※これまでのあらすじ&パラメーター(第三章前篇)
……よくここまで読んでくれたわね。
感謝してるわ。
では、その感謝の念を込めて、このミネルヴァ・メイザースがあらすじを解説してゆくわっ!
①Plorogue
一章、二章と短かったこのPlorogue。
今回は最多の文字数になるわね。
ようやく登場のミカエル。
京馬がガブリエルに十分に『馴染んだ』と判断して、本格的に奪取しようと目論むわ。
そして、ケルビエムには、本当の『人の穢れ』を知る為に、通常の人として社会に紛れ込むよう命令するの。
果たして、その意図は何なのか?
今後の物語に注目ね。
場面が変わり、高層ビルの一室で携帯電話で会話をするアルバート。
彼は、ゴールドラッシュ・ロックスという証券会社の社長を務めつつ、アダムアメリカ支部の支部長を兼任しているという社会的に見ても超が付くほどの強者だわ。
アルバートはサイモンとの会話で、『フォールダウン・エンジェル計画』に参加する為に、日本に来日する事を伝えるの。
だけどその後、不穏な裏切りを匂わせる言葉を漏らす。
そして、そのアルバートとの会話の後、サイモンにも変化が……鏡越しにまるで誰かと会話をする様に、自分を睨みつけてまくし立てるの。
サイモンの内に、何が宿っているのか?
サイモンの真意は?
②美樹の復帰と、ウリエルの日常への介入
アダムとアウトサイダーの『休戦協定』で、京馬は再び美樹との日常を過ごす事になる。
教師として『ウリエル』。
用務員として『サイモン』。
そして同級生に『咲月』と『美樹』。
双方の組織でバランス良く京馬の監視と護衛を配置したわけね。
それほどまでに、本格的な天使の襲撃が近付いてきているという事だわ。
そんな中、事あるごとに京馬を誘惑する美樹に咲月は憤慨するも、自身の心の中で京馬という存在に徐々に惹かれ始めている事に気付き始めるわ。
……ち。何で、あんなヒョロ餓鬼なんかにぃぃぃぃっ!
ま、まあ、そんなラブコメ風(だけどなんか違う)な甘甘とした日を終え、アダム地下基地へと向かう京馬だったのよ。
③『フォールダウン・エンジェル計画』
京馬が、アダム地下基地に付くと、何やら騒々しい事になっていたわ。
何でも、アダムと天使の最終決戦で行われる作戦、『フォールダウン・エンジェル計画』の作戦概要の説明で世界中からインカネーターを収集した為らしいわ。
ふ、ふふ!
そこで作戦の主軸となるのが、この私の『メイザース・プロテクト』!
超広範囲に現実世界と似た疑似的な捕縛結界を構築し、その中に天使共をまるごと取り込む事が出来るの!
プロトタイプは、前に京馬の腕試しの際にエレンがぶっ壊してしまったけど……まあ、そのおかげであらゆる構築因子を改善し、極上の自慢作が出来上がったというわけ。
『魔法鉱物』を供給する事によって、何倍もの頑強さを得る事の出来る防御面では最高の傑作よ!
……で、その中で、各自がチームを組んでプラン立てて行動するわけ。
この話では特に言及されていないけど、日本支部や他支部などで連携し、しっかりと役割分担を決めているわ。
大元の目的は、京馬の護衛……そして現界したミカエルを討つ!
