアさんが特にイチャイチャしていても

心の中だけで留めているだけ


『そうですか、今は僕を全力で独占できますから』


『・・・はい、壊すくらいに愛します!!』


瞬間的に二人が動く

突然の組手が始まる


六花りっかさん、照れ隠しでバトルは困ります』


『すいません、恥ずかしくて勝手に動いてしまいました』


今更な感じもします

これが六花りっかさんの日常的な行動

ではありませんが

レッド君と二人きりにだけ、見せる部分


以外の相手が襲ってきた場合、しかもあなたを性の対象として見ていて犯そうとしてくる・・・想定で僕を本気で倒しにきて下さい!!』


間合いを作り組手に仮定を設定して

そのようになった想定を実践を促す


『レッド殿をそのように見るのは不可能です、受け入れる以外に選択ができないですよ・・・自分は純粋に戦いをする、でも構いませんか??』


シミュレーションでも愛している相手が自分を性的に襲うことに抵抗がなければ

レッド君の提案は難しいでしょう

ラインさんとラビリアさんに同じ事をした場合は

比較的上手く出来たみたいですが・・・


『わかりました・・・じゃあ僕はそのまま実行しますので、六花りっかさんも僕を襲うつもりでどうでしょうか・・・勝敗関わらず展開は変わらないかと』


『普通に出来なくて、申し訳ありません・・・でも、襲うも襲われるも自分の癖に満足できそうです・・・ありがとうございますレッド殿!!』


単純に六花りっかさんが激しい性癖があるだけのようです

まあ、淡々とするのも嫌いではないみたいですけどね・・・

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