第二話 学園塔で大騒ぎ

 光と紫音は身を潜めながら王宮内を移動していた。学園が併設されている事もあり、朝は人通りが多い。二人は誰も居ない小部屋に隠れている。


 「流石に人が多いな…」


 「仕方ない…とりあえずあの建物を目指したらどう…?」


紫音が窓の外に豪華絢爛な建物を見つけた。いかにも王がいそうな雰囲気である。


 「そうだな。どうやってあそこまで行くか…」


人通りが多く迂闊に廊下に出られない。


 「とりあえず、窓から屋根に上がるのはどう…?」


現状考えうる最善策だ。


 「なるほどな。形状的に登れそうだ。やってみるか…」


光は窓を開け上を確認しながら言う。幸いにも手足を掛けやすいようだ。


 「紫音、背負ってやる。行くぞ」


そう声を掛けて、紫音を背負い屋根上に上がる。


 「眺め綺麗…」


屋根の上から見る景色に紫音も少しばかり驚いた。王都の眺めは決して日本、ひいては地球上のどこであろうと敵わないと嫌でも実感するほどのものだった。


 「さすがにこれは凄いな…」


光もあまり出さない感情が表に出る。二人は暫く王都に見惚れていた。


 「と…とりあえずあの建物目指すぞ…」


ふと我に返って本来の目的を思い出す。光と紫音は屋根伝いに移動して行く。その時、


リンゴン…リンゴン…


聞きなれない鐘の音がした。


 「何の音だろう…?」


 「そうだな…いわゆる始業チャイムに相当する鐘じゃないのか?」


 「根拠は…?」


素早く推論を述べるからには何かしらの根拠があるに違いない。紫音は根拠無きものを信じるのは嫌いだ。


 「俺が最初に来た時に鳴った鐘とさっき起きた後に鳴った鐘は同じ音色だった、これだ。」


光はスマホで録音しておいた鐘の音を再生する。


 「おそらくこれは王宮の時報だろう。そしてさっき聞いた鐘は俺が来た日から昨日まで鳴らなかった。鳴らさないということはその鐘によってもたらされる情報を必要とする人間がいないという事。さらに今日は昨日までより明らかに人が多い。」


 「つまり…昨日まで併設されている学園が休みだった…」


 「そう考えるのが自然だな。今日は休み明けの登校日というわけだ。学園が始まればそれに付随する施設なども当然稼働する。」


 「なるほど…さらに朝に鳴るということと…外に人があまり居ないことを鑑みると…」

 「そういう事だ。」


 「なるほど…納得。」


根拠が明らかになった事で紫音も少し満足げな表情だ。二人は再び目的地に進み始める。


 (学園があるということは…嫌な予感がするな…確率的にあり得るな…)


光の中には一つの嫌な仮説が成立していた。しかしそれを立証しうるものもないので余計に歯がゆい。


 (紫音も俺と同レベルの思考力があるならこの可能性を考えているのか…?)


新たな疑問が生まれる。共に行動している以上は不確定要素を排除したい。


 「紫音」


光が冷静に声をかける。


 「…何…?」


 「一つ確かめたい事がある。」


敢えて包み隠さず聞いてしまおうと考えていた。


 「何となく分かる…」


 「そうか?なら俺が何を聞こうとしているか当ててみな」


もしここで自分の思考を読めるようなら本物だ。

 

 「私たちを召喚した者は私達をこの学園に入れようとしているのじゃないか…その可能性に私が気づいているのかどうかを聞こうとした…」


 (…本物だな…やはり青蓮院紫音、信頼に値する!)


光はそう直感した。


 「でも気になることがある…もしこの仮説を立てても立証できるだけの材料はない…それを分かってて、私にわざわざ勘付かせたのはなぜ…?」


 「面白い事を言うな…その疑問の根拠としては、声を掛けた時の俺を見てのことか。」


 「そう…冷静になるように努めている事をわざわざ私に示唆するかのような呼びかけだった…」


 「さすが青蓮院家の娘、だな。そこまで見抜いていたのか。」


 「要するに自分の思考に勘付くか、どうか…これが信頼に値するかどうかの試金石…」


 「参ったな。そこまで見抜いてのさっきのセリフか…とんでもないな」


 「じゃあ…答え合わせ…信頼に値しているなら、お互いの推論は一致するはず…」


 「いいだろう。命題は『俺と紫音を召喚した者はこの学園に入れようとしているのではないか』だな。」


 「うん…この命題を立証しうる材料は…」


 「明らかに人間がいるのに全くバレない事。」


 光が続ける。


 「バレない理由は二つ考えられるのは前も確認した…」


 「その通り。王の意向か本当に気づいていないかだ。」


 「でもバレない割には監視されているような気がする…」


紫音が付け加える。


 「そうだな。足音が聞こえたり、気配を感じる辺りバレないようにマークされている気がする。」

 