まあ、流石に天使共に京馬を奪われてしまったら、『ガブリエル』の『特性』――『神の頂で願うと叶う』というもので一気に形勢を逆転される危険もある。
こればっかりは私もあいつのフォローをしてやらないといけなかったわね。
尤も、この時はあいつの事なんて微塵も興味が無かったけど。
④謎の蒼白の仮面を被る人間、そして咲月の中に眠るもの
アダム地下基地から帰る途中の京馬。
そこに美樹からの着信があり、咲月が何者かに
早速、美樹と共に咲月を攫ったものの後を辿ると、そこには『蒼白の仮面を被った人物』が。
何とか、美樹の協力で咲月の奪取に成功する京馬。
しかし、敵も三人を易々とは逃さなかったわ。
捕縛結界を展開し、京馬達を圧倒的な力で追い詰める蒼白の仮面の敵――アサド。
京馬の頼みの綱である『
しかし、そこで咲月の中の『あるもの』が目醒める。
それは、アサドの驚異的な力をも『吸収』し、無残にアサドを
美樹から聞かされた話では、咲月は『神の実から生まれ出でるもの』という世界を消滅させ、新たに世界を生み出すという途方もない化物を宿しているらしいわ。(ま、それこそが私があの子をラブリーしてる理由なんだけどね。うふふ)
⑤謎の和服美女
驚愕する京馬達に、休むことなくアサドの仲間である敵が姿を現すわ。
アサド並みに驚異的な力を持つ敵に対し、成す術もなく絶体絶命の状態に立たされる京馬達。
しかし、そこに突如現れた和服の美女。
リチャード……今は転生した桐人の居場所を聞く彼女に対し、京馬は交換条件として目の前の敵を退治して欲しいと言うわ。
あっという間にその敵を倒し、恐ろしいまでの強さを見せつけた後、京馬は彼女に桐人の了承を得てから会わすと約束するの。
その彼女の名は『夜和泉 静子』。
美樹の企みにも勘付き、不敵に笑む彼女は一体、何者なのか――
⑥束の間の日常
静子に助けられ、再び日常へと戻った京馬達。
しかし、そんな日常の中、京馬の親友である賢司を美樹は呼び出す。
美樹が咲月の誘拐をしたのが賢司だという問い掛けに対し、賢司はシラを切るが、証拠を提示され、観念するの。
同じアウトサイダーに属し、しかし美樹の知らない指令を出した人物は誰か?
そして、異様なまでの強大な力を持つ賢司が何故その力を隠しているのか?
美樹の問い掛けに対し、賢司は自分が『絶対悪を嗜む魔術師』という存在に仕え、指令されたという事だけを教えてくれたの。
互いが『食えない存在』だと悟った二人はとりあえずは『協力』しあう約束をするわ。
⑦ケルビエム再び
京馬達が日常を過ごしていた時間――ミカエルに仕える『智天使長』ケルビエムは『柿崎 燈香』という女性に扮し、人の世に潜り込んでいたの。
そこで、彼女はミカエルが言っていた『本当の人の穢れ』というのを探求していたわ。
そこに現れた職場で爪弾きにされた『柿崎』の同僚。
彼女は、『歯車』に不要と判断し、その同僚に『断罪』を決めるの。
一方、京馬は放課後に真田に呼び出されていたの。
そこには志藤もいて、先日の蒼白の仮面の人物について問い質されるわ。
何でも、その見た目が真田と志藤の『仇』に似ているという事だったのだけど……どうやら、人違いだったようね。
ため息の後、京馬は志藤に『人の命は平等』か?
という問答を投げ掛けられるわ。
京馬は、色々と考えあぐねた挙句、『平等ではない』……だけど、『平等にしたい』。
そう答えるの。
だけど、志藤はきっぱりと『平等ではない』と言い切る。
『大切であった妻と子』をどうして他人と同列に並べられるのか。
志藤は自分の家族を殺した『仇』を見据え、憎しみと怒りを京馬に垣間見せる。
それは、真田も同様。
その二人の様子を見て、京馬が犯人探しに協力を申し出た矢先、突如としてきた『天使の反応』。
京馬達は、急いでその場へと向かうわ。
京馬達が駆け付け、ギリギリの所でケルビエム擁する智天使達から一般人を助ける。
強大な敵であるのだけど、成長した京馬は志藤と真田と協力してケルビエムと対峙するわ。
苦戦をするも、『
しかし、ケルビエムの真の姿――『ケルビエム・ヤハウエ』を前に思わず、身を竦ませるわ。
