第九十四話 魔導の塔と十四階のゴーレム

「よし、これで一体目」

4体組のゴーレムのうち、一体をなんとか倒した。

これで残り3体になった。

三体でも十分強敵だと思うけれども。


「うまくいったわね」

ラクスが僕に言う。

僕がその場で考えた新戦術にみんなが合わせてくれて

なんとか一体目のゴーレムを倒した。


「うん、残り三体だ。次はどうしようかなー」

さっきのアイデアは残りの特定のゴーレムだけではなく、全部のゴーレムの注意を引いてもらって、のこりの一体だけ、別途地優位を引くというやりかた。かなりいいのではない

かと思う。


「次はこうしよう。ワープ」

オーラをまとって、一番端のゴーレムに向かって飛んだ。

他の三体のゴーレムをすり抜けていった。

オーラのコントロールも大分うまくなってきたようだ。


「お?」

ガルクが不思議そうな声を出した。

また、新しいことをやっているな、ナオヤ、といいたげな顔だ。


「こういうのはどうだろう。アイス!!」

ゴーレムの足元に氷の呪文をかけた。

ゴーレムの足と地面が一体化する。

出来る限りの魔法力を掛ける。


「なるほどなァ」

ガルクは一瞬で僕がやろうとしていることを理解したようだ。

僕が一体の足をとめて、その間に三体を引き付けるということを瞬間に理解したようだ。


「ワープ」

一体のゴーレムの足を止めたまま、また天井に飛んだ。

そして、残りのゴーレムを引き付けるためにファイヤーを放った。

魔法力を貯める。


「ファイヤー小」

「ファイヤー小」

「ファイヤー小」

「ファイヤー小」

残りの2体にありったけのファイヤーを放った。

オーラ、アイス、ファイヤーと、かなりの魔法力を消費している。


そして、氷をかけられていた、ゴーレムが力により、その氷を破った。そう、結構な魔力を使ったアイスは一瞬でゴーレムに破られるのであった。ここまでは想定済み!


「一瞬しか、引きつけられなくてごめん」

僕がラクスに向かって叫んだ。

それをラクスがなんとかしてくれるということを期待した作戦だった。


「一瞬あれば十分よ」

その刹那、ラクスはゴーレムを斬りつけた、そして亀裂が入る。

その亀裂にガルクが巨大な剣を叩き込む。

そしてミコルちゃんが、爆発魔法エクスプロージョンで粉々にした。


「よし、二体目撃破!!一気に行こう!!」

そのまま、残り一体のゴーレムの気を引くべく、合成魔法ファイヤーバレットを放つ。ファイヤーとウインドを同時に生成して合成する。


ズガァアアアアン

ゴーレムの肩に亀裂が入る。

最後の魔法力を振り絞って、撃ちはなった。


そうこうしているうちに、残りの一体がコンビプレーで倒していた。その足で、ラクスがこちらに向かってくる。


そして、亀裂が入ったゴーレムの肩にするどい剣戟をたたきこんだ。


「やった!」

僕はちいさく喜んだ。


「なんとか倒したわね」

ラクスは笑みをこぼした。

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