 「でもマークしている割には目立った動きがない…アプローチしてくる風でもない。しかもマークしてる割には素人くさい…」


 「ここから得られる仮説は、この王宮の差金では無いということだ。無論、王がバカならば側近もバカという結論もあり得るが…それは否定できる。なぜなら…」


 「無能な王が統治しているとは到底考えられない綺麗な王都…魔法文明を発達させた上であそこまでの都市を築いた…考えられる王の実態は…王がすこぶる優秀か側近がすこぶる優秀…」


 「しかしそうならば、前提のバレない理由が崩れる。王か側近のいずれかが優秀ならば俺達を発見し捉えるはずだ。」


 「ここで新しい仮説を追加する…」


真剣に議論を交わす二人は内心とても楽しんでいた。ここまでお互いの思考が読めて、話が出来る事など今までに無かった。


 「王が無能か否かに関わらず、俺達を発見できていないという結論を説明するには…学園が併設されているという事に目をつけなければならない。」


 「そうだね…学園にもおそらく自治組織はあると考えられる…」


 「生徒会だな」


 「でも王宮併設の学園の生徒会ともなれば権限は大きいはず…」


 「つまりこの一連の流れを王や側近は知らされていない可能性が高い。」


 「ということは生徒会の中に凄腕がいて…その人がわざと泳がせている…」


 「そうなる…そしてこの事実をもみ消している」


 「でも…もみ消すということは王に知られたら責任問題になるということ…」


 「おそらく凄腕は今直ぐでも俺達を発見できるはずだ…だが敢えてそれをしない。」


 「その凄腕の人の上に立つ人自身が何とかしないと立場が危うくなる…」


 「危うくなるっていうことは重要なポストって事だ。具体的には長、つまり生徒会長になるな」


 「でも生徒会長の不祥事でここまで手の混んだ事するかな…?」


少し楽しげに紫音が聞き返す。


 「そこで一つの結論が導ける。それは…」


 『召喚した奴自身が生徒会長で王と何かの繋がりがある』


二人が同時に見解を述べる。完全に一致してお互い満足気だ。


 「しかし、上司がミスした時に上手くフォローするのも側近だ。だが詰めが甘い。」


光が最もらしい指摘を述べる。


 「でもその凄腕の人が生徒会長直属じゃないとすれば…つまり王の直属だが生徒会長と親しいとすれば…」


 「それだ。しかしそんな複雑な関係になる根拠が薄いな」


光は確実性を増すことに余念がない。


 「その凄腕の人は…おそらく学園の生徒…そして生徒会長と仲がいい…生徒会長はその人にこの案件を相談しているはず…」


王宮併設の学園ならではの飛躍した発想だ。


 「そこで考えなければならないのは凄腕の行動だ」


 「凄腕の人は王と生徒会長の間で板挟みになっているはず…だから生徒会のメンバーにマークさせて直接動いていない…」


 「それが妥当な線だな。しかしどちらかを裏切れば事は簡単に済む。」


 「そうしない理由はどちらも裏切ったらデメリットが大きいから…」


 「ならば仮定の話だ。事を起こすものとして考えよう。王を裏切って生徒会長についたとしよう。するとどうなる?」


 「すぐに私達を発見するのは当然…そこから生徒会長の責任は無かった事にできる…しかし、もみ消したとしても万一バレた場合、王の怒りを買うことになる…凄腕自身の首が飛ぶどころか生徒会長すら立場が怪しくなる…」


 「よし。次は生徒会長を裏切った場合はどうなる?」


 「王が生徒会長の責任を追求することになる…そして生徒会長を降ろすだろうね…そこで凄腕の人に裏切られた事を悟るはず…そうなれば学園を離れる可能性まであり得る…」


 「そういう事だな…凄腕は立場上動きにくいわけだ。しかし王が学園に干渉できる可能性はあるのか?」


またしても光は拘った問いかけをする。


 「可能性は三つある…一つ目、王宮併設なのだから王が学園の長も兼ねている場合…二つ目、王と生徒会長に個人的な繋がり、この場合血縁関係などがある場合…三つ目、一つ目と二つ目を両方満たす場合…」