その時現れたのが、先日、京馬を助けてくれた『夜和泉 静子』。
前回同様、圧倒的な力によって、ケルビエム・ヤハウエさえも圧倒するわ。
そこに現れたのが、ミカエル。
静子にケルビエムをやらせる訳にはいかないと告げ、ケルビエムを天界に帰らせるの。
そこで、ミカエルは静子の正体に気付き、狂気的な笑いを浮かべたわ。
それは、『兄』に対するミカエルの憎悪の如く。
そして、ミカエルは静子に『兄』に会っても無駄だと告げ、その場を去るの。
しばらくして、京馬が事前にケルビエム戦の為に呼んでおいた桐人とエレンが来るわ。
その桐人の姿を見て、静子は感激するも、桐人は彼女の事を何も知らないそぶりを見せるわ。
そして、静子はかつて仲間に裏切られ、傷ついていた『英雄』リチャードを介抱し、妻になった事を告白したの。
『神の力に呑み込まれた』静子はリチャードと同志討ちの後に果て、そしてその『神そのもの』となった――
そう告げ、静子は桐人に口づけをし、その場を去って行ったわ。
⑧桐人の正体、そして世界の真実
ケルビエムとの戦いを、静子の乱入でどうにか潜り抜けた京馬。
翌日、桐人に昨日の出来事について問い質されるわ。
ミカエルが出現し、静子からケルビエムを守った事を聞かされた桐人は、ガブリエルを宿す京馬を差し置いて一天使長の一人であるケルビエムを優先するミカエルの行動に疑問を持つわ。
そして、それほどまでに、ミカエルがケルビエムの消滅を危惧するほどに、脅威と感じた『夜和泉 静子』という存在。
桐人はその静子が『不死身』で『絶対的な存在』である事を京馬に告げるわ。
桐人は、遅かれ早かれ自分の『正体』を京馬が知る事になると判断し、自分の存在を京馬に告白するの。
桐人の正体は、かつて『この世界』の『管理者』であった天使、『ルシファー』だったのよ。
『三年前』。
桐人達、アダム日本支部の脅威となったカルト教団『C』との激戦の最中、世界を命運を分ける闘いで桐人は『死んでしまったかのように見えた』。
しかし、そこで『ルシファー』に目醒めた桐人は『暴走』し、敵味方関係無く消し炭にしてしまったのよ。
その事実は隠蔽され、アダムの極秘機密情報として上層部しか知られる事は無かった。
知れば、組織内での桐人への立ち場が危うくなる為、桐人も承諾したわけね。
自身の罪を隠し続けていた事を謝る桐人に対し、しかし咲月は自分の事を命を省みずに助け、更には多くの仲間を想う行動をしてきた桐人を信じると告げるわ。
そして、桐人は天使との最終決戦となるであろう『フォールダウン・エンジェル計画』でその自身の真実を公に公表すると告げるの。
それは、自分と天使のトップである『熾天使長』ミカエルとの因縁によるものである事を語るわ。
ミカエルと桐人――ルシファーは『兄弟』であり、かつてはルシファーが『熾天使長』であり、『管理者』だった。
事の発端は、ルシファーと『サタン』が共謀して起こした『失楽園』――『人』の大元である『アダム』に『知恵』を授けた事に
ルシファーは、神よりも自身が優れているという『傲慢』と、『人』という自身達を模した『玩具』に興味を持ち、『エデンの園』へと侵攻する事にしたの。
結果、ルシファーの狙い通り、人は進化の可能性を見出したわ。
だけど、ルシファーとサタンは神に破れ、極寒の幽閉所『コキュートス』に封印されることとなったの。
その後、時は過ぎ、『知恵』を持った『人』は魔法によって大きく栄えたわ。
人には、『本来の人』と『悪魔の子』という二種が存在していたらしいの。
『本来の人』とは、アダムと『イヴ』が交わって創られた『アベル』と『セト』を祖先とする言わば『原初の人』。
そして『悪魔の子』とは、アダムと『リリス』が交わって創られた存在である『殺人者カイン』を祖先とした今の京馬達、『この世界を生きる人類』達。
それら二種類の人類が共存して、古代の人々は暮らしていたわ。
ルシファーによって、『進化』する事が出来るようになった古代の人々は、インカネーターでなくとも『アビスの住民』に匹敵する程の力を蓄えていたわ。
その中でも京馬達の祖先に当たる『悪魔の子』の祖先であり、『殺人者カイン』直系の血族、『トバルカイン一族』の力は目を見張るものがあったの。
力もさることながら、その『鍛冶』の技術力は『創造神』さえも脅かすほどの恐ろしさを秘め、ミカエルは戦慄する事になる。
そして、ミカエルはそんな神をも脅かす人類の『進化の可能性』を再び途絶えさせようと決断するの。
それが、『今の世界を今の世界たらしめる所業』である『四界王』の『堕天』。
人の住む世界から『魔法』の概念を消失させ、『科学』という縛られた法則によって構成された世界になった『原因』。
ミカエルは特に、アダムとイヴの子である『アベル』を殺した『殺人者カイン』の末裔である『トバルカイン一族』を毛嫌いしていたわ。
だからこそ、その『トバルカイン一族』は根絶やしにしようと画策するの。
それに気付いたコキュートスに幽閉されたルシファーとサタン、そして殺人者カインにアベルを殺すように差し向け、地獄である『ゲヘナ』へと追放されたリリスは、ミカエルの計画を阻止しようと動きだす。
それこそが、『人そのもの』が『楽園』――魔法に満ちた世界を失った『第二の失楽園』の始まりだったの。
⑨『第二の失楽園』
先ず、ルシファーとサタンはコキュートスからの脱出を図ったわ。
多くの同志の協力の下、何とか脱出した二人は、『ゲヘナ』にいるリリスに会いに行くの。
元々はイヴよりも『先に』創られ、しかし『創造神に匹敵するため』『欠陥品』とされ、そしてそんな世界に嫌気が差していたリリス。
そんな状態のリリスは、その情報を聞き、更に憤慨したの。
ルシファー達は怒りに満ちたリリスを仲間に加え、ミカエルが『堕天』しようとしている『四界王』達の護衛に回るわ。
だけど、それもすんなりといかず、更に争いは激しくなり、世界は災禍に包まれる事になる。
『第二の失楽園』は、『本来の人』を一人残らず滅ぼし、皮肉な事に『悪魔の子』のみが生き続けるという結果を残したわ。
だけど同時に世界からは『魔法』という概念が消失し、『科学』という概念に縛られた世界となったの。
それこそが今日、私達の住む世界ね。
そして、サタンはこれ以上の世界の変容を防ぐため、『闇』を司る自らを永久凍呪法によって封印したの。
このサタンの決断が無かったら、『インカネーター』の概念は生じなかったと言われているわ。
また、ミカエルの謀略を完全に阻止出来なかったリリスは、打倒ミカエルの為、その体を細分化させ、『自分の子供達』に提供。
それが、組織としての『アダム』発足のルーツに繋がり、桐人の『シルフィード・ライン』やエレンの『マッシヴ・エレクトロニック』などの『科学の概念とアビスの概念を混合された兵器』、そしてアダムで使用されている様々な建造物、装置群で使用される事になったの。
最後に、ミカエルの最大限の『堕天』を受けたルシファーは、自身の体を維持出来ない状態だったの。
その為、『悪魔の子』の遺伝子に自身の
そう、『ソロモン』、『リチャード』……幾重数多の『人』を辿り、『今』、ルシファーは『桐人』として『今の世界』にいるのよ。
だから、桐人はかつての栄光と、永遠と、自由と、そして世界の管理者という立場を奪い返す為、ミカエルを打倒すると告げたわ。
それは、アダムの『世界をあるべき姿に戻す』という目的と合致していた為、今もアダムに所属しているとも。
そんな強力な力を持つ桐人だけど、『転生』を繰り返すうちに、『ルシファー』の力が徐々に強くなり、そしてそれが制御出来なくなりつつある事も告げるの。
しかし、三年前の暴走以降、その制御方法を見つけたおかげで今は大分安心して力を使えるようになったらしいわ。
全てを告げ終え、桐人は京馬と共に自分の望みを追い求めたいと告げるわ。
京馬は承諾し、そして桐人を信用して美樹が言っていた『世界の創造』を自分がしたいと告げるわ。
それは、決して『アダムでは口外してはいけない禁句』。
桐人は、やはり京馬が『世界の創造』について知っている事に驚愕するわ。
だけども、桐人は自身の目的と共に、京馬の『世界の創造』を叶えると約束するの。
ま、尤もそんな事をすれば世界が描き変わって、アダムの念願が叶えられないから……本編で私が知ったら全力で阻止させてもらうけどね?
