#008 古文書アーカイブへ
♯星歴682年7月 28日
アゼリア市港区
午後十一時を過ぎていた。
ラファル
支給された頃は真っ白だったはずの作業着は、油汚れや塗料の飛沫で見る影もない。しかし、その出で立ちがこの若い
――技術屋はこんなものですね。と、何食わぬ顔で。
その若い
帝都公文書館地下には、巨大な
数日前の出来事以来、ラファル
あの
「
彼の足下にも、
「……間違いないですね。参りましたね」
砂糖もミルクも入れない、カフェイン摂取だけが目的みたいなブラックコーヒーをすすった。
六百年前、フェリム第4期と呼ばれる太古の時代――「
――
その
常に
古代表意文字で記されたその
軍記物語の中や、あるいは演劇で
今日の復元作業で、ついに
もう間違いはなかった。
ウラシル
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます