そして束の間の日常

 無機質な灰色の壁面。

 そして、緑にペインティングされた地面が辺り一面に走る。

 その地面には二スで光沢面を浮かび上がらせた机が無数に生えている。

 その机の一角、部屋の背面に近い位置の席に倒れ込むように一人の少年が突っ伏している。


「お疲れみたいね、京ちゃん」


 その背中をつんと突く感触が。


「ごめん、今は休ませてくれ……」


 京馬はその人物が誰であるのか、声を発するまでもなく容易に理解していた。

 そして、今の自分の現状に至る一端である彼女について、思わず毒気のついた反応をしてしまう。

 今は昼前の中休み。

 本来であれば、いつもの仲良し四人組と談笑している時間である。

 が、その至福の時間は傍らにいる少女によって、瓦解させられる。


「……ごめん。ひょっとして、やりすぎちゃった?」


 京馬はその少女の問いに首をもぞっと動かせ、頷く。

 京馬がこのような状態になったのは、この少女──美樹のちょっかいが原因であった。

 例えば、国語の時間。美樹が教科書を忘れたと言いだし、京馬と机を合体させ、身を寄せつける。

 その行動によって、クラスの男子の人を殺してしまうような鋭い視線が京馬に突き刺さり、京馬は胃を痛めそうになる。

 さらに、助けを懇願するような目で見つめる京馬に対し、咲月は顔をぷいと逸らし、刺々しい態度を示す。しかし、昨日のような悲しい顔を見せないのを確認し、何故だか京馬は安堵を覚えた。

 そんな感じで、クラスの禍々しいオーラに耐えかねた京馬はこうして机に突っ伏して、精神力を回復しようと試みていたのだった。


「しかし、男の嫉妬も醜いものだよ。格好悪い」


 そんな元凶である少女は毒気のついた呟きを漏らす。


「いやー、あんな目の前でイチャラブされると、同性もイライラするもんだけどね」


 その横で嘆息して咲月が告げる。


「そういうもの?」


「うん」


 キョトンとした美樹に咲月は首を振り、頷く。


「なんか……私も相当にズれてるけど、美樹ちゃんも大概だね」


 眉尻を下げて、咲月は再度嘆息。


「まあ、俺は見てて面白いけどな。この、モテ期真っ盛り野郎!」


 寝ている京馬の頭に、軽く裏拳で小突いて京馬の親友、深山賢司が言う。


「しかし、それにしたって、何か咲月にしても、京馬にしても疲れが全面に出ているぞ? あれ? やっぱりお前らってそういう……」


「「「違うっ!」」」


 賢司が後に続かせる言葉を、三人が一斉に否定する。


「わ、わーってるよ! 冗談だって!」


 苦笑して、賢司が告げる。


「まあ、世界平和のために俺達は頑張ってるんだよ」


 そんな賢司に、突っ伏した顔をずらして見つめ、京馬が告げる。

 その言葉に二人の少女は首を振る。

 京馬達は昨日、謎の蒼白の仮面の男達との戦いの後、剛毅の車で各自宅へと送迎された。

 剛毅が車を廃ビルに到着させた時には、もう天使の襲撃は収まっていたらしい。

 その事実に気が付いた途端、京馬達に急激な疲労感が襲い、それが今日になっても回復しなかった。

 京馬と咲月の顔に疲労感が滲み出ていたのはそれが要因だったのだろう。

 対して、美樹はそれほどではなかった。

 それは、京馬や咲月と比較して美樹があまり力を行使していなかったのもあるが、それ以上に二人よりも高い精神力を持ち合わせていたという理由もあった。


「そういうこと、ね。あーあ、なんか俺だけ除けものにされてるみたいで、嫌だな」


 嘆息して賢司は呟く。


「……それで納得しちゃう賢司くんって、ある意味凄いって私は思っちゃうんだけど」


 苦笑して、咲月が言う。


「俺は京馬の親友だからな! こいつの言う事は信用するって決めてるんだ!」


 へへ、笑いながら賢司は語る。


「良い友情だね」


 目を伏せ、美樹は呟く。


「そういえば、尚吾くんとか、他三人は?」


「天橋高校でトップクラスの人気を持つ二人の美少女を侍る男の側にいたら、惨めに感じるだろ?」


 咲月の問いに賢司は、両手の掌を天井に向けてため息をつきながら答える。


(いや、誰も侍らしてねーから)


 という京馬の心情はしかし、面倒という感情で声になることはなかった。


「美……美少女!? も、もしかして私のこと!?」


 その賢司の答えに、咲月は目を丸くする。


「ああ、そうだけど。こりゃ、驚いた。咲月は自覚なかったのね」


 そんな咲月の反応に、賢司も目を丸くする。


「い、いやぁ。京馬くんにも容姿を褒められたことあるけど、なんか照れるねぇ」


 赤面した顔を伏せながら、咲月は呟く。


「でも、そんなこと言ったら、賢司くんは何でそんな惨めに感じてしまうような空間にいるわけ?」


 首を傾け、美樹が問う。


「いやぁ、恋仇のどっちかが破れたら、そのお零れがもらえるかと……」


 ゲシッ!


「ふぐっ!」


 満面の笑みで語られる賢司の思惑は、咲月の放つミドルキックが腰に深々と入ることで、最後まで語られることはなかった。


「誰が、恋仇なんだよっ! 言っておくけど、私はただの友達だからねっ! それに、賢司くんもそんなふうに見てないから! ってゆーか、今ので完全にナシになったからね!」


「ちょ、冗談だって! まさか、咲月がそんなにアクティブに俺を攻撃するとは思わなんだ……」


 賢司は腰に手を当て、嘆息する。


「まあ、私は例えどんな奴が現れようとも、負ける気はさらさら無いけどね。京ちゃんは私のものなんだから」


「ふおっ! この感触は……!」


 美樹は無邪気に笑みを零し、机に突っ伏している京馬に抱きつく。

 京馬の背に、豊満で柔らかな感触が包み込み、伏せている顔を上げる。


「……む」


 その光景に、咲月は片眉をピクリと動かす。


「さあ、悩む事はないよ? さっさと私と交わって、使役されて」


 京馬の耳元に甘い誘惑が囁かれる。


「ひいい! 悪魔だ! 『色欲』の悪魔が俺を陥れようとするうぅぅぅぅっ!」


 京馬は叫ぶ。


「と、京馬くんも言ってるから、ここでお終い。いい加減にしてよ、もう」


「あん、もっと触れたかったのに……」


 ため息を吐き、咲月が京馬を抱き締める美樹を退かす。


「相変わらず、よくわからんな。京馬は葛野葉のこと好きなんだろ? 葛野葉は京馬のこと好きなんだろ? 何で拒絶するんだ?」


 苦笑しながら、賢司が言う。


「話すと長いから省略するけど、これは俺と美樹の『勝負』みたいなもんなんだよ。互いの夢を賭けた、ね」


 同じく苦笑しながら京馬は語る。


「ますます、訳分からん。あーあ、また秘密か。俺もいい加減、悲しくなってきたぜ」


 くぅ、という賢司の嘘泣きを無視し、美樹が口を開く。


「あら、私はそんな勝負した覚えはないよ? ただ、私は京ちゃんを求めてる……そう、ただそれだけだよ?」


 艶のある声色で美樹は訴える。


「う……」


 その色香に京馬の意識は乱れる。


「はいはい、だからお終いだって。これ以上やったら、協定無視してリアルファイトだからね?」


 その美樹の行為と京馬の反応に青筋を立て、咲月は告げる。


 ガラガラ、ピシャッ!


「お前ら、席に着け。これから俺の社会の時間だ。大人しく聞けよ」


 若干、咲月と美樹の間に不穏な空気が包まれる。

 が、勢いよく開けられたドアの快音と、この高校に存在するのが不自然と思えるほどの屈強な体躯、そして炎と氷のようなオッドアイを持つ教師の圧倒的な存在感がその空気を吹き飛ばす。

 その教師の威圧は全ての生徒を従順にする。

 立ち話をしていた男女は有無を言わさず、すかさず席に着く。

 そして、京馬達も自身の席へ戻ってゆく。

 しかし、その速度はどの生徒達よりも緩慢だった。


「全く、『人の形』であっても、あのぶっきらぼうな態度は相変わらずね。こんな奴が世界の管理者である天使の最位置に存在していたなんて誰が思うんだろうね」


 嘆息して、美樹が呟く。


「おい、聞こえてるぞ。アスモデウス共々、消し飛ばしてやろうか?」


 突如、世界はセピア色一色となり、そんな美樹に対してその大男は毒を吐く。

 世界は大男と、美樹のみが活動する空間へと変貌する。


「はいはい、すみませんね。リエル先生。でも、そんなことしたら浅羽様は黙っていないよ?」


「けっ! 権力を後ろ盾にするってか? 格好悪いな」


 淡々と告げる美樹に、右京リエル──ウリエルは舌打ちをする。


「そう? じゃあ、歴史の偉人達の大半は格好悪いことになるけど」


「ああ、そうだとも。あんな奴ら、自身を超越する事を諦めたヘタレどもだ」


 きっぱりと、ウリエルは断言した。


「愚者だとなんだと言われようが、愚直に己を鍛え、頂きへと登りつめる。そして、実力で上に立つものを捻じ伏せる。素晴らしい。裏切り、謀略、自身の弱さを牙に変え、他人を貶めることしか考えない大半の偉人どもは愚かだ」