そして、その約束の後、京馬達を見送る桐人。
だけど、京馬の内に宿るガブリエルの真意に疑問を持つの。
何が彼女を駆り立て、何と戦っているのか。
だけど、それを探し出すのも一興だと、桐人は夜景を見つめて笑みを零すの。
⑩京馬 vs 桐人
翌日、京馬は美樹から巨大なテーマパークである『ディスティニーランド』への招待券を渡されるわ。
しかし、その事を告げられた剛毅は、その誘いが怪しいと言うの。
それは、今回のアダムとアウトサイダーの休戦協定自体が何かの企みがあって提案してきた可能性がある為。
京馬との距離を詰め、天使の襲撃のタイミングを計る事を目的とし、その時になったらアウトサイダーは何らかの行動を起すであろうと桐人も考えるわ。
京馬のガブリエルとの『馴染み具合』を調べる目的で、桐人は京馬に色々な質問を投げかけるわ。
その中で、京馬が『神の夢』を見たと告げ、桐人は驚愕するの。
京馬が思った以上に成長していると感じた桐人は、京馬と手合わせする様にお願いするわ。
そして案内されたのは、かつてエレンと腕試ししたトレーニング・ルーム。
アダム『整備班リーダー』である『四ノ宮 銀二』の協力の下、強化されたトレーニング・ルームで二人は対峙するわ。
圧倒的な桐人の力に成す術がない京馬。
がっかりとする桐人は、『
そこで、意識が遠退き、京馬はまた乾いた晴天の荒野に移る。
そこにいるガブリエルに『何を願って、この力を振るうのか』問い質されるわ。
誰もが『希望』を持てる世界に創り変え、美樹を縛る悪魔の呪縛を解放する為。
それこそが、自身の目的だと訴える京馬は、同時に今の自分の力では桐人は倒せないとガブリエルに言うの。
だけど、ガブリエルは京馬の――自分の力である『想い』で幾らでも強くなるという事を主張するの。
そして、『限界を超えて、更にその先へ』と言い残し、京馬は元いた世界へと戻る。
眼前に迫る桐人の『
だけども、京馬は『限界を超える術』である『
『
⑪一方の不穏な動き
京馬が、桐人と激闘している中――アウトサイダーの組織内でもいざこざがあったわ。
何度も修復し、捕縛結界自体が攻撃してくるという『自立型自己可変自己修復』の『
アウトサイダーのリーダーである浅羽へと辿りつき、アルバートはアウトサイダーと『取引』をし、手を組もうと提案するわ。
それは、四界王のシンボルの一つ、『大海公の三又槍』と脅威的な力を秘めた『ある存在』。
それらを提示された浅羽は、渋々とその提案を呑む事になるわ。
その後、アルバートはその行動を怪しまれ、サイモンに呼び出されるの。
しらばくれるアルバートに対し、サイモンは『破壊』で脅しにかける。
だけど、サイモンはアルバートが得た『英雄が消えた真実』、『サイモンの力の秘密』の情報によって
逆に脅しを掛けられるわ。
一つ目は、『英雄』リチャードを手に掛け、そしてその精鋭の班を皆殺しにした人物――それこそがサイモンであった事。
二つ目は、サイモンが得た力は、ある存在――『這い寄る混沌』の化身と化した事で得られた力である事。
激昂したサイモンだけど、現れた『這い寄る混沌』に畏縮し、そして抗えない自分に苛立ち、悲しむの。
結局、サイモンはアルバートの要求を呑み、決戦の日を迎えることになったわ。
そんな中、平穏とした教会に佇む女性を、ミカエルが見つけ、声を掛けるの。
その女性の名は『レイシア』。
ミカエルは敬意を払って、彼女を『天界』の玉座へと招待するわ。
天使でも無く、しかし天使達に慕われる謎の女性。
しかし『四大天使』の一人、『ラファエル』の『癒し』の力を持つ彼女は、『自分の力を破壊に向けない』という条件付きで、ミカエル擁する天使勢に加わると告げるの。
前編は以上になるわ。
恐ろしいまでの実力者達が登場してきたわね。
多少なりの力しか持たない京馬は、果たして無事にいられるかしらね?