 「この場合、三つ目が妥当だな。血縁関係と言ったらもう親子しかありえないだろう。」


 「そうなる…これで大体、推論が立ったけど…」


 「俺達が隠れてこそこそやってる内に生徒会長とやらに迷惑が掛かっているな。」


 「ここは生徒会長についてさっさと事態を収拾した方が、大局的には面倒事が少ないと思う…」


 「俺もそう思う。まぁ学園に入れられたら適当に過ごせばいいだろう。」


 「勉強なら光も私も問題ない…今迄の環境から比べたら…」


 「違いないな。ならここは生徒会長を探すのが先決か。」


 「どう探す…?」


 「とりあえずあっちの塔の一番上に行くか」


 「なるほど…上を取るほうがいい…」


二人は議論を終えると足早に近くに見える学園塔に向かった。

 

  「さて…どうやって登るかな」


 「中から登るしかない…」


二人の目の前にそびえる塔は荘厳なものだった。外壁を登るのはあまりにも無謀というもの。


 「とりあえず中に入ろう。そこの扉から入れそうだ」


 「でも鍵がかかっている…」


当然と言えば当然だが…光は気にしていなかった。


 「この程度なら針金でどうにかできる。」


そう言いながらリュックから取り出して器用に曲げる。数分後、カチッという音と共に解錠した。中には誰もいない。


 「もう少ししたらお昼…」


紫音が外の景色からおおよその時間を想像する。


 「分かっている。早く上に上がらないとな…」


そう言いながら光は辺りを見回る。するとエレベーターらしきものが見つかった。


 「紫音、エレベーターだ。これで上がる。」


 「この世界のエレベーターの動力って…」


当然ながら電気はない。エレベーターに乗り込むと、フロア案内が掲示されているのみでボタンなどが全くない。


 「魔法を使わないと動かないみたい…」


 「なるほど…できそうか…?」


 「行く先のフロアのイメージができない…」


 「そうか…行き先の具体的イメージが浮かばない限り魔力が充填されない…或る意味驚異的なセキュリティシステムだな。」


 「どうにかしないと…足音が聞こえてくる…」


エレベーターで足止めされてる内にどうやら時間が経ってしまったようだ。数人がこちら向かっている。


 「エレベーターなら…アレが必ずあるはずだ。」


冷静に観察する光。すると天井の丸い部分を押し上げた。ガチャッと音を立てて開く。


 「掴まれ」


 「う…うん…」


紫音の手を引き上げる。そこはエレベーターの籠の上だった。


 「そっか…エレベーターシャフトに隠れれば…」


紫音も合点がいったようだ。


 「普通はこんな事、映画やドラマでしかやらないけどな。ついでに誰かがエレベーターに乗れば便乗できる。」


光と紫音が隠れた直後、二人の女生徒らしき人物がエレベーターに乗り込んだ。


 「渡りに船だな。」


 「でも乗り込んだ人の会話が気になる…」


ヒソヒソ声で話す二人。


 「心配ない。盗聴器を仕込んで来た。」


手抜かりは全くない光だ。盗聴器からの音を拾おうと調整しているとエレベーターがゆっくり動き始めた。

 

 「よし…これで音が拾える」


盗聴器からの音声に耳を集中させる。


 『うーっ…ぜんっぜん見つかんないよぉ!』


 『もっと私が自由に動ければいいんだけどねぇ〜…』


 『師匠は仕方ないですよー…』


どうやら二人のようだ。途中階で一人降りたのでそれ以降は何も聞こえなかった。


 「明るい女と冷静な女だったな…冷静な方の声、どこかで聞き覚えあるな…」


光は冷静に分析する。


 「この学園…女の子多い…」


 「女子校の可能性があるな…」


 「そうなら…光は…」


 「ここは異世界だからな。例外もあるだろう」 


小声で話してる内にどうやら最上階についたようだ。静かにエレベーターが開き、女生徒は走って降りていった。光と紫音は辺りに人の気配がない事を確認してからエレベーターを降りる。勿論、盗聴器も回収しておく。