「でも、あなたが思っている以上に人は弱いよ? そして自身の限界を知り、群れ、迫害し、登りつめる。それが正しいと歴史は証明してる」


「だからこそ、『悪魔の子』である人が俺も嫌いなんだ。しかし……まあなんだ。まるで、お前が経験したような風にも聞こえるな。気のせいか?」


 口を引き攣らせ、ウリエルが美樹へ問う。


「ふふ、あながち間違いではないよ。皆、私の魅力に勝てなかった。だから、妬み、迫害した。ナルシストに聞こえる? ええそうだね。でも、実際そうなんですもの」


 美樹は微笑し、答える。


「へへ、そうか。お前のそういうとこ、俺は気に入ってるぜ。今ので俺の好感度はグッと上がった。消し飛ばしはナシにしてやるよ」


「最初から、そんなつもりないくせによく言うよ」


 嘆息して、美樹が告げる。

 そして、世界はまた通常の空間へと様変わりする。


「……? 何だ、今の妙な感覚は……!」


「うん……これは、何かの空間の揺らぎ?」


 その、世界の波打ちに京馬と咲月は違和感を覚え、呟く。


「今のは、ウリエルの固有能力『神の炎ヤハウエ・フレイム』の力だよ。そこに私が捕縛されて、色々と話してたんだよ。最初にウリエルが学校に赴任してきた時のこと覚えてる?」


 呟きに美樹は答え、そして京馬に問う。


「ああ。いきなりセピア色の空間に包まれて……まるで自分達以外の世界が停止したような感じになった」


「そう。その空間こそが、ウリエルの『神の炎ヤハウエ・フレイム』。その空間に閉じ込められた対象は、ウリエルの創りだす『概念』に捕らわれる」


「『概念』に捕らわれる……?」


 京馬と美樹の顔を合わせずに行っている会話は、周囲の生徒に注目を浴びつつも、気にせず続けられる。


「そう。例えば、以前に京ちゃん達が捕らわれた時にはインカネーターとしての力を『行使』できない『概念』に捕らわれていた」


「そんな……じゃあ、その空間に捕えられたらお終いじゃないか!」


 美樹の語るウリエルの力に京馬は戦慄を覚える。


「でも、その力は時間や相手によってその『概念』の変化の幅も変わってきてね。京ちゃん達みたいな『格下』相手にはさっき言ったような大それた『概念』の変化が通用するんだけど、例えばそっちにいる桐人やサイモンなんかだと、微動な『概念』の変化しかできない」


 ふふ、美樹は微笑し、続ける。


「要するに、弱者をいたぶるのに適した能力なんだよ。──本人の意向とは違ったね。だからこそ、ウリエルは自身を『そのような形』にした『この世界』が嫌いで、ミカエルとも敵対している……かも知れないね」


 美樹の後に続く言葉で、ウリエルはこちらに冷静と憤怒を象ったような双眼をチラつかせる。

 恐らく、この会話に気付いているのだろう。

 しかし、ウリエルはその両目をすぐにこちらから離し、淡々と黒板に書いている年号を指差し、説明している。


「そうか……今まで何で天使の『本神』なのに、ミカエルに反旗を翻して『アウトサイダー』に所属しているのか謎だったけど、今の会話でやっと分かったよ」


「あくまで本人が語っていないから、今までの挙動から推測した『仮説』だけどね」


 納得しかける京馬に、美樹は釘を刺した。




 昼休み──京馬がいつもの仲良し四人組に、美樹と咲月の関係について問質されている中、いつもはそのフォローをしている深山賢司は今回は別の場所に佇む。

 そこは、人気のない校舎裏。

 生徒達のはしゃぎ声を傍らに、


「いやー、いきなりこんなとこに呼び出しといて、まさか京馬ではなく俺に気があったのかね!?」


 賢司は意気揚々と眼前の少女に話しかける。

 少女はしかし、賢司の陽の雰囲気とは対照的な陰。

 そして、疑惑の目を向ける。


「恍けないで。私は見たんだよ。賢司くんが、『咲月ちゃんを誘拐したのを』」


「おいおい、葛野葉。いきなり咲月を誘拐って何のことだっ!? 俺は何も知らないぞ?」


 困惑の表情を浮かべ、賢司は否定する。


「ふふ、大抵のインカネーターなら騙せるでしょうけど、私は特別でね。アビスの本神と直接対話できるこの能力で『賢司くんがインカネーターである』ことは大分前から把握済みなんだよ」