◆パラメーター項目
攻撃力:そのまんま
耐久力:しぶとさ
俊敏性:反射神経とか素早さ
柔軟力:どの様な状況でも上手く立ち回れるか
潜在力:成長性や起死回生の可能性
アダムランク:秘密組織アダム内における公式の総合評価
◆評価
SSS:類を見ない性能
SS:トップクラス
S:クッソ強い
A:優れている
B:普通よりマシ
C:普通
D:劣っている
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
◆
・種別:インカネーター
・肩書き:なし
・宿す化身:ガブリエル
・固有能力:想いを力に変える
・固有武器:『
・捕縛結界:晴天の荒野
・パラメーター
攻撃力:A
耐久力:B
俊敏性:B
柔軟力:C
潜在力:A
アダムランク:C
・魔法名及び技名
『
:想いを力に乗せた矢を放つ
『
:光属性のサークル状の広範囲攻撃魔法
・『過負荷駆動オーヴァー・ドライヴ』技
『
:周囲の想いへの力の変換効率を増大させ、凝縮された一撃を放つ
◆
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:オリエンス(四界王:嵐王)
ソロモンの指輪による七十二柱の悪魔達
・固有能力:風属性の魔法強化(最大三倍)
各指輪に属する悪魔の下位の能力
・固有武器:『シルフィード・ライン』(科学とアビスの混合兵器)
・捕縛結界:高山に浮遊する遺跡
・パラメーター
攻撃力:A
耐久力:A
俊敏性:SS
柔軟力:SS
潜在力:A
アダムランク:A(自己申告)
・魔法名及び技名
(通常時)
『
:俊敏性特化の強化魔法。この効力がかかった桐人は、アダムでもトップクラスに近い俊敏性を得る事が出来る。
『
:全てを抉り、吹き飛ばす様な巨大な黒緑の嵐を巻き起こす攻撃魔法
(ソロモンの指輪)
『グラシャラボラス』……締め付けた者の力を奪う鎖を召喚する
『シメイス』……あらゆるものをサーチする
など。更に多数の能力。
・『過負荷駆動オーヴァー・ドライヴ』技
『
:超広範囲の風属性の魔法。斬撃から放たれ、驚異的な破壊力の一撃を生み出す。
◆エレン・パーソンズ
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:ケツアクゥアトル
・固有能力:電気の流れを操る
・固有武器:『マッシヴ・エレクトロニック』(科学とアビスの混合兵器)
・捕縛結界:雷鳴轟く暗雲の荒野
・パラメーター
攻撃力:SSS
耐久力:B
俊敏性:SS
柔軟力:A
潜在力:A
アダムランク:S
・魔法名及び技名
『マッシヴ・エレクトロニック』発射
:魔法や技、では無いが、その一撃は全てを呑み込み、一瞬で視界を遮るものを消し飛ばす。
・『過負荷駆動オーヴァー・ドライヴ』技
不明
◆
・種別:インカネーター
・肩書き:なし
・宿す化身:イシュタル?
・固有能力:あらゆるものを生み出す
・固有武器:『
・捕縛結界:宇宙に漂う黄銅色の神殿
・パラメーター
攻撃力:C
耐久力:C
俊敏性:D
柔軟力:A
潜在力:S
アダムランク:D
・魔法名及び技名
(通常時)
『トリニティ』系統
:3属性の攻撃
『ヘキサグラム』系統
:全属性の攻撃
『エレメンタル・ビット』系統
:各属性の精霊を咲月のイメージで具現化させ、行動させる
『リフレクト・ミラー』
:『アビスの法則』によって定義されている『物理攻撃』以外の反射
『マグネチック・フィールド』
:『アビスの法則』によって定義されている『磁力』を持った物質を自在に動かす
『その他』
:二属性などの様々な攻撃手段など。組み合わせは実に多彩
・『過負荷駆動オーヴァー・ドライヴ』技
『
:あらゆる力を吸収し、凝縮解放するカウンター技。解き放たれた力は、異形の神々に変異し、対象者に襲い掛かる。
◆
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:『炎帝』ペイモン
・固有能力:火属性の魔法強化(最大三倍
・固有武器:『
・捕縛結界:燃え盛る王宮
・パラメーター
攻撃力:A
耐久力:A
俊敏性:A
柔軟力:A
潜在力:B
アダムランク:B(自己申告)
・魔法名及び技名
『
:火属性の攻撃力強化魔法。
『
:火属性の幻惑魔法。炎熱で屈折した光を利用し、更にはその光に精神力を込め、相手の探知を完全にシャットダウンする。
『
:火属性の俊敏性強化魔法。
『
:爆発的なペイモンの『氣』を拳に纏わせる魔法。固有武器並みに瞬時に発動出来、更には近接における制圧力は、剛毅の攻撃手段でも随一である為、かなり重宝している。