 「光…どうする…?」


 「さっきの女を追い掛けるしかないな…廊下も一本道だから」


 二人は静かに後を追う。しばらく歩くと大きな両開きの装飾付き扉が見えてきた。


 「開けられる…?」


紫音が尋ねる。


 「無理だな…なんだこの鍵…ダイヤルもなければ鍵穴もない…」


光が目にする錠前は全く目にしたことのないものだ。


 「多分…魔法絡み…」


 「そうだろうな…この世界における電子錠といったところか…」


 「どうする…?」


 「壊すしかないだろう。」


あっさり答える光。目的の為なら手段は選ばない。


 「どう壊す…?」


ある程度予想はついていたが尋ねる。


 「まぁ…」


そう言いながら光はベレッタを抜き、錠前に向けて発砲した。ズダァンンッ…甲高い銃声が響く。錠前は撃ち抜かれ壊れていた。


 「ちょっと!?今の音何なのぉ!!?」


素っ頓狂な叫び声が聞こえてきた。


 「紫音、ここまで来たら腹括っていくしかないぞ」


 「分かってる…」


二人はそのまま中に入る。そこには先ほど、エレベーターで会話していた明るい女がいた。


 「なっ…何、生徒会室の扉壊してるんですかぁ!?ていうか関係者しか入れない魔法錠なのにぃ!!!」


大声で喚いている。


 「お前に興味など無い。生徒会長はどこだ」


お構いなしという風に光が尋ねる。


 「関係者以外は入れない場所なんですよっ!!!」


 「そうか…あくまで通さないという訳か。じゃあ死ね。」


淡々と言いながらトリガーに指を掛ける光。


 「な…何の真似ですかっ!!?」


女は僅かに震えている。目には涙が滲む。


 「お前が知る必要はないさ」


 「待って光」


紫音が止めに入る。


 「どういうつもりだ?紫音」


 「この子は生徒会のメンバーの筈…上手くすれば情報を引き出せる…利用価値はまだある…」


紫音は紫音なりに状況を分析していた。


 「なるほど…しかしどうする?」


 「足元に威嚇射撃して…後は私がやる…」


 「分かった」


手短に会話を済ませ、光は当たらないギリギリの床を狙って3発ほど発砲する。ズダァン!という甲高い銃声が3連続で響き渡る。女は腰を抜かしてへたり込んだ。紫音が女の元に歩み寄る。


 『生徒会長はどこ…答えなさい…』


その声は凍てついていた。聞いただけで震えが来るほどのものだった。


 「せ…せいとかいちょう…は…おくの…へや…で…す…」


消え入りそうな声で答え、そのまま気絶した。


 「やるな、紫音。」


 「母様の真似しただけ…」 


二人はそのまま奥へ進んだ。

 その頃、階下の食堂では大騒ぎになっていた。先程の甲高い銃声のせいか女生徒たちは取り乱している。


 「さっきの甲高い音は何ですか!?」


眼鏡を掛けた女生徒が席を立ち上がる。腕章には「生徒会会計」とある。


 「大変です!!」


一人の女生徒が走ってきた。白いマントを羽織っている。それは王家親衛隊のものだ。


 「何事ですか!?」


 「副隊長と念話が繋がりません…!」


 「そ…そんな…魔力が殆ど無いと言うことは…」


最悪の予感がよぎる。


 「隊長には連絡したのですが…あの人は一度、道場に入ると全く連絡に耳を貸さなくなるので…」


女生徒がうろたえる。


 「分かりましたわ…私が隊長を呼んで参りますから!ここの生徒達を頼みましたよ!」


 「了解です!」


眼鏡の女生徒は一目散に走りだし、エレベーターに向かった。

 一方、光と紫音は生徒会長の目の前に立っていた。


 「あんたがここの生徒会長か?」


無表情で無感情な声は最早不気味だった。


 「え…ええ…」


 「名は…?」


紫音も負けず劣らずの不気味さだ。


 「レ…レイ・アイリス……」


半泣きで答える少女は金髪ロングストレートの如何にも王族という風貌だ。蒼く輝く瞳も今は涙を蓄えている。目の前の二人があまりにも恐ろしい。その上、妙な武器らしきものをこちらに向けている。


 「ああ、アイリス王家の娘か。王とはどんな関係なんだ?」


光は必要な情報を聞き出すことにしか興味がない。


 「在位中の…ユーリ王は…私のお母様…」


聞こえるかどうかギリギリの声で答える。


 「光…どうやら…」


 「ああ。予想通りだな」


王と生徒会長が血縁関係にあるという予想は見事に当たっていた。


 「あんたが俺らを召喚したのか?」


 「ええ…二名…召喚した…の…」


それだけ言うと恐怖の余りか気絶してしまった。


 「参ったな…このままじゃ絶対誰かここに来るぞ」


参ったとは言っているものの、実の所全く動じていない。


 「さっき入り口で気絶した女も含めたら二名、しかも片方は王族…人質にしては十分…」


紫音が淡々と答える。


 「さっきの女もここに連れ込んでおくか。」

光はそう言いながら入り口に向かった。


 (この女の付けた白いマント…気になるな…)


気絶した女をよく見ると、華奢だが筋肉のつき方はしっかりとしている。クリムゾンレッドのショートヘアという所も気になる。


 (この女…見るからに戦える奴だな…しかし俺と対峙した時の狼狽っぷりはおかしい…対人戦の経験はないんだろうな)


そんな推測をしながら女を抱えて会長室に戻って来た。


 「これで人質二人…必要な情報と交換できる…」


紫音も満足気だ。


 「とりあえず…出来る事はやっておくか」


そう言いながら光はリュックから色々なモノを取り出し始めた。

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