 美樹が口を開くと同時、辺りは赤と紫の贓物に取り囲まれた醜悪な空間と化す。

 しかし、賢司はその空間の変化に驚きもせず、表情を無にする。


「だから、賢司くんが瞬間的に力を行使して咲月ちゃんを気絶させ、捕縛結界に取り込み、あの廃ビルの手先に渡したことくらい容易に想像できる」


 美樹はそう言って、黒炎を両手から発現し、構える。


「……ったく。いつかはばれると思ったが、まさかこんな早くになるとは思わなかったぜ。予想以上に厄介だな、その『混在覚醒状態』ってのは。ああそうだ、俺が咲月を攫った」


 で? 賢司は口を引き攣らせて続ける。


「だから、俺をどうしたいってんだ? もともとは『お前の任務』だから、それを横取りされて悔しいってか?」


 はは、賢司は笑い、美樹に語りかける。


「いいや。私が聞きたいのは、その『理由』」


「理由?」


「そう。何故、任務を横取りしたのか。それは誰の差し金なのか。そして、一番聞きたいこと……何で『そんな強大な力を隠し、組織に属しているのか』」


 美樹の問いに、賢司はおちゃらけた体を硬直させる。

 そして、表情を険にし、ゆっくりと口を開く。


「……本当に厄介だな、お前」


 美樹を睨みつけ、賢司は続ける。


「前半二つは答えてやるよ。まず、何故横取りしたのか。単純だ、俺が命令されたから。そして誰の差し金か? これはお前の察している通りだ。浅羽の『コネクション先』の一人。『絶対悪を嗜む魔術師テイスティ・ヴァイス』、そのお方だ」


「随分と親切だね。てっきり私は一つも答えてくれないものだと思っていたよ」


「その両手に携えているものが、俺に脅しをかけるものでね」


 賢司は人差し指を美樹の発現している黒炎へと向ける。


「こんなもの、賢司くんの力を持ってすれば無いのも同じだよ」


「言ってろ、アサドと戦った時も全く本気出さなかった癖に。お前の『色欲』で培った精神力は相当になっているはずだ。さらには、まだ晒していない習得した力もあるだろう?」


「さて、なんのことだろうね? まあ仮にそんな力を隠していたとしても、『英雄』の類を化身に宿した賢司くんには叶わないでしょうね」


 美樹の言葉に、さらに賢司は険の表情を一層強める。


「そこまで分かっちまうのか……ウリエルの監視下にいなかったら殺してるとこだぜ」


 賢司は舌打ちをして、美樹を睨みつける。

 そんな賢司に対し、美樹はあくまで悠然とした態度で口を開く。


「だからこそ、このタイミングなんだけどね。言っておくけど、ウリエルもその事実は把握してるよ」


 ああそれと、美樹は苦虫を噛み潰した表情の賢司に微笑し、続ける。


「もう一つ質問だよ。何故、賢司くんが京ちゃんに執着するのか。それも教えてもらいたいね」


 美樹の問いに、賢司は眉をひくつかせる。


「……それこそ、答えられないな」


 そして、一寸の間を置き、賢司は口を開いた。


「そう、でも知ってる? 沈黙は時として、答えにもなるんだよ?」


 ふふ、美樹は含んだ笑いを浮かべる。

 それは、まるで何でもお見通しであると賢司に語りかけるようであった。


「食えねえ女だ」


「食えない男だね」


 互いに声を交わし、微笑する。

 そして、沈黙。

 ──しばらくしてため息を交え、口を開いたのは賢司だった。


「まあ、今に京馬をどうこうしようとは思ってねえから安心しな。……お互い、同じ『アウトサイダー』同士仲良くしようぜ」


 賢司は微笑み、右手を美樹へと差し出す。

 美樹はその手の切っ先を見つめ、手に携える黒炎を霧散させる。

 手を伸ばし、しかし一寸の戸惑いで静止する。


「……同じ目的である状況なら、ね」


 その言葉を発し、美樹は賢司の手を握る。




 美樹と賢司の秘密の密会。

 そこから最も近い肉壁の影に背を向け、青い作業服に身を包んだ老人が耳を傾けていた。


「……ふむ。どうやら、『あっち側』も色々と入り乱れているようだな。全く、これだから『組織』というのは面倒くさい」


 そうぼやき、用務員の老人に扮した──アダム日本支部の最高責任者であるサイモン・カーターは笑う。


「さてさて、この『戦争』。一体誰が、最後に笑うんだろうね」


 そして、その手にある錫杖の色鮮やかな飾りを見つめ、呟く。

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