『
:火属性の範囲攻撃魔法。実際の剛毅のメイン火力となる魔法であり、『
『
:『
『
『
・『
『
:あらゆる治癒、再生を絶ち切る絶対の一撃。この技を受けた相手の疵は一生癒える事は無い。
◆サイモン・カーター
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:シヴァ
・固有能力:あらゆるものを破壊する
・固有武器:『
・捕縛結界:砂漠に浮かぶ褐色の神殿
・パラメーター
攻撃力:SSS
耐久力:SS
俊敏性:SS
柔軟力SS
潜在力:B
アダムランク:SS
・魔法名及び技名
『
:破壊の『氣』を飛ばし、『精神力無視』の破壊をする。
『
:破壊の『氣』による異空間を生み出し、あらゆる力をその異空間へと誘い、破壊する。
・『
不明
◆
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:グラシャラボラス
・固有能力:鎖に触れるあらゆるものを減衰させる
・固有武器:『
・捕縛結界:骸の地面と逆十字の平原
・パラメーター
攻撃力:A
耐久力:A
俊敏性:B
柔軟力:C
潜在力:D
アダムランク:C
・魔法名及び技名
『鎖の減衰』
:真田の固有能力。鎖に触れたあらゆるものを減衰させる。単純なパワーのみならず、僅かに時間、空間をも減衰させる事が可能。
『
:遂に本編で披露する事は無かった、真田の唯一の所持している魔法。
自身を狂人化させ、代わりに爆発的な攻撃力と俊敏性を発揮する。
・『過負荷駆動オーヴァー・ドライヴ』技
:『
鎖の減衰の力を最大限に活かし、『空間』、『時間』の減衰を行う。
真田が鎖を跳躍する度、その減衰の力は増大し、誰の目にも留まらない程の超俊敏性を獲得する。
◆
・種別:インカネーター
・肩書き:なし
・宿す化身:ヴァルフォーレ
・固有能力:相手のものを盗み、自身のものとする
・固有武器:『
・捕縛結界:雨が降る深緑の森林
・パラメーター
攻撃力:D
耐久力:B
俊敏性:A
柔軟力:A
潜在力:B
アダムランク:C
・魔法名及び技名
『
:手先の俊敏性『のみ』に特化した特殊な強化魔法。
この魔法の後の志藤のナイフの投擲は、驚くべき手数とスピードとなる。
『
:対してこちらは脚『のみ』に特化した強化魔法。
志藤は、強化魔法をこの様に大別する事によって、大幅な強化を可能にしていた。
『
:ナイフに触れた相手の『固有能力』をコピーする事が出来る技。
・『
不明
◆アルバート・テイラー
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:『伏魔殿君主』マモン
・固有能力:大地属性の魔法強化(最大三倍)+un known
・固有武器:『
・捕縛結界:『
・パラメーター
攻撃力:A
耐久力:SS
俊敏性:B
柔軟力:SS
潜在力:B
アダムランク:S
・魔法名及び技名
『
:『伏魔殿君主』マモンを慕う下位のアビスの住民を呼び寄せる。また、『
『
:『
・『
不明
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
(アウトサイダー勢)
◆
・種別:インカネーター(混在覚醒状態)
・肩書き:なし
・宿す化身:アスモデウス(七つの大罪:色欲)
・固有能力:自身が交わった人間を操る
・固有武器:『
・捕縛結界:紫と赤の肉壁
・パラメーター
攻撃力:A
耐久力:B
俊敏性:A
柔軟力:A
潜在力:A
アダムランク:un known
・魔法名及び技名
『
:絶大なフェロモンを解放させ、対象を交わりに誘い込む。相手の趣向に沿う様に幻覚させる為、かなりの高確率で成功可能
『
:周囲を暗闇にし、その視界や気配を遮断する
『
:あらゆる『影』に身を潜ませる
『
:自身と全く同じ影の分身を造り出す
・『
なし
◆ミシュリーヌ・エマニュエル
・種別:インカネーター
・肩書き:なし
・宿す化身:サブノック
・固有能力:あらゆる『城』に関与しているものを召喚する
・固有武器:『
・捕縛結界:穢れのない牙城
・パラメーター
攻撃力:A
耐久力:A
俊敏性:C
柔軟力:B
潜在力:D
アダムランク:C
・魔法名及び技名
『
:ミシュリーヌの固有能力によって、鎧のみの動く兵隊を創造する。
精神力が続く限り、何体も量産可能であり、人型から馬、虎などの様々な形状に変異させて創造する事も可能。
・『
不明
◆
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:ベリアル?
・固有能力:un known
・固有武器:『
・捕縛結界:ソドムとゴモラ
・パラメーター(仮定)
攻撃力:SS
耐久力:S
俊敏性:S
柔軟力:C
潜在力:C
アダムランク:S ?
・魔法名及び技名
不明
・『
不明
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
(謎の白い仮面の集団)
◆アサド
・種別:インカネーター
・肩書き:なし
・宿す化身:タルウィ
・固有能力:熱上昇に属するものを使う度、精神力が増加してゆく
・固有武器:『
・捕縛結界:赤熱の砂漠
・パラメーター
攻撃力:S
耐久力:C
俊敏性:A
柔軟力:A
潜在力:C
アダムランク:A
・魔法名及び技名
『
:激しい閃光を伴う、火の属性の微弱な攻撃魔法。
しかし、攻撃としてではなく、目晦ましや、相手の不意を突く為によく用いられる。
『
:燃え盛る炎の竜巻を起し、複数の敵を一気に殲滅する攻撃魔法。
『
:『火属性』のみを強化するという制限を設け、威力を上げた強化魔法。
『
:凝縮した熱エネルギーを付与した砂を空間全体に降らせ、砂嵐を起す。
アサドの最も広範囲に届く魔法。
・『
『
:『
その攻撃は、アサドが死ぬか相手が死ぬまで続き、その威力も無限に上昇してゆく。
◆キザイア・メイスン
・種別:インカネーター
・肩書き:『
・宿す化身:un known
・固有能力:un known
・固有武器:なし
・捕縛結界:un known
・パラメーター
攻撃力:?
耐久力:?
俊敏性:?
柔軟力:?
潜在力:?
アダムランク:SS
・魔法名及び技名
不明
・『
不明
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
(天使勢)
◆ウリエル
・種別:天使
・肩書き:なし
・宿す化身:自身が本神
・固有能力:『
・固有武器:『
・捕縛結界:エデンの園
・パラメーター
攻撃力:S
耐久力:S
俊敏性:B
柔軟力:SS
潜在力:A
アダムランク:S
・魔法名及び技名
『
:『
・『
不明
◆ケルビエム
・種別:天使
・肩書き:なし
・宿す化身:自身が本神
・固有能力:『
・固有武器:『
・捕縛結界:浮上する大炎剣
・パラメーター
攻撃力:SS
耐久力:A
俊敏性:S
柔軟力:A
潜在力:A
アダムランク:S
・魔法名及び技名
不明
・『
不明
◆ミカエル
・種別:天使
・肩書き:なし
・宿す化身:自身が本神(管理者)
・固有能力:『
・固有武器:『
・捕縛結界:?
・パラメーター
攻撃力:S
耐久力:SSS
俊敏性:A
柔軟力:SS
潜在力:S
アダムランク:SS
・魔法名及び技名
不明
・『
不明
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
(カテゴリ不明)
◆
・種別:インカネーター?
・肩書き:なし
・宿す化身:un known
・固有能力:un known
・固有武器:un known
・捕縛結界:?
・パラメーター
攻撃力:SSS
耐久力:SS
俊敏性:SS
柔軟力:SSS
潜在力:S
アダムランク:over lanker
・魔法名及び技名
不明
・『
不明
◆レイシア
・種別:インカネーター
・肩書き:なし
・宿す化身:ラファエル
・固有能力:治癒能力?
・固有武器:『
・捕縛結界:?
・パラメーター
攻撃力:S
耐久力:SSS
俊敏性:SS
柔軟力:SS
潜在力:SSS
アダムランク:over lanker
・魔法名及び技名
不明
・『
不